居酒屋甲子園と若者洗脳教育

先回は小学校の朝の朝礼で「居酒屋てっぺん」風の、まるで自己啓発セミナーもどきのパフォーマンスを実施していた問題を取り上げました
その延長として、居酒屋甲子園を取り上げようと思います
ご存知もおられるでしょうが、「NPO法人居酒屋甲子園」が主催するイベントであり、「居酒屋から日本を元気にしたい」という想いを持つ全国の同志により開催されるものです
店員のチームワークを披露したり、居酒屋経営にかける熱い思い訴えたりするもので、毎年開催されています
この「居酒屋甲子園」をNHKの「クローズアップ現代」が取材し、「全国の居酒屋店員が集まり、ポエムを叫び慰めあう」と紹介したため物議をかもす事態となりました
「クローズアップ現代」では、若者を低賃金で雇いながら、不都合な部分を隠すためやりがいや生きがい、大切な仲間などといった心地よい言葉を並べ、現実を肯定するよう仕向けている事象を「ポエム化」と呼び、その一例として居酒屋甲子園を取り上げたわけです
いかにも「クローズアップ現代」らしい、斜めに構えた見方ですが、当たらずとも遠からずといったところではないでしょうか?
居酒屋甲子園の主催者は「クローズアップ現代」の論調に大いに反発し、不快感を表明しています
実際はどうなのか、居酒屋甲子園を紹介する動画がありますので関心のある方は御自分で確かめてみてください


第6回居酒屋甲子園ダイジェスト映像



ワタミの経営者であった渡邉美樹参議院議員のようなポエムの連発です
インターネットでの反応として、「以前一度罰ゲームとして居酒屋甲子園の優勝居酒屋に連れて行かれたことあるけど、あんなにメンタル的につらい居酒屋はなかった」とのコメントもあります
利用者の側から言えば、日本を元気にしてくれる居酒屋よりも、静かでくつろげてそこそこの値段で飲食ができる居酒屋がほしいのであり、大声での接客も迷惑だったりします
「お客様のために」と言いながらも、居酒屋甲子園の目指すところは別の世界なのでしょう
いまどきの若者を働かせるために、やりがいとか仲間との絆とか、将来の目標とか、ポエムで語って聞かせる必要があるのは理解できるものの、それを肯定する気にはなれません
ままならない現実と格闘してこそ人生でしょう。現状を肯定してポエムに身を委ねるのはなんだかなあ、と思ってしまいます

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