佐世保高1女子殺害事件を考える1 マンションに独り暮し

長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒が殺害された上に首を切断され、同じ高校に通う女子生徒が逮捕されています
かつての佐世保市の小学6年生による同級生殺人と重なり、メディアは逮捕早々にかなりの量の記事を書きまくり、その衝撃の大きさを表現しています。通常、未成年者が犯人の事件では逮捕段階で個人情報が伏せられるケースが多く、加害者や被害者に関する詳細な情報が出回るのは稀です
逮捕された生徒の身辺事情を産経新聞が取り上げていますので、紹介します

(引用元記事が削除されました)

記事にあるように、「学校関係者によると、少女をめぐる環境は最近1年間で激変。仲が良かった母は昨年10月に他界。冬季に父親とともに年代別の全国規模のスポーツ大会に出場した際は『母のためにもがんばる』と話していたという。少女は母の死に際して感情を表に出すことはなかったが、落ち込んでいる様子だった。父親はその後再婚した。事件現場となったマンションで1人暮らしを始めたのは今年4月。大通りに面し、父親の職場に近く、学校へも徒歩圏。『アニメ好き』が共通点だったという女子生徒の自宅とは徒歩で10分ほどの距離だった。少女は9月から海外留学する予定で、自ら1人暮らしを希望。父親は「留学の練習」ということで許可した」のが、高校生でありながらマンションで独り暮しをしていた背景です
早々に断定はできなませんが、昨年10月の母親の死とそれに続く父親の再婚がこの女子生徒に混乱と父親に対する不信感をもたらしたのだろうと推測されます
母親の死に直面し、女子生徒の中でまだその死を受け止めきれずにいる状態なのに父親がさっさと再婚してしまったのですから、女子生徒は父親の裏切りに深く傷ついたと考えられます(急いで再婚した父親にはそれ相応の事情があったのかもしれませんが)
その結果、親子の間に根深い葛藤が生じ、同じ屋根の下で暮らしたくないという娘の反応に手を焼き、マンションを与えて独り暮しを許したのでしょう。しかし、それで何かが解決したわけでもなく、女子生徒の精神状態は不安定なままだったと思われます
本来ならこの時点でカウンセラーに相談するなど、きちんとした手当をするべきでした。が、父親の方は娘がどれだけ傷つき、簡単には解決できない問題を背負い込んでしまったのか、理解できなかったのでしょう(担任の教師や学校カウンセラーが少女のマンションを訪問し、面談していたとの報道が後日、ありました)
あるいは「独り暮しをしたい」という、娘のわがままさえ叶えてやればそれで済むと安易に受け止めていたのかもしれません
事件の中身、犯行の意味については次回に取り上げます

(関連記事)
佐世保高1女子殺害事件を考える15 「責任を感じる」
https://05448081.at.webry.info/202007/article_26.html
佐世保高1女子殺害事件を考える14 謝罪の手紙
佐世保高1女子殺害事件を考える13 審判結果の是非
佐世保高1女子殺害事件を考える12 医療少年院送致
佐世保高1女子殺害事件を考える11 有識者の見解
佐世保高1女子殺害事件を考える10 家裁の判断は?
佐世保高1女子殺害事件を考える9 児童相談所長ら懲戒処分
佐世保高1女子殺害事件を考える8 再逮捕の狙い
佐世保高1女子殺害事件を考える7 父親の自殺
佐世保高1女子殺害事件を考える6 精神鑑定
佐世保高1女子殺害事件を考える5 父親の再婚
佐世保高1女子殺害事件を考える4 サインを見逃す
佐世保高1女子殺害を考える3 「命の教育」とは
佐世保高1女子殺害事件を考える2 快楽殺人説
佐世保小6殺人から10年を問うノンフィクション
小学六年生女子児童による殺人事件
小学六年生女子児童による殺人事件 2
小学六年生女子児童による殺人事件 3
小学六年生女子児童による殺人事件 4
小学六年生女子児童による殺人事件 5
小学六年生女子児童による殺人事件 6
小学六年女子児童による殺人 7
佐世保小6殺害事件 事件の意味を読む
佐世保小6殺害 事件報告書を人権侵害だと申し立て
佐世保の小6女児殺害発生から8年 「マナーで人の心、優しく」
「14歳のエヴァは終っていない」 酒鬼薔薇聖斗のエヴァンゲリオン
文藝春秋が神戸連続児童殺傷事件家裁決定を全文掲載
名古屋大女学生殺人を考える1 殺人願望
名古屋大女学生殺人を考える2 有識者のコメント
名古屋大女学生殺人を考える3 放火にタリウム
名古屋大女学生殺人を考える4 大内万里亜容疑者
名古屋大女学生殺人を考える5 ようやく刑事裁判へ
名古屋大女学生殺人を考える6 初公判で無罪を主張


謝るなら、いつでもおいで
集英社
川名 壮志

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 謝るなら、いつでもおいで の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル