「大人になり損ねた日本」と批判する朝日新聞

朝日新聞のデジタル版に文化学園大学助教白井聡の、日本は敗戦の責任を忘却し大人になり損ねた、とする発言が掲載されています
敗戦の責任を正しく背負わなかったゆえに歪んだ、無責任な精神風土が培われてしまったと批判する内容です
1977年生まれの、敗戦どころか戦前も知らない社会思想家のたわいもない戯言をわざわざ朝日新聞が対談という形式で掲載するのは、白井聡の日本批判を朝日新聞として歓迎し、「我が意を得たり」と思ったからなのでしょう


「大人」になり損ねた日本 白井聡さん(社会思想史家)
(前略)
<欠けた敗戦感覚> 日本の戦後は、敵国から一転、庇護(ひご)者となった米国に付き従うことによって、平和と繁栄を享受する一方、アジア諸国との和解をなおざりにしてきました。多くの日本人の主観において、日本は戦争に「敗(ま)けた」のではなく、戦争は「終わった」ことになった。ただし、そうした感覚を持てたのは、冷戦構造と、近隣諸国の経済発展が遅れていたからです。
冷戦が崩壊し、日本の戦争責任を問う声が高まると、日本は被害者意識をこじらせていきます。悪いのは日本だけじゃないのに、なぜ何度も謝らなければならないのかと。対外的な戦争責任に向き合えない根源には、対内的な責任、つまり、でたらめな国策を遂行した指導層の責任を、自分たちの手で裁かなかった事実があります。
責任問題の「一丁目一番地」でごまかしをやったのだから、他の責任に向き合えるわけがありません。ドイツはいまも謝り続けることによって、欧州のリーダーとして認められるようになりました。それのみが失地回復の途であることを、彼らはよくわかっているのです。
1990年代には、河野談話や村山談話のように、過去と向き合う動きもありました。ところがいまの自民党の中には、来年、戦後70年の首相談話を出すことで、河野談話を骨抜きにしようという向きもあるようです。
河野談話の核心は、慰安婦制度が国家・軍の組織的な関与によって女性の尊厳を踏みにじる行為であったことを認め、反省と謝罪を表明した点にあります。この核心を否定するのか。ここまで来たら、やってみたらいかがですか。
「内輪の論理」がどこまで通用するのか、試してみたらいい。
国際社会は保育園ではありません。敗戦の意味を引き受けられず、自己正当化ばかりしていると、軽蔑されるだけです。
<「内輪」脱すべき> 
「子ども」を成熟に導くには本来、メディアの役割が重要です。しかし残念ながらいま大方が「子ども」相手の商売に精を出している。「嫌中・嫌韓」本が多く出版され、テレビは「日本人はすごい」をアピールする番組を山ほどつくっています。
メディアの非力さは、権力との関係でも露呈しています。新聞社やテレビ局の幹部が、首相とたびたび会食しているのはおかしい。民主制にとって決定的に重要なのは公開性です。そのような常識を、日本の政治家は欠いているのではないか。
だから記者は政治家と個人的関係を築いて情報を得ようとし、「内輪」のサークルが出来あがる。
衆院選投開票日の報道番組で、安倍首相がキャスターの質問に色をなして反論し、イヤホンを外すという一幕がありました。一国の最高権力者が、これほど批判への耐性が弱いことに驚きますが、裏を返せば、それだけメディアが首相を甘やかしてきたということでしょう。日本の政治にとってもジャーナリズムにとっても害悪でしかない、いびつな「内輪」文化を変えるべきです。
日本は、戦後を通して「大人」になり損ねてしまった。先進近代国家になったつもりだったけれど、社会の内実はゆがんでいたという苦い事実をまずは正視するしかありません。それができないのなら、もう一度「敗戦」するしかないでしょう。
(聞き手 論説委員・高橋純子)


メディアの軽佻浮薄な姿勢が、そのまま日本の精神風土の反映であるかのような決めつけは迷惑です。確かにメディアの姿勢は世相を反映しているのかもしれませんが、メディアがすべての日本人の代表ではありません
白井聡はレーニンの研究家でもあり、根底にあるのは左翼思想です
日本が敗戦の責任を背負っていないとする彼の主張は、「(極東軍事裁判とは別に)日本は人民裁判をやって天皇ら、戦争責任者を断罪し処刑すべきだった」という主張に他なりません
それをしてこなかったから日本は戦争責任を全うできていない、大人になりきれないと主張しているわけです
ならば、「日本が共産主義化し、内々で粛清を繰り返せば大人になれたのか?」と問うべきでしょう
かつてのソ連のような、共産主義という熱に浮かされたこどもの立ち振舞いにも等しい粛清の繰り返しにどれほどの価値があるのか、と思ってしまいます
そうやってソ連=ロシアは大人になれたのでしょうか?
数百万人を粛清して何を得たのか、と
日本が被害者意識を募らせていると白井聡は指摘しますが、中国や韓国の言いがかりに反論するのは当然であり、「反省を忘れた」からと決めつけるのは誤りです。それとも、「日本は反省しているのだから反論などでず、永遠に謝罪し続けるべきだ」と白井聡は言いたいのでしょうか?
とんでもない土下座歴史観です

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