多摩川中1殺害事件を考える4 インターネットで私刑横行

ブログを更新したのですが、記事を一時保存しようとしたらそのままフリーズして記事が消えてしまいました。もう何度目のことか、と溜息が出ます。サーバにアクセスが集中するため、記事の一時保存ができず消えてしまうというトラブルをこれまでにも嫌という経験してきましたが、今夜もまた…
仕方がないのでもう一度、同じ記事を書き直します
川崎の中学1年生殺害事件で、週刊新潮が主犯格の少年の実名と顔写真を誌面に掲載し、波紋を投げかけています
しかし、こうした実名報道に関して議論が横道にそれたまま、実りのある議論もできない状況にはうんざりさせられます
以下の様な意見がその代表的なものでしょう


【どうする?ネット私刑の時代】~川崎市中一殺害事件~
(前略)
今までにない凶悪な事件が起き、政府も少年法改正の必要性を議論しはじめている。18歳という年齢が昭和の時代のように、まだまだ子供で保護すべき対象である時代は終わりつつあるように思える。善かれ悪しかれ、ネットとスマホの発達で子供達は以前に比べ格段に情報を吸収し、自身も子供だとは思っていない。
とはいえ、法の整備が整う前の実名報道に対して日弁連会長が「報道に不可欠ではない」と遺憾声明を出している。「憲法21条が保障する表現の自由が極めて重要であるとしても、少年の実名等が報道に不可欠な要素とはいえない」と見解を述べている。が、問題は表現の自由ではなく「知る権利」の方の比重が大きいのではないかと思う。
(中略)
先にも述べたように、週刊新潮が少年実名報道に踏み切った理由の一つに、主犯格の18歳少年の顔写真がツイッター上に出回っていて多くの人の目に触れる状態にあることが考えられる。2chでは加害者である少年の家族の写真や自宅の動画まで公開され、「私刑」が横行している。
インターネットの発達によって個人でも情報を発信できる時代。歯止めがきかない「私刑」のような情報発信がされるくらいなら、大手メディアがちゃんと報道した方が良いのかもしれない。
この事件に限らず、「報道の自由」と「個人の権利」、そして「知る権利」に関しては議論を続けて行く必要があると思う。
久保田弘信(フォトジャーナリスト)


加害者少年やその関連グループ、家族の実名や写真をツイッターは掲示板「2ちゃんねる」に投稿するのを「私刑の横行」だと断じるだけで、その行為の意味を斟酌しようとすらしません
そして実名報道の「知る権利」やら、「報道の自由」、「プライバシーの保護」などといった法律の解釈問題に置き換えてしまおうとするのがメディア一般のやり方です
インターネットの住民が加害者やその親をも告発しようと行動したのは、単に私刑に走るためだけではありません
上村くんのような被害者を出してはいけない、自分の身近なところでこのような悲惨な事件を発生させてはならないとの義憤と自戒の念が根底にあると解釈できます
そしてそんな義憤と自戒の念こそが、社会正義を根底から支える国民の意識だと言えるのです
ただし、ジャーナリストたちは社会正義を体現するのは自分たちメディアの側であると決めつけ、国民一般の声ではないと否定します。ゆえにインターネットの反応を否定し、「行き過ぎた正義感」だとか、「偏狭な義憤」と腐すのでしょう
繰り返し指摘しておきますが、自分の身近なところでこのような悲惨な事件を起こしてはならないとの思いが、地域の犯罪を未然に防いだり、川崎の事件のように先輩後輩という人間関係に埋もれて発覚しにくい暴力沙汰を告発する契機に結びつくのです。どうしてジャーナリストたちは肯定的に評価できないのでしょうか?

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