ワタミ過労自殺裁判はどうなったのか?

読売新聞の5月14日付け記事によると、外食大手ワタミは税引き後利益が126億円の赤字になったそうです。2期連続の赤字で、その幅が拡大しているところから経営の舵取りがうまくいってないのは明らかでしょう


外食大手のワタミが13日発表した2015年3月期連結決算は、「和民」など主力の居酒屋で客離れが進み、税引き後利益は126億円の赤字(前期は49億円の赤字)となった。税引き後赤字は2期連続だ。
赤字幅は2月時点の予想(70億円の赤字)からさらに拡大した。合理化策として不採算の居酒屋を80店舗程度新たに閉店する。
居酒屋を含む国内外食事業の売上高は前期比13・8%減の602億円だった。ファミリーレストランや牛丼チェーンなど他業態もアルコールメニューやつまみを充実させるなど競争が激しくなっている。
「和民」での長時間勤務がインターネット上で批判されイメージ低下が長引いていることから、介護事業や食事の宅配事業も含めた全体の売上高は前期比4・8%減の1553億円だった。


さて、上記の記事でも触れている長時間労働ですが、過労自殺を巡る訴訟はどうなったのでしょうか?
検索して昨年7月の報道を見つけました。第4回公判の模様を伝える日刊ゲンダイの記事から引用します


(前略)
これまでの公判でワタミ側は「労務管理に問題はない」との姿勢を貫いてきた。この日の法廷でも、会社の労務管理を知る上で不可欠な「24件の是正勧告及び17件の指導票、是正報告書」の提出について、「時期を限定してほしい」「本件との関連性が希薄」と、あれやこれや理由を付けてかたくなに拒んでいた。
ワタミ側の準備書面を見ても、被害者が“休日出勤”させられていたボランティア研修等について「従業員の成長のために参加を推奨していたもので、強制していない。労働時間と認められない」という旨の言い訳に終始している。
(後略)


ワタミ側は長時間の勤務を強制してきた事実はないと主張しつつ、労働基準監督署から指導や改善勧告を受けた事例は開示したくないとゴネているようです
これでは裁判も遅々として進まないのであり、ひたすら事件の風化を狙っているのでしょう
結果としてワタミのブラック企業というイメージは払拭できず、居酒屋への足も遠のくのですが、経営陣にはそれが理解できないようです。当然、渡邉美樹元会長の意向も反映しているのでしょう
「24時間死ぬまで働け」とする信条を、渡邉元会長は「間違っていた」と認めたくないがゆえに抵抗を続けているものと推測されます

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