実母、祖母を殺害した15歳逮捕 神奈川

横浜市内に住む高校1年生の男子生徒が実母と祖母を殺害した容疑で逮捕された、と報じられています
「また15歳の犯行か」とか、「少年法を廃止せよ」などという反応もありますが、それはあまりに単純で短絡的な思考でしょう
まだ判断材料も不足しており、現時点でどうのこうのと論じるのは尚早です
産経新聞の記事を以下、引用します


神奈川県警戸塚署は18日、母親と祖母を殺害したとして、殺人の疑いで、横浜市戸塚区の高校1年の男子生徒(15)を逮捕した。署によると、男子生徒は「学校のことや勉強のことで注意され、かっとなった」と動機を供述し、容疑を認めているという。
逮捕容疑は、18日午前8時ごろ、自宅で母親(50)と祖母(81)の胸などを刃物で突き刺すなどして殺害した疑い。1階で祖母、2階で母親が発見された。2人の胸と背中などに複数の刺し傷があった。


別の記事では最近起きた未成年者による尊属殺人と、その処罰について触れています


少年や少女による両親など親族殺害事件はこれまでもしばしば発生してきた。ただこうした事件では、遺族も加害者の親族のため処罰感情が小さい上、少年法もあり、刑事裁判が開かれず動機などが明らかにならない場合も少なくない。
近年では、東京都板橋区で15歳の長男が両親を鉄亜鈴で殺害(平成17年)▽福島県会津若松市で高校3年の17歳の男子生徒が母親の頭部を切断(19年)▽青森県八戸市で19歳の少年が母と弟、妹を殺害▽京都府京田辺市で16歳の専門学校の女子生徒が父親の首をおので切って殺害(21年)▽北海道南札幌町で、17歳の女子高校生が祖母と母親を殺害(26年)-などが発生(年齢はいずれも当時)。
ただ処分はさまざまだ。板橋の事件で2審東京高裁は「虐待などが背景にあった」と認定、懲役14年とした1審判決から同12年に減刑した。八戸市の事件では、1審青森地裁は不遇な成育環境を認めつつ、「短絡的な犯行」として無期懲役とした。一方、会津若松市の事件では、福島家裁会津若松支部が、父親の処罰感情が強くない上、「治療・教育が望ましい」として、公判を開かず医療少年院送致を決定した。


家庭の中で起きた事件だけに当事者(家族)以外には見えない部分も多く、事件を考えるだけの十分な材料が揃わない(特に少年審判のみで事件処理が決着してしまう場合)ので、論じるのは難しくなります
上記のように「少年法を廃止せよ」と叫ぶだけではもちろん何も解決などしません
尊属殺人だから厳罰を課せとの意見も理解できなくはありませんが、死刑にするのを残された家族が望むかどうか、という問題もあります
時間はかかっても何らかの形で家族との間で折り合いがつき、和解が成立する方が望ましい場合もあるのでしょう
この事件については続報を待って取り上げます

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