浜名湖ボート転覆事故裁判 施設管理者に有罪判決

2010年6月に浜名湖で愛知県豊橋市の中学校が校外学習の一環として、悪天候の中、カッター訓練を行い、ボートが転覆して女子中学生が死亡する事故がありました
このカッター訓練の研修プログラムを提供していた宿泊施設「静岡県立三ヶ日青年の家」の施設管理(受託していた「小学館集英社プロダクション」の社員)が過失責任を問われ、裁判になっていました。事故から5年も経ってようやく判決に漕ぎ着けました


平成22年6月に浜名湖(浜松市)で校外学習中のボートが転覆し、愛知県豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん=当時(12)=が水死した事故で、業務上過失致死の罪に問われた宿泊研修施設「静岡県立三ケ日青年の家」元所長の檀野清司被告(57)=東京都杉並区=の判決公判が18日、静岡地裁で開かれ、佐藤裁判長は禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮1年6月)を言い渡した。
佐藤裁判長は判決理由で「カッターボートの乗船者に滞留水の排水を指示するなどの基本的な注意義務を怠っており、厳しい非難を免れない」と指摘。弁護側の主張した学校側の過失については、「あくまで施設の利用者で、専門的な知識を有するものではない」などとして認定しなかった。
判決によると、研修施設の指定管理者「小学館集英社プロダクション」の業務委託社員だった檀野被告は22年6月18日、悪天候で動けなくなったカッターボートをモーターボートで曳(えい)航(こう)する際、カッターボート内にたまった水をくみ出して傾斜を抑制させる指導を行うなどの注意義務を怠り、カッターボートを転覆させて花菜さんを水死させた。
(産経新聞の記事から引用)


この事故については以前にも当ブログで取り上げました。が、責任者の過失を問う裁判にここまで時間がかかっていたとは思いませんでした
事故当時、浜名湖では大雨強風注意報が出ていました。にも関わらず、中学校側は予定通りカッター訓練の実施を迫り、「三ヶ日青年の家」側もこれに応じたため事故につながりました
事故の被害者家族は訓練実施を強行した校長にも責任があると主張してきましたが、検察は起訴していません。天候が悪化し、危険な状態になると予想できたのに訓練を強行し、生徒を死亡させたのですから校長や引率していた教諭の責任を問うのは当然だと思うのですが
これでは学校行事のためなら生徒の1人や2人、死んでも構わないと裁判所が認定したも同然です(運動会での人間ピラミッドで何人もの生徒が骨折しているのに、これを毎年のように出し物としてやっているくらい、学校は事故に関して不感症になっています)
生徒を預かっている以上、学校行事で生徒を死亡させてはならないのであり、学校長以下引率に当たった教師たちは猛省するべきです

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