自衛隊元幹部がロシアに情報を漏らし書類送検

陸上自衛隊を退役した元幹部がロシア大使館付き武官に情報を漏らしていた、として書類送検される事件がありました
報道によれば、泉一成・元東部方面総監(元陸将)が、在日ロシア大使館のセルゲイ・コワリョフ元駐在武官に自衛隊内部の冊子「教範」を渡した、というものです。セルゲイ・コワリョフはすでにロシアに帰国しており、これを裁くことはできません
元陸将ともあろう人物が簡単に機密情報を漏らしてしまうのですから、何とも呆れた話です。しかし、過去にも自衛隊の幹部が外国に情報を漏らしていた例は幾つもあり、「綱紀の粛清を図る」というお決まりの対応ではどうにもならないのではないか、と懸念されます
そして問題はこの泉一成という人物です。産経新聞の記事によると、コスプレマニアか軍事オタクかと言いたくなるような日常が見えてきます


警視庁公安部がロシア大使館の元駐在武官に情報漏洩した容疑で書類送検した泉一成・元陸将を、防衛省関係者は一様に「野戦軍司令官」に例える。容貌だけでなく、その指揮・統率スタイルがイメージを強めたようだ。
刈り上げた髪形は自衛官に大勢いるが、他官庁の官僚や経済人と頻繁に接する将官では珍しい。しかも無類の迷彩服好き。駐屯地は言うに及ばす、日常的に防衛省内を迷彩服姿で闊歩(かっぽ)。防衛省関係のパーティーでは、他幹部の通常制服を横目に、迷彩服に半長靴の「実戦態勢」で臨むことも。
(中略)
何よりも、執務室の「会議テーブル」は伝説にさえ成っている。朝鮮戦争時代まで見られた米陸軍の旧型ジープのボンネットなのだ。喫煙はもちろん、幕僚や部下との会議も立ったままで、ボンネットを囲む。ボンネットを開ければ、しゃれたサイドボードに化ける。何より自慢の一品で、転勤先に不可欠な引っ越し荷物だった。
「第一線に在る」といった信念を掲げていたのか、作戦に対する決心や事務処理の決済が早いのが常であった、という。
一方で、情報畑の部署に就いた経験も有り、それならそれで脇の甘さが際立つ。「情報を1つ差し出し、2つを得よう」としたかもしれぬ。「情報を2つ差し出し、1つ得る」のであればスパイだが、逆は情報従事者として当然ではある。ただ、防衛省では情報従事者の本格的育成を手掛けてはいない。
(以下、略)


迷彩服を着て歩きまわる、軍人かぶれのオッサンのように映ります。誰か上官なり、OBが諫言し、「そんな馬鹿な真似をしているととんでもない間違いをするぞ」と忠告するべきだったのでしょう
ロシア大使館付きの武官が諜報機関の人間であるのは、公安関係者でなくとも知っている話であり、泉一成も承知していたはずです。しかし、まんまと情報を抜かれてしまいました
迷彩服を着て野戦司令官を気取っているオッサンは、ロシアの諜報関係者にすればド素人の仮装に見えたはずです
さて、泉一成はどう釈明したのでしょうか。週刊文春にインタビューしてもらいたいものです

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