テレビの公開捜査でオレオレ詐欺逮捕

昔の話をすると「これだから昭和の人間は」と言われそうですが、本日のニュースの中で目についたのがテレビの公開捜査番組で、オレオレ詐欺の容疑者が逮捕されたという報道です
かつてテレビ番組には、指名手配犯の顔写真を紹介して視聴者に情報提供を訴えるものや、家出人の捜索に協力を求める企画がありました
しかし、いつの間にやらこの種の番組はなくなっていました


TBSで2月29日に放送された『緊急!TV公開大捜査 特捜事件ファイル2016』(後7:00 ※一部地域では午後8:00)をきっかけに、オレオレ詐欺事件の容疑者が逮捕されたことが、わかった。
番組では、防犯カメラに残された男の映像を事件の詳細とともに放送。このシーンを見た母親が「息子に似ている」と気づいて問い詰めたところ、息子は認め警察へ出頭。放送終了後からわずか1時間半後に事件が解決した。
『緊急!TV公開大捜査』は2週連続放送の特番で、次回の放送は7日午後7時(※一部地域では午後8:00)から。司会は恵俊彰が務める。
番組は“未解決殺人事件の謎”に迫るとともに「オレオレ詐欺」「強制わいせつ」「コンビニ強盗」など“現場のカメラに残された容疑者たち”の卑劣な犯行を生放送で伝え、番組視聴者からの情報を呼びかけ、得られた情報をもとに事件を解決へと導く。
(オリコンスタイルの記事から引用)


殺人事件が起きても、その容疑者の名前や顔写真などは伏せたまま報道するようになったのはいつからなのでしょうか?
はっきりとは分かりません。ご存知のかたがあれば教えていただきたいものです
例えば新聞報道で、「この人物が事件に関わっているものと見て警察は行方を追っている」などと書きます。もちろん容疑者の名前は特定できているわけで、顔写真を入手するのも特別困難ではなかったりします(今ではフェイスブックなどに自分の氏名、顔写真をアップしている例が多いのです)
しかし、犯罪の容疑者とされながらも無罪判決で出た場合の人権侵害をメディアは恐れているのか、懸念しているのか、実名で報じられるケースは激減しています
中には警察が公開捜査に踏み切った事件ですら、メディアが容疑者の名前を秘匿して報道し続けたりもします。テレビ局、新聞社にはそれぞれ独自の判断基準があるのでしょう
自分が記憶している事件では、1999年に起きた桶川女子大生ストーカー事件も容疑者が特定されながら、メディアがその実名や顔写真を伏せて報じていました
ストーカー行為を繰り返した上に、雇った男たちに命じて女子大生を殺害させた主犯格の男が逃亡したのですが、メディアは上記のように顔写真を明かさないまま報道を続け、結局北海道の屈斜路湖で遺体となって発見されたのです
顔写真をテレビや新聞で明かしたのならば、自殺する前に身柄を押さえることができたはずです

桶川・女子大生ストーカー殺人事件

この事件ではストーカー被害の届けを受けながらも放置していた上尾署の怠慢に批判が集中し、メディアも警察批判を繰り返しました
しかし、メディアが上記のように容疑者の顔写真すら報じうとはしなかった姿勢を省みようとはしなかったのですから、釈然としません
犯罪報道、容疑者の氏名や顔写真の扱いについて、再考を促したいものです

(関連記事)
指名手配の現在
「おい、小池」逃走中の殺人犯 11年目で病死
オウム真理教平田容疑者逮捕を門前払いした警察
警察庁長官銃撃事件時効成立に思う
警察庁長官銃撃事件時効成立に思う その2
英国女性殺害 市橋被告逃亡生活手記出版へ
連合赤軍永田洋子死刑囚と「更級日記の少女」
オウム裁判 菊地直子被告に逆転無罪判決
群馬ストーカー殺人を考える2 警察の失態
実在しない100万ドル札で詐欺 過去にも発生