オバマ大統領の広島訪問を危ぶむ中国・韓国(2)

5月末の伊勢志摩サミット開催に併せ、オバマ大統領が広島訪問の可能性が取り沙汰される中で、中国や韓国がしきりに異議を唱え始めています
今回は韓国の言い分とその思惑について取り上げます
まずは中央日報の社説です


ケリー米国務長官が昨日、原爆被害の象徴である広島平和公園を訪問したことは、それなりに意味があることだ。ケリー長官は米国務長官としては初めて犠牲者慰霊碑に献花し、14万人の命を奪った被爆の惨状を痛感した。オバマ米大統領の主導で推進中の非核化運動が本格化した状況であり、今回の訪問はなおさら意味深いようだ。
にもかかわらず日帝の侵略に苦しんだ韓国としては懸念される点が少なくない。何よりも今回の訪問が日帝の過ちを希釈させ、日本が加害者ではなく被害国という誤ったメッセージを与えないか心配になる。第2次世界大戦当時に大勢の日本の民間人が犠牲になったのは残念なことだ。しかしそれでも韓国・中国など周辺国を侵略し、多数の良民を虐殺し、苦痛を与えた事実までが許されたり忘れられたりしてはならない。
オバマ大統領も来月の日本G7首脳会議を契機に広島を訪問することを検討中という。任期初めから「核なき世界」を推進してきたオバマ大統領としては歴史的なここでフィナーレを飾りたいと思うだろう。
しかし東アジア全体の目で見ると、いま米大統領が広島に行くのは時期尚早だ。まず日本は韓国や中国など被害国から完全に許しを受けたわけではない。被害国が心を開けないのは、日本政府が心から過去の過ちを反省していないと見るからだ。
特に現安倍政権は旧日本軍慰安婦および南京大虐殺など敏感な歴史をそのまま認めるどころか歪めようとする。昨年末に韓日両国は慰安婦問題をめぐり合意した
が、日本側の誠実な履行はない。さらに安倍首相の腹心という萩生田光一官房副長官は最近、「慰安婦支援財団の設立と少女像の移転はパッケージ」と述べ、合意していない内容まで主張した。
こうした状況でオバマ大統領の広島訪問が実現しても、これが日帝の蛮行に対する免罪符ではないことを米国は明確にしなければいけない。


しきりと「東アジアの歴史的感情」やら「敏感な歴史問題」など強調しているのですが、そのような問題はここ最近、中国や韓国が主張し始めたものであって、長年課題とされていたわけではありません
歴史問題を掲げて日本の頭を踏みつけたい韓国の思惑でしかなく、政治的な悪足掻きだと言えます
もちろん、オバマ大統領がこのような韓国の言い分に耳を傾けるはずもなく、考慮もしないのでしょう。ただ、例によって韓国の代弁者であるマイク・ホンダ下院議員を介して「オバマ大統領の広島訪問は中止すべきだ」と、アメリカの世論に訴えかけるのかもしれません
しかし、こうした韓国側の主張こそが「過去の拘泥し、未来を見ようとしない」ものであり、「核なき世界の実現」を目指そうというオバマ大統領の理想に砂をかけるものになります。オバマ大統領にすれば、韓国ごときから「お前は間違っている」と批判されるのは失礼千万であり、不愉快極まりないと思われます
言うまでもなく、日米は第2次世界大戦における敵国同士という立場を乗り越え、和解と協調の道を進めてきました。それぞれの思惑、打算はあれ、世界一の経済大国であるアメリカが世界二位の経済大国である日本と同盟関係にある、との事実が大きな効果をもっていたわけです
日本政府は伊勢志摩サミットにオブザーバーとして韓国の朴大統領を招くつもり、だとの報道もあります。空気を読まない朴大統領ならば、オバマ大統領に直接「広島訪問はやめるべきだ」くらいの発言をする可能性があります
朴大統領は歴史問題を掲げ、オバマ大統領の思い違いを指摘(日本に免罪符を与えるべきではないと)したつもりでしょうが、オバマ大統領は激怒し、これを無視するのではないでしょうか?
韓国が上記の社説のように、「己の正しさ」に執着し続ける限り、日本やアメリカとの考えとの違いが露呈し、ぎくしゃくした関係が続く結果になるのですが、到底理解できないのでしょう

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