南シナ海仲裁裁定で中国は完敗 習近平の屈辱

中国が自国の領海であると主張してきた南沙諸島ら、南シナ海を巡る紛争について、オランダ・ハーグにある仲裁裁判所は12日、「中国が南シナ海の広い範囲に独自に設定した『九段線』には法的根拠はない」と認定する裁定を公表しています。中国の強引な海洋進出に対する初の国際的な司法判断であり、これまでの中国の主張である「歴史的権利」を真っ向から否定するものです
中国は仲裁裁判そのものを無効だと批判し、いかなる決定にも従わないと宣言してきたところですが、今回の司法判断で習近平は大恥をかいたことになります


裁定の意義は? 中国側の「完敗」、「歴史的権利」根底から否定
南シナ海をめぐる仲裁裁定では、中国が南シナ海における資源保有権の根拠としてきた「九段線」の主張を退けるなど、「中国側の完全な敗北」(国際法学者)といった評価が聞かれた。裁定は、中国が排他的に資源や海上を管轄していたという「歴史的な証拠はない」と断定。中国が国際社会への説明で繰り返してきた「歴史的権利」を根底から否定した格好だ。
また、中国が埋め立て、滑走路を建設するなどして軍事拠点化を進めるスービ(中国名・渚碧)礁などは「低潮高地」とのフィリピンの主張が認められ、12カイリの領海も発生しない。この結果、人工島付近を航行する米軍の作戦が正当化されることになる。
裁定は、中国がフィリピン漁民に対し、スカボロー礁(同・黄岩島)付近で妨害を行ったと認定。この海域では伝統的な漁業権がフィリピン、中国、そのほかの国にもあるとして、平和的な管理に道を開いた。スプラトリー(南沙)諸島で中国が人工島建造のために行った埋め立てにより、サンゴ礁を破壊するなど生態系に損害を与えたとした。
また、中国が1995年にフィリピンの隙を突いて支配を始め、3千メートル級の滑走路を築いたミスチーフ(美済)礁も低潮高地で、中国による人工島化が紛争を悪化させたと非難した。
(産経新聞の記事から引用)


仲裁裁判所の裁定に強制力はないものの、中国の主張は全面的に退けられたのですから、何を言っても負け犬の遠吠えです。今後はますます人工島の建設、空港や港湾の整備、他国の漁船の排除・拿捕と行動をエスカレートして、周辺国の顰蹙を買うのでしょう
かくして中国が「無法者」であると自らアピールするわけです。習近平としてはいまさら引っ込みがつかないのであり、少しでも譲歩する姿勢を示そうものなら、国内から反発を招き自らの政権基盤が揺らぎかねません
懸念されるのは南シナ海に展開するアメリカ海軍と中国海軍の軍事衝突です
中国海軍は米海軍を挑発し、偶発的な戦闘に持ち込んで自らの存在をアピールし、習近平が海軍の意向を無視できないよう釘を刺す、という筋書きも考えられます
確かに軍事主席として絶対的な権限を有する習近平ですが、現場司令官が習近平の意向を無視し事を構えようとするのを阻止する手立てはなく、「愛国無罪」で軍の行動を追認するしかないのでしょう
権限を掌握しているように見える習近平ですが、内にも外にも敵を作ってしまったため、身動きがとれない立場に自らを追い込んだように映ります

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