「犯罪歴をグーグルから削除しろ」訴訟 削除命令取消しでグーグル勝訴

女子高生と援助交際をし逮捕され、児童ポルノ法違反で罰金50万円を払った男性が、「グーグルで検索すると自分の犯罪歴が表示される。更生の妨げになった」として検索サイト「グーグル」を相手に訴訟を起こしていました
一審のさいたま地方裁判所では男性側の主張が認められ、グーグルに記事を削除するよう命じていました
二審の東京高等裁判所は、「犯罪からまだ5年しか経っておらず、検索サイトで犯罪歴が見られることには一定の公益がある」として男性の要求を退ける判決を言い渡しています


グーグル検索で逮捕歴、削除命令を取り消し 東京高裁
検索サイト「グーグル」で名前などを検索すると、過去の記事などで逮捕歴が分かるとして、男性が検索結果の削除を求めた仮処分申し立ての保全抗告審で、東京高裁(杉原則彦裁判長)は12日、「忘れられる権利」を認めてグーグルに削除を命じた昨年12月のさいたま地裁の決定を取り消した。
高裁決定は「プライバシー権に基づいてネット上での削除が認められる場合はある」と認めた上で、今回のケースについては「処罰を受けてからの期間などを考慮しても、削除の必要はない」と判断した。
決定などによると、男性は約5年前に女子高生に金を払ってわいせつな行為をしたとして逮捕され、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪で罰金50万円の略式命令を受けた。検索すると当時の実名入りの記事を転載した掲示板などが表示されるのは「更生を妨げられない権利」を侵害しているとして昨年、地裁に削除の仮処分を申し立てていた。
(朝日新聞の記事から引用)


類似した訴訟が各地で提起されており、判断はまちまちです
過去には、「12年前に振り込め詐欺に関わった犯罪歴が検索サイトで表示されるのはけしからん。削除しろ」との訴訟があり、裁判所はこの要求を認めて削除を命じる判決を下している例もあります
「逮捕から5年では削除する必要がない」とする一方で、「12年前の事件なら削除すべき」との判断が示されているわけで、随分と幅があります
裁判所の判断は個別の訴訟に関するものであって、絶対的な基準ではないものの、1つの目安になります
当ブログのように犯罪に言及する記事を掲載する側としては、「実名記載の期間がどの程度許容されるか」は重要であり、今後も裁判所の判断を注視していくつもりです
もちろん死刑が適用されるような凶悪犯罪については、10年でも30年でも実名での表記がされるべきであり、検索サイトから削除するような「配慮」は無用であると考えます
また、児童に対する強制わいせつ事件のような、醜悪な犯行を繰り返す虞の高い性犯罪事件に関しても、安易に削除するべきではないと書き添えておきます

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