「南シナ海での中国の無法に理解を示せ」と書く朝日新聞記者

尖閣諸島近海に中国の公船(海上保安庁に該当する機関の船)と300隻あまりの漁船が侵入し、物議をかもしています。実力行使で、尖閣諸島を「中国のもの」にしようと企んでいるのでしょう
こうした中国の無法な行動を擁護する声が、朝日新聞の林望記者から発せられているとの報道がありましたので紹介します
アメリカのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」に日本部に客員研究員として現在出向中の林望記者が、同研究所の発信するニュースレターに投稿したレポートが「中国政府の意向をそのまま反映したもの」であり、日本政府は中国による南シナ海での力による専有を受け入れるべきだとの趣旨になっています


朝日新聞記者の媚中記事DCから発信
(前略)
この記事はまず国際仲裁裁判所から中国が南シナ海での領有権主張を「根拠なし」と排されたことについて、もっぱら「中国は主権問題では第三国や国際機関の裁定は一切、受け入れないと以前から決めていた」「中国政府が国内のナショナリズムに配慮して対外的に強硬な行動や言明をとるのはやむをえない面もある」「中国外交は伝統的に言葉は強硬だが、穏健な問題管理の方法をきちんと見いだしてきた」などと、中国政府側の立場を擁護する。
さらに「中国はベトナムとの南沙諸島の領有権紛争では共同開発という穏健な解決も求めたことがあり、習近平政権は同様に妥協するかもしれない」などという明らかに事実に反する記述もあった。その一方、この記事は中国のそもそもの無法で侵略的な海洋攻勢を非難することはなく、また中国がアメリカや東南アジア諸国から厳しく糾弾されている事実にもほとんど触れない。
そしてこの記述がいかにも中国政府のプロパガンダのように響くのは、とくに日本関連の部分だった。今回の国際裁定に対し中国各地で抗議デモが起きたことを取り上げ、2012年の反日のデモや暴動になぞらえて、「先の事態では日中両国でナショナリズムが高まり、政府の政策選択を狭くした」「日本もナショナリズムの再現を防がねばならない」「日本は中国を今回の事態で追い詰めてはならない」というふうに、しきりに日本側の自制を求めるのだ。そのへんには論理がうかがわれない。
さらにこの記事は最大ポイントの主張として、日本が南シナ海での警戒航行など海上自衛隊をアメリカ海軍などとの共同安全保障行動に参加してはならないという点を再三、強調していた。「日本の南シナ海での軍事プレゼンスは日中両国間に深刻な緊張を生む」「日本は第二次大戦で南シナ海をも侵略の対象としたのだから、中国側はそもそも日本は南シナ海問題に関与する資格はないとみなす」などというのだ。とにかく自衛隊が南シナ海に出ていくことへの執拗な反対を繰り返すのだ。
まさに中国政府の主張そのものを転電したような記事だった。
(以下、略)


どのような経緯で林望記者がこのレポートを書くに至ったのかは不明ですが、朝日新聞の北京特派員を務めていた経歴からすると、中国政府と特別な関係にある人物なのでしょう
結局、「日本政府は南シナ海における中国の力の支配を容認せよ」と言うだけであって、それが日中関係を好転させる契機になると主張する理由は不明です
南沙諸島を中国の領土だと日本が認めたなら、それで中国との友好な関係が実現するのでしょうか?
もちろん中国は南沙諸島に続いて、「尖閣諸島も中国のものだ」として力による支配を実行するはずです
林望記者の思考からすれば、「尖閣諸島は中国のものだから、日本は領有権を主張するな」という話のようです
何でもかんでも中国の言いなりになるのが中国との友好関係を築く道だとするなら、国家としての主権を放棄し、隷属するのと同義です。そんな選択はあり得ません
もちろん、上記のレポートは林望記者個人の意見であり、朝日新聞の主張ではないのですが、実に不気味であり不愉快です

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