安倍首相夫人は私人か公人か?

大阪の森友学園への国有地払い下げ問題がメディアで盛んに取り上げられています。どうにも事実関係が見えてこないので、当ブログは今のところ様子見です
さて、この森友学園関連で安倍首相の昭恵夫人が私人なのか、公人なのか問う報道が散見されます
朝日新聞の記事では、以下のように言及しています


安倍晋三首相の妻昭恵氏は私人か、公人か。学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地払い下げ問題について熱い論戦が繰り広げられている国会で、大きな論点になっている。2日の参院予算委員会では、政府が昭恵氏に対して5人の公務員をスタッフとして付け、交通費を支出していることが明らかになった。
自由党の山本太郎氏の質問に土生栄二内閣審議官が答えた。
説明によると、首相夫人には第1次安倍内閣だった2006年から非常勤のスタッフが1人つくようになった。昭恵氏については第2次安倍内閣の発足後に拡充され、常勤2人、非常勤3人の計5人態勢になった。首相は「安倍内閣になって、海外出張が格段に増えている」と理由を説明した。昭恵氏には交通費なども第1次、第2次内閣を通して、公費から計145万円支出された。日当については、「第2次政権以降は(受給を)お断りをしている」(首相)という。
首相は、学園が開校予定の小学校の名誉校長になっていた昭恵氏について、「私人だ」と主張。これに対して、野党側は「学園のパンフレットや講演会でも『内閣総理大臣夫人』の肩書で紹介されている。明らかに公人だ」(共産党の小池晃書記局長)と批判している。


何を言いたいのか、わかりにくい書き方です
要は国から交通費が支給されているから公人だ、と言いたいのでしょう
しかし、内閣総理大臣夫人ともなればさまざまな会合にも招かれ、参加する機会があるのですから、交通費支給は当然でしょう
そうしないと、「お車代」として不明瞭なお金を受け取る結果になります
安倍首相の海外訪問に同行するのに、「妻は私人なのだから交通費は自腹にすべきだ」などと主張る人がいるとは思えません。いるとすれば朝日新聞に投書する偏屈老人くらいでしょうか?
言うまでもなく内閣総理大臣の配偶者は国家公務員法に規定する公務員、には該当しません
ですから問題となっている公人か、私人かの区分は法律上の扱いではなく、あくまで社会通念上の話であり、明確な定義は存在しません
野党各党は「昭恵夫人は公人だ」などと鬼の首を獲ったがごとく指摘しているものの、それが何かの決定打になったりはしないのです
世間一般の反応からすれば、「総理大臣夫人なのだから、公私のけじめを明確にすべきだ」くらいでしょう
もちろん、ここでも公私のけじめとは何か、という問題が残るのですが
かつては首相や閣僚の靖国神社参拝を巡り、取材する記者は「公人としての参拝か。それとも私人としてか」などと問い質していました。これも不毛な質問です
公私の線引きなどできないのであり、単なる方便として公人だとか、私人だとか主張していたにすぎません
公私混同と受け取られるような行動は慎む、との規範は重要であり、順守されるべきです。が、どこまでを公とするか、どこからが私なのか、明確に定義するのは難しく、個別の事案ごとに世間一般の感覚に照らして判断するしかないと自分は考えます
ですから、首相夫人が公人か私人か、などという愚かな議論は止めにして、もっと重要な問題について論争してもらいたいものです

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安倍三代
朝日新聞出版
2017-01-20
青木理

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