愛犬家殺人の関根死刑囚 拘置所で病死

死刑確定者が100人を超える状態が続いており、中には死刑が執行されないまま病死する例も珍しくありません
個別には死刑確定者であっても再審請求をしているとか、高齢で病気治療中であるとか、さまざまな理由で執行を保留されているケースがあるわけですが、死刑と言うのは執行されてこその刑罰です
執行されないまま拘置所内で病死というのは、刑罰制度本来の趣旨に反するのであり、行政の怠慢(主に執行を命じる法務大臣の怠慢)です
1993年、埼玉県で起きた犬飼育業の夫婦による連続殺人が連日、テレビのワイドショーで取り上げられ、世間の耳目を集めました
4人を殺害した容疑で逮捕、起訴されたのが関根元と風間博子の夫婦です
2人とも死刑が確定し、東京拘置所に収監されていたのですが、夫である関根元死刑囚が拘置所内で病死したと発表されています


愛犬家連続殺人事件で死刑確定の関根元・死刑囚が東京拘置所で死亡 埼玉県で平成5年、愛犬家ら4人が相次いで殺害された事件で、殺人や死体損壊罪などで死刑が確定した元犬猫繁殖業、関根元・死刑囚が27日、収容先の東京拘置所で死亡した。75歳。関係者が明らかにした。
関係者によると、昨年11月、拘置所内で心臓発作を起こし、外部の病院に救急搬送された。その後、拘置所内で治療を受けていた。
関根死刑囚は元妻の風間博子死刑囚(60)と共謀して5年、犬の高額売買をめぐる金銭トラブルから埼玉県行田市の男性会社役員=当時(39)=ら3人に猛毒の硝酸ストリキニーネ入りカプセルを飲ませるなどして殺害し、遺体を切断、焼却して捨てた。関根死刑囚はさらに、行田市の主婦=当時(54)=も同様に毒殺し、遺体を遺棄した。
1、2審ともに死刑判決を受け、最高裁も平成21年6月、「いずれの犯行も計画的で動機に酌量の余地はない」「冷酷無慈悲で悪質極まりない」などと指摘して上告を棄却、死刑が確定した。
関根死刑囚は「犯行は元妻が主導した」、風間死刑囚は「一部の遺体損壊や遺棄に関与しただけで、(元夫に)利用された」と主張していた。
(産経新聞の記事から引用)


起訴されたのは4人に対する殺人容疑です。しかし、関根・風間夫婦に関わる人物で3人が消息不明になっており、殺害された疑いが濃厚です
関根・風間夫婦の犯行は遺体を徹底的に焼却して遺棄する手口であり、証拠を残さぬよう努めたため、3人については起訴できませんでした
関根死刑囚については2009年、最高裁が上告を棄却して死刑が確定しています。ですから執行する機会は十分にあったわけです
しかし、2009年9月に民主党政権が誕生して以降、死刑執行に大きな変化が生じます。鳩山由紀夫内閣で法務大臣を務めた千葉景子は2件執行しています。が、それ以降の柳田稔、仙谷由人、江田五月、平岡秀夫は執行していません
小川敏夫(検事出身)が野田内閣で法務大臣になり、ようやく執行が再開されます
民主党政権そのものは3年余りと短かったのですが、この執行停止の影響は決して少なくなかったと言えます
安倍1次内閣で法務大臣を務めた鳩山邦夫は、就任期間が1年に満たなかったものの13人を執行しており、朝日新聞から「死神」と書かれたほどでした
国民の大多数が死刑制度を支持しており、残虐冷酷な犯罪には重罪をもって臨むべしと考えているのですから、法務大臣はその附託にこたえなければならないと自分は考えます

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