もう一度映画「小さな恋のメロディ」を考える

日本だけ大ヒットし、他の国では評価が低かった映画として「小さな恋のメロディ」を以前、取り上げました
なぜ日本だけヒットしたかについて、あらためて考えてみます
いや、むしろ英国で酷評された背景について考えた方が、日英のギャップを浮き立たせる結果につながるのかもしれません
この映画の熱烈なファンの方のブログを読むと、日英のギャップがおおまかながらも理解できます

イギリス映画「小さな恋のメロディ」

中産階級に属する男の子と労働者階級に属する女の子の恋愛などありえない、との考えが当時のイギリスにはあったのでしょうし、映画評論家もこうした現実無視のファンタジーを受け入れる気にはならなかった、と推測されます
さらには教師に歯向かってまでいちゃいちゃするこどもは不道徳だ、と受け止める親の世代からすれば、こどもがこのような映画を見に行くのは許せなかったのでしょう
一方で、この映画に日本人の好む「萌え」要素を指摘する意見もあります

英国のEU離脱に関する国民投票で『小さな恋のメロディ』のふるさと、テムズ川南岸の再開発に暗雲

マーク・レスターやトレイシー・ハイドの制服姿に、日本人は萌えてしまったと考えるのは納得です
イギリスではこの映画の再評価されているとの指摘があります。が、その根拠となる情報は確認できませんでした
英語のサイトを丹念に掘り起こせば、見つけられるのかもしれませんが
「燃えよ映画論」さんのブログでは、セルジオ・レオーネ監督「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(84)で、主人公のロバート・デ・ニーロが幼少の時代に一目惚れしてしまうシーン、ジェニファー・コネリーがバレエを練習している場面を隠れて観ているシーンは、「小さな恋のメロディ」でトレイシー・ハイドがレオタード姿でバレエを踊る姿を見るマーク・レスターのシーンをリスペクトしたものと指摘しています

燃えよ映画論 「小さな恋のメロディ」

上記のブログを読むと、日本の少女漫画やアニメに見られるボーイ・ミーツ・ガールの原型の1つに「小さな恋のメロディ」があり、影響を与えたのではないか、という気もしてきます
そしてボーイ・ミーツ・ガールを丁寧に描くからこそ、日本の漫画が諸外国で人気を得ているとも言えます
今回調べて分かったのは、この映画に言及している個人ブログの数がすさまじく多いというものであり、それぞれのブロガーの思い入れが伝わってきます
この映画を見た際の、センシティブな記憶がいつまでも脈打っており、それを語らずにはいられないのだと感じます

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