台東区放火殺人の高校生 嘱託殺人で家裁送致

今年5月、東京・台東区で高校3年の佐藤麻衣さん(18)が殺害され、マンションの部屋が放火された事件で、逮捕されていた男子高校生を東京地検は嘱託殺人だったとして家庭裁判所に送致した、と報じられています
嘱託殺人という意外な検察の判断に驚きます。つまり被害者である佐藤さんが男子高校生に殺してくれ、と依頼したわけです


東京都台東区で5月、都立高校3年の佐藤麻衣さん=当時(17)=が殺害された事件で、東京地検は20日、嘱託殺人と現住建造物等放火などの疑いで、交際相手だった同級生の少年(18)を東京家裁に送致した。地検は殺人容疑などで逮捕していたが、少年が佐藤さんに依頼されて殺害したと認定。約3カ月の鑑定留置の結果、刑事責任能力を問えると判断した。
少年は5月3日夜から4日朝までの間、佐藤さんの自宅マンションかその周辺で暴行を加えた上、室内に火を付けるなどして殺害したとして逮捕されていた。
(産経新聞の記事から引用)


「マンションかその周辺で暴行を加えた上」と書かれているのに「嘱託殺人」というのは、いかんとも理解しがたい話です
佐藤さんから殺してくれと依頼したのなら、わざわざ暴行を加える必要などなかったのであり、マンションに火をつける必要があったとも思えません
詳細な供述があって検察が判断したのだと推測はされるものの、この記事の内容では何も分からないままです
佐藤さんと犯人である男子高校生辻脇拓弥は東京都立忍岡高校の生徒であり、交際中だったとされます
何故、「殺してくれ」と依頼するようになったのか、気になります
家庭裁判所での審判は非公開なので、検察側が認定した犯行事実は伏せられたまま報道されることはないのでしょう。ただし、嘱託殺人に放火という罪状を考えると保護処分ではなく、検察官に逆送した上で刑事裁判になる可能性がありますので、公開の法廷で犯行の詳細が明らかにされるのかもしれません
男女交際のもつれ、だけで片づけられるような事件なのでしょうか?

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