ベビーシッター殺人控訴審 物袋被告の歪んだ性欲

一審で懲役26年の判決を受け、控訴した物袋勇治被告について言及しています
今回は事件の根底にある物袋被告の歪んだ性的嗜好を取り上げます
一審でも自身が小児性愛者であることを否定した物袋被告は、中学時代のいじめ体験こそがすべての悪の根源だと主張しています
物袋被告について知能検査を含め、各種心理テストが実施されたと思われますが、詳細は不明です。報道される物袋被告の言動を見る限り、知能は一般的な水準よりも低いと推測されます。また、性格的な偏りも感じ取れます
一審の公判での物袋被告の供述では中学時代にいじめを受け、下着を脱がされたり、性器に対する暴力を受けたとあります。このように書くと、「ならば物袋被告はいじめを受け、マゾヒズムに目覚めたのであり、虐待する側(サディズム)になるのはおかしい」
などと反応する人がいるかもしれません
しかし、こうした「人はサディズムか、マゾヒズムかどちらかに二分される」との考えは俗な心理学の受け売りであり、サディストかマゾヒストのどちらか一方に分かれるものではないと申し上げておきます
当ブログでは先に、物袋被告の母親が養育する中で息子に虐待を加えていたのではないかとの推測を書いたのですが、誤りでした
さて、公判で物袋被告は妹を裸にする、陰毛をそる、写真を撮る、性器をなめるなど繰り返していた事実を明かしています。その後、物袋被告の妹は家を出てしまい、家族との絡も絶っているそうです。公判で証人に立ったも両親もそれが勇治被告による性的虐待の結果だとはまったく認識しておらず、妹の身勝手な行動であるかのように決めつけているのに驚かされます

乳幼児たちの児童ポルノ製造等の行為は、実妹への長年の性的虐待ののちに始まった/殺人シッター公判

公判でのやりとり、検事調べでのやりとりを読むと、物袋被告は妹への暴力を暴力と認識しておらず、妹の心情を慮ることもできない共感性の欠如が顕著です。当然ながら、ベビーシッターとして預かったこどもたちの気持ちなど、まったく察することはできなかったのであり、ひたすら自分の欲望に駆られるまま振る舞っていたであろうと推測できます
この辺りは物袋被告が抱えている発達障害と絡めて論じる必要があるのですが、それは一旦横へ置きましょう
ですからいじめによる被虐体験ばかりを重視せず、妹への加虐体験にも目を向ける必要があると自分は思います。そしてPTSDによって被告が、自身の意思でコントロールできない形で幼児への性的な暴力をふるったのではなく、己の内に根差した欲望に駆られ暴行を繰り返した…と推測できるのです
ただし、物袋被告の口から供述を引き出すのは容易ではないのであり、検事や警察官のように先入観に立った質問を浴びせ、先入観に沿った内容の供述を引き出すおそれがついて回ります
そしていじめ体験を口実にしている限り、物袋被告は刑務所に20年服役しようとも自身の罪と向き合わないまま、過ごしてしまう可能性もあると書き添えておきます

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