鹿児島5人殺害事件を考える 岩倉知広容疑者とは

事件、異変が起こるたびに、「何か前兆があったはずなのに、それに気がつかなかったのではないか?」とか、「異常を示すサインを見逃したのではないか?」との見解を呈す人がいます
こうした見解を「事件が起きてからの後付けの指摘」だとして無視する向きもありますが、物事には因果関係がある以上、前兆とされる事象を掘り下げて考察するべきでしょう
さて、今日は鹿児島県日置市で起きた5人殺害事件を取り上げます
無職の岩倉知広容疑者(38)が、祖母ら親族を含む5人を次々と殺害した容疑で逮捕されています


鹿児島県日置(ひおき)市東市来(いちき)町湯田の民家で男女3人が殺害された事件で、男性1人に対する殺人容疑で逮捕された岩倉知広容疑者(38)が、民家に住む祖母の岩倉久子さん(89)らから注意を受けて、不満を募らせていたという趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かった。県警は8日午後、岩倉容疑者を鹿児島地検に送検した。
岩倉容疑者は、久子さん宅で同居する次男(68)の息子。久子さんと次男は事件の発覚当初から行方が分からなくなっており、県警が約100人態勢で久子さん宅周辺を中心に捜索している。
捜査関係者によると、岩倉容疑者は調べに対し、「久子さんらから、いろいろ注意されてうるさかった」と供述。久子さんと次男について「殺害して、遺体を遺棄した」という内容の話をしているという。
事件は6日午後3時45分ごろ、久子さん宅を訪れた警察官が遺体を見つけて発覚。
遺体は、久子さんの長男(70)の妻の岩倉孝子さん(69)=鹿児島県薩摩川内市=、孝子さんの姉の坂口訓子(くにこ)さん(72)=同=、長男の知人で近くに住む後藤広幸さん(47)と判明した。いずれも6日午後、長男から頼まれて安否確認のために訪れていた。
岩倉容疑者は逮捕容疑の後藤さん殺害を認め、孝子さんと坂口さんの殺害もほのめかしている。司法解剖の結果、後藤さんと孝子さんの死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死だった。坂口さんも死因などを調べている。
(朝日新聞の記事から引用)


岩倉容疑者は祖母、実父の殺害を認めています。岩倉容疑者の父親は離婚をしており、そのため岩倉知広容疑者は母親の元に引き取られ、生活していたのだとか
しかし、高校を卒業してから就職していた運送会社を辞めた後は無職のままであり、それを祖母久子さんに咎められたのが本件の原因のようです
もちろんそれだけではなく、さまざまな親族間の葛藤、対立、怨恨が背景にあるのでしょう
無職でアパートに引きこもっていたという岩倉容疑者ですが、近隣住民が異常な言動を目撃していた、とのエピソードはいまのところなく、精神状態が不安定とは考えられません
知的、精神的な面で異常がないのであれば、動機についてもあれこれ語る可能性があります。当然、それが真実であるとは限らないのですが、事件を読み解く材料にはなります
しかし、立腹して親族に暴行を加えるのと、殺害までしてしまうのは別であり、5人までも殺す犯行は異常です。何が彼をそうまで駆り立てたのでしょうか?
続報を待って、取り上げるつもりです

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