岡山女児殺害事件を考える 性犯罪防止プログラムは役に立たないか

岡山刑務所に服役していた勝田州彦容疑者が14年前の、岡山県津山市で起きた小学生女児殺害事件で逮捕されたのですが、刑務所内で受講した性犯罪の再犯防止プログラムでは「治らない」と弁護人に語っている、と報じられています
どのような文脈で飛び出した発言であるかは不明です
この、刑務所の性犯罪防止プログラムは、「週に1~2度、性犯罪歴のある受刑者を集めたグループで行われ、刑務官や臨床心理士が指導を行う」ものです
プロフラムが有効かどうかは、受講した服役囚が出所後、再犯に至るケースを調査しなければ分かりません
薬物依存者が治療プログラムを受講した後、自らの意志で、あるいは誘惑に負けて薬物に再び手を出した挙句、「刑務所の治療プログラムなんて役に立たない」と口走るのと同じであり、自らの責任と自覚不足を棚上げしているようなものです


性犯罪防止講習受けたが…容疑者「治らない」
勝田州彦容疑者は、岡山県津山市の女児殺害事件後に別の罪で服役し、性犯罪の再犯防止プログラムを受けたが、受講後も少女に対する殺人未遂事件を起こしていた。
その公判では、自身が持つ少女への特異な欲求について、プログラムでは「治らない」と説明。判決でも効果がなかったとされた。プログラムは受講時間が短いなどの指摘があり、改善を求める声もある。
◆異常を自覚
「自分でも異常だと思う」
兵庫県姫路市で15年に起きた女子中学生に対する殺人未遂事件の公判で、勝田容疑者は、少女に対する特異な欲求について弁護人から尋ねられ、こう述べた。
(読売新聞の記事から引用)


上記のように、薬物依存者向けの講習だけで薬物依存が治るものではなく、あくまで本人の意志、自覚次第です
勝田容疑者が女児への歪んだ性欲を抱き続けたのは治療プログラムの不備によるものではなく、彼自身が歪んだ性欲を抱え続け手放そうとはしなかったからでしょう
もちろん、勝田容疑者が精神分析を受けたとしても、彼自身が己の心の内奥に向き合おうとしないのであれば、何の効果も得られません
ならば性欲をコントロールする薬物療法の方がまだ現実的である、効果が期待できた可能性があります。ただし、勝田容疑者は薬物療法を受ける気などなかったのであり、己の性欲に駆り立てられるまま性犯罪を繰り返してきた…のが実際です
批判すべきは刑務所の再犯防止プログラムではなく、異常な性欲を抱えながら、犯罪に走るのを自覚しながら何もしなかった勝田容疑者自身でしょう
過去の報道によれば、勝田容疑者が女児複数人の腹を殴って逮捕された事件で、勝田容疑者の父親は兵庫県警の元警部だったと明かされています。ノンキャリアながら真面目に定年まで勤め上げた人物、と紹介されています
元刑事ならば、性犯罪者が同様の犯行を繰り返す危険性を十分承知していたのではないでしょうか?
もちろん、すべて父親のせいだと主張したいのではなく、親子で性犯罪の再発予防にどこまで踏み込んだ話し合いをしたのかが気になるのです

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