岡山女児殺害事件を考える 一転して殺害否認

殺人事件の犯人が、火曜サスペンス劇場のように断崖絶壁の上で殺害の動機から犯行の経緯まで雄弁に語るのは稀であり、犯行を自供した後、一転して否認するなど揺れ動くものです
新潟での女児殺害容疑で逮捕された小林遼容疑者も殺害を認める供述をしたり、否認したりと揺れています
岡山県津山市で小学3年生の女児を殺害した容疑で逮捕された勝田州彦容疑者も、簡易裁判所での勾留理由開示の場で、殺害を否認する供述を行ったと報じられており、このまま裁判で全面的に争うつもりなのでしょう


岡山県津山市で2004年、小学3年の筒塩侑子(つつしおゆきこ)さん(当時9)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(39)の勾留理由開示の法廷が8日、岡山簡裁(小林正明裁判官)であり、勝田容疑者はこれまでの供述を翻し、「(殺害行為は)ありません」と容疑を否認した。
意見陳述で弁護人から「刃物で刺した」とする供述について問われた勝田容疑者は、「弁護士に死刑になる可能性を知らされて怖くなり、認めれば(情状酌量で)死刑にならないと考え、うその供述をした」と述べた。刃物の種類や捨てた場所などについては「適当に答えた」という。一方、岡山簡裁は岡山地検の請求に基づき、今月19日までの勾留延長を認めた。
勝田容疑者は先月30日に逮捕され、筒塩さんの首を絞めたとする一方、刃物では刺していないと否認。だがその後、「首を絞めた後に刺した」「刃物は海に捨てた」と供述していた。
(朝日新聞の記事から引用)


大阪刑務所に服役していた勝田容疑者は、岡山県警による取り調べのため岡山刑務所に移送されていました。この時点では逮捕状の執行はなく、任意での事情聴取を重ねている段階です。そこで勝田容疑者は被害者宅の間取りの見取り図を描き、取り調べ担当者に示した、とも報じられています
まさかその見取り図まで、「適当に描いた」と言い繕うのでしょうか?
既に述べたように、勝田容疑者は刃物で刺された女児が苦しむ様子を眺めて性的な快楽に耽るという変質者です。その勝田容疑者が被害者の首を絞めるだけに留まるはずはなく、必ず持参した刃物で刺し(精神分析の側からすれば、この場合の刃物は勝田容疑者のペニスを象徴するものです)ていると考えられます
つまり女児を刃物で刺す、斬りつけるのは性交の代理行為だと推測されるのです
逆に考えるのなら、この事件は勝田容疑者のような特殊な性癖を備えた人間による犯行(体や性器に触れるよりも、刺殺という行為そのものを目的化した)であると説明できます
もちろん、勝田容疑者が自分の性衝動を言語化し、滔々と説明する可能性は限りなく低いのであり、検証は不可能ですが
このところ裁判員裁判で、女児殺害事件で被害者が1人のケースで死刑判決が下されても、控訴審では量刑が不当であるとの理由で無期懲役に減刑される例が目につきます。被害者が1人なら死刑にはしない、との過去の判例を重視した裁判所の判断なのでしょうが、承服しかねます
勝田容疑者のように犯行を繰り返す性犯罪者の、極刑を回避する理由が自分には理解できません

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