「日本代表監督にクリンスマン」という誤報

フェイクニュースという言葉が巷で使われるようになったのは、トランプ大統領就任後でしょうか?
しかし、嘘の報道というのは昔から珍しい話ではなく、プロ野球選手のトレード話とか芸能人の熱愛報道でしばしば見られたものです
ここ最近のフェイクニュースでひどいと感じたのは、サッカー日本代表監督にユルゲン・クリンスマン氏(53)の就任が決定し、近く発表されるとの報道です
スポニチアネックスがスクープとして取り上げ、他のスポーツ紙も「クリンスマン監督で決定」と後追い報道をしました。しかし、これをクリンスマン自身が否定したことで、日本のスポーツメディアがろくに取材もせず、裏付けも取らず、日本サッカー協会内の情報提供者の与太話を鵜呑みにしていたと露見しています


ロシアW杯を16強で終えたサッカー日本代表が5日、成田空港に帰国。日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が会見で、任期満了の7月末で西野朗監督(63)が退任することを発表した。
次期監督はドイツ、米国代表監督を歴任した元ドイツ代表FWユルゲン・クリンスマン氏(53)が最有力となった。20日の技術委員会での議論を経て、早ければ今月末に2022年カタール大会への強化を託す新監督が誕生する。
(中略)
日本との関係は薄いと思われるが、元ドイツ代表DFで元浦和監督のギド・ブッフバルト氏(57)とは親友で日本の情報は耳に入っている。また米国監督時代には長年、信頼する日本人フィジカルコーチと仕事をしており、日本人の性格も把握している。
田嶋会長「いい人」 
クリンスマン氏に近い関係者によると、田嶋会長はW杯開幕前に、ドイツ国内を訪問。交渉のキーマン、ブッフバルト氏と組閣も含めた話し合いを行った模様だ。また大会期間中にクリンスマン氏と接触したとの情報もある。田嶋会長は以前からクリンスマン氏の印象について「すごくいい人だよ」と語っており、人間性の面でも評価は高そうだ。
日本協会の技術委員会は、ロシアW杯前から候補者のリストアップを進めてきた。当初は日本人を基本線としていたが、有力候補の西野氏の続投が消滅し、A代表との兼任案もあったU―21日本代表監督の森保一氏(49)は20年東京五輪も控え、負担が大きいと判断された。外国人候補だった元名古屋監督で、今季限りでプレミアリーグ強豪アーセナルの監督を退任したフランス人のアーセン・ベンゲル氏(68)は金額面などがネックとなった。
田嶋会長は監督人事について「白紙」とするが、9月7日には新生日本の初陣があり、来年1月にはアジア杯を控えるため「早い時期に決めたい」と7月末までには決定したい意向だ。20日の技術委員会の議論を経て、今月末の理事会で承認される見込み。技術委員からは別の候補が挙がることも考えられるが、水面下での動きがあるクリンスマン氏が次期監督に就任する可能性が高い。
(スポーツ報知の記事から引用)


この記事を読んで、報知の記者がどこまで取材したのか、不可解です。およそ主要な部分は全部想像、憶測、伝聞であり、直接取材などしていないのでしょう。クリンスマンがブッフバルトと組閣の話し合いを進めている、などとよくも書いたものです
裏付けもなしに、書いた者勝ちという社風なのでしょう
一部には日本のメディアが先行して監督就任を発表してしまったため、クリンスマンが怒って交渉を打ち切ったなどと説明する報道もありますが、それもまた与太ではないかと
加えて言うなら、日本サッカー協会の技術委員会が代表監督選考で大きなイニシアティブを握っているようですが、ならばなぜハリルホッジ監督のケースのような、コミュニケーション不足を理由に急遽解任する愚を犯したのか、その検討能力を疑いたくなります。監督選考を誤った技術委員会の責任を問うべきでは?
責任の所在を有耶無耶にしたまま、代表監督の首を挿げ替えても強化にはなりません

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