「新潮45」休刊へ 杉田水脈擁護で批判浴び

先日取り上げた雑誌「新潮45」の問題ですが、新潮社はこの雑誌を休刊させると発表しています。休刊とは名ばかりで、事実上の廃刊でしょう
「新潮45」の編集部と新潮社が杉田水脈の論文や、その後の杉田擁護特集について、十分な話し合いをしてきたとは思えません
雑誌の編集方針や掲載記事について、編集部の独立をある程度容認するのは当然だとしても、8月号で物議をかもして以来、何をしていたのかと
今回の休刊決定も、新潮社の役員会で一方的に判断したのでしょう


新潮社は25日、物議を醸していた『新潮45』を休刊することを公式サイトで発表した。休刊の経緯として「ここ数年、部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていた」ため、「その結果、『あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現』を掲載してしまいました」と謝罪した。
会社として、「十分な編集体制を整備しないまま『新潮45』の刊行を続けてきたことに対して、深い反省の思いを込めて、このたび休刊を決断」した。今後に向けて「社内の編集体制をいま一度見直し、信頼に値する出版活動をしていく所存です」と決意を新たにしている。
同誌は1985年に創刊した総合月刊誌。8月号で杉田水脈氏が「同性愛者は生産性がない」と主張する内容の寄稿文を掲載し、10月号でも杉田氏を擁護する特集を組んだことで、各方面から批判を浴びていた。
(オリコンニュースの記事から引用)


雑誌の休刊にともない編集部は解体され、編集者は別の部署へ異動するのでしょう
編集長が社内に留まるのか、休刊の決定を不服として退社し、新潮社批判を展開するのか…
8月号で杉田論文が批判を浴びたのならば、賛成派と反対派、あるいは別の見解を示す側の意見をそれぞれ掲載するなど、対処の仕方はあったはずです
しかし、先日取り上げたように稚拙な論旨だらけの杉田擁護特集を組んだため、余計に批判を浴びる結果となりました
こんな仕事をしていて、編集部の人間は何を思っていたのやら
売り上げ低迷で雑誌が休刊するのは珍しくないものの、今回は実に後味が悪く、もやもや感が残ります
LGBTをどう扱うか、性をどう語るのか、何も議論できていないのですから
自分は保守的な考えの持ち主ですが、それでも杉田水脈やその仲間たちの、戦前復帰を良しとするような復古志向を支持する気にはなれません。安倍昭恵に教育勅語称賛や、自民党の憲法改正案に見られる家父長制度復活を目指す文言など、賛成はできません

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2018-07-20
小川榮太郎

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