大津いじめ訴訟 逃げ得を許さない

大津市の中学生がいじめを受け、自殺した事件について当ブログでも幾度か取り上げました。7年も経ってすっかり過去の事件となった感もありますが、遺族は民事訴訟を提起し、いじめを行った元生徒とその保護者に損害賠償を請求しています
いじめが原因の自殺は全国で起きており、教育委員会は判で押したように「第三者委員会」を立ち上げて調査する、と釈明するものの、実態が解明されないままうやむやにされてしまうケースも少なくありません
遺族が情報公開請求で、「生徒を対象とした聞き取り調査、アンケート調査の結果の開示」を求めても、教育委員会が黒塗りにして非公開扱いにするため、訴訟を起こすのは非常に困難です
さて、大津でのいじめ事件を巡る民事訴訟の判決が19日に言い渡される、と報じられていますので取り上げます


平成23年に大津市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺したのはいじめが原因だとして、遺族が元同級生3人と保護者に計約3800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、大津地裁(西岡繁靖裁判長)で言い渡される。重大ないじめ事案の調査、報告を学校に求める「いじめ防止対策推進法」成立のきっかけとなった事件は、発生から7年以上が経過、裁判所の判断に注目が集まっている。
争点はいじめと自殺の因果関係。遺族側は自殺直前にいじめがエスカレートした経緯や内容の苛烈さなどから、「男子生徒に加えられた激しいいじめが自殺につながった」と指摘したのに対し、元同級生側は行為の一部を認めながらも、「遊びのつもりだった」などとして「いじめ」や「いじめと自殺との因果関係」を否認している。
一般的に、いじめをめぐる民事訴訟は証拠が集まりにくく、まずいじめ行為の存在を立証することが難しい。さらに、自殺などの結果との因果関係を立証するためには、より高いハードルがあるとされる。
訴訟をめぐっては、元同級生の行為の一部が県警の捜査対象となり、事件記録が作成されたことなどから、遺族側はいじめ訴訟では類を見ない500件近い証拠を提出。大津市が設けた第三者委員会の報告書に基づき、市も「男子生徒がいじめを受けており、自殺に至る可能性のある精神的苦痛を受けていた」として、訴訟で自殺といじめの因果関係、責任を認めて和解している。この点を、地裁がどう判断するかも焦点となる。
訴訟では、29年秋に元同級生3人が尋問され、初めて公開の法廷で事件について証言。3人はいずれも「傷つけた認識はない」「覚えていない」など、いじめを否定したが、1人は「生きていれば謝りたいことはある」とも述べた。
滋賀県警は、元同級生3人を暴行や器物損壊の容疑で書類送検するなどし、大津家裁が2人を保護観察処分、1人を不処分としている。
(産経新聞の記事)


3人の元同級生は警察から取り調べを受け、事件送致されて家庭裁判所で少年審判も受けています。それでも民事訴訟の尋問では、「覚えていない」と発言しているのですから、真摯に受け止める気がないのでしょう
このまま否定し続けて人生を歩むつもりなのか、と言いたくなります
ねじ曲がってしまった少年時代をずるずると過ごし、反省も後悔も拒絶したままで…
そこに何があるのか、と問うてみたいのですが、返事はないのでしょう
明日の判決に注目しましょう

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