西成准看護師殺害事件を考える 解離性同一性障害

日系ブラジル人の女性が知人を殺害し、その身分証明書を悪用してパスポートを取得、中国へ逃亡した西成准看護婦殺害事件の裁判が始まっています
事件後、中国に逃亡したオーイシ・ケティ・ユリ被告は不法滞在容疑で公安当局に身柄を拘束されたものの、日本の引き渡し要求に応じて移送されるまで実に2年8月もの時間がかかりました。慎重に移送の是非を判断した…のではなく、いつものように中国政府による嫌がらせでしょう
さて、日系ブラジル人であるオーイシ・ケティ・ユリ被告は中国語ができないのに、なぜか中国の大学で広告を学ぶという思いつきに駆られ、中国へ渡ったとされます。無職で蓄えもないまま(上海には知人の女性がおり、彼女を頼ったと考えられます)
こうした場当たり的な行動の背景として、解離性同一性障害(いわゆる別の人格に支配され行動する症状)との説明がなされるのですが、実際はどうなのでしょうか?


平成26年に大阪市西成区の准看護師、岡田里香さん=当時(29)=を殺害し、現金などを奪ったとして、強盗殺人罪などに問われた元同級生で日系ブラジル人、オーイシ・ケティ・ユリ被告(34)に対する裁判員裁判の第5回公判が4日、大阪地裁(上岡哲生裁判長)で開かれた。オーイシ被告の精神鑑定を担当した医師の尋問があり、医師は、犯行当時は多重人格として知られる「解離性同一性障害」の影響で「別の人格が支配していた」と証言した。
公判で弁護側は起訴内容を認める一方、解離性同一性障害によって行動を制御する能力が著しく減退していた、と主張。刑事責任能力の程度が争点となっている。
鑑定人として出廷した精神科医は、オーイシ被告には「おとなしい」主とした人格と、「大胆で冷酷」な別の人格が存在するとした上で、事件当時は主とした人格が別の人格の行動を止められなかったとした。
一方、オーイシ被告は事件前日に岡田さん殺害を一度ためらったとされるが、それについても「別の人格による判断」とした。
また、一般的に別の人格が出現した際の記憶はない場合が多いというが、オーイシ被告は別の人格の記憶があるとして、「解離性同一性障害の程度は軽い」と述べた。
(産経新聞の記事から引用)


この記事にある内容だけで、オーイシ被告が解離性同一性障害であるかどうか判断はつきません。担当した医師がそう診断を下した、というのみです
人格の交替がどれほどの頻度で起こるのか、どれくらいの期間継続するのか、他人格で会話しているときの内容を記憶しているのか、などなどさまざまな方向から調べ、結論付けたのでしょう
当然、医師としては検証にたえられるだけの観察結果を得たと確信し、鑑定結果を出しているのですから、裁判官も鑑定を無視はできません
ただ、被害者にすれば何の落ち度もなく殺され、現金やクレジットカードを奪われているのですから、犯人が解離性同一性障害であったとしても許せるものではなく、厳しい処罰を望むのは当然です

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