和歌山カレー事件 林死刑囚に動機はないのか?

和歌山毒カレー事件の林眞須美死刑囚は大阪拘置所に収監されており、執行の日を待っている状態です。再審請求を行い、冤罪だと証明してみせると意気込んでいるものの、再審請求中の死刑囚も刑の執行が行われる状況を理解しており、不安を抱えていると林眞須美の長男が語っています
この長男がテレビ番組の取材に応じ、林眞須美の言い分を代弁していますので紹介します。テレビに出演するのはこれで何度目になるのか分かりませんが、長男は死刑執行を阻止したくて取材に応じているのではない、と強調しています
長文の記事なので引用は一部に留めます。全文を読みたい方は、以下のサイトにアクセス願います


「母の死刑執行の映像が頭に浮かぶ」 林真須美死刑囚の長男が語る、和歌山毒物カレー事件
(前略)
長男がメディアに出演することで、死刑執行を止めようとしているのではないかという見方もある。それについては、「僕や父は死刑廃止論者ではない。罪を認めて、動機があって、物証があって、自白があってという事件であれば致し方ない部分はあると思う。
母が殺意を持って無差別的に70人ほどの人を苦しめたと自分で言うのであれば、僕ら家族は受け入れないといけない。無理に死刑を回避しようという気持ちで動いているわけではない」と否定した。
(中略)
林死刑囚が保険金詐欺を行っていたことは事実。しかし、カレー事件については動機が解明されておらず、状況証拠などから死刑が確定し、林死刑囚は一貫して否定している。
カレーの見張り番をしていた林死刑囚が当時、次女と話しているところや三女が家から遊びに来ているところを長男は見ていたというが、「取り調べで話したが、僕が見ているという証言は、家族をかばうということで採用されない」と説明。「机をバンバン叩かれながら取り調べを受けて、小学5年生の僕が『こう言えば母が有利になる』と考えるのは一切なかった」と話す。
また、その日林死刑囚らはカラオケに行ったというが、カレーの被害を避けるためだったのか。その点については「計画的に保険金詐欺を繰り返してきた人間が作ったアリバイにしてはずさんじゃないかと思う。かばっているようにしか聞こえないかもしれないが、短絡的に人を殺してやろうと急に思いつくのかと。保険金が入ってくるならまだ動機としてはわかる。“状況証拠”と言われるが、僕としては状況証拠しか出せていない感覚。それで人の命を左右して良いのかという疑問がある」と説明。
近所との軋轢の噂については、「隣の家の人とはティーパーティーをしたり、誕生日だったら招いたりする人もいれば、嫌いな人もいたという感覚。車が邪魔だとクラクションを鳴らしたり、腹が立ったら水をまいたりする性格で、そんな勝ち気の人がわざわざ家にヒ素を取りに帰って、カレー鍋に入れるという陰湿さは、僕が見てきた母とは質が違う」とした。
(以下、略)


「動機がない」とは林眞須美本人の言い分なのか、はっきりしません。夫である林健治は「わしらは保険金詐欺のプロ。金にならないことはしない」と、カレー事件は金にならない犯行なので妻はやっていないと述べています
しかし、林眞須美の激高しやすい性格を考えるなら、主婦同士のいざこざにブチ切れ衝動的に自宅のヒ素を持ち出してカレー鍋に投入した可能性はあり、でしょう
夏祭りの準備やカレー鍋の当番を巡り、近隣の主婦たちとの間で何かいざこざがあり、ヒ素入りカレーで腹痛を起こす者が出ればよいと考えたのかもしれません。カレー鍋は複数の人がリレー式で当番しており、誰が犯人か特定できないとはずだ、と
長男は母親が「陰湿な犯行を企てるとは思えない」と語り、否定しています
自分には保険金詐欺を繰り返し、ギャンブル狂の夫と喧嘩をし、それでも幸せな家族を演じていた林眞須美だからこそ、陰湿な犯行に手を染めたように思えてなりません
ですから、林眞須美に動機がないとの主張は通用しないと自分は考えます。現に大阪高裁(二審)では、林眞須美が近所に住む主婦2人の名前を挙げ、「犯人かもしれない」と告発していたりします(これについては過去のブログの記事で言及しています)
さて、上記の記事の引用から省略した部分では、林眞須美死刑囚が拘置所内から400件もの訴訟を起こし、過激な見出しでカレー事件を報じた週刊誌など相手に7割近く勝訴していると書かれています
これはロス疑惑事件で、週刊誌やワイドショーであることないことを報じられた三浦知義元被告の手法を踏襲したものです
林死刑囚の執念やおそるべし、と思います

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