山形女医殺害事件を考える 「覚えていない」と否認

山形県で眼科のクリニックを営む女性医師が自宅マンションで殺害され、山形大学の学生加藤紘貴容疑者が逮捕された事件の続報です
警察はマンションの防犯カメラに映っていた男の移動経路を追い、山形駅からバスに乗り換えたところまで突き止め、そこから人相風体の似た人物として加藤容疑者にたどり着いたのが5月の末だった、との報道がありました
5月末から加藤容疑者に絞って行動確認をし、逮捕に至ったようです
先日は当ブログで、防犯カメラの映像だけでよくも山形大学の学生と特定できたものだと書いたのですが、そこは犯罪捜査のプロの面目なのでしょう
さて、逮捕の発表があった時点で、犯行の認否は明かされていなかったと記憶しています(最近は認否を伏せるケースが多く、謎です。裁判で有罪が確定するまでは、無罪推定という原則があるからなのでしょうか?)
判明したところによれば、加藤容疑者は「覚えていない」と、犯行を否認しているとのことです


山形県東根市のマンションで女性医師が殺害された事件で、逮捕された大学生の男が13日、身柄を山形地検に送られました。男は「覚えていません」という趣旨の話をして容疑を否認しています。
この事件は、山形大学4年の加藤紘貴容疑者(23)が先月19日、東根市のマンションの一室で、眼科医の矢口智恵美さん(50)の頭を鈍器のようなもので何度も殴り、殺害した疑いで逮捕されたものです。
警察によりますと、加藤容疑者は「覚えていません」という趣旨の話をしていて、容疑を否認しているということです。
事件当日の早朝、矢口さんの部屋に不審な人物が入っていく姿が近くの防犯カメラに映っていて、その人物は電車で山形駅まで移動し、駅からバスに乗っていることが分かっています。警察は、この人物が加藤容疑者とみて詳しい動機などを調べています。
(TBSニュースの記事から引用)


事件から逮捕に至るまで相当の時間が経過していますから、返り血を浴びた衣服などは始末された後だったと思われます。が、加藤容疑者の靴から矢口さんと同じ型の血液の痕跡が見つかり、DNA鑑定で矢口さん自身のものと特定されています
防犯カメラの映像から、犯行推定時刻に矢口宅に出入りしたのは加藤容疑者のみ、と絞り込まれており、矢口さんの血がついた加藤容疑者の靴も動かぬ証拠となります
それでもなお、「覚えていない」と否認するのはなぜでしょうか?
よくあるパターンは、加藤容疑者は解離性同一性障害であり、犯行当時は別の人格に支配されていたと主張するケースです
ただ、従来の解離性同一性障害のケースでは別の人格が支配していても、犯行の様子を傍観者のように記憶している場合がほとんどであり、まったく記憶していないとなれば詐病の可能性が考えられます
別の事例としては、犯行時の記憶を強く抑圧し、思い出さない状態にして封じ込めている(思い出せないのではなく)ケースがあります。自分がやったのではないと自己暗示をかけ、記憶に触れない状態にしていると…
加藤容疑者の場合はどうなのでしょうか?

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