渋谷暴動事件 星野文昭受刑者病死

1971年、沖縄返還協定批准を阻止しようと新左翼団体の暴力闘争が過激化し、渋谷で大規模な暴動事件が発生し、警戒に当たっていた新潟県警の若い巡査が鉄パイプで殴打された上に火炎瓶を投げつけられ焼き殺される事件がありました
犯人として中核派の活動家が逮捕され、裁判にかけられたのですが、中核派は冤罪を主張しています
逮捕された活動家の1人で、無期懲役が確定し服役していた星野文昭受刑者が病死したと報じられていますので、取り上げます


1971年、東京・渋谷の沖縄返還協定反対闘争で警察官を殺害したとして、殺人罪などで無期懲役が確定した星野文昭受刑者(73)が30日、収容先の東日本成人矯正医療センター(東京都昭島市)で死亡したことが分かった。関係者によると、5月に肝臓がんの手術を受けていた。
事件は71年11月14日に発生。米軍駐留を認めた沖縄返還協定の調印に反対する学生らのデモ隊が暴徒化し、東京・渋谷で、機動隊や派出所を火炎瓶や鉄パイプで襲撃した。
応援派遣されていた新潟県警の中村恒雄巡査=当時(21)、警部補に昇進=が死亡、同県警の別の警察官3人も重傷を負った。
星野受刑者は無罪を主張したが、87年に最高裁で無期懲役が確定した。
2017年5月、事件で指名手配され逃亡を続けていた大坂正明被告(69)が広島市内のマンションで発見され、逮捕された。東京地検が殺人罪などで起訴した。
(産経新聞の記事から引用)


この事件で星野文昭受刑者らは有罪判決を受けたのですが、警察が逮捕した中核派の活動家による供述に依存した裁判が行われ、物的証拠はほとんどないとされます
事件当時の背景が上記の記事だけでは見えてきません。過激派によるデモへの対策手段として、催涙ガス弾を警察は使用するようになったのですが、一部の警察官が本来放射上にデモ隊に向け発射する催涙ガス弾を水平方向に撃ち込み、直撃を受けた女子大生が死亡する事件が起きました
この事件を契機に過激派は催涙ガス弾の射手を務める警官を目の敵とし、狙うようになります。殺害された中村巡査も催涙ガス弾の射手であり、過激派の追撃を受けて他の警察官と分断され、孤立したところを鉄パイプで滅多打ちになり火をつけられたわけです
過激派の側にも言い分があるとしても、21歳の中村巡査が殺害されたのは事実であり、犯行は中核派のメンバーによるものと推認されるのは当然です。星野受刑者らが無実というなら、誰が犯人であったのか、暴動を仕掛けた中核派が明らかにすべきでしょう
中核派の軍団長として渋谷暴動を指揮した大坂正明は逮捕を免れ逃走していましたが、2017年5月に広島市内のアジトに潜伏していたところを逮捕されました
大坂容疑者もまた徹底抗戦の構えで、とことん裁判で争うつもりのようです

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