元農水事務次官 ひきこもりの息子殺害で逮捕

川崎市で長年ひきこもり生活をしていた男が小学生らを殺傷する事件が起きたばかりですが、今度は農水省の元事務次官がひきこもりの息子を刺殺する事件がありました
44歳になる息子の家庭内暴力に悩んだ末の犯行、と報じられています
息子は自宅にひきこもり、近所の人たちも姿を目撃する機会はなかったのだとか
以下、文春オンラインの掲載記事から一部、引用します


「昨日は、隣の小学校で運動会が行われていたので、そんなことが起きていたなんて、まったく気付きませんでした。いきなりパトカーや救急車が何台も来て、騒然となっていた。私のところにも夕方4時くらいに警察が来て、いろいろ聞かれて。特にお父さんと息子さんの関係について聞かれました」(近隣住民)
6月1日(土)の夕方、東京・練馬区の住宅街で元農水事務次官の熊澤英昭容疑者(76)が、同居する息子の熊澤英一郎さん(44・無職)を刺殺。川崎市・登戸の小学生児童ら連続殺傷事件を起こした岩崎隆一容疑者(51・死亡)が長期にわたって就労しない”引きこもり傾向”にあったことが改めて社会的に議論となる中、一報は飛び込んできた。
熊澤容疑者は東大法学部を卒業後、1967年に旧農林省入省。畜産局長や経済局長を経て、2001年からは事務方トップの事務次官を務めた。BSE(牛海綿状脳症)問題の対応にあたり、記者会見では汗をふきながら質問に答えていたが、結局、このBSE問題の責任をとる形で、2002年1月に辞任。退官後は2005年から2008年にかけてチェコ大使を務めた。
(中略)
一家が引っ越してきたのは十数年前だが、不動産関係者は「今度すごい人が来ますよ!」と近隣に触れ回っていたという。最近でも黒塗りの車が自宅前に迎えに来るのが目撃されていた。熊澤容疑者は背広を着て、車に乗り込んでいたという。
「年に1回、秋くらいに同期会をやっていて、お酒を飲んだりしていたが、家庭の話は一切することはなかった。息子や娘がいることは知っているが、詳しくは聞いたことがない。(熊澤容疑者)本人はとても真面目な人間です」(元農水省の同期官僚)
だが、熊澤容疑者が抱える家庭内でのストレスは暴発寸前だった。捜査関係者が話す。
「熊澤容疑者は息子の家庭内暴力のことでかなり精神的に参っていたようです。周囲や官僚仲間にも息子の引きこもりについての相談をしていました。
この日も小学校の運動会がうるさくて、そのことが原因で口論に発展。日頃から家庭内に暴力を振るっていたが、熊澤容疑者は『周囲に迷惑をかけてはいけなかった』と話しています」


被害者である息子は父親のキャリアに対しコンプレックスを抱き、無力感に苛まれ、ひきこもったとも推測できますが、よく分かりません。大学受験の失敗とか、就職の失敗といった要因も考えられます
熊澤容疑者は76歳ですから、自分が死んだら息子がどうなるのか悩んでいたのでしょ
うし、川崎の事件のように息子が何か事件を起こし、世間に迷惑をかけることを恐れたのかもしれません
ですから、事件当日の朝の、運動会の騒音を巡る口論は殺害のきっけであって、動機と呼べるものではありません
親子の間で何があったのか、熊澤容疑者が何を語るのか注目しましょう

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