内田・白井の「日本戦後史論」を称賛する韓国メディア

戦後、日本の知識人や文化人は「日本は駄目だ」と指摘し、腐すことが仕事であった感があります。そうした自戒こそが日本を正しい道へ誘う方策であり、戦前の驕り高ぶって道を誤った轍を踏まないためにも必要と認識されていたからでしょう
しかし、自戒が過ぎて日本人の自信を失わせ、劣等感として擦り込むような状態にまで至ったのは失敗と言わざるを得ません。日本が駄目な国だというなら、世界の190余りの国は日本以下の駄目な国、という扱いになります
さて、韓国の新聞が内田樹と白井聡の共著「日本戦後史論」を論評する記事を書いていますので、取り上げます
もちろん、「戦後日本の歩みはダメダメである」とする内田・白井の主張を、「我が意を得たり」持ち上げ、「日本の戦後の歩みは間違っている」と言いたいがための記事になっています
いつものように元記事が韓国語なので、インターネットの掲示板「5ちゃんねる」に貼られた蚯蚓記者の翻訳から引用します


日本はなぜ帝国主義時代に犯した多くの蛮行を反省しないのか。軍国主義に回帰しようとする日本の野心は実現するだろうか。「サクラ負ける」(訳注:サクラは韓国語で桜を意味するボッコッではなく、サクラをハングル表記、邦題は『日本戦後史論』(2015)と考えられる)という暴走する日本を批判する対談集だ。
日本の代表的知性人、ウチダ・タツル(内田樹、69)神戸女子大名誉教授と「永続敗戦論」を発表して若い論客に浮上したシライ・サトシ(白井聡、42)京都精華大総合文学科教授が「天皇制」等のタブーを暴いて日本社会問題を正面から暴く。反骨気質の強い二人は安倍晋三日本総理を公開批判する行動する知識人である。
二人は現在の日本を「ゴジラ」だと遠回しに言う。日本の怪物映画の主人公であるゴジラが日本列島を無惨に破壊するように、日本人たちが自ら国を破局に追い込んでいるからだ。二人によれば日本人は極端な自己破滅本性を持っている。何か問題があれば少しずつ是正するより最初からみな壊して初めから再び始めることを選ぶ。二人が見る今の日本は自ら崩れることを待っているところだ。ナショナリズムと右傾化を背負って誕生した安倍政権は破局を早める焚きつけだ。
日本の自己破壊本性はねじれた戦後体制から始まる。70年前、日本は太平洋戦争で敗れたが敗北を認めなかった。「なぜ負けたのか」に対する検証作業は放棄した。反省や省察はなかった。敗戦をもたらした国家指導者らは自身に帰ってくる責任を避けるために「米国の衛星国」になることを選んだ。日王も例外ではなかった。米国の属国を自任しながら敗戦を巧妙に隠す戦略だった。これは「対米従属で、対米自立を成し遂げる」という二律背反的信念で包装された。米国の保護の下、日本は高度経済成長を謳歌し、韓国と中国に対する謝罪と反省は無視した。
しかし冷戦後、状況は変わった。旧ソ連が消えるとすぐに日本は米国が整理すべき国のリストにあげられた。日本の地位は共産主義を防ぐ最後の防御線ではなく、米国のために奉仕する属国に留まった。中国と韓国は日本が勝手に相手することができない程、国力が大きくなった。過去から抜け出せないのは日本だけだった。日本は自分の肩を持ってくれない米国を恨み、恨みながらも米国から抜け出す道は見つからない分裂的状況に置かれた。ついに日本が見つけた出口は戦後体制以前への復帰だ。平和憲法をやり直して戦争できる国を作ろうということだ。
二人の著者は日本市民の覚醒だけが日本を生かすと言う。世界市民の考え方を持たなければならないということだ。過去の問題に対する真の謝罪はその出発だ。対談集が日本で出版されたのは2015年だった。しかし相変わらず日本の暴走は止まることを知らない。
(韓国日報の記事から引用)


「日本の暴走は止まることを知らない」と書いているわけですが、何をもって暴走だと言いたいのか、あやしい限りです
憲法改正はいわば必然であり、「憲法を一文字たりとも改正するな」との主張こそ理性を失った言い分でしょう
内田・白井の言い分は共産主義者のそれであり、とても国民が幅広く支持できる趣旨ではありません。白井聡はスターリンの研究家であり、ソビエト共産党の独裁政治を理想として掲げる人物です
そうした偏った思想から歴史の一部を切り取り、自分たちの都合の良い解釈を加えて料理する手法ですから、「日本戦後史論」に汲むべきところはありません
過去の歴史問題に対し、いまでも謝罪を要求する韓国の異常っぷりが際立つ記事であり、日本に謝罪させたいとの欲求にしがみつき、その呪縛から逃れられない現状は哀れと言うしかありません

鳩山由紀夫と白井聡の対談



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