京都アニメーション放火事件を考える 青葉容疑者の動機は?

京都アニメーションのスタジオが放火され、多くの方が犠牲になってから一か月になります
青葉真司容疑者は火傷の治療のため入院中であり、事情聴取もまだ行われていません
過去に精神病との診断を受けていたのですから、精神鑑定が必要となります。が、精神鑑定によってどこまで犯行の動機が解明できるのかは分かりません
青葉容疑者が京都アニメーションの公募に応じた小説は、ボーイミーツガールの学園物と推測されます。一次選考で落ちていることを考えれば、公募の要件を満たしていなかったと推測されるのですが、公判の場でもない限りその中身について明かされることはないのかもしれません
結局、現時点で分かっていることは何もない、と言えます


7月18日、京アニ第1スタジオに火を放った青葉容疑者は、府警に身柄を確保された際、「俺の小説をぱくった」と叫んでいた。
京アニが実施した小説の公募に、さいたま市見沼区の住所から青葉容疑者と同姓同名の人物から小説の応募があった。捜査関係者は「読める内容のものだった」と打ち明ける。
実際、青葉容疑者と同姓同名の人物が小説を応募していることから、青葉容疑者が叫んだ「ぱくった」は、「盗んだ」という意味と考えられる。
ただ、この小説は1次審査で落選しており、京アニ側は「これまで制作された弊社作品との間に、同一または類似の点はないと確信している」とコメント。「盗まれた」というのは、本人の思い込みにすぎない。
掲示板に書き込んだのが青葉容疑者自身であっても不自然ではない。しかし、そこまで憎しみを募らせる理由は見当たらない。
府警は青葉容疑者宅の家宅捜索で、大量の原稿用紙やタブレット端末、複数のスマートフォン、京アニ関連グッズを見つけた。部屋は、かつて暮らしていた雇用促進住宅の部屋と同様に荒れており、怒りをぶつけたかのような壊れたスピーカーもあった。
怒りの背景は何か。
犯罪心理学が専門の東京未来大学の出口保行教授は、青葉容疑者の生い立ちに注視する。社会にうまく適応できず、「なぜ社会が自分を評価してくれないのか」という疎外感を持っていたことは、事件前の行動から想像できるとし、「青葉容疑者がその疎外感を『社会が悪い』『世間が悪い』と責任転嫁し、不満を敵意に変えていったのではないか」と分析する。
その上で「『小説をぱくった』という発言のように、本人が敵と思い込むだけのものがあったのだろうが、あくまで本人の思い込みにすぎない」と、一方的に恨みを募らせていった可能性を指摘する。
捜査幹部は「過去のトラブルや性格などは徐々に見えてきているものもある。ただ、決定的に動機や犯行手段につながるものは今のところまだよくわからない」と話し、こう続けた。「全容を解明するには相当な時間がかかるだろう」
(産経新聞の記事から引用)


出口教授の見解も、報道された情報から推測したものです。メディアから見解を求められた以上、「何も分かりません」と回答するわけにもいかず、仮設を披露するしかないのでなかなか大変です
当ブログでこれまでにも述べてきたように、裁判で有罪にする条件として動機を解明する必要は必ずしもありません。判決にあたってどこまで事実と認定するかは裁判官次第であり、動機については大まかな括りで(自らの欲望を満たすため、とか)有罪判決を言い渡した例は数多く存在します
今回のケースでも、「京都アニメーションに対し一方的に恨みを募らせた、身勝手な犯行」と裁判官が判断すればそれが通用してしまいます
ですから、メディアが大騒ぎするほど動機の解明が必要、というわけではないのです
ただ新聞の読者、テレビの視聴者を納得させるには、動機らしきものを提示する必要があるため、そこに注目しているのでしょう

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