日立市母子6人殺害を考える 犯行の背景は離婚話?

2017年10月、日立市の県営住宅から出火し、部屋の中でこどもたちと母親が殺害されているのが発見され、夫である小松博文容疑者が逮捕される事件がありました
小松容疑者が妻と5人のこどもと心中を図った、との見方もありましたが、その後、当ブログで取り上げる機会もなく、放置していました
あらためて事件に関する報道を掘り起こし、小松容疑者がどうなったのか調べてみましたので言及します
放火した小松容疑者は現場から逃げ去っており、本当に心中する気があったのかは大いに疑問です
以下、週刊新潮の記事から一部を引用します


日立妻子6人殺害事件 夫である犯人「悔恨の手記」
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/03200640/?all=1
「私が死刑になっても、遺族に対しては何の償いにもならないとわかっています。謝罪の手紙を書こうと便箋を手にしたこともありましたが、私から手紙が行けば余計に傷付けてしまうと思い、止めました。後悔していると、私が言ってもいいのか? 反省している、そんな言葉を使う権利が私にあるのか? 何をもって償ったと言えるのか、誰か教えて下さい。これが本音です。
裁判で争う気持ちはありません。残された時間、知識を吸収し、考え、ほんの少しでもよいから真人間になりたい。この33年の人生で、私は何を思い、何を考え生きて来たのか、見つめたい。
もし許されるなら一度だけ、一瞬でもいいから、墓前で手を合わせたいと願うばかりです」
無免許運転で逮捕
小松が妻・恵さんと知り合ったのは、平成21年の5月。小松が24歳の時だった。病院のロビーで偶然知り合い連絡先を交換した2人は、それから2カ月ほど経った頃、恵さんの娘・夢妃(むうあ)ちゃんと3人で阿見町にあるアウトレットモールに出かけたという。
「この日を境に、私たちは一緒に暮らすようになりました。月3万円の家賃は折半にし、私が風呂釜やエアコン、足りない家財道具を買い揃えた。といっても、妻は実家によく泊まっていたし、私も頻繁に千葉と往復していたので、本格的に同棲を始めたのは付き合って3カ月後、妻が妊娠してからです。妻は生理不順でピルを飲んでいたのですが、私が知らない間に服薬を止めていて、『計画的だったの?』と後に笑い合った記憶があります。ともに親は、結婚には大反対でした」
(中略)
福島第一原子力発電所で働く
「私が福島の『イチエフ』(福島第一原子力発電所の通称)に通っていたのは、翌年の平成27年3月からの5カ月間になります。深夜2時頃に日立を出て、楢葉町にある『Jヴィレッジ』に集合。白い防護服を着込みバスで発電所に向かう。朝6時が始業時間でした。爆発した建屋前の法面の除草が作業内容で、仕事は2時間までと決まっていました。賃金は以前ほど高くはなくて、1日1万5千円でした」
その後、運転免許を取り直した小松は、借金を少し返し、中古車を購入。ひたちなか市の運送会社で働くようになった。半年経った頃、会社の所長から「大型と牽引の免許を取って、トレーラーに乗らないか」と誘われた。二つ返事でお願いをしたが、大型に必要な経験年数が3年に足りないと気付いた。
「厭なこと、言いづらいこと、気まずいことがあると、私は逃げるばかりでした。その時も所長に正直に説明し謝ればいいものを、何日間も連絡をしなかった。所長からの連絡は妻に行き、私は会社を辞めました。平成28年の6月です。翌月には妻の派遣の契約も終了しました。
毎日のように、妻とパチンコに行くようになっていました。ハローワーク通いも続きましたが、面接は落ち続けた。パチンコで勝った金や、私が詐欺まがいの車の転売をして得た金、借金で何とかつないでいました。そして、私も妻も仕事が見つからないまま、平成29年が明けたのです」
その年の春、恵さんは、昼の仕事に就き、さらに夜にはスナックのバイトも始める。小松も6月から自動車ガラス店で働くようになった。恵さんが夜いない日は、小松が子供たちの面倒を見ていたが、恵さんの帰りは、0時、1時がそのうち3時、4時とどんどん遅くなっていったという。そして迎えた9月30日。長女と長男の通う小学校の運動会が終わった後、小松は、恵さんが子どもたちを下駄箱まで迎えに行っている間に、車の助手席においてあった妻のスマホを隠れて開き、ラインのトーク内容を見てしまう。
「〈今日、昼休みそっち行くね〉
〈何か食べたいものある?〉
〈早く一緒に寝たい〉
〈好きだよー〉
〈早くダンナとケリつけてね、待ってるから〉
あの時、妻のスマホさえ見なければ、今、私はこんなところにいなかったのではないかとも思います。落ち着こうと、深呼吸をしていると、妻が長女と長男を連れ戻ってくる姿が前方に見えました」(後略)


生活力がなく、パチンコ三昧の小松容疑者に妻が呆れ、離婚を決意するに至ったというのが事件の背景のようです
死刑になる覚悟の小松容疑者は、「こどもたちを自分と同じ境遇にしたくなかった」と述べているのだとか
小松容疑者は早くに親を亡くし、兄弟とともに施設で育ったと別の報道は伝えています
しかし、「こどもたちを云々」は小松容疑者の身勝手な思い込みであり、殺害を正当化する理由にもなりません
しかも、あくまで自分は「こども思いの父親」を演じているように映ります。本当のところは妻の裏切りへの怒り、憎悪、嫉妬に駆り立てられ、こどもたちへも刃物を振るったのではないでしょうか?
反省する素振りを示しながらも、事実関係を自分の都合の良いよう置き換え、歪めているところに小松容疑者の問題がありそうです
結局、「可哀そうな自分」でしかないのでしょう
起訴前の精神鑑定も終わっており、責任能力に問題はないとの判断が示されています。離婚話で動転し、心神耗弱状態にあったという法廷戦術は使えません

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