茨城一家殺害事件を考える 一か月経っても捜査進展なく

先月、茨城県で起きた一家殺害事件では捜査に進展もなく、犯行はなぞのままです
一見、金目当ての犯行のようにも映るのですが、侵入した犯人は1階を物色するでもなしに2階で寝ていた小林さん夫妻を襲っており、怨恨による殺人と見ることもできます(家人を殺害した後で、金品を物色するつもりだったとの可能性は残りますが)
犯行当日の様子は以下のように報じられています


茨城県境町若林の住宅で会社員、小林光則さん(48)と妻の美和さん(50)が殺害され、子供2人が重軽傷を負った事件で、小林さん方の室内から犯人のものとみられる土足痕が確認されていないことが27日、捜査関係者への取材で分かった。県警境署捜査本部は犯人が靴を脱いで侵入したとみて、移動経路の特定を急いでいる。
捜査関係者によると、23日未明の事件当時は雨が降っていた。小林さん方の周囲は土がぬかるんだ状態だったものの、室内の現場検証では、犯人のものとみられる泥が付着した土足痕は確認されなかったという。
また、1階と2階に無施錠の窓があったが、屋根や外壁によじ登った形跡は確認されず、窓や鍵は壊されていなかった。捜査本部は現場の状況から、犯人が物音を立てずに小林さん夫婦に接近するため、1階の無施錠窓から靴を脱いで侵入したとの見方を強めている。
犯人は、美和さんからの110番通報後、消防や県警が到着するまでの約10分間に現場から逃走。1階にいた大学3年の長女(21)が警察官らに対応し、「寝ていたが、物音で起きた」と話しており、犯人は屋内に侵入後、直接2階に向かったとみられる。
(産経新聞の記事から引用)


別の報道によれば、犯人は小林さん夫妻を殺害後こども部屋へ行き、2段ベッドで寝ていた長男と次女を起こし、長男の足を刃物で切り付け、次女には催涙スプレーを吹きかけたのですが、パトカーのサイレンの音を聞いて立ち去ったのだとか。帽子を被り、マスクをした人物と証言しています
1階で寝ていた長女は物音に気付いたものの、怖くて部屋から出られなかったと語っています
事件発生当初は、長女の交際相手の男性が交際反対されたため襲ったのではないか、との憶測がありました。が、交際相手である男性には事件当夜アリバイがあったのか、容疑者から外れていると報じられています
10月に入って一部のスポーツ紙は、「県警に焦りがない。容疑者の目星がついているのでは」とする記事が出たものの、現時点で容疑者逮捕には至っておらず、捜査が難航しているのは明らかでしょう
農村地帯であるため、都市部のように各所に防犯カメラが設置されているでもなく、交通量も少ないので車載のドライブレコーダーの映像から不審者や不審車両を割り出すのは困難な状況と推測されます
ただ、この種の事件の犯人は現場からそう離れていないところに居住している(半径20キロ以内)、という統計があります。少なくとも県外から縁もゆかりもない人物がふらりと現れ、この凶悪な犯行に至った可能性は限りなく低いと考えます
そして小林さん一家と何らかの接点があった人物である可能性が高いのですから、人間関係をよくよく精査する必要があります

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