目黒女児虐待死事件を考える 雄大被告を苦しめた実の両親

週刊新潮の記事で、船戸雄大被告の事件には彼の両親の存在が重大な影を落としている、と書いていますので取り上げます
記事を書ているのは、これまで多くの刑事事件で新聞では報じられない真相や裏側を探る調査報道を手掛けてきたライターです
今回の事件も、単に「船戸雄大被告の暴力によるもの」といった単純な構造ではなく、雄大被告自身が父親から虐待を受けて育った伏線があると指摘しています
加えて、公判では争点として取り上げられなかった雄大被告の大麻使用についても触れています
以下、記事の一部を引用します


裁判では分からない「結愛ちゃん虐待死事件」の真実 雄大容疑者を苦しめた“実の両親”
(前略)
離婚歴のある相手と結婚…実家は結婚を猛反対
雄大と実家ぐるみの付き合いだった友人によれば、雄大は父親から虐待ともいえる暴力を受けて育っていたそうだ。頭部の骨が変形するほどだったという。雄大は父親と距離があった一方で母親とは仲が良く、東京の会社を辞めて北海道にもどったのは、その母親と妹を助けるためでもあった。
北海道から香川県へ移って結婚を決めた時、雄大は母親にそのことを報告した。すると、母親からこんなことを言われたそうだ。
「離婚歴のある女性との結婚は認めない。連れ子(結愛ちゃん)だって父親が誰かもわからないじゃないの」
優里と結婚したら縁を切るくらいに責められたという。
だが、雄大は母親の反対を押し切って優里と結婚し、結愛ちゃんを養子にした。これによって、彼は理想的な家庭をつくることで母親を見返そうと考えた。それが家族に認めてもらう唯一の方法だったのだ。
しかし、入籍後間もなく、雄大は理想と現実の差異に気が付く。優里は社会経験がほとんどなく、生活や人間関係に関する常識に疎く、子育てについての認識も足りないように感じた。それゆえ、雄大は「自分が何とかしなければ」と考え、必要以上に優里に生活態度の改善を迫ったり、結愛ちゃんに過剰な勉強を強いるようになる。
(中略)
ドラッグの使用発覚を恐れて
事件後、雄大は大麻2・4グラムの所持で逮捕起訴されている(同時に大麻使用のための粉砕機や秤も押収)。公判で雄大は東京での時代に購入したものであり、虐待とは無関係だと語っている。だが、大学時代の友人の話は異なる。
「雄大はドラッグを大学2、3年の頃からやってましたね。初めは大麻。社会人になってからは、危険ドラッグに手を出してました。家で俺ら友達がいても普通にやる感じで、注意しても聞き流された。それでなんか変な行動をするようになってました。いきなり友達の結婚式に来なかったりとか、そういうこともありました。ちょうど東京から北海道にもどる頃のことです」
私の取材では、彼が香川にいた時も、結婚後に東京へ帰ってきてからも、ドラッグを使用していることが明らかになっている。それを踏まえれば、ある程度の常習性があったと考えられるだろう。また、優里の親族はドラッグ関係の事件で逮捕されているし、彼女自身も雄大の使用を知っていた。彼女がまったく知らなかったとは考えにくい。
こうしたことからすれば、雄大が結愛ちゃんを病院へ連れて行かなかったのは、家宅捜索によって違法薬物の使用が見つかることを恐れていたという可能性は否めない。このように、両親が結愛ちゃんを死ぬまで自宅に閉じ込めていた背景には、虐待の発覚以外にも別の要因があると考えられるのである。
(以下、略)


このライター氏は新聞やテレビで報じられなかった船戸雄大被告の別の面に光を当て、そこから事件の構造はまるで違ったものとして立ち現れてくると言いたいのでしょう
しかし、自分にはそうは思えません
例えば、省略した部分でライター氏は以下のように述べています

雄大が虐待の最中も結愛ちゃんを小学校へ入学させるために高価なランドセルを自分で選んで買っていることからも、虐待死が意図したものではなかった可能性は高い。雄大自身も語っていたように「自分でどうしていいかわらからなかった」という状態に陥って、暴力がエスカレートしていったのだろう。

果たしてそうなのでしょうか?
小学校入学未満のこどもに掛け算の九九を暗唱させようと強要したように、高価なランドセルも雄大被告自身の見栄である(自身のコンプレックスの裏返し)と感じてしまいます
結愛ちゃんの幸福など度外視し、ただ自分の想い通りにしたかっただけ、と映るのです
そこには虐待を加え、苦しみもだえるこどもの姿を見て快楽を貪る、外道の魂胆があるだけなのでは?
雄大被告が自己評価が低く、コンプレックスの塊だったとしても、虐待行為を正当化するのは大間違いであり、それは決してこどものためを思ってしていた行為ではありません(結愛ちゃんのためにそうしたのだ、などと主張する大人に嫌悪しか感じません)
ライター氏が雄大被告のどこに惚れ込んだのか、入れ込んだのかは不明ながら、取材対象となる人物にのめり込みすぎており、精神分析でいうところの転移を起こしていると自分は受け止めます
ジャーナリストであるなら取材対象との距離を保ち、余計な感情移入は回避しなければなりません
なので、週刊新潮の記事に目新しい内容はなく、雄大被告擁護に走っていると思うばかりです
雄大被告が父親から虐待を受けて育ったのであれば、娘に手を挙げるのだけは何が何でも避けようとは考えなかったのでしょうか?
結局、己の浅はかな理屈を振りかざす愚か者でしかなかった、と指摘しておきましょう
現実逃避して大麻に溺れた屑野郎が教育論を振りかざすなど、笑止千万です

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