岡田奈々暴行事件(42年前)の意外な結末

1977年7月、当時人気絶頂のアイドルだった岡田奈々が自室マンションで暴漢に襲われ、怪我をする事件がありました
その後、犯人は逮捕されず、岡田奈々は手を怪我したと公表されたものの実際にはレイプされていたのではないか、との噂が飛び交い、表舞台から消えてしまいました。芸能番組の「あの人は今?」とか、「消えたアイドル」といった企画でたまに名前が取り沙汰される程度でした
週刊新潮が今年の6月、岡田奈々事件を取り上げているので紹介します


清純派アイドル・岡田奈々を襲った「監禁事件」とマスコミからの「セカンドレイプ」
異性の心を夢中にさせるのが重要な任務である以上、時代が令和に移っても、自宅前で暴行を受けたりと、アイドルの受難は珍しくない。だが、そんな中でも岡田奈々の密室監禁事件は、数々の謎もあって衝撃度は断トツだった。
1977年(昭和52年)7月15日の早朝、
「奈々からうちに電話がかかってきて、泣きながら“早く! 早く!”と言うんです。彼女の三田のマンションに行くと、警察が来ていて、両手から血を流した奈々が佇んでいて、すぐに救急搬送されました。“殺されると思って、とっさに犯人の包丁を握った”と言うんです。手が切れて血がブワッと出たんでしょう」
そう回想するのは、岡田が所属していた事務所の元社長。当時18歳で、清純派アイドルだった岡田の部屋に暴漢が侵入したのだから、衝撃的だったが、
「結局、犯人は捕まっていなくて、未だに正体は謎のままですし、どうやって部屋に入ったのかも謎のままなんですよ。警察はマンションの上からベランダ伝いに部屋に入ったと言っていましたが、彼女の部屋は8階だったんです。どうやってそんな危険なマネができたのか」
で、侵入してから解放されるまで5時間。いったいなにがあったのか。
要は完全な被害者のはずが、その後、岡田の人気は下降線をたどった。
「数日後の会見が裏目に出ました。縛られて5時間監禁され“脱がすぞ”と脅されたことや、岡田が“お金ならあげるわよ”と言ったことなどが明かされました。また岡田は、犯人から手当てを受けたことや“体を触られていない”ことも明かしました」
そう振り返るのは、芸能レポーターの石川敏男氏だが、結果、監禁事件よりひどい“セカンドレイプ”に遭ったというのだ。
「彼女は正直に話しただけなのに、“本当になにもなかったの?”“なにか隠しているんじゃないの?”と、世間は面白がって思い巡らせた。マスコミもいまのようにコンプライアンスという考えがなく、無責任に報じましたからね。加えて岡田が“清純派”だっただけに、噂や想像が一人歩きしたんです」(同)
「暴行は一切されていません。彼女が包丁を握ったので、犯人もひるんでパニックに陥ったのでしょう。犯人は奈々のケガの手当てもして行ったようです。警察は、奈々のファンじゃないかと言っていました。15歳だった奈々を私が岐阜のレコード店で見初めてスカウトしたんですが、非常にしっかりした子ですよ。それでも、事件のショックから完全に立ち直るまで、かなりの期間を要しました」


犯人は捕まらないまま、なのですが傷害事件としてはすでに時効になっています。当時、警察がどこまで本気になって捜査したのかも疑問です
犯行現場には犯人の指紋が残されていたはずで、捜査の基本としては前科・前歴のある人間の指紋の照合はしたと思うのですが
ただ、42年前の事件で迷宮入りという話ではなく、今年9月に亡くなった作家の安部譲二が、「東京拘置所に入っていたとき、岡田奈々を襲った犯人をボコボコにしてやった」と語る記事がアサヒ芸能に掲載されていますので、取り上げます


岡田 18歳の時に一度、事件があって。
安部 あっ、知ってる。
岡田 変質者が入って来て‥‥怖い思いをしたんですよ。
安部 実はオレ、そいつと小菅の未決(拘置所)で一緒になったことがあるんだよ。あいつは、ほぼ一生残るほどのケガをしてるよ。
岡田 えっ!
安部 そのことをあいつが言ったから、オレの刑があと3年増えるような目にあわしたの。
77年5月に起きた「岡田奈々マンション監禁事件」は、今も犯人が逮捕されていない。安部の衝撃告白に岡田は目を見開いた。
岡田 もう、あの時はほんとにショックで、絶対に芸能界を辞めてやろうとか、いろいろ悩んだんです。
安部 あなたのあったひどい目の8倍くらいはやっつけてやったけど、やつも必死だから、オレも手をかまれたんだよ。
「女神」と呼ぶほど憧れていた美女に手をかけた暴漢を、安部氏は許すことはできなかった。元暴力団員ならではの凄みと男の純情が伝わる、名エピソードといえよう。


安部譲二は「塀の中の懲りない面々」など数多くの著作があり、テレビ番組にも出演していますが、かなり誇張された内容、脚色された話を披露しており、どこまで真実を語っているのかは分からない人物です。上記のアサヒ芸能の記事も、安倍譲二が岡田奈々の熱烈なファンであるため組まれた対談であり、最初から犯人をボコボコにしてやった武勇伝を披露する目的で設定されたのでしょう
なので、安倍譲二の語る内容がどこまで真実かは不明です
上記の話を吟味しましょう
安倍譲二が東京拘置所収監中に雑居房で傷害事件を起こしたなら、追起訴されて裁判記録が残っているはずです
本人の談によれば追起訴されて、懲役3年前後の刑が加わったことになります。ボクシング経験者である安部が殴ったのなら、鼻や歯が折れるくらいの怪我をさせた可能性があります(ひどい目の8倍くらいやっつけた、との言い分を真に受けるなら)
裁判記録には被害者の名前も当然、記載されています(ただし、裁判記録が外部に出る際には「被害者乙」などと仮名に直されますので、岡田奈々を襲った犯人の実名を特定するのは困難でしょう)
別の見方をすれば、犯人はマンションの8階の部屋へベランダから侵入しており、これは侵入窃盗を働く者の手口です。安倍が東京拘置所で居合わせたのなら、この人物は窃盗容疑で捕まり起訴されたところだったと推測されます
傷害事件の時効は10年ですから、警察は時効を理由に捜査を打ち切ったわけで、安倍がこの人物を告発したとしても時効成立後では逮捕できません
また、上記の話が真実なら、安倍譲二は自身の手で制裁を加えることで満足し、犯人を突き出す気はなかったとも解釈できます
さて、どこまでが本当だったのでしょうか?

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