大阪女児誘拐事件を考える 「家に帰りたくない」

栃木県在住の伊藤仁士容疑者(35)が大阪市内の女子小学生を誘い出し、監禁していた事件はなおも捜査が継続中です
最近は新聞報道で取り上げられる機会もなく、どこまで捜査が進展しているか分かりません
なので、週刊誌の記事を引用し事件を考えてみましょう


捜査員も途方に暮れたSNS連れ出し監禁の少女たち・・・保護された後も「家に帰りたくない」
大阪市住吉区に住む小学6年生の少女・赤坂彩葉(いろは・12歳)を監禁していた伊藤仁士(ひとし・35歳)の祖父は、安倍首相の父親・晋太郎の元秘書&金庫番だった。そう週刊新潮が報じている。
彩葉はSNSで知り合った伊藤に、一緒にいる15歳の女子中学生(茨城県)の「喋り相手」になってくれと誘われ、迎えに来た伊藤と在来線を乗り継いで、栃木県の無人駅・小田林駅近くの伊藤の自宅に行ったそうだ。見ず知らずの男と430キロも離れた栃木までのこのこ行く彼女の神経が理解できないが、案の定、家に着いたらスマホのSIMカードを抜かれ、靴も取り上げられてしまった。銃弾の様なものまで見せられ、恐くなって逃げるに逃げられなかったという。
だが、伊藤と女子中学生が寝ているスキをついて、そこを飛び出し、小山市内の交番に駆け込み、自分が行方不明になっている彩葉だと名乗った。県警は、女子中学生とクルマで"逃走"した伊藤を追尾して、未成年者誘拐容疑で伊藤を緊急逮捕したのである。伊藤は取り調べに、「ツイッターで助けを求めていた子を助けてあげた。正しいことをした」と、誘拐容疑を否定しているという。
週刊新潮で、伊藤の叔父にあたる人間が、伊藤の父親は外科医だったが、30年ほど前に自動車の事故で亡くなった、子どもたちに強くなってほしいと剣道を始めさせたと話している。
冒頭の、伊藤の祖父は伊藤五十男というそうだ。「安倍家は親族が少ない分、秘書がしっかり支えていました。(中略)最も集金力のあった晋和会の秘書代表が伊藤だった。(中略)もともと山口の農協トップの秘書を務めていて、頭角を現して晋太郎さんの秘書に収まったんです」と、安倍家と親交のある元山口新聞東京支局長の濱岡博司が語っている。
だが、父親は外科医ではなく、医師の国家試験になかなか受からずに自殺したと話している。真偽はわからないが、父親の死が、剣道少年で勉強もできた伊藤仁士の人生を暗転させたようである。有名高校の試験を落ちたことがそれに拍車をかけ、ドロップアウトしていった。母親と2人暮らしだったが、彼の祖母が介護を必要としたため、母親が祖母の家に住み、伊藤は一人暮らしだった。
15歳の女子中学生が行方不明になってから、茨城県警の捜査員が彼女のメモから伊藤を割り出し、自宅へ行って伊藤と話し、家宅捜索もしたが、発見できなかった。彼女は床下に隠れていたそうだ。ある捜査員がこう話している。<「せっかく自分の居場所を見つけたのに自宅には絶対戻りたくないという一心で、"本気で結婚したいと思っているんです"と話していました」>
週刊新潮によれば、彩葉のほうも、保護された後も「家には帰りたくない」といって捜査員を困らせたという。週刊新潮は、<SNSにしか居場所を求められなかった子供は知らない人にも付いて行く>と結んでいる。伊藤容疑者よりも、2人の少女の行動の方が、私を含めた世の大人たちには不可解である。


週刊新潮の記事の孫引きで、どこまで裏が取れているのかは不明です
小学生の女児は自分の判断で監禁されていた伊藤容疑者宅を抜け出したのですから、警察に保護された後に「家に帰りたくない」とごねたのかどうか?
もう1人、保護された女子中学生の方は自分の意思で伊藤容疑者と同居していたようですから、犯罪を立証するのに手間取っているのかもしれません(15歳のこどもを親の同意なしに連れ出し、家に置いていたのは犯罪の構成要件を満たすものですが、彼女が自分の意思で同居していたとなると公判で有罪に持ち込むには難しくなります)
なので、女子中学生の方は立件を諦め、女子児童に絞って立件するかもしれません
過去の類似した事件としては、倉敷の女児監禁事件があり、懲役6年6月の実刑が言い渡されています
余談ながら、新潟で9歳の女児を9年間にわたって監禁した佐藤宜行(懲役14年)ですが、週刊新潮の記事によれば服役していた千葉刑務所を出所し、現在は千葉県内に居住しているとされます
再び事件を起こさなければよいのですが

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