大阪交番襲撃 飯森裕次郎容疑者を起訴

2018年から19年にかけて、拳銃強奪目的の交番襲撃事件が3件起きています。そのうち2019年6月に大阪府吹田市の交番で警察官が刺されて拳銃を奪われた事件では、東京都内に住む飯森裕次郎容疑者(33)=強盗殺人未遂容疑で逮捕されています
その後、続報が途絶えていたのですが、昨年12月に大阪地検が飯森容疑者を起訴したと報じられています。実に5か月にも及ぶ鑑定留置を経ての起訴でした(通常の起訴前の鑑定留置は3か月程度です)


大阪府警吹田署の交番前で6月、巡査が刺されて拳銃を奪われた事件で、大阪地検は6日、東京都品川区の無職、飯森裕次郎容疑者(33)を強盗殺人未遂や銃刀法違反(加重所持、刃物の携帯)、公務執行妨害の罪で起訴した。地検は飯森容疑者を鑑定留置して精神状態を調べ、刑事責任を問えると判断した。
起訴状によると、飯森容疑者は6月16日午前5時38分ごろ、吹田市千里山霧が丘の吹田署千里山交番の北側駐車場で、同署地域課の古瀬鈴之佑(こせすずのすけ)巡査(27)の胸や腕、脚を出刃包丁(刃渡り約16・8センチ)で複数回突き刺して殺害しようとしたが未遂に終わり、実弾5発入りの拳銃を奪って所持したとされる。古瀬巡査は6カ月以上の重傷を負った。
翌17日早朝、飯森容疑者は交番から北へ約8キロの同府箕面市の山中で身柄を確保された。拳銃の実弾1発がなくなっていた。事件直後に吹田市の住宅街で発射した可能性が高いが、弾は見つかっていない。府警は逃走経路を調べる中で、吹田市内の池から、飯森容疑者が事件時に身につけていたとみられる黒い長袖シャツやバッグを発見。バッグには帽子と、拳銃に付いていた誤射防止用のゴムが入っていた。
事件の約10分前に空き巣被害を訴える110番通報があったが、地検は飯森容疑者による虚偽通報と断定した。この際、飯森容疑者は同級生の名前と住所を告げたという。通報を受けて古瀬巡査の上司2人が先に交番から現場へ向かい、巡査は1人になったところを襲われた。飯森容疑者は逮捕直後に「病気がひどくなったせい。まわりの人がひどくなったせい」と話したが、その後は事件の話には応じなくなったという。
地検は今月2日まで丸5カ月間、鑑定留置を実施したが、鑑定結果については説明を差し控えるとし、「捜査の結果、証拠の内容を評価し、起訴した」とコメントした。
(朝日新聞の記事から引用)


事件を起こす前に飯森被告は精神科への通院歴があったり、交番に出向いて心臓から声が聞こえると幻聴を訴えるなど特異な行動があったため、鑑定担当の医師も慎重を期したのでしょう
現段階で検察が完全に責任能力があったとするのか、あるいは幻聴の影響で心神耗弱だったとするのは不明です
ただ、上記の記事にもある様に偽の110番通報で交番の警察官をおびき出し、古瀬巡査が1人になったところを襲撃しているのですから、犯行は計画的であり、決して支離滅裂な行動の末に偶然交番を襲ったものではありません
週刊文春は飯森被告の事件前の異常な行動について記事を掲載しています

エリートの息子、大阪拳銃強奪犯は「障害者“襲撃未遂”」を起こしていた

文春の記事を読むと、飯森被告は元野球部キャプテンだった男性に異様なまでに執着しており、飲み会を名目に呼び出そうとしたのが分かります。男性が飲み会の誘いに応じなかったため、交番を襲って拳銃を奪い、この男性を殺害しようと計画したのでしょうか?
東京での生活の行き詰まりを感じていた飯森被告にすれば、昔の同級生たちに温かく迎えてもらえると希望的な観測を抱いており、拒絶されたのはショックで、怒りが湧いたのかもしれません
現在の飯森被告がそれを認めるのか、どうか?
飯森被告にとっては憧れの存在であり、彼のようになりたかったと考えられますし、彼と親密な関係になりたかったと想像します。ただ、その気持ちを表現する手法は持ち合わせていなかったのでしょう。だからといってストーカーのようにつきまとわれるのは迷惑です
ストーカー行為が高じて傷害事件を起こすような人物の場合、相手との距離感を適切に保てず、相手の生活圏にドカドカと入り込んでしまい迷惑がられると激高するケースが見られます
以上からすれば飯森被告は自閉スペクトラム障害だったのではないか、と思います。いずれ公判で明らかにされるはずです

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