前橋女子高生死亡事故 禁固4年6月を求刑

2018年1月、前橋市内の県道で、川端清勝被告(86)の運転する乗用車が、自転車で登校中の女子高校生2人をはね、高校1年の太田さくらさん(当時16)が死亡、高校3年だった女性(当時18)が一時重体となる大けがを負った事故の裁判はまだ決着していません
事故から2年になるのですが、まだ裁判が継続しているのです
共同通信によれば、23日に前橋地裁で論告求刑公判が開かれ、川端被告に対し、禁固4年6月を求刑したのだそうです
弁護人は「被告は前頭側頭型認知症のため、心神喪失しており、責任能力がなかった」として無罪を主張しています
川端被告を鑑定した医師は、「川端被告は50歳前後から前頭側頭型認知症を患い、仕事に対する無気力▽思いやりの欠如▽コーラを大量摂取する食行動の変化-などの症状が全て前頭側頭型認知症に当てはまると説明。その上で、脳のCTスキャン画像から前部が病的に萎縮していることが分かり、脳の機能が低下している」と指摘しています
ただ、前橋地検は責任能力があったと判断し、裁判でも責任能力を巡って攻防が続けられてきました
少し古くなりますが、朝日新聞の2019年1月の記事から引用します


■50歳ごろ性格一変
「元々まじめな人でした。でも50歳ごろから仕事をしなくなってしまった」。川端被告の妻は、鑑定医にこう語ったという。
被告は前橋市内で自動車修理工場を経営し、一時は10人ほどの従業員を抱えた。だが50歳ごろから、日中から飲酒したり、サウナに入り浸ったりするようになる。従業員はやがて彼のもとを去った。自室にはものが散乱し「ごみ屋敷」のようだったという。
事故後、被告は認知症の一つである「前頭側頭型認知症」(FTD)と診断された。家族が「性格が変わってしまったようだ」という50歳ごろに発症したと、鑑定医はみる。
FTDは、脳の前頭葉と側頭葉が萎縮し、血流が低下することで様々な症状が引き起こされる病気。記憶力や言語能力は保たれることが多い。一方、人格の変化や非常識な行動が出ることがあるという。
同居していた被告の長男やその妻は、被告の性格を「頑固」と表現した。物損事故が続いたため、「大きな事故を起こしたら家族の責任になるのでやめてくれ」と運転を止めるよういさめていた。だが、「聞いたような聞いていないような」態度を貫き、なじみの老人福祉センターへ運転して通い続けた。事故の日の朝も、長男の妻がとがめたのに振り切って出かけた。
長男の妻は「ものをどこに置いたか分からなくなることはあったが、記憶力はあり、認知症だと思ったことはなかった」。外出中に道に迷ったりすることはなく、普通に会話も成り立っていたという。
(朝日新聞の記事から引用)


75歳以上が対象となる免許更新時の認知症検査でも問題は見られず、免許の更新を受けています。が、上記の記事にある様に実際には物損事故をたびたび起こすようになり、家族から運転しないよう説得されている状態でした
死亡事故を起こしてから、実は「前頭側頭型認知症」でしたと言われたところで被害者や遺族が納得できるはずはありません
病気だから責任能力がなく、刑罰に問えないと判決を下すのでしょうか?
前橋地裁の判断に注目しましょう

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