大津園児死傷裁判 新立被告に禁固4年6月判決

判決の言い渡しが延期されていた新立文子被告の公判が開かれ、大津地裁は禁固4年6月の実刑判決を言い渡しています
1月16日の判決公判で、なぜ新立被告が起訴内容を争う姿勢に転じた(直進してきた車の運転者にも過失があると言い出し、相対的に自身の過失責任は軽減されるべきと主張)のか、判然としません
憶測すれば裁判で自分1人が悪者にされ、過失責任を問われることが不満であり、ついつい本音をテレビ局の取材で口走ってしまったうえ、弁護人も引っ込みがつかなくなった…といったところでしょうか?
別件のストーカー事件についても新立被告は、「自分も付き纏われた被害者」だと上記の取材で主張しています。ただ、今日の法廷で新立被告がストーカー事件について、何を主張したのか詳細な報道がないので分かりません


大津市の滋賀県道交差点で2019年5月、車同士の衝突に巻き込まれた保育園児ら16人が死傷した事故で、右折車を運転し自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた無職、新立(しんたて)文子被告(53)=同市一里山=の公判が17日、大津地裁であった。検察側は「被告が反省の態度を示したのは、自己の刑事責任を軽くするためだ」などと述べ、改めて禁錮5年6月を求刑した。一旦休廷した後、大西直樹裁判長は禁錮4年6月の実刑判決を言い渡した。
判決は当初1月16日の公判で言い渡される予定だったが、弁護側が当日になって突然、起訴内容の一部を争う姿勢に転じたため、延期される異例の事態になった。この日は再び被告人質問や被害者側の意見陳述が行われた後、検察側が求刑した。
起訴状などによると、新立被告は19年5月8日午前10時15分ごろ、大津市大萱(おおがや)6の丁字路交差点を右折中、対向車線を直進してきた軽乗用車に衝突。軽乗用車が、散歩中に歩道で信号待ちをしていた近くのレイモンド淡海(おうみ)保育園の園児らの列に突っ込み、園児2人を死亡させ、保育士3人を含む14人にけがをさせたとされる。事故後に出会い系サイトで知り合った県内の男性公務員(49)を脅したとして、10月にストーカー規制法違反などでも起訴された。
新立被告は起訴内容を認め、12月の公判で検察側は「漫然と右折した無謀な運転で、厳しい非難に値する」として禁錮5年6月を求刑。弁護側は最終弁論で「二度と運転しないと約束し、免許証を返納した。謝罪と反省は深まっている」と主張し、一旦は結審した。
その後、新立被告が民放テレビ局のインタビューで「不運が不運を生んだ事故」「子供がいるので(刑期が)短くなるといい」などと公判での主張と食い違う発言をしたため、1月の公判で検察側の要請を受けて審理が再開され、園児の家族らの意見陳述が行われた。その際、弁護側が「直進車の過失について新たな主張をしたいが(新立被告の)体調が厳しいので、別の日にしてほしい」と要望。ストーカー事件についても争う姿勢を示した。その後、保釈が取り消され勾留された。
(毎日新聞の記事から引用)


1月16日の公判で主張を変更し、争う姿勢に転じた結果、新立被告の保釈が取り消され拘置所に収監されています。しかし、主張を変更したからと言って新立被告が逃走を図ったり、罪証隠滅を図るとは考えられないのであり、保釈取り消しの決定は裁判所による当てつけのように映ります。16日で決着するはずの裁判を無用に引き延ばすような真似をし、裁判所の業務に支障をきたしたことへの報復です
あの時点で新立被告を拘置所へ収監する必然性はなかったはずで
通常なら公判で涙を流して謝罪し、反省をアピールして少しでも刑期を短くするよう芝居をするところですが、新立被告にそんな演技力がなかったのか、天然なのか?
あるいは素で裁判が不満で仕方がない、と思っている節もあります。自分は悪くない、と
新立被告の家庭状況がどうであるのか知りませんが、出会い系で知り合った49歳の男性と交際をしていたところからすれば、離婚しているのでしょう。離婚の原因も不明ですが、「私は悪くない」という彼女の考え方(強烈な思い込み)が離婚の原因の1つであった可能性もあります。これは自分の勝手な推測です
ちなみに交通事件で悪質なものは懲役刑が言い渡され、それでない場合は禁固刑が言い渡されます。懲役刑は定役を科す刑罰なので刑務作業に従事するのですが、禁固刑は刑務作業に従事する義務はありません。ただし、舎房で1日何もせず過ごすのは苦痛なので、ほとんどの受刑者は禁固刑でも刑務作業に就いています

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