山形女医殺害事件を考える 初公判前に

2019年10月4日に起訴された加藤紘貴(ひろき)被告の初公判は、コロナウィルス感染の影響で先延ばしになっているのでしょうか。情報がありません
加藤被告は警察、検察の調べに対し、事件のことは覚えていないと主張していたようです。しかし、検察は鑑定留置の結果を踏まえ、責任能力に問題はないとして起訴していますので、精神的な異常があったとは思えません
起訴後は殺害の事実は認める供述をしているとの情報もあります(ただし、強姦目的でマンションに侵入したのではない、との言い分です)
今回は週刊文春の記事から引用します
中学3年の文集には医師になりたいと記していた加藤被告ですが、新潟県内トップクラスの進学校である県立長岡高校に進学後、挫折を味わったと書かれています


「医者には絶対なりたくない」 長岡高時代に挫折した山形大生が女医の命を奪うまで
(前略)
高校時代に挫折。「医者には絶対なりたくない」と宣言
そして11年4月、加藤は県内随一の進学校である県立長岡高校に入学。医学部に毎年多数の合格者を輩出する理数科に籍を置いたが、その後、挫折を味わったという。2年生で文系に転籍し、周囲に「医者には絶対なりたくない」と宣言。そのまま高校中退の道を選んだのだ。
「中退の理由は、同級生からのいじめでした。さらに両親と進路で揉め、担任の先生とも折り合いが付かなかったと聞きました。その後、彼は地元に寄り付かなくなり、クラスの同窓会にも顔を出さなくなった。幹事が誘っても『行きたくない』と完全拒否。そこから地元とは縁を切ったままでした」(別の同級生)
通信制高校を経て、山形大学人文学部に入学したのは15年4月のこと。15~18世紀の中国近世社会史について学んでおり、小説家志望者が集まる文芸部に所属した。
担当教授は「真面目な学生だったし、トラブルはなかった」と口を噤(つぐ)むが、加藤は昨年10月から今年3月まで「一身上の都合」で休学していたという。
「(犯行翌日の)5月20日も普通に授業に出ていました。最後に授業に出席したのは(逮捕2日前の)今月10日のことでした」(山形大学の広報担当者)
自らの手で殺めたのは、皮肉にもかつて自身が憧れた医師だった。


加藤被告の父親は新潟大学医学部出身の脳神経外科医だそうです。なので加藤被告は医師の道を目指したのは自然な選択だと言えます
高校を中退しなければならないほど深刻ないじめを受けたのか、あるいはそれがきっかけになって両親や教師と対立したのか不明です
しかし、医者にならないと思い極めるほど挫折を味わったのは確かでしょう
で、大学進学後の加藤被告の心境がどうであったかは分かりません。「人を殺す経験がしたかった」等のエピソードはないようですから、異常な性欲に翻弄されていたとは思えません
別の報道によれば、「女性に興味があった。女性と話がしたかった」と供述しており、強姦目的でマンションの無施錠の部屋へ侵入したのではないと主張しているのだとか
しかし、深夜から早朝にかけて加藤被告はアパートやマンションを次々と物色し、無施錠の部屋を探し回っていたのであり、「女性と話をしたかった」などと説明されても理解は得られません
それに犯行当日、加藤被告は凶器を所持していたのではないか、との疑いがつきまといます。現行犯逮捕ではありませんし、当日の所持品の中に凶器があったかどうかは加藤被告しか知らないわけで
おそらくはカッターナイフのような、警察に職務質問されても弁解できる程度の刃物は所持していたのではないでしょうか?
犯行そのものは被害者宅に置かれていたゴルフクラブが使われ、加藤被告が所持していた凶器を使用した事実はありません
ただし、ゴルフクラブで頭部を殴打し殺害しているのですから、「殺すつもりはなかった」と過失致死を主張するのにも無理があります
初公判で加藤被告は自身の犯行をどう釈明するのでしょうか?

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