岩手県立高体罰事件を考える 顧問教師の責任は?

以前にも取り上げた岩手県立不来方高校のバレーボール部員が自殺した事件の続報です
問題のバレーボール部顧問佐々木幸浩教諭は前任の盛岡第一高校でも、部活動で部員を罵倒するパワーハラスメントを繰り返しており、損害賠償請求の民事訴訟で敗訴しています
にもかかわらず、バレーボールの指導者として評判が良かったのか、不来方高校でもバレーボール部の顧問となり、部員を罵倒して自殺に追い込んでいる人物です
明らかに教師として失格ですし、部活動の指導者としても失格でしょう(それを学校長は、「指導に何ら問題はなかった」と言い繕っていたところが異常です)
県教育委員会は第三者委員会を立ち上げ、何が部員を追い詰め自殺に至らしめたかを検証し、その結果が報道されています


平成30年7月に岩手県立不来方(こずかた)高(矢巾町)3年の男子バレーボール部員=当時(17)=が自殺した問題があり、調査していた県教育委員会の第三者委員会が22日、記者会見し、死亡した新谷(あらや)翼さんがバレー部顧問の男性教諭(43)に厳しく叱られるなどして絶望感を深めたことが自殺につながった、と発表した。
これに先立ち、第三者委から報告書の提出を受けた県教委の佐藤博教育長は「顧問、学校、教育委員会の対応が不十分とされた。心よりおわびする」と新谷さんの父、聡さん(53)ら遺族に謝罪した。
新谷さんは30年7月3日、「ミスをしたら一番怒られ、必要ない、使えないと言われました」と遺書を残し、自宅で亡くなっているのが見つかった。遺族は顧問の行き過ぎた指導が自殺の原因と主張し、第三者委が31年1月から調査。県教委の調査では、顧問から「おまえはばかか」「脳みそ入っていないのか」などの発言があったとの証言もあった。
(産経新聞の記事から引用)


記事には佐々木教諭に対する処分について、何も書かれていません。つまりは処分をしておらず、現在でもバレーボール部の顧問を続けているのでしょう
これから処分を考えるのかもしれませんが、あまりに悠長であり、佐々木教諭を徹底的にかばっているとしか思えません
また、佐々木教諭も教育委員会や学校長は自分の味方であり、自分という存在はそれだけ大物なのだ、と自惚れているのではないか、という気がします
パワーハラスメントで停職処分にするかどうか、教育委員会の判断が注目されます。本来なら自ら教職を辞すべきでしょう
自殺した新谷翼さんの両親をサポートする弁護士は、以下のように述べています
「この事件は、17歳の高校生が部活動でパワハラによって自殺に追い込まれた指導死であり、パワハラ死だと思います。県教委対応にも問題があります。県教委は、前任校での体罰を元バレー部員に訴えられて係争中であることについて、裁判で結果が出ていない処分保留の状態だと言っています。しかし、暴行の嫌疑がある以上は部活現場からは隔離すべきでしたし、一審判決で暴行の一部が認定された時点で部活指導を停止させるべきだった。適切な人事が行われていれば、彼の人生は続いていたはずだ」

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