福岡女性転落殺人を考える5 懲役22年の判決

福岡県で知人女性を橋の上から転落死させた事件の判決です。被害者である女性の死は自殺であり、警察がでっち上げた事件だとして無罪を主張した上に、解離性同一性障害であるとアピールしていた佐久田なつき被告に対し、福岡地裁は懲役22年(求刑は懲役25年)を言い渡しています
この判決に佐久田被告は怒り狂ったのではないか、と想像しますがどうだったのでしょうか?
弁護人は被告と話し合った上で控訴するかどうか決めると述べています


福岡県八女市で2015年、知人女性(当時25歳)を高さ約55メートルの橋から転落させて殺害したなどとして、殺人罪などに問われた住所不定の無職、佐久田なつき被告(33)に対し、福岡地裁の裁判員裁判は15日、懲役22年(求刑・懲役25年)を言い渡した。柴田寿宏裁判長は「計画的かつ強固な殺意に基づく無慈悲で冷酷な犯行」と非難した。
被告が無罪を主張し、目撃証言など被告の犯行を示す直接証拠がない中、判決は、複数の状況証拠から被告による犯行と認定した。
判決では、遺体から睡眠薬などの成分が検出されており、薬学の専門家の証言から被害者の池田麻里さんは当時自力では立てず、欄干を乗り越えるには介助が必要だったと判断。無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアカウントで架空の男性になりすまして薬を飲むように迫ったのも被告で、現場にいたのも被告だったとし「突き落としたか否かにかかわらず、(被告が)殺意を持って墜落させたと認められる」とした。
また、事件前に知人に殺害をほのめかしていたことや事件後に110番していないこと、架空の男性のアカウントを消去したことなどを挙げて「犯人だと示すこれらの事実が偶然積み重なることは考えられない」として、被告による犯行と結論付けた。
柴田裁判長は、被告は解離性同一性障害があるいわゆる多重人格だとしたが、犯行への影響はほぼ認められないと判断。動機は不明だが被害者に落ち度はなく「人の命を奪ったことへの反省が認められない」と厳しく批判した。
判決によると、佐久田被告は15年4月29日未明、殺意をもって以前同居していた池田さんに睡眠薬などの薬を飲ませ、車で八女市の耳納(みのう)大橋へ連れて行き、橋の上から落として殺害するなどした。
(毎日新聞の記事から引用)


佐久田被告の切り札であった解離性同一性障害との主張も、裁判官は重要視しなかったようです。佐久田被告は事前に周囲の人達に犯行計画をペラペラしゃべっていたのですから、法廷でどのように言い繕っても無駄だったのでしょう。自身の犯行計画に自信満々だったとしても
控訴するのであれば解離性同一性障害を前面に出して、犯行を計画し、実行したのも別人格だったと主張し減刑を狙うしかないのでは?
過去の判例では、「別人格による犯行であったとしても本人の責任は免れられない」との判断が示されていますので、簡単に無罪判決を手にはできないのでしょう(複数の人格が同居していても、それは本人の責任に帰すとの考えです)

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