性犯罪の温床 キッズラインは改革できるか?

ベビーシッターの大手マッチングサイト「キッズライン」の登録シッターが、子供への性犯罪で相次いで逮捕される事案がありました
「キッズライン」は利用者も簡単に登録し、希望する日時にベビーシッターを依頼できる仕組みです。さらに登録する側のシッターも簡単な手続きがあるだけで、身元の調査(性犯罪の前科)もありません。初期投資をできるだけ低く抑え、利益を挙げやすい仕組みにするため、ベビーシッターの身元を確認といった手間を省いたのでしょう。ゆえに性犯罪の前科がある人間でもベビーシッターとして登録ができ、性犯罪の温床になってしまうわけです
その結果、2020年1月に橋本晃典容疑者による小学5年男児に対する強制性交事件があり、逮捕される事案が起きています
さらに5月には荒井健容疑者による女児への強制わいせつ事件も起きました
一連の事件に対する「キッズライン」の対応は実に緩慢なもので、「事実関係が把握できていない」と利用者に対する十分な説明も行わないままでした
この辺りの詳細な経緯は本題から外れますので省略しますが、関心のある方は「キッズライン」で検索してください
本題はこのほど公表された、キッズライン社長による改善案です


「弊社としては、小児を狙う性犯罪を撲滅したいと考えており、(1)小児性愛を見抜く登録の仕組み(2)預かりの際のカメラなどによるモニター制度の充実(3)性犯罪データベースの共有 この3つを実現することで、弊社の男性サポーターの活動再開をしたいと考えておりました」
しかし、性犯罪データベースの共有においては、警察や自治体など様々な関係各所に関わり、プライバシー保護など法的にも関連する問題であるため、1社だけでは実現が困難だという見方を示した。現在は他の選択肢もないのか検討し、男性サポーターの活動を再開や、保育現場から性犯罪をなくすことを目標に、努力し取り組んでいくとしている。ただし、今回の発表で当該の男性シッター二人に性犯罪などの前科があったかどうかについては触れられていない。
また、レビュー制度が機能していないといった声も上がっていた。これに対しては、「本音が書きづらい」といった意見が寄せられたとして、匿名の報告フォームを設けた。このほか、「実施した安全対策について」という項目で、事案の再発防止のための10箇条を発表した。こちらにも、「匿名違反フォーム設置」、「性犯罪や暴力性などの精神性を見抜くテストの導入」、「サポーター登録選考プロセスの見直し(禁止事項誓約書の提出依頼ほか)」といった項目を掲げている。
(J-CASTニュースの記事から引用)


性犯罪の前科を調べることができるデータベースですが、警察や検察が持つ犯罪者のデータベースをそのまま利用するのは不可能でしょう
キッズラインが個人情報保護の立場から、性犯罪の前科を秘密として保持し、部外に漏らさないと保証できるとは思えません。ベビーシッターの登録業務をアルバイト社員に任せきりにしていたほど杜撰な会社なのですから、性犯罪者のデータベースにアクセス可能となれば、担当者がツイッターなりフェイスブックに情報を転載するかもしれません
それに一民間企業のために検察や警察が協力する可能性は皆無です
実現不可能な性犯罪者データベースの共有を改善策として挙げるのはどうか、と思ってしまいます
ベビーシッターには公的な需要があり、世の中で必要とされていると強調し、自民党の政治家を動かして警察や検察のデータベースにアクセスできるよう法制度を変えれば可能ですが、「キッズライン」にそれだけの政治力があるとは思えないので…
次に性犯罪者を見抜く仕組みですが、こちらも簡単ではありません。各種心理テストを組み合わせ、幼児に対する性的嗜好の有無をチェックしたいのでしょうが、はたしてどうなるか?
カメラによるモニター制度も評価は微妙です。ベビーシッターと稼働する時間のすべてを録画し、さらにそれを再生して問題がないかどうかチェックする必要があるわけですが、誰がそれをやるのでしょうか?
4時間や5時間もの長いビデオを最初から最後まで見てチェックするなら、そのための人を雇用する必要があります。運営に金をかけたくないキッズラインにとっては重い負担でしょう。それに性犯罪者なら犯行現場を録画せず、飛ばしてしまうのであり、チェック体制が緩ければそんな小細工に気が付かない状況も考えられます
一番コストをかけない方法は男性ベビーシッターを登録させず、女性のみに限定することでしょう
さて、打ち出した改善策をどこまで実現できるのか、注目しましょう

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