ひきこもり支援施設を「拉致・監禁」と提訴

大人のひきこもりに対して介入し、自立を支援するという団体・施設が全国各地にあります。NPOという法人格を有していたり、あるいは法人組織ではないものまでさまざまですが、現時点でどこかの省庁が所管しているわけでもなく、いわば野放し状態です
活動内容からすれば厚生労働省が監督すべきなのでしょうが、その気はないようです。また、地方自治体も監督責任を果たす気はないのでしょう
よって、ひきこもり支援施設はどこからもチェックを受けることなく、虐待や暴行が蔓延する異常な事態に陥っていたりします。あるいはひきこもりの大人を1人、引き受けるについて法外な料金を徴収していたりと、活動内容や運営実態にさまざまな疑惑が持たれる場合もあります


ひきこもり自立支援施設の手法は拉致・監禁、元生徒7人が初の集団提訴へ
ひきこもりや無職等の状態にある人の自立支援施設として知られる「ワンステップスクール(以下、ワンステ)」を運営する、一般社団法人若者教育支援センター(東京都港区、広岡政幸代表理事)とそのスタッフに対し、今月28日、関東在住の元生徒7人が集団で提訴する。
広岡代表の著書によれば、同校は2008年設立で、神奈川県中井町や静岡県御殿場市に主な拠点を構える。元生徒7人は、ある日突然、自室に現れたスタッフらに、ひきこもりや無職等の状態であることを理由に、同社の施設で自立支援を受けるよう迫られ、「強引に連れ出され、抑圧された生活を強いられた」などと主張している。
集団提訴に踏み切る元生徒7人は、関東在住の20〜40代の男性。入寮は17〜19年とバラつきがあり、サポート期間も、最短で3週間あまり、最長で2年2カ月と幅がある。
同センターは「ピック」と称し、家族の依頼を受けた数名の男性スタッフが支援対象者本人を予告なしにいきなり訪れ、そのまま寮に連れ出す手法を用いる。このため、俗に「引き出し屋」などとも呼ばれている。
元生徒7人のピック場所は、東北地方から沖縄本土にわたり、同センターの活動範囲の広さを物語る。そのうち5人は、17年11月から19年12月までに中井町の湘南校からそれぞれ脱走し、福祉施設に保護された経緯がある。また、サポート期間中に、湘南校から神奈川県内の精神科病院に医療保護入院をさせられた30代男性もいる。
筆者は広岡代表に対し、意に反して連れ出すピックや、自由を奪って生活を強いる支援に関する違法性の認識について問い合わせたが、23日(金)17時の期限までに回答を得られなかった。同代表はこれまでも、本人の意に沿わない引き出し行為について、自著やメディア各社取材で繰り返し否定しており、訴訟の争点の1つになるとみられる。
同様の支援手法を用いる業者は各地に存在するが、なかでもワンステは、突出して被害を訴える元生徒の数が多い。ある日突然のピックのみならず、主な拠点である湘南校や、職業訓練校である御殿場校での寮生活やプログラムについても、元生徒たちから批判の声が上がっている。
(以下、略)


これまでにも裁判沙汰になったケースもあり、ひきこもり支援施設はさまざまな問題があります
外部によるチェックが入らない状況は早急に改善する必要があり、そうしない限りは施設運営が正常化されないでしょう。施設を運営する側がいくら善意をアピールしようとも
今回のように訴訟に巻き込まれたなら施設の信用も揺らぐはずであり、「自分たちのやっているのは人助けだ」と主張したところで疑いの目を向けられるのは避けられません
拉致・監禁だけでも犯罪です。ひきこもっている大人を更生させるためだ、と主張しても通用しません

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