前橋女子高生死亡事故 控訴審で禁錮3年の判決

前橋市で登校途中の女子高生2人が車にはねられ、1人が死亡しもう1人が重傷を負った事故の控訴審判決を取り上げます
運転してた川端被告は1審の前橋地裁で無罪の判決を受けています
川端被告の家族がこの判決に納得せず、有罪を認めるよう川端被告を説得し、控訴審では別の弁護士を立てて裁判に臨みました
被告自身が有罪判決を求めるという異例の展開です


前橋市で平成30年、自転車の高校生2人をはねて死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた川端清勝被告(88)の控訴審判決公判が25日、東京高裁で開かれ、近藤宏子裁判長は無罪とした1審前橋地裁判決を破棄、禁錮3年を言い渡した。被告側は1審での無罪主張から一転、逆転有罪判決を求める異例の姿勢を示していた。
近藤裁判長は、被告が28年3月ごろから低血圧によるめまいの症状を自覚していたことを挙げ、「運転中にかねてからの低血圧により意識障害に陥る危険を予見することは可能だった」と指摘。事故の数日前にも2度の物損事故を起こし、家族から運転をやめるよう再三注意されていたとし、「身勝手な判断に基づく一方的な過失で、相当期間の実刑は免れない」と断じた。
今年3月の1審判決は、薬の副作用で意識障害に陥ったと認定。その上で「医師から副作用の説明を受けておらず、事故を起こす危険は予見できなかった」として、禁錮4年6月の求刑に対して無罪を言い渡し、検察側が控訴していた。控訴審では被告側が1審とは別の弁護人を選任し、「事故を回避する責任があった」などとして、自ら有罪判決を求めていた。
事故は30年1月9日朝に発生。被告の運転する乗用車が暴走し、自転車で通学途中の高校1年、太田さくらさん=当時(16)=らに衝突、太田さんは死亡し、別の女子生徒も重傷を負った。
太田さんの両親は控訴審判決後、「裁判所に正しい判断をしてもらえたことに安(あん)堵(ど)しています。やっと被告人の責任を認めてもらえた、というのが率直な思いです。ただ、有罪判決になったからといって、さくらが帰ってくるわけではありません。改めて交通事故の恐ろしさを感じています」とするコメントを出した。
(産経新聞の記事から引用)


1審の前橋地裁では国選弁護人が川端被告についていました。結果として無罪判決を引き出したのですから、弁護人としては職務を全うしたといえます
しかし、1審判決の公判は怒号が渦巻く修羅場と化しました。前橋地裁の国井恒志裁判長は、運転中の意識障害は被告のせいではないと判断し、よって運転をしないよう自制する責任はなかったとの理屈で無罪を言い渡しましたのですが、その判斷に納得できる傍聴人はいなかったはずです
地方裁判所の判決が控訴審(高等裁判所)でひっくり返されるのは、ままあるケースです。が、今回は1審の判斷の誤りを正すという意味で、妥当な判決であったと考えます
池袋暴走事故の裁判に直ちに影響を与えるとは言えないまでも、事故を起こした以上、その責任の所在を明確にするのは当然であり、有耶無耶にするような判例を残すのは大間違いです
川端被告が事故の責任をどこまで認識できているかは不明ながら、16歳の少女の前途ある人生を奪った事実と、重傷を負って今もなお事故の後遺症に苦しむ被害者がいる事実を背負っていかなければなりません

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