中学体罰教師 上野宝博を傷害で起訴

先月取り上げた兵庫県宝塚市の中学校教師による体罰事件の続報です
体罰と記述していますが中身は明らかに傷害事件であり、警察が逮捕後送検し、神戸地検伊丹支部が起訴したのですから単なる罰金で済ませる事案ではないとの判斷でしょう
怪我の程度からして、一歩誤れば半身不随の重傷を負わせていた可能性もあり、教育という範疇を超えた犯罪であると検察はとらえていると推測します


兵庫県宝塚市立長尾中で1年生の男子生徒2人が柔道部顧問から体罰を受け重軽傷を負った事件で、神戸地検伊丹支部は2日、傷害罪で教諭の上野宝博(たかひろ)容疑者(50)を起訴した。認否を明らかにしていない。
起訴状によると、9月25日午後4時半~5時ごろ校内武道場で、柔道の技で体を床に打ち付けるなどの暴行を繰り返した。1人には意識を失った後も顔を平手打ちして起こして暴行を続け、約3カ月の胸椎圧迫骨折を負わせ、もう1人にも左足に約7日の挫傷などを負わせたとしている。
宝塚市教育委員会によると、被告は柔道の有段者。生徒2人が差し入れのアイスキャンディーを無断で食べたことに激高した。市教委の聞き取りに「いつもよりきつめの指導をした」などと説明したという。
被告は平成23~25年に前任校でも体罰を理由に計3度の懲戒、訓告処分を受けていた。
(産経新聞の記事から引用)


さて、他方で長尾中学など上野被告が勤務した中学の卒業生らが、「上野先生は熱心な教師であり、生徒のためにした行為。厳しい処罰は止めてほしい」との声を挙げています
そうした声の1つを紹介します

私は宝塚市長尾中学の卒業生ですが、中学の時は3年間、上野先生の授業を受けていました。これだけは言わせてください。上野先生はすごく良い人です。とても優しい人です。
確かに暴力を起こす教師は最低です。教師として、人として。
でもすごくすごく良い人なんです。分からないところを質問したら、納得いくまで教えてくれて、凄い優しい笑顔で応えてくれました。やっぱりこういう優しいところを知っているから、大好きだから、ネットで叩かれるのを見てすごくつらいです。
もちろん、暴力を受けた子は体だけでなく、心も傷ついて、もしかしたらこれから学校へ行くのが怖くなるかもしれない。社会的に生活していくのが難しくなるかもしれない。そういうことを思って、上野先生を批判する気持ちも分かります。でも、何も知らない人がそうやって軽い気持ちで思ったことを言ったり、書き込まないでください。

知らない人間が口出しするな、との考えです
ですが、その程度の理由で言論の自由を封じるなど大間違いであり、言わせてもらいます
上野被告が暴力によって他人の人生を捻じ曲げたり、回復し得ない障害を負わせたとして、それを「愛情表現だった」とか「教育熱心だったから」と誤魔化せたりはしません
すでに体罰で3度も処分を受けていることを考慮すれば、体罰によって生徒に「分からせる」という方法は間違っているのであり、不適切です
が、上野被告自身がその間違った行動を繰り返す以上、教師失格です。指導熱心であろうが、優しい人物であろうが関係ありません
むしろ、「普段は優しい先生だから」との理由で体罰を大目に見る風潮こそが問題だと言えます
最終的に刑事罰がどうなるのかは分かりませんが、教員には不適格な人物なので辞めさせるべき、というのが自分の考えです

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