児童養護施設職員が男児に強制性交で懲役8年

昨年12月の、群馬県の児童相談所に勤務していた非常勤職員(21歳)がわいせつ事件で逮捕された報道を取り上げる予定でしたが、類似した事件で2019年7月、北九州の児童養護施設に勤務する秋田将嗣が、施設の男子小学生や中学生に強制性交を繰り返していたとして逮捕された件の顛末を取り上げていませんでしたので、そちらを先に書きます
逮捕時43歳の秋田将嗣ですが、途中採用組で児童養護施設には約7年ほど勤務していたのだとか。それ以前の職歴は不明です
養護施設では過去に、児童への過剰な接触が問題であるとされ訓戒などの処分を科していましたが、改善はされないままだったようです
再逮捕を報じる記事と、2019年12月の判決を報じる記事をはっておきます


北九州市の児童養護施設の元職員が、入所する児童や生徒にわいせつな行為をしたとして逮捕された事件で、元職員の自宅からビデオカメラが押収され、別の中学生にもわいせつな行為をした上、撮影していたことが分かりました。
警察は元職員を再逮捕して実態を捜査しています。
再逮捕されたのは、北九州市にある児童養護施設の元児童指導員、秋田将嗣容疑者(43)です。
警察によりますと、秋田容疑者は、去年9月、当時、施設に入所していた男子中学生に対し、施設内の部屋でわいせつな行為をした上、ビデオカメラで撮影したとして、児童福祉法違反などの疑いが持たれています。
警察はこれまでに、同じ施設に入所する男子児童や男子生徒に性的暴行やわいせつな行為をしたとして、秋田容疑者を2度、逮捕し、ほかにも被害を受けた子どもがいないか捜査していました。
その結果、自宅を捜索した際にビデオカメラが見つかり、わいせつな行為を撮影していたことが分かったということです。
調べに対し、秋田容疑者は容疑を認めているということで、警察は、入所する児童や生徒にわいせつな行為などを繰り返していたとみて実態を捜査しています。
(NHKの記事から引用)


北九州市の児童養護施設に入所する子どもにわいせつな行為をしたとして児童福祉法違反(児童に淫行させる行為)や強制性交等などの罪に問われた施設の元職員秋田将嗣被告(44)に対し、福岡地裁小倉支部は3日、懲役8年(求刑懲役9年)の実刑判決を言い渡した。
鈴嶋晋一裁判長は、被告が児童を指導・監督する立場にあり、被害児童らに慕われていた面があったにもかかわらず、それらを悪用したと指摘。「社会に与えた不安も無視できない」とした。
判決によると、秋田被告は2016年1月ごろから今年3月にかけて、施設の宿直室や自宅などで、施設に入所する男子小中学生4人にわいせつな行為をし、うち1人についてはその様子をビデオカメラで撮影した。判決は、被告が以前から同様の行為を繰り返しており、常習性は明らかとも指摘した。
(朝日新聞の記事から引用)


秋田将嗣受刑者は未成熟な少年に対して異常な性欲を抱く、いわゆるショタホモだったわけで、そのような人物を養護施設が職員として採用したのが痛恨の極みでしょう。性犯罪者を施設の中に招き入れてしまったのですから
あれこれ検索してはみたものの、情報が乏しく秋田受刑者に前科があったのかどうかも分かりません。この年令に至っていきなり性犯罪というのは考え辛いのであり、少年に対するわいせつ事件の前科があったのではないか(あるいは逮捕されていないだけで)と推測します
逮捕時は「(男子中学生を)ホテルには連れて行ったが、わいせつ行為はしていない」と容疑を否認していた秋田受刑者ですが、自宅をガサ入れしたらわいせつ行為を撮影した動画が発見されています。自分が捕まるという危機意識もなく、動画はいわば戦利品であり、廃棄するという考えもなかったのでしょう
性犯罪を繰り返しながらも、罪の意識や良心の呵責といったものはなかったのでは?

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福井介護殺人 3人殺害で懲役20年か

世の中には高齢者が高齢者を介護するという、なんとも言い難い現実があります
その結果、介護者が被介護者を殺害する事件や、介護疲れから心中を図る事件、介護を放棄して死亡させる事件など、さまざまな弊害が生じています
福井県敦賀市で起きた事件は、72歳の女性1人で義父母など3人の介護を担っていたものの疲弊し、精神的にも困憊して義父母ら3人を殺害するという痛ましいものです
自分も昨年来、実家で母親の介護にあたっていますので、肉体的・精神的な疲労というのは身につまされるものがあります


福井県敦賀市内の自宅で夫と義父母の3人を殺害したとして、殺人罪に問われた岸本政子被告(72)の裁判員裁判の判決が5日、地裁で言い渡される。検察側は、被告が義父母の介護負担で適応障害を発症していた点を考慮し、懲役20年を求刑。弁護側は心神耗弱状態だったとして執行猶予を付けるよう求めている。専門家は、求刑を「3人の殺害としては異例の軽さ」とみており、介護の負担が判決にどう影響するかが注目される。
「24時間介護をしてきた。消えたいと思った」。岸本被告は12月18日の被告人質問で、介護の日々を振り返り、声を詰まらせた。
検察、弁護側双方の冒頭陳述などによると、義母の志のぶさん(当時95歳)は、歩くのにつえが必要で「要介護1」、義父の芳雄さん(同93歳)は脳梗塞こうそくで左半身にまひが残り「要支援2」。夫の太喜雄さん(同70歳)も脳梗塞などで足が不自由だった。
被告は2016年頃から介護や家事を担った。午前4時頃には朝食の準備や洗濯を始め、義父母の食事や入浴の介助を行い、夫が役員を務める会社で経理もこなした。夜はいつでも介護できるように、義父母のそばのソファで寝た。
負担が限界を超え始めたのは、19年5月頃。義母は腹痛、義父は皮膚のかゆみを頻繁に訴えるようになり、夜中に3~4回起きて介護。被告は自律神経失調症を発症した。当時の心境を「頭がおかしくなった」と述べた。
事件2日前には、周囲の勧めで義父母が1泊2日のショートステイを利用することが決まったが、「1日で変な頭は回復しないと思った」。娘が手伝いを申し出ても断り、「じいちゃんもばあちゃんも、みんな道連れにして死にたい」とこぼした。
事件直前に目が覚め、志のぶさんが「こんなに苦しいなら早くまいりたい」と言っていたのを思い出し、3人の首を次々とタオルで絞めて殺害したという。
検察官、弁護人双方から「誰かを頼れなかったか」と問われると、被告は「娘にも家庭があり、心苦しかった」と説明。施設を利用しなかったのは、「義父母は家が好きだったから」という。
起訴前の精神鑑定で被告を適応障害と診断し、高齢者介護にも詳しい医師は証人出廷し、「行政が介入すべきだった」と証言した。
検察側は完全な刑事責任能力があると主張したが、「経緯には同情の余地がある」として有期刑を求刑。弁護側は「懲役3年、執行猶予5年の判決が妥当だ」と訴えている。
元裁判官の川上拓一・早大名誉教授の話「3人を殺害すれば、求刑で死刑か無期懲役が検討される。検察側が被告の完全な刑事責任能力を主張しながら、有期刑を求刑するのは極めて異例だ。高齢化が進み、介護負担が社会問題化していることも考慮されたのではないか」
(読売新聞の記事から引用)


自分の体験からすると、母親が寝たきりの状態になった時点で介護などまったく見当もつかない状態であり、要介護認定の申請から始めました。同じ時期に父親も意識不明の状態で入院したのですが、そちらは全面的に病院に託しました
幸い、市役所の高齢者福祉支援窓口がさまざまな相談に応じてくれたので、ケアマネジャーを紹介してもらい、介護用品を借りたりできました。その後はケアマネジャーを介して、デイサービス施設を斡旋してもらい、さらに寝たきりで病院へ通院させるのが困難な状況でしたので、訪問診療を実施している医療機関を紹介していただき、助かりました
介護は自分だけでなく家族も関わってくれたので、負担はその分軽減されています。社会的なリソースをあれこれ活用できたのも、大きな利点でした
上記の事件の場合、ケアマネジャーがどこまで状況を把握していたのか、老人ホームへの入所を勧めなかったのか、気になるところです
1人で3人を介護するのは無理があり、義父母を施設に預け負担を減らす選択もあったはずです
「行政が介入スべき」と記事には書かれていますが、被介護者やケアマネジャーが動かないと行政も対処できません。岸本被告が介護保険を利用して、施設に委ねられるところは委ねる、との判断ができたのであれば、このような悲惨な結末は避けられたのではないかと思ってしまいます
判決がどうなろうと、岸本被告には3人を手に掛け命を奪ったという結果がこの先もついてまわるのであり、精神的な重荷になるはずです。どれだけ懸命に介護をしても、命を奪ったのでは無に帰してしまうわけで

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