富山交番襲撃犯 初公判で島津被告は黙秘

3年前、交番を襲って警察官の拳銃を奪おうとする事件が立て続けに起きました。そのうちの1件、富山での事件は島津慧大被告が警察官を殺害し、奪った拳銃で小学校の警備員を射殺するという凶悪な犯行でした
島津被告はコミュニケーションに障害があるとされますが、2度の精神鑑定を経て刑事責任を問えるとの判断により起訴されています
初公判の模様を伝える報道がありましたので、言及します


3年前、富山市の交番が襲撃されて拳銃が奪われ、警察官と近くにいた警備員の男性が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われている元自衛官の裁判員裁判が14日から始まり、被告は何も答えず、弁護士は強盗殺人の罪は成立せず、殺人と窃盗の罪にあたると主張しました。
元自衛官の島津慧大被告(24)は3年前の6月、富山市の奥田交番で当時警部補だった稲泉健一さん(当時46)をナイフで襲って殺害し、さらに近くの小学校の校門前にいた警備員の中村信一さんを(当時68)奪った拳銃で撃って殺害したとして強盗殺人などの罪に問われています。
富山地方裁判所で14日から始まった裁判員裁判で、被告は車いすに乗ったまま法廷に入り、裁判長から起訴された内容や名前や職業などを聞かれましたが何も答えませんでした。
また、被告の弁護士は「拳銃を奪おうとしたのは警察官を殺害したあとのため、強盗殺人罪は成立せず、殺人と窃盗の罪にあたる」と主張しました。
これに対し検察は冒頭陳述で、「被告はかねてからみずからは社会の不適合者と思い込み社会に対し不平不満を抱いていた」と指摘しました。
そのうえで「警察官は社会を守る存在であり、その警察に勝利し、社会に自分の力を誇示しようと思うようになり警察との戦闘を計画した」と述べました。
一方、弁護側は「2人の尊い命を奪ったことに被告は責任を負わなければならないが、被告はコミュニケーションをうまく取れず、共感することが苦手だった。被告に責任をすべて負わせる訳にはいかない」と主張しました。
裁判は午後は証人尋問が行われ、判決は、ことし3月5日に予定されています。
(NHKの記事から引用)


弁護人は、警察官を襲った後に拳銃を奪おうと被告は思い至ったのであるから強盗殺人ではなく、殺人と窃盗と判断すべきと主張しています
しかし、島津被告が凶器を持参して交番に出向いたのは最初から拳銃を強奪するだめ、と考えられるのであり、弁護人の主張は後付の理屈に聞こえます
そもそも弁護人は島津被告と十分に意思疎通ができているのかも怪しいのでは?
弁護人が被告の主張を代弁するのは制度上当然であるとしても、一般国民は弁護人の演説を聞きたいわけではなく、被告が何を思っているかを知りたいのです
島津被告が黙秘するのは対人コミュニケーションに難があるからなのか、衆人環視の法廷ではじゃべれないからなのか、あるいは自身の気持ちをうまく言語化できないからなのか?
黙秘するのは被告人の権利ですが、黙秘することによる結果も被告人は受け入れなければなりません。黙秘したら不利な扱いを受けた、などと言ってはならないわけです。この先の公判でも黙秘し 続けるのか気になるところです
弁護人がどう主張しようと、2人の命が奪われた事実に変わりはないのであり、その責任は島津被告が負う必要があります

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