わいせつ教師の教員免許再交付禁止は憲法違反?

わいせつ行為(性犯罪)が原因で教員免許を取り消された場合でも、2年を経過すれば再取得が可能というのが現在の法制度です
しかし、その場合は性犯罪者が教員免許を再取得して、教育現場に復帰する可能性もあり得ます。2年経過したから性犯罪者が性犯罪者でなくなったりはしないのであり、児童・生徒が餌食にされる危険は皆無とはいえません
わいせつ行為で取り消された場合、教員免許の再交付を認めないよう法制度を改めればよいと思うのですが、それは日本国憲法の規定(職業選択の事由)に反するためできないのだとか
この問題を取り上げます

わいせつ懲戒免職教員の「免許」再取得、なぜすんなり禁止できない?
児童や生徒に対するわいせつ行為で懲戒免職処分を受けた教員が「教員免許」を再取得できることについて、法改正が検討されています。なぜ、すんなり禁止できないのでしょうか。
児童や生徒に対するわいせつ行為で懲戒免職処分を受けた教員が「教員免許」を再取得できることについて、法改正が検討されています。現行法では最短3年で免許を再取得でき、再び教壇に立って、児童・生徒と接する可能性があるためですが、憲法との関係もあって、単純に禁止とはいえないようです。
なぜ、再取得をすんなり禁止できないのでしょうか。芝綜合法律事務所の牧野和夫弁護士に聞きました。
牧野さん「『職業選択の自由』が日本国憲法で保障されているからです(22条1項)。職業選択の自由は、自己の従事する職業(営業の自由を含む)を選択する自由、自分の選択した職業を遂行する自由を意味します。元々は身分、性別、生まれによって職業が自由に選べない時代があり、社会的弱者を保護するためにその保障が規定されました。
現行の教育職員免許法では、児童や生徒に対するわいせつ行為で懲戒免職処分を受けた教員についても最短3年で免許を再取得できます(5条1項5号)。今回の改正法案で、児童や生徒に対するわいせつ行為で懲戒免職処分を受けた教員について『教員免許の再取得を禁止する』ことになると『職業選択の自由に抵触しかねない』と指摘を受けたことで、政府は今国会への改正案の提出を見送りました。
ただ、自民、公明両党の『与党わいせつ教員根絶立法検討ワーキングチーム(WT)』では、医師法などと同様に、免許を交付する側に裁量的拒絶権を与える形に改正することで、憲法上の職業選択の自由の問題を解決しようとしています。つまり、法令で一律に就業を禁止するのではなく、個別の事情を踏まえて、各教委が免許交付を拒絶できるようにしようということです。
Q.医師のほかにも弁護士など、過去に問題を起こした人の就業が制限されている職業があると聞いたことがあります。これらは職業選択の自由に反しないのでしょうか。
牧野さん「確かに、弁護士や国家公務員なども『禁錮以上の刑に処せられた者』といった『欠格事由』を定めています。例えば、弁護士については『禁錮以上の刑に処せられた者』などは弁護士となる資格がありません(弁護士法7条)。
国家公務員一般職や地方公務員については『禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでまたは執行を受けることがなくなるまでの者』『懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者』などは国家公務員一般職、地方公務員に就くことができず、在職中に該当した場合は失職します(国家公務員法38条、地方公務員法16条)。
これらの規定については、弁護士や公務員といった職業の公益性から、職業選択の自由に反しないと理解されています。ただし、一定の期間が経過すれば欠格事由はなくなります。それによって、公益性と職業選択の自由の調和を図っているのです。
Q.今回の議論は主に、一度、懲戒免職を受けた教員を想定したものですが、教員採用前に子どもへのわいせつ行為での逮捕歴や前科がある場合、教員免許取得や採用を拒否することはできるのでしょうか。
牧野さん「普通免許状は『禁錮以上の刑に処せられた者』には授与しない(教育職員免許法5条1項3号)とありますが、『禁錮以上の刑に処せられた者』に該当しなければ、逮捕歴や前科があっても教員免許の取得は可能です。教員としての採用についても『禁錮以上の刑に処せられた者』に該当しなければ、逮捕歴や前科があっても欠格事由には該当しませんが(学校教育法9条)、子どもへのわいせつ行為での逮捕歴や前科が判明した場合に、採用されるかどうかは採用者側(教育委員会や学校法人)が個別に判断することになるでしょう」

日本国憲法が性犯罪者の職業選択の事由を保障し、結果として児童・生徒が犠牲になるというのはバカげた事態です。もちろん、採用者側が性犯罪者を教員として雇用しなければよいのですが、過去の犯罪歴を隠して学校の常勤講師として採用されたケースが実際にあります。であるからこそ、教員免許の再交付を禁じれば性犯罪者が教育現場に潜り込むのを抑止できるわけです
日本国憲法があって国民が存在するのではなく、その逆であるはずです。憲法は国民を保護する道具であるわけで、性犯罪者が教員になる権利を保障するよりも児童・生徒を性犯罪者から守る方が公益性が高いのであり、職業選択の自由を一律の保障するような憲法解釈は誤りと言わなければなりません。もし、憲法解釈を変えられないというのであれば、憲法の条文そのものを改正するべきでしょう
憲法の規定を絶対視し、そのために国民が犠牲になるのは大間違いです

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熊本高3いじめ自殺 当時の同級生を提訴へ

旭川でのいじめ凍死事件を取り上げたところですが、引き続いて熊本で女子高生が同級生からのいじめを苦に自殺に追い込まれた事件を取り上げます
学校がブラックボックス化し、中で何が行われたのが外から見えない状況を放置したのではこどもたちを安心して学校に通わせることはできません。しかし、学校側は保護者や警察、メディアが教育現場に入り込んでくるのを嫌がり、意図的に学校内を見えないようにしようとする傾向があります
こうして教育現場を過度に特権化して、学校のことは教師が全責任を持つから保護者や警察の介入を許すべきではないという、一部の教育関係者の思い上がりこそが、今日の教育荒廃の一因であると自分は考えます
いじめ問題を解決するだけの能力がない教師が何人集まっても、問題は解決できないと知るべきでしょう
まずは熊本県の女子高生が自殺に追い込まれた件で、遺族が当時の同級生7人と学校の管理者である熊本県を相手取り、損害賠償請求を求めた民事訴訟を起こすと報じた記事から引用します

同級生によるいじめが原因で自殺した熊本県立高校3年の女子生徒(当時17)の母親が、当時の同級生7人と県を相手取り、慰謝料などの損害賠償を求めて熊本地裁に提訴する。母親の代理人弁護士への取材でわかった。
山都町の県立高校に通っていた生徒は2013年4月に自殺した。県が設置した調査委員会などによると、生徒は同年3月から体育大会で披露するダンスを練習する際、複数の同級生から「おまえが踊れんとが悪かろがー」などと責められ、何度も1人で踊らされるなどのいじめを受けた。生徒は携帯電話で遺書とみられる文章を残し、4月に自宅の納屋で首をつった。
学校が設置した調査委員会は「いじめはあったが、自殺はいじめだけが要因と確定できない」と結論。県が設置した第三者による調査委員会は15年、「心理的負担の限界を超え、結果的に死の選択につながったと考えられる」として、いじめを自殺の要因の一つとしていた。
母親の代理人弁護士によると、母親は当時の学校側の調査が不十分で、加害者側からの謝罪がなかったことなどによる精神的苦痛を訴えている。生徒の携帯電話の履歴や学校の同窓会名簿、学校が実施したアンケートなどに基づき、生徒と同じ学科の同級生7人がいじめに関わったと特定。県の賠償責任も問うという。母親は「学校が信用できない。何があったのか、誰が加害者なのかを知りたい」と話しているという。
(朝日新聞の記事から引用)

これだけでは経緯が把握できませんので、熊本県の設置した第三者による調査委員会の調査結果を引用します

熊本県北部の県立高3年の女子生徒=当時(17)=が昨年5月、いじめをほのめかす遺書を書いて自殺した問題で、県教育委員会の第三者委員会「いじめ防止対策審議会」(会長・岩永靖九州ルーテル学院大准教授)は26日、調査報告書を宮尾千加子県教育長に提出した。女子生徒に対するクラスメートの発言など5件をいじめと認定し、自死の要因になったと判断した。
女子生徒の両親はこの日、「知華(ともか)」さんという名前や顔写真を初めて公表。父親(43)は「娘が生きていたという思いを伝えたくて出した。(報告書で)知華が傷ついたことがよく分かった。名誉が回復されたと感じている」と話した。
報告書によると、昨年5月16日、2年男子が友人らと撮影し、写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿した動画に知華さんが写り込んでいたことがいじめの引き金になった。17日に動画を見た知華さんのクラスメート5人が2限目の授業中に「死ねばいい」「彼氏がいるなら彼氏を大事にせなんやん」などと発言。知華さんは3限後に早退して自宅で自殺を図り、翌18日に亡くなった。
第三者委は、授業中の発言や、2限後にクラスメートが動画を投稿した2年男子の所に知華さんを連れて行き、偶然写り込んだのか確認した行為など5件を「いじめ」と認定。授業中の発言の一部は遺書に記載されており「自死に至った要因と認められる」とした。
宮尾教育長は「二度とこのような悲しい事案が起こらないよう、学校とともに取り組みたい」と述べた。
第三者委調査報告書要旨
■昨年5月16日放課後に2年の男子生徒らを写した動画に女子生徒が写り込む。翌17日始業前に写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿された動画をクラスメートが確認
■クラスメートが(当時女子生徒と交際していたとされる)同じクラスの男子生徒に動画を見せ「これどう思う」と言うなどしたやりとり▽授業中にこの2人を含む5人が「死ねばいい」「彼氏いるなら彼氏を大事にせなんやん」などと発言したこと▽男子生徒が動画を投稿した2年男子の所に女子生徒を連れて行き、偶然写り込んだのかを確認したこと-など5件を「いじめ」と認定
■「死ねばいい」などの発言の一部は遺書にも記載されており「自死に至った要因と認められる」。女子生徒は心理的視野狭窄(きょうさく)を起こし、自死につながった
■学校は以前から「死ねばいい」など粗暴な言葉が平然と飛び交う言語環境にあった。スマートフォンの使用などについて規範がなし崩し的に揺らいでいたことも自死の遠因
(西日本新聞の記事から引用)

これだけでも何が彼女を自殺に追い込んだのか、肝心なところは分かりません。たまたま撮影した動画に偶然、女生徒が写り込んでしまったこと(撮影者である生徒は邪魔になったと立腹した)をきっかけに、執拗ないじめが繰り返されたと思われます
女生徒の自殺後、高校側は校長や保護者からなる調査委員会を設けたのですが、「いじめはあったが、自殺はいじめだけが要因と確定できない」と結論付けました。校長が調査委員会のメンバーに加わるというのは変です(校長は当事者ですから、これでは第三者による調査委員会にはなりません)。調査結果も自殺はいじめだけが要因ではない=家庭にも問題があった、との内容になったのは校長の意向を強く反映した結果でしょう
実際、学校の調査委員会の報告は主要部分が黒塗りされた状態で両親に手渡されており、これでは学校内で何があったのかさっぱり分かりません。両親が不信感を懐き、熊本県に再調査を求めたのは当然です
いじめによる問題ではこのようにして学校側が事実の隠蔽を図るのが常態化している気がします。ゆえに損害賠償を求めて提訴するのも理解できます。熊本県は隠蔽を図った当時の校長らの責任を問い、処分するべきでは?

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旭川いじめ凍死事件2 疑惑の数々

週刊文春の電子版がこの件を報道して以来、4月22日の時点で約300件もの苦情や問い合わせの電話が旭川市教育委員会や中学校にあった、と報じられています
旭川市長は教育委員会に調査するよう指示し、教育委員会はいつものように第三者委員会で5月から調査するのだとか
学校の対応を含め、この件ではいろいろと疑わしいところがあり、果たして第三者委員会の調査でどこまで明らかにできるのか疑問です(第三者委員会の調査に強制力はなく、あくまで任意の事情聴取にとどまります)
旭川市教育委員会の言い分は、「女子生徒の通っていた中学からいじめはなかった、との報告を受けている」というもので、教育委員会が何かを独自に調べたりなどしないまま報告通り「いじめではなかった」と釈明しているわけです
いろいろと疑問点だらけなのですが、羅列しても仕方がないので順番に扱います
文春の記事から一部、引用します

旭川イジメ凍死事件 なぜ学校は爽彩さんのSOSに耳を傾けなかったのか
何のための「いじめ基本方針」なのか
爽彩さんがいじめを受け始めたのは2019年4月中旬ごろだったという。子どもたちの溜まり場になっていた児童公園で2学年上のA子と知り合い、また、ソーシャルゲーム「荒野行動」で知り合ったA子の友人・B男とも、この公園で出会った。さらに、別の中学校に通うC男とも知り合い、そうした関係の中でいじめが始まっている。この段階で、いじめの実態に気がついた周囲の大人たちはいない。
4月には一度、爽彩さんの母親が担任にいじめに関する相談をしていた。その後、5月に2回、6月に1回、それぞれ相談をした。しかしながら、担任は真剣に受け止めようとしていない。担任は「あの子たちはおバカだからイジメなどないですよ」「今日は彼氏とデートなので、相談は明日でもいいですか?」と発言したという。担任としては、まだ中学に入学したばかりのため、保護者が過剰に心配したと判断したのかもしれない。だとしても、いじめの有無は確認できずとも、訴えがあったことは、学校内で設置されたいじめ対策組織で共有しなければならなかった。
「 旭川市いじめ防止基本方針 」(2019年2月)によると、各学校でも個別に「学校いじめ防止基本方針」を作ることになっている。それによって「個々の教職員による対応ではなく組織として一貫した対応」が必要とされている。そして、いじめの学校対応を明示することで、児童生徒および保護者に「安心感を与えるとともに、いじめの加害行為の抑止につながる」とされている。市内の各中学ともに、ホームページに方針が掲載されている。いじめ対策組織で方針を協議すべきであった。
学校でのいじめ問題を取材すると、学校側が「いじめ」か「いじり」か「悪ふざけ」かの違いにこだわるあまり、いじめの認知が遅れるケースが少なくない。その認知の遅れは、いじめに関するアンケートに取り方や解釈によることもある。
アンケートは記名式だったのか、無記名だったのか
爽彩さんが通っていた中学校の校長は、文春オンライン取材班の取材に対して、5月のいじめアンケートでは「あるという結果はあがっていないです」と回答した。このアンケートはどんなものだったのだろうか。記名式だったのか。それとも無記名だったのか。それによっても、子どもたちの回答は変わってくる。一般的ないじめアンケート内容では、これまでのいじめ事件でも詳細がわかっていないケースが多い。
あるいじめ自殺事件では、毎年行われるいじめアンケートからいじめに関することが浮かび上がらなかった。しかし、自殺後のアンケートでは無記名で行われ、いじめの可能性がある内容が書かれていた。別のいじめ不登校では、生徒が担任に向けて手紙や作文を書き、いじめを訴える内容を記したり、中には「死にたい」と訴えたものもあった。
文部科学省「国立教育政策研究所」の生徒指導・進路指導研究センターが発行する 「生徒指導リーフ」 (2015年3月)は、「いじめアンケート」について解説している。それによると、いじめの調査には「無記名式アンケート」を実施することになっている。「記名式アンケート」では「手遅れ」になり、現在進行中であればあるほど、「記名式」には回答しにくいためだ。
(以下、略)

大津市の皇子山中学校で起きたいじめ自殺事件を思い出します。あの当時と学校の対応は何も変わっていないのでしょう
問題の旭川市立北星中学の当時の校長は金子圭一だそうです。学校長という公職にあった人間なので名前を出すのは問題ありません
まず、被害者である爽彩さんが川に飛び込み自殺未遂として扱われた件ですが、いじめグループが彼女に圧力をかけ「自分で飛び込んだ。いじめではない」と警察や学校に説明するよう強要した可能性があります
警察では爽彩さんの裸体写真がラインに流出していた事態は把握していたようですが事件性はないとして、学校にライングループの生徒たちに写真の削除を指導するよう促し、手を引いています
しかし、校長金子圭一は生徒への指導はせず、写真の削除も求めないまま放置しています。その後、金子圭一は教師たちに命じ、いじめ問題については一切口外しないよう生徒に指示させていた疑いがあります。「いじめ問題について漏らした生徒は進学できないようにしてやる」との脅し文句込みで
金子圭一はすでの退職し、今は剣淵町の教育委員会で学校教育指導員をしています。退職した校長経験者の再雇用ポストです
いじめ事件の隠蔽工作をしていたのであれば、懲戒処分ものであり、退職金も減額されたはずです。第三者委員会の事情聴取で正直に事実を語るとは思えません
さて、上記の記事でいじめの相談を受けながらも「彼氏とデートだから」と取り合わなかった担任教師は菅野未里という人物です
これだけ事件が大きく扱われるようになった今でも、何も語らず沈黙しているのは旭川教育委員会から取材に応じるな、と命令されているからでしょうか?

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熊本高3いじめ自殺 当時の同級生を提訴へ
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旭川いじめ凍死事件1 週刊誌が事態解明を促す

いまや日本社会を動かすほど威力を発揮する文春砲です。しかし、週刊誌が事件として、醜聞として取り上げてから警察や行政が動きだすという事態は決して健全な社会ではありません
今回取り上げる旭川市の女子中学生がいじめを苦に自殺に追い込まれた事件も、保護者は複数回担任に相談したのですが、学校側は何の対処もせずに放置していた実態があります。もっと早く対応すれば悲惨な結果を防げた可能性もあるわけで、こうした対応の鈍さ、生徒の命を尊重しようとする心配りの欠如は何とも悔しい限りです
北海道民とて皆が無関心ではないのであり、もっと早くこの事態を知ってなら手を差し伸べようとする人が大勢いたに違いありません
今回は事件の経緯を中心に取り上げますので、週刊文春ではなくAERAの記事から引用します
この事件については複数回にわけて取り上げるつもりです

旭川女子中学生凍死事件はなぜ起きたのか 「心のホームレス状態」を見逃さないで
北海道旭川市の公園で中学2年の女子生徒(当時14歳)が凍死しているのが見つかり、市と市教委は、いじめの有無などを調査することを決めたと報じられました。なぜこんな事件が起きてしまったのか、周囲にはどんな対応が求められるべきだったのか。まだ明らかになっていない事実もありますが、現段階での報道をベースに、不登校新聞編集長の石井志昂さんが私見をまとめました。
■3か月でエスカレートしたいじめ
報道によれば、女子生徒へのいじめが始まったのは2019年4月。中学校に入学後すぐでした。女子生徒は、男子生徒から脅迫されて自身の裸の画像を撮らされる。画像を同級生らのLINEグループに拡散される。同級生から詰め寄られて川に飛び込むなど、壮絶ないじめを受けていました。
そのほか事件については文春オンライン「旭川14歳少女イジメ凍死事件」にくわしく書かれています。文春オンラインの報道によれば、2019年6月、川に飛び込んだ事件を機に警察が介入。しかし、バックアップデータなどを使用され、写真の拡散が続くなど、その後も、女子生徒はいじめに苦しみました。そしてこれらのいじめにより、PTSDを患っていた女子生徒は2021年2月13日に家族の外出中に自宅から失踪。1カ月後の3月23日に遺体で見つかりました。事件性はないとみられています。
■なぜ凍死だったのか
なぜ女子生徒が凍死に至ったのか。私見を言えば、これは形を変えた自殺だと思っています。壮絶ないじめに傷つけられ、心のよりどころがなくなって家出をしたのだろう、と。心のよりどころがなくなることを「心のホームレス状態」とも言い、家出や自殺未遂などがくりかえされる危険な状態に追い詰められます。
女子生徒と同じ北海道出身の作家・雨宮処凛さんも、心のホームレスでした。雨宮さんは小学校からいじめが続き、中学校の部活では、しごきの名を借りたいじめを受けたそうです。いじめに苦しんできた当時の気持ちを、雨宮さんはこう語っていました。
「いじめを機に『どこへ行っても私は否定される』『いつ人に裏切られるかわからない』という不安や人間不信が植え付けられたと思いますね。だから、生きづらくなって、リストカットや家出をくり返して、親との関係も悪化して、さらに人間不信になってしまった」(2007年『不登校新聞』)
雨宮さんは、冬の北海道で何度も家出をしていますが「死んでもいいと思っていた」と語っています。
■くりかえした謝罪の意味
家庭内でも異変は明らかだったようです。文春オンラインによれば、4月にはいじめについて母親に相談。母親は学校へ相談していますが、この時を含めて保護者は計4回、学校へ相談しています。また、5月には母親に「死にたい」と漏らし、同級生からの呼び出しには、ひどく怯えるようすもありました。そして6月には「ごめなさい」「殺してください」という独り言が自室から聞こえるようになり、「外が怖い」と外出もできなくなっていったそうです。
女子生徒は、わずか3か月で決定的に追い詰められました。
(以下、略)

こうした状況で学校に相談したわけですが、女子生徒の通っていた中学校の校長は取材に対し、以下のように答えています。いじめはなかった、との認識です
「(ウッペツ川に飛び込んだ事件について)お母さんの認識はイジメになっていると思いますが、事実は違う。爽彩(さあや)さんは小学校の頃、パニックになることがよくあったと小学校から引継ぎがあり、特別な配慮や指導していこうと話し合っていました。爽彩さんも学級委員になり、がんばろうとしていた。でも川へ落ちる2日前に爽彩さんがお母さんと電話で言い合いになり、怒って携帯を投げて、公園から出て行ってしまったことがありました。
何かを訴えたくて、飛び出したのは自傷行為ですし、彼女の中には以前から死にたい気持ちっていうのがあったんだと思います。具体的なトラブルは分かりませんが、少なくとも子育てでは苦労してるんだなという認識でした。ただ、生徒たちが爽彩さんに対して、悪い行為をしたのも事実です。その点に関してはしっかり生徒に指導していました。
我々は、長いスパンでないと彼女の問題は解決しないだろうから、お母さんに精神的なところをケアしなきゃない問題だって理解してもらって、医療機関などと連携しながら爽彩さんの立ち直りに繋げていけたらなと考えていました」
上記の校長の弁で生徒たちが「悪い行為をした」と触れているものの、事実関係を正確に把握していたのかは不明です。おそらく加害側生徒の一方的な釈明のみを聞き、自殺した女子生徒からは何も聞き出せていないのでしょう。そして問題は自殺した生徒の性格と資質にある(ADHDのような発達障害がある)と決めてかかっている節がうかがわれます。そして母親にも問題があり、些細な事案なのに騒ぎ立てる人物と見なし、家での原因は家庭にあるので学校は無関係、と受け止めているのが分かります
こうしたいじめ事件で毎度感じるのは、「学校に解決能力が決定的に欠けているのに事態を余計にややこしくする」傾向です。田舎の中学校にいじめ事件を解決を期待するのは無理であり、最初から警察に相談し事件として立件させた方がよいのでは?
もちろん、今回のような事案では保護者がまず担任教師に相談しようと判断するのは当然の成り行きであり、それを批判するのは間違いでしょう。ただ、相談した相手が無能だった、というだけです
書くべき話が山ほどあり、しかし、長くなると読む方も大変だと思われますので一旦、ここで区切りとします

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食中毒「焼肉屋えびす」その後 補償も謝罪もないまま

島田紳助がMCを務め、日本テレビ系列で放映されていたバラエティ番組「深イイ話」で紹介された「焼肉屋えびす」の富山店と福井店で食中毒が発生したのが2011年4月です。番組の中で、上質の和牛の焼き肉を低価格で食べさせる店、として絶賛されました
「焼肉屋えびす」の経営者であった人物は自己破産しており、債務は免除されたのでしょう。これによって被害者は何の補償も受け取れなくなったまま、放置されています
民事手続き上は法律に則った処理がされたわけですが、被害者を置き去りにしたまま決着というのは何とも後味が悪いものです
読売新聞が「焼肉屋えびす」事件の被害者を取材し、記事にしていますので取り上げます

2011年に5人が死亡した焼き肉チェーンの「焼肉酒家えびす」集団食中毒事件は、27日で発覚から10年となる。富山地検が昨年10月、運営会社の元社長ら2人を再び不起訴として捜査は終結した。だが、遺族は「10年たっても事件を忘れることはできない」と、苦しみは癒えていない。
「この10年、誰も謝罪にも墓参りにも来ず、起訴もされなかった。期待をしていたけど、何も変わらなかった」。妻(当時43歳)と義母(同70歳)を失った富山県砺波市の小西政弘さん(58)は自宅の仏壇前でため息交じりにつぶやいた。
小西さんは11年4月23日、17歳になった長女の誕生日を祝うため、家族5人で砺波店を訪れ、全員がユッケを食べた。妻と義母が同5月4、5日にそれぞれ食中毒で亡くなり、子供2人も重症となった。
5年ほど前、警察に呼ばれて行くと、証拠品として保存してあった妻の血液を見せられた。「まだ妻の体の一部がこの世にあるんだ」。不思議な感覚になったが、そこから毎年、命日には「また妻に会えるような気がして警察署の前で車を止め、手を合わせるようになった」。
しかし、昨年10月、元社長らが再び不起訴となったことで、地検からは妻の血液を今後、処分することが伝えられた。「血液もなくなれば妻は完全にこの世からいなくなってしまう。本当は自分が死ぬまで一緒にいたかった」。悔しさとさみしさは募るばかりだ。
◇ 次男の大貴君(当時14歳)を亡くした富山県小矢部市の久保秀智さん(58)は「10年たっても20年たっても同じ。何も変わってない」と苦しい胸の内を明かした。
11年4月22日、大貴君の1日遅れの誕生日祝いに砺波店を訪れた。ユッケを食べた大貴君は溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し、闘病の末、同10月に亡くなった。
昨年10月、地検から2度目の不起訴の方針を伝えられた際は「初めて不起訴にした時と全く同じことを言われ、お手上げと思った」。そのうち「この10年が無駄だったかもしれない」という思いに駆られ、苦しくなった。事件や大貴君の話題を避けることが増えた。
それでも、写真に写った息子の笑顔に、周囲に愛された生前の様子を思い出す。「面倒見がよく、小さい子によく懐かれていた」。生きていれば、今頃社会人になっていたかもしれないが、想像したくてもできない。「私たち家族の時間はあの時で止まっている」
長い歳月で事件の風化も懸念されるが、「私たちのように苦しむ人が出ないよう、二度と繰り返してはいけない」と語気を強めた。
◆「焼肉酒家えびす」集団食中毒事件=2011年4月27日、富山県が「焼肉酒家えびす」砺波店でユッケによる食中毒被害が発生したと発表。富山、福井、石川、神奈川の4県の6店舗で計181人が発症し、5人が死亡した。富山地検は16年5月、業務上過失致死傷容疑で書類送検された運営会社元社長ら2人を不起訴(嫌疑不十分)とした。これに対し富山検察審査会は「不起訴不当」と議決したが、地検は20年10月、再び不起訴とした。
(読売新聞の記事から引用)

余計なことを書きますが、「二度と繰り返してはいけない」との気持ちに敬服し、そうあってほしいとの気持ちには賛同するものの、こうした食中毒事件が毎年繰り返されているのが現実です。鳥の刺身を食べてカンピロバクター中毒になる事件のように、鳥は安全だと思いこんでいる料理店にも問題はありますが、食べる側も「生肉は危険」という認識を持つ必要があります
さて、元経営者にすれば会社が倒産して何もかも失ったのであり、「これ以上、オレに何をしろと言うのか」状態だろうと思われます
別の報道によれば元経営者はトラック運転手をしているのだとか。推測するしかないのですが、元妻やこどもへの養育費の支払いや免責を受けられなかった債務の支払いなどに給与を充てているのかもしれません(自己破産を申請したからといって、すべての債務の支払い義務が免除されるとは限りません)
ヤフーニュースのコメント欄には、「食肉業にかかわっていたので、この会社の採用面接を受けましたが『職人はいらない』と断られた。食中毒の報道を見て、『ああ、そんな会社だったんだ』と思った」との声が書き込まれていました。つまり生肉を扱いながらも経験者などはむしろ邪魔であり、何も知らない素人を安い給料で使うのが会社の方針だったのでしょう。当然、安全・衛生面への配慮など欠いており、雑な扱いをしていたのは明らかです
生肉提供について
この事件後、生レバーの提供を禁止する方針を厚生労働省が発しています。その際、「衛生基準を厳格に守れば生レバーを提供してもよいのではないか」とか「生レバーや牛刺しを禁止するのはおかしい。隣の韓国ではユッケを提供しているではないか」との声が出ました
しかし、韓国の料理店でも実際にはユッケなど生肉が原因の食中毒事件は珍しくないのであり、衛生基準が厳格に守られているわけではありません。むしろ、衛生基準など無視してユッケの提供が続けられれいるというのが現実でしょう
命をかけてまで生肉を食べる必要はないのであり、また周りの人に食べるよう勧めるのは大間違いです

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小室圭釈明文から見る小室家の流儀

流儀というのは大げさかもしれませんが、一連の問題に対する小室母子の振る舞いを見れば、それが世間一般のものとは随分とかけ離れたものであるのは明らかでしょう
28ページもの釈明文からは「借金問題は存在しない。自分たちの対応は間違っていない。元婚約者とメディアが誤解を撒き散らしたのだ」との主張がにじみ出ています。釈明文公表からおびただしい数のメディアがこれを取り上げ、論評したり批判したりしています。小室圭が書き記したように「理解」が広がるところか、批判ばかりが目立ちます。それも当然でしょう
しかし、小室圭と側についている弁護士はあの釈明文が通用するはずだと信じ、誤解を訂正できると確信した上で公表したはずで、それも自分には理解できません
週刊新潮の記事では、「秋篠宮様が知りたいのは借金トラブルの経緯ではない」と指摘しています。多くの国民も同じであり、借金トラブルの内幕をいまさら暴露するのを望んでいるのではなく、小室圭がこれにどう対応し、度量を示すかを見ているわけです

小室圭さん文書、弁護士は「法律家の文章に似せようと背伸び」 眞子さまも作成に関与か
(前略)
何より、長らくご迷惑をお掛けしている秋篠宮さまご夫妻に対する感謝やおわびの気持ちは微塵も記されておらず、理詰めで正当性を主張するその筆致は“論文”のようだとも指摘された。が、ニューヨーク州弁護士で信州大学特任准教授の山口真由氏は、
「法律家の文章に似せようとする“背伸び感”の分、粗さが目立ちます。何より一般的な認識との“ズレ”が痛々しく感じられました」
そう断じるのだ。
「日本でも米国でも、一流の弁護士というのは法的な落としどころを踏まえて、人の心がどう動くかという部分に敏感でなければなりません。法律論を述べる小室さんの文章で決定的なのは、私たちのコミュニティが共有している法律以前の価値観とのズレです。多くの人は問題が生じた際、法律論に進む前にコミュニティの価値観での解決を望みます。ところが小室さんは、法律家の卵としての背伸び感からか、最初から法的な解決を目指して問題をエスカレートさせてしまった。たとえ法的には借金でなくても、恩義を受けたという意味での“借り”だと考えられなかったのでしょう」(同)
恩人に“借り”があれば返すべきだという価値観は広く根付いているところ、
「そうした理解が小室さんにないため、今回の文書が出てきたのでしょう。28枚の書面では、自身の正しさの証明に躍起になっていますが、私たちは眞子さまのお相手の正しさではなく、優しさを見極めたいわけで、そこもズレているのです」(同)
皇室制度に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授もまた、
「まるで出来の悪いレポートを読まされているようでした。自らの主張ばかりが先走り、読み手を置き去りにする文章の典型です」
としながら、
「こんな時、つい比べてしまうのは、上皇后美智子さまとの対応の違いです。かつて皇后時代、苛烈なバッシングに遭われた美智子さまは、1993年のお誕生日に際し、文書ご回答で一連の報道に苦言を呈されたことがあります。その時に、批判について『自分を省みるよすが』とし、『私の言葉が人を傷つけておりましたら、許して頂きたい』と仰ったあと『しかし』と反論に移られました。つまり、まずは批判を引き受けられるお姿を示されたのです」
その点、小室さんは、
「世間の批判を引き受けるどころか一方的に反論するばかり。これでは、多くの方に祝福される状況からますます遠のいてしまったと言うほかありません」
さらに文書では、
〈一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありました〉
ともあるのだが、
「これは、言外に法的措置に訴えると仄(ほの)めかしているようにも受け取れます。いかに過熱した報道に晒されたとはいえ、将来の天皇の義理の兄になる可能性があるという自覚に、著しく欠けるのではないでしょうか」(同)
そんな中で特筆すべきは、眞子さまの“関与”が公になった点である。文書発表の翌9日、秋篠宮家のお世話をする皇嗣職のトップである皇嗣職大夫が会見で、こう述べたのだ。
〈文書の中にある基本方針「何の話し合いもせずにお金をお渡しすることは選択せず、元婚約者の方と、お互いの認識についてきちんと話し合い、ご理解を得た上で解決することを選択し、方針とすることといたしました」については、眞子内親王殿下のご意向が大きかったとお聞きしている〉
〈「いろいろな経緯があったことを理解して下さる方がいらっしゃればありがたい」というコメントを、私がお聞きしている〉
秋篠宮家の事情を知る関係者が言う。
「眞子さまは今回、皇族としての一線を越えてしまわれたなという思いです。小室さんの文章は、例えれば国語の宿題を求められながら、何のためらいもなく算数の宿題を提出したようなもの。秋篠宮さまは小室家のトラブルの詳細をお知りになりたいわけではなく、眞子さまを安心して任せるに足る人物だということを示してほしいのです。小室さんは、求められている“見える形での対応”を、完全に取り違えています」
(以下、略)

長々と引用しました。結果として小室圭は解決金を支払う意向を明かしたわけですが、これが彼にすれば小室流交渉術の最終奥義であり秘術のつもりなのでしょう。つまり、解決金を提示してそれを受け取らないというのであれば元婚約者が悪いのであり、自分は義務を果たしたのだと
元婚約者の心情を斟酌する気もなく、配慮もありません。が、小室圭にすればそれが正しい行動であり、正しい解決策なのでしょう
母子家庭を誹謗中傷するつもりはありませんが、小室家では父親が自殺した後、母子が他人を恨み、妬み、あるいは見下すような会話を積み重ねてきたのではないか、と憶測します。他人への感謝とか、義理を重んじたり、恩には恩で報いようという家風ではないと言うほかありません
もちろん、それは皇室のあり方とも違います
しかし、小室母子にそれを指摘しても、この2人にはそれが理解できないのだろう、と思います
なので、小室母子は元婚約者がなぜ婚約を破棄したのかさえ、理解できていないのでは?
そして今回、世間一般がなぜ小室圭の釈明文に批判的なのかも、理解できていないという気がします。これは芸能人や評論家が小室圭と膝突き合わせて説明したところで、小室圭には理解できないし納得できないのでしょう

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「風の歌を聴け」 デレク・ハートフィールド考

前回は加藤典洋編「村上春樹イエローページ」(荒地出版)に掲載された論評を手がかりに、「一九七三年のピンボール」について書きました
今回は「風の歌を聴け」を取り上げます。とある音楽評論家が「作曲家のデビュー作というのは荒削りではありけれど、その作曲家の最良の部分がつまっている」と述べたように、村上春樹の初期作品はどれも色褪せない魅力があります
当ブログの2021年1月2日付け記事、「『風の歌を聴け』 デレク・ハートフィールド讃」で架空の作家デレク・ハートフィールドに言及したところですが、今一度この架空の作家と作品について考察を試みます
いつものように手がかりとして、山愛美京都学園大学人文学部教授の論文「村上春樹の創作過程についての覚書( 3 ) デレク・ハートフィールドを巡る在と不在のテーマ」から引用させていただきます

村上春樹の創作過程についての覚書( 3 ) デレク・ハートフィールドを巡る在と不在のテーマ

(論文2ページ)
確かに、ハートフフィールドという人物は実在しない。それは事実である。しかし、「僕」を通して語られるハートフィールドの逸話や、彼が残したという意味深い言葉、また彼が書いたという短編「火星の井戸」は存在する。そうであるならば、それらはいったい誰の逸話であり、誰の言葉であり、誰の短編なのだろうか、という疑問が涌き上って来る。
「ハートフィールド」が具体的な人物ではないだけに、かえって強烈な存在感を持って我々読者の中に存在し続ける、という逆説がそこにはある。逸話も言葉も短編も、実在しないハートフィールドから生まれたものであることによって、よりリアリティを持つ。
村上は、ハートフィールドを通して真実を語っている。エルサレム賞受賞の際の挨拶の冒頭で村上は、「一人の小説家として、ここエルサレム市にやって参りました。言い換えるなら、上手な噓をつくものとして、ということでもあります」と述べている。

エルサレム賞挨拶に含まれる「嘘」とはフィクション、そして虚構という意味でもあるのでしょう
虚構の作家デレク・ハートフィールドはとりわけ印象深いキャラクターです。幾人かの作家のプロフィールを混ぜ合わせた設定なのですが、あたかも実在した人物であるかのように丁寧に(ギミック満載で)紹介されており、村上春樹がかなり入念に設定したとうかがわれます
「ハートフィールド讃」で自分は、「ただ、わざわざ架空の人物まで作り出し、『文章を武器として闘うことのできる作家』とのイメージを提起し称賛しているのですから、何らかの思い入れがあったのでしょう。加えて、その行為を不毛であると断じているのは、文章で闘うことの意味に何らかの懐疑を抱いていた可能性が考えられます(例えば、作家が個人的に闘いを挑んだところで、社会は何も変わらないとの諦観)」と書きました
作家として世に出ようとした当時の覚悟がいかばかりのものであったのか、推測するしかありません。が、デビュー時の長編3部作を読む限り、文章を武器に戦いを挑む気概は控え目なものであり、「小説を書いて世界革命を実現させよう」といった野心はおそらくなかったのでは?
当然、作家という職業で食べていけるかどうかもわからなかったのですから、当然かもしれません

(論文3ページ)
噓は、時として、本人の意図を超えて真実を語ることがある。なぜなら噓と真は、別々の対立物ではなく、表裏一体なのだから。注意していれば、日常の中でも、何気なく言ったつもりのちょっとした噓や、ふと思い付いたことが、後になって重い意味を持つことがあるのに気付くことがある。村上自身、時間を経るにつれて、自分自身の中の「遊び心」の自発性に任せて捏ち上げて書いた、デレク・ハートフィールドの持つ意味を、より実感を持って自覚し始めていたのかもしれない。
村上の物語には、失踪、死、などさまざまな種類の喪失が多く描かれている。上記の「文學界」のインタビュー(「物語のための冒険」)で、聞き手の文芸評論家の川本三郎に、「風の歌を聴け」では多くの人が亡くなっているという指摘を受けて、「(僕は)失われたものに対する共感=シンパシーは非常に強い。…この現実の状況というのは、僕にとっては仮のものなんです。絶対的な状況じゃない。今の状況とネガとポジの関係になった逆の状況が存在してもおかしくはないということです(村上、1985)と述べている。また、「僕の物の見方とか捉え方の基本にはいつも〈在〉と〈不在〉を対照させていくようなところがあって、それが並列的に並んだパラレル・ワールドにむすびついていく傾向がある…つまり〈存在〉の物語と同時に〈不在〉の物語が進行して行く…」(村上、1985)と述べているように、村上にとって、「在・不在」は中核的なテーマの一つである。
「不在」でありながら「在」である。いや、むしろ「不在」であることで、より「在」が際立つ、ハートフィールドは、通常の二律背反的な発想
を超えた存在であり、身を以て、在・不在を巡る問題の本質を体現している、と筆者は考える。

先日当ブログで書いた「村上春樹『一九七三年のピンボール』 不在という存在」の中で、「追い求めた結果は何モノかを手に入れたのではなく、喪失を、不存在を確認したというわけであり、不在の存在を受け入れて物語は終わるのです」と記しました
存在・不在と書いてしまうと単純な二元論であるかのように解釈されてしまうきらいがあります(過去に、村上春樹の小説をそうした単純な二元論になぞらえ、「OFF」でバチンと電気が切れ何も存在しない=終わりという感覚が現代の若者に受けたのだろう、という趣旨の評論を読んだ経験があります。が、これは読み誤りでしょう)
村上春樹の存在・不在はONかOFFかのような単純な二元論ではなく、不在の中に存在を取り込んでいるもの、あるいは存在の中に不在を取り込んだ形で表現されます

(論文13ページ)
風の歌を聴け」より「火星の井戸」からの引用
「あと25万年で太陽は爆発するよ。パチン…OFF さ。25万年。たいした時間じゃないがね」
風が彼に向かってそう囁いた。
「私のことは気にしなくていい。ただの風さ。もし君がそう呼びたければ火星人と呼んでもいい。悪い響きじゃないよ。もっとも、言葉なんて私には意味はないがね」
「でもしゃべってる」
「私が逢しゃべってるのは君さ。私は君の心にヒントを与えているだけだよ」
「太陽はどうしたんだ、一体」
「年老いたんだ。死にかけてる。私にも君にもどうしようもないさ」

小説のタイトルが「風の歌を聴け」ですから、この「火星の井戸」に登場する風=火星人も「風」というシニフィアンに含まれます
つまり「風の歌を聴け」という作品を形成する上で、「火星の井戸」は不可欠なものであり、その書き手とされるデレク・ハートフィルドも欠かせない存在です。村上春樹が当時、ハートフィールドにどれだけの理想、憧れ、目標を託して想像したのかは分からないままなのですが、作家となった村上春樹が長い年月を経て「言葉を武器に闘う」決意を固めるに至ったのは確かでしょう
その意味では、デビュー作が連綿と今の村上春樹とのつながりを保っているのであり、このデビュー作が価値を失わずに存在し続けているといえます
以前、「風の歌を聴け」が芥川賞を受賞できなかった原因、理由を考えようとして当時の選評を掘り返しブログに書きました
複数の候補作品に言及する必要があるため、「風の歌を聴け」のために割ける字数も限られていたわけですが、それでもこの複雑にして巧妙に構成された小説の価値に気づいたと推測できる選評はなかったとように思います
当時の選者の見識を疑っても仕方がないわけで、批判はしません。落選にもめげず、次の作品(「一九七三年のピンボール」)を書き、これもまた芥川賞を逃してしまうのですが、作家としての地位を手にしたのですから、当時の村上春樹も言葉を武器に十分闘い続けたと認めてよいのかもしれません(「デビュー時は言葉を武器に戦う覚悟が希薄だった」と先に書いたのですが、訂正しましょう)

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鴻巣4人死傷事故 元高校生に不定期刑求刑

かつて交通事故といえば、若者の無謀な運転が問題視された時期がありました。最近では高齢者の運転による事故が大きく報じられているため、若者の事故が目立たないだけでしょう。スピードの出しすぎで同乗者(時には定員オーバーの状態で)を巻き込むのですから、多くの人に損害を与え迷惑をかけ、人間関係を破綻させます
メディアは事故が起きた時こそ紙面を割いて報じますが、その後の経過などわざわざ取材もしませんし報道もしません。しかし、事故後の刑事処分やら補償やらと、遺族には重い負担がのしかかり、家族を失った空白と併せて救いようのない現実に直面し続ける日々が続きます
2019年12月、埼玉県鴻巣市で18歳の高校生が運転する車が時速118キロで走行し、道路脇の建設重機に衝突して同乗していた高校生2人を死亡させ、運転者本人と助手席の少年が負傷がする事故がありました
この事故の論告求刑公判があったと報じられていますので、取り上げます

埼玉県鴻巣市で2019年12月に4人が死傷した事故で、高速度で走行し運転操作を誤ったとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた、当時18歳の少年(19)の論告求刑公判が22日、さいたま地裁(田尻克巳裁判長)で開かれた。検察側は「危険かつ無謀な運転で、過失は極めて重く結果は重大。刑事処分が相当」として、懲役4年以上6年以下の不定期刑を求刑。弁護側は保護処分を求めて結審した。判決は5月6日。
検察側は論告で、少年が事故の記憶がないと言いながら、同乗者から高速度の運転を注意されたことを否定し、「自己に都合の良い部分だけ供述しており信用できない」と指摘。過去に二輪車の免許取得で高校の停学処分を受けたにもかかわらず、さらに校則違反となる自動車免許を取得したこと、仕事のために免許の再取得を希望していることなどから、「規範意識が鈍っているのは明らか。再犯の可能性が高い」と断じた。
弁護側は「道路の先に重機があったのは偶然で、仮に1メートルずれていれば全く違った結果だった。被告の責任はスピードを出し過ぎたことであり、結果は想像できなかった」と説明。少年が深く反省していること、両親に監督能力があること、高校を退学になる制裁を受けたことなどから、「刑事罰を科す弊害は大きく、少年法の理想に従って家裁送致されるべき」と述べた。
少年は最終意見陳述で、「自分の身勝手な行動で2人の命を奪ってしまい本当に申し訳ありません」と、初公判と同じ言葉を繰り返した。
起訴状などによると、少年は19年12月13日午後0時20分ごろ、鴻巣市郷地の県道で、制限速度を78キロ超える約118キロで車を走行。運転操作を誤って道路左のガードレールと油圧ショベルに衝突させ、後部座席に乗っていた本庄市の男子高生と深谷市の男子高生=いずれも高校3年、当時(18)=を死なせるなどしたとされる。
(埼玉新聞の記事から引用)

思い起こすのが京都府亀岡市で起きた、無免許運転の少年が登校途中の小学生の列に突っ込み、引率していた女性1人と児童2人を死亡させ、他の児童にも怪我を負わせた事故です。無免許であるにもかかわらず、平素から車を運転し遊んでいた少年による事故でしたが、判決は懲役5年以上8年以下という不定期刑でした(未成年者に懲役刑を科す際には、改善更生の具合を見るため刑の期間に幅を持たせる不定期刑が選択される場合があります)
本件では運転していた元高校生が免許取得から4か月を経ており、自分の運転を過信してスピードを出していたのでしょう。同乗者から速度を落とすよう再三言われたものの、耳を貸しませんでした(被告人質問で少年は「大事故になるほど、スピードを出しているとは思わなった。当時は頭が真っ白で、仲間に運転を注意されていたことに気付かなかった」と釈明しています)
そして記事にもある通り、元高校生はバイクの免許を取得して高校から停学処分を受けたものの、さらに車の免許も取得とするという無軌道ぶりです。公判で弁護人は「親に監督能力があるから、家裁に送致して保護処分にすべき」と主張していますが、校則に反して車の免許取得を親が黙認していたのですから監督能力など皆無でしょう。それより被害者に対して十分な補償をしたのか、気になります
公判の場で元高校生は、「自分の身勝手な運転で命を奪ってしまい申し訳ありませんでした」と謝罪の弁を述べていますが、これは弁護士と打ち合わせてをし謝罪を表明した方が裁判官の心証がよくなると諭されやっているだけで、2人を殺したという罪障感は希薄だと思われます。よくある交通事故であり、これで自分がなぜ懲役刑を受けて刑務所に入らなければならないのか、というのが本音でしょう
事故の重大さを理解しておらず、規範意識の欠如も自覚していないのですから判決は実刑が科されるものと予想します

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鴻巣4人死傷事故 少年に懲役2年以上3年以下判決
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亀岡暴走事故 被告が判決を不服として控訴
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韓国サッカー英雄キ・ソンヨン 土地投機疑惑で在宅起訴

2011年のアジアカップ準決勝の日本戦で、日本を揶揄するために猿真似のパフォーマンスをしたキ・ソンヨンは韓国で国民的英雄と称賛されているのだとか。どう見ても愚か者でしかないのですが
その英雄キ・ソンヨンはこのところスキャンダルまみれの状態です
先日は当ブログでも書いたように、中学生時代に男子生徒のフェラチオを強要したと暴露され、騒ぎになりました。また、キ・ソンヨンの父親は経営に関与していたクラブチームの経営資金を横領した容疑がかけられています
そして今度はキ・ソンヨンと父親が共謀して農地を購入し土地投機を図ったとして在宅起訴されたと報じられています
土地投機を厳しく規制している韓国では、農業をする気もないのに農地を購入し、後日宅地として販売して儲けるのは法律違反です

今度は過去の違法行為に容疑がかかり、渦中のひととなっている。ほかでもない、元韓国代表の国民的英雄、キ・ソンヨンだ。
全国紙『スポーツソウル』など韓国メディアが一斉に報じたのが、キ・ソンヨンとその父親であるキ・ヨンオク氏が関わった土地を巡る不法疑惑だ。4月22日、光洲警察が親子に対して、農地法違反などの疑いで在宅起訴したと公表。一大騒動に発展したのである。
親子は2015年から16年にかけて、光州地域の農地が含まれた土地を58億ウォン(約5億8000万円)で購入したという。本来は農地として活用すべき土地を、クレーン車の車庫などに利用して不法転用したうえ、当局への申し出なしに形質を変更。さらに当時、キ・ソンヨンは欧州でプレーしていたが、農地買い入れの際に提出が義務付けられている経営計画書において、虚偽の記載を行なったとの疑惑も浮上している。
今回のスクープを受けて父親は「息子の名前を冠したサッカーセンターを設立するために購入したものだ」と主張。そしてついにキ・ソンヨン自身もインスタグラムで言及し、「何度でも謝罪する。物議を醸すことになって申し訳ございません」などと綴った。
現在FCソウルに籍を置く32歳は「父からサッカー選手育成のためにサッカーセンターをやってみようと提案され、とても良いことだと思って同意し、韓国にいる父にすべてを任せた」と説明。そのうえで、「父が上手くやってくれると思っていたし、土地を購入することが問題になるとは思ってもいなかった。農地があったかどうか、農地が問題なのかどうかさえも分からなかった」と弁解した。
一方で、カネが目的ではなかったと強調する。
「お金だけを追いかけて暮らそうとしていたなら、同じ時期に中国(スーパーリーグのクラブ)からあった巨額のオファーに対して絶対に揺れていたはずだし、断れなかったはず。私はお金がもたらす幸せより、もっと重要な価値のある人生があると知っている。そのような人生を生きようともがいている自分が、本当に土地が不法だと知りながら投機目的で買収しようとしたなら、それは大いに恥ずべき行為で、自分の人生の目的が崩れてしまう」
大騒ぎとなった“性的いじめ”問題も未解決のまま
それでも最後はあらためて「なにを言ってもすべては自分の不徳の致すところであり、過ちであると感じています。二度とこのようなことが起こらないように気を引き締めます」と陳謝し、「捜査にも誠意を持って臨み、処罰も甘んじて受け入れます」との言葉で締めくくった。
先月には小学校時代の“性的いじめ”加害を暴露され、法的措置にも辞さないと告発者に対して強硬な構えをみせたキ・ソンヨン。そちらの報道がやや下火になったかと思えば、今度は父親絡みのスキャンダルが発覚と、話題に事欠かない。
(サッカーダイジェストの記事から引用)

「知らなかった」で済む話ではなく、親子が共犯と見なされるのは当然でしょう
上記の記事にもある性的ないじめに関しては、名誉毀損で訴えるぞと強硬な姿勢を示してはいますが、刑事告発はしていないようですし民事訴訟を起こしてもいません。いわば脅しをかけて黙らせた状態です
しかし、こうも次々とスキャンダルが明かされては、親子ともども今後はサッカービジネスで稼ぐのは難しくなるのでは?
32歳になるキ・ソンヨンはいまから海外移籍を図るのも難しいのであり、韓国の国内リーグしか居場所がないのでしょう。まさか日本のどこかのクラブがキ・ソンヨンを獲得しようと手を出したりはしないはず…と思いたいのですが
冒頭にも書いたように、自分の猿真似パフォーマンスを「観客席に旭日旗が見えたから日本を批判するつもりでやった」などと責任転嫁するおバカな選手をJリーグには呼ばないでもらいたいものです

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わいせつ教師 「懲戒免職不服で退職金払え」と訴訟

学校の教員による性犯罪をしばしば取り上げています。事件が表沙汰になり、教育委員会から懲戒免職処分を受ける事例がほとんどです。児童や生徒を狙う性犯罪を学校に置いておくわけにはいかないのであり、また職業倫理上も教え子に手を出すなど論外です
しかし、懲戒免職処分を不満に思う元教師は少なくないのであり、不服申立てをする者もいれば教育委員会相手に処分の取り消しを求めて訴訟を起こす者もいます
兵庫県の元高校教師は、部活動に絡んで男子生徒の股間を触る行為を繰り返し、懲戒免職処分を受けたのですが「わいせつ行為ではなく、セクハラであり、処分の前提となる事実認定に誤りがある。懲戒免職処分を取り消すか退職金を支払え」と兵庫県教育委員会を相手に訴訟を起こしたと報じられています

教え子にわいせつな行為をしたとして懲戒免職処分を受けた兵庫県立高校の元男性教諭が処分を不服とし、取り消しを求める訴訟を神戸地裁に起こしていたことが21日、分かった。提訴は4月2日付。県教育委員会が明らかにした。
県教委によると、元教諭は2019年6~12月、顧問を務めていた部活動の男子部員3人に対し、複数回にわたって股間を触るなどのわいせつな行為をしたとして、20年1月に懲戒免職処分を受け、退職手当(約99万5千円)も支給されなかった。元教諭はこれらの処分について同4月に県教委に不服を申し立てたが、いずれの主張も認められなかった。
訴状などで元教諭は「部員とコミュニケーションを深めたいと思い、性的意図はなかった。わいせつではなくセクハラ行為として評価されるべきで、懲戒免職は不当」と主張。退職手当が支給されたなかったことについて、「社会通念上著しく妥当を欠き、違法だ」としているという。
県教委は「性的意図がなかったとは考えられず、懲戒免職に相当する行為」と反論。懲戒免職を受けた人には退職手当を支給しないのが原則とし、応訴するという。
(神戸新聞の記事から引用)

訴訟の意図が報道だけでは理解できません。わいせつ行為なら懲戒免職で、セクハラなら戒告程度の処分で免職にはならないはず、と思い込んでいるのかもしれません。ただ、生徒の股間を触る行為がわいせつ行為なのか、セクハラなのか、明確に区分できるはずもなく、いずれにしても性犯罪と認定するのが当然では?
加えて、元教師に性的な意図があったのかなかったのか、事後になって議論したも無駄でしょう。元教師の内心がどのようなものであったにせよ、その行為が性犯罪と見なされるのであれば性犯罪として扱うべきでしょう
満員電車の中で痴漢行為がバレた後、「偶然手が触れただけだ」と弁解する者がいるわけですが、そうした誤解を受けないよう極力女性の胸や臀部、股間に手が当たらないよう気をつけて乗車するのがマナーです
本件の場合は満員電車の中ではなく、明らかに股間を触る狙いがあっての行為ですから、「性的意図はなかった」などという弁解が通用するはずはありません。弁護士は元教師の主張が無理筋だと承知しているものの、依頼である以上これを引き受け、訴訟に踏み切ったのでしょう
追記:懲戒免職処分を受けた元教師やその弁護士から「ブログの記事が名誉毀損にあたるから削除しろ」とか「ブログの記事に名前が表記されており、更生の妨げになっているから削除しろ」との要求がしばしば寄せられています。更生のさまたげになっているのは、当ブログのような過疎っている個人ブログの記事ではなく、本人の生活態度そのものではないのか、と思うのですが。ブログの記事を削除したところで、性犯罪をなかったことにはできません

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村上春樹「一九七三年のピンボール」 不在という存在

荒地出版社から刊行された加藤典洋編「イエローページ 村上春樹」掲載の論評からいくつか取り上げてみようと思います
これは村上春樹の小説を「井戸を潜ってどこまで行けるか、試してみよう」という意図で編纂された論評で、加藤典洋他32名の論者による共同作業で書かれたものです(メンバーはおそらく明治学院大教授である加藤典洋のゼミナール参加者とその他なのでしょう)
現代の若者には「イエローページ」という表現すら死語になっているのかもしれません。元来は、様々な情報を利用者視点で再編集した電話帳の意味で、ここでは村上春樹の小説をより深く読み込むための手引、として使われています
今回はその中から、「一九七三年のピンボール」についての論評を取り上げます

ハードボイルとしての純文学
村上春樹がレイモンド・チャンドラーの作風から影響を受けているのは広く知られたところです。チャンドラーといえば「ハードボイルド」と返ってくるように、探偵が謎の解明を求めズカズカと深く分け入って行く物語が思い浮かびます
村上春樹の小説も多くは主人公が何かを探しており、大抵の場合は探している何かを見つけ損なう展開がイメージできます
以下、イエローページ収録の論評からの引用は赤字で、自分の文は黒字で表記します

(43ページ)
『1973年のピンボール』が原物語として鼠の死の物語だとすれば、その解体後の小説として、これは幻のピンボール・マシーンをめぐるハードボイルド小説仕立ての「シーク・アンド・ファインド」の物語である。このハードボイルドの方法論の導入が、小説を志すにあたり、彼の重大な関心事だったことを、村上はいくつかの機会に強調している。
自分はこの「探し求めて、探し出す(seek and find)」というテーマをハードボイルド作家のレイモンド・チャンドラーから得た。チャンドラーのテーマはfindしたときにはseekすべきものが変質している」ことだが、自分はこのチャンドラーの方法論を「ハードボイルドとは違う形」で「いわゆる純文学の土壌に持ち込みたい」と思い、「どうすりゃ持ち込めるか」を「ずっと模索してきた」

チャンドラーの影響とか表現するレベルではなく、チャンドラーの小説の方法論を純文学に持ち込もうとの企てを、村上春樹自身が語っているという事実を、自分はいまさらながら知りました
seekしている対象が変質しているのかどうかは議論のあるところだと思います。自分としては先述したように見つけ出そうとして見つけ損なう(本来の狙いとは別のものと遭遇してしまう)、との印象を受けます
後述するようにこの作品では主人公が突如、ピンボールマシーンの鳴り響く音で覚醒し、スペースシップというモデルを探し求めるようになります。ただし、探し求めているのは単にピンボールマシンであるのか、あるいは「それ以外の何か」であるのか読者にはどうとでも解釈できるような書き方になっています

(47ページ)
存在の不在 不在の存在
この小説の鼠の章で、鼠が不自然な仕方で「街を出る」苦しい決心に追い込まれるのと同時進行的に、僕の章では、鼠とのいわれのある3フリッパーのスペースシップを僕が探す話が進展している。その章の最後、僕はとうとうそれの格納された場所にたどり着く。そこは、物語の前半に僕が双子の女の子と事務所の相棒のフォルクスワーゲンを借りて配電盤を葬りに行く郊外の貯水池に似て、車で何時間も走った後に到達する、やはり郊外にある元養鶏場の冷凍倉庫である。
ところで、これは物語の中ほどですでに明らかにされていたことでもあるが、seekの果にようやくfindし、言葉を交わす3フリッパーのスペースシップは、そのfindの時点で変質している。僕は、実のところ鼠である3フリッパーのスペースシップを探し、そして見出すのだが、そこで僕を待っていたのは、(探していた)鼠ではない、直子なのである。

探し求めていたものはピンボールマシンであるのか、鼠であるのか、直子であるのか、解釈は人それぞれでしょう
先の話の続きになりますが、精神分析では夢の分析も行います。自分の経験で恐縮ですが、自分は高層ビルのあるフロアにある会議室にいて、会議が始まるまでの時間にトイレに行こうと部屋を出るのですが、階段を上り下りしてもエレベーターを使っても元の会議室にはたどり着けず、別の部屋の扉を開けては閉めているうち会議が始まる時間になってしまうとの夢を繰り返し見ます
夢の中で「元の会議室」がそれ以外の場所に変質しているとの感じはなく、むしろ元の会議室に戻れない、見つけ損なうとの感じが強いのです
ただ、これは個人的な体験ですから、一般論に還元するのは無理であり、そう主張する気はありません(が、個人的な体験なだけにその感覚はリアルであり、より実感を伴っています)

(51ページ)
僕がこの3フリッパーのスペースシップと別れ、鼠が「街を出る」決心をして、先に引いた車の中での最後のシーンを迎えると、僕の生活から、それまで聞こえていた「ピンボールの唸り」が「ぴたりと消え」る。双子の女の子も立ち去る。小説は、僕が双子の女の子と別る「何もかもすきとおってしまいそうなほどの十一月の静かな日曜日」の情景で終わる。
ここには何もない。なぜ何もないことがわたし達を動かすのだろう。あるはずの喪失感がないこと。そのため、ここに清新な不在の存在感が生まれていることが、この失敗作すれすれの危なっかしい小説を、忘れがたい作品にしている。

「生き続けるとは失い続けること」とのフレーズを耳にしたのはどこであったか、思い出せません。同時に、生き続けるとは何モノかと遭遇し続ける経験を重ね、何モノかを得続けるという意味もあるのでしょう
しかし、「一九七三年のピンボール」は青春の終わりを鮮やかに描いた作品であり、青春の名残りに決着をつける物語といえるのではないでしょうか?
それが喪失であるのか、新たな出逢いの予感であるのか、感傷であるのか、後悔であるのか、いかようにも解釈できるのであり、読み手が何がしかの答えをそこに書き込めるようになっています
フランスの精神分析家ジャック・ラカンは「≪盗まれた手紙≫についてのセミネール」において、エドガー・アラン・ポーの小説「盗まれた手紙」に登場する手紙をシニフィアンであるとし、登場人物たちの間で奇妙に受け渡しが繰り返されている様をフロイトのいう「反復強迫」として説明しています
「一九七三年のピンボール」においてはピンボールマシンがシニフィアンであり、それが登場人物の間で交換され、引き継がれ、時には鼠という存在の代替となり、時には直子の役割を投影されます
逆に表現するならば、「僕」が追い求めたのは鼠であり直子であり、彼や彼女と過ごした時間であり、交わした会話であるとも解釈できるのです
追い求めた結果は何モノかを手に入れたのではなく、喪失を、不存在を確認したというわけであり、不在の存在を受け入れて物語は終わるのです

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チア練習で下半身不随 高校に賠償求め提訴

高校のチアリーディングの全国強豪校(私立)で、練習中に怪我をし下半身不随となった元女子生徒が、高校に対し1億8千万円の賠償を求める裁判が始まったと報じられています
公立高校なら管理責任者である自治体を相手にするわけですが、私立高校の場合は学校法人が相手方になります
記事を読む限り、学校側は自らの責任を限定的に捉え、過失割合は3割だと主張しています(つまり、本人の過失責任が7割)
これはいかに何でも無茶な言い逃れでしょう

チア練習中に下半身不随 元部員が賠償請求、高校側は棄却求める
岡崎城西高校(愛知県岡崎市)のチアリーディング部の練習中に下半身不随の大けがをしたのは、安全対策が不十分なまま、習熟度に見合わない危険性の高い練習をさせられたためとして、元女子部員(18)が同校を運営する学校法人を相手取り、将来にわたる介護費など約1億8300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、名古屋地裁(佐野信裁判長)であり、学校側は「元女子部員や保護者も本件危険の予知や回避が不十分で、責任がある」として請求棄却を求めた。
学校側は答弁書で安全配慮義務の怠りは認めたものの、「当時15歳であるから、ある程度の危険が存在することの予見は可能」として元女子部員の責任も指摘。保護者も含め「危険を検討し、必要ならば学校に安全対策を求める行動が求められる」としている。
また課外活動である部活は強制参加ではなく、「生徒の自主的活動」として「学校側は顧問やコーチを置いて援助するが、正規の教育課程よりは副次的なものにとどまる」と主張し、過失割合は3割が相当とした。
訴状によると、元女子部員は入部4カ月目で、顧問ら監督者不在中に補助者のないまま先輩に持ち上げられて高所から前方宙返りの練習をして事故に遭い、「(学校法人側が)生徒を保護する注意義務を怠った」と主張している。
第三者も交えた学校側作成の事故調査報告書では、監督者不在や補助者無しでの危険な練習が常態化していたと認定。「責任者不在状態のもと、安全指導が徹底されず練習をしていた」と指摘している。
◇両親「学校側は私たちに向き合って」
岡崎城西高校(愛知県岡崎市)のチアリーディング部の練習中に大けがをし、下半身不随になった元女子部員(18)の両親が毎日新聞の取材に応じ、「日ごろから危険な状態が放置されてきた結果の事故。なぜ対策が取られなかったのか、学校側は私たちに向き合ってほしい」と涙を浮かべて訴えた。
活発だった元女子部員は小学生の時からチアダンスを始め、アクロバティックな技が加わるチアリーディング部にあこがれ、2018年4月に同校に入学した。同校のチアリーディング部は全国大会の出場経験もある強豪校だった。
練習はほぼ毎日あり、朝練、昼練、夕練と続く。父親(55)は「帰宅は午後9時を過ぎることもあり、毎日疲れている様子だった」と語る。同部では、当時部員だった姉(19)も事故の数カ月前に脳しんとうで救急搬送されるなど事故を起こしていたという。練習では指導者不在の時間も多く、練習メニューは先輩が作っていた。母親(48)は「先輩が『やるよ』と言えば従わざるを得ない状況だったのだろう」と話す。
元女子部員は突然の事故でふさぎ込み、「何もしたくない」と将来を悲観していたころもあったが、今は車椅子でも通える大学に進学し、心理学を学んでいる。片道1時間、高速道路を使って送迎する母親は「娘は神経を痛めたため体調を崩しやすく、送った後も毎日心配」と語る。
母親によると、元女子部員は下肢が動かず感覚がないが、ストレッチをしたり、装具をつけて立つ練習をしたりするなど筋力維持に努めているという。学校側が争う姿勢を見せていることについて、母親は「私たちの責任も追及され納得できないし残念な気持ち。二度と事故が起きないように、再発防止策は徹底してほしい」と訴える。
(毎日新聞の記事から引用)

学校の部活動であり、しかもチアリーディングの全国大会出場もあるのですから、学校がそれなりに力を入れていたはずです
顧問が不在でも朝練などするのが常態化していたのですから、事実上は安全管理を怠ったままだと解釈できます。そこで重傷を負う事態となったのですから学校側の過失は3割、などという主張は通用しないでしょう
ただ、学校(幼稚園から高校、専修学校まで)での授業や部活動で怪我をした場合は、独立行政法人日本スポーツ振興センターが給付金を支払う仕組みが日本にはあります。この件の場合はどうだったのか、記事では触れていないのでよくわかりません
入院費用など当座の医療費はスポーツ振興センターの給付金で賄ったのかもしれません。ただ、退院した後も日常生活の支援が必要な状態なので損害賠償請求に踏み切った、とも考えられますし、怪我をして以降に責任の所在を巡って学校側と意見の相違、対立が続いていたとも考えられます
ただ、練習の場にいた上級生に損害賠償はしないのか、気になるところです。上級生には監督責任や安全に配慮する法的な義務はないとしても、先輩面して練習を仕切っていたのは事実であり、道義的責任があるのでは?
下級生に怪我をさせても、「自分たちは高校生だから責任はない」とする考えには賛成できません。上級生として練習を仕切っていたからには、下級生が怪我をしないよう最低限の配慮はするべきであり、何ら責任は負わないでよいと無罪放免にするのは間違っていると思います
高額の賠償金を負担しろとは言いませんが、見舞金くらいは出すのが道理では?
上級生たちも高校卒業後は社会人になるわけで、職場での事故を防ぐ必要性について今のうちから学んでおくのは有益でしょう
また、ラグビーやサッカーなど怪我をする可能性のある部活をこどもが選択した場合、保険に加入しておくことも考慮してほしいものです

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慰安婦問題で日本への賠償請求却下 韓国裁判所

元従軍慰安婦と称する原告20人が日本政府を相手に、1人1億ウォン(約960万円)の損害賠償を求める訴訟を韓国のソウル中央地裁に起こしていました。本日、その判決があり、原告の請求を退けています
韓国の裁判所は他国を相手にこれを裁くことはできないという、国際法上の原則を適用した内容であり、妥当な判断です
ただ、今年の1月には別の元従軍慰安婦らによる訴訟で、日本に賠償を命じる判決を言い渡しており、同じソウル中央地裁が別々の判断を下したわけで、韓国内では騒ぎが続くものと思われます(日本政府はこの裁判を国際法に反するものとし、裁判に参加せず無視してきました)
さて、日本のメディアはどこも簡潔にこの判決を伝えているわけですが、韓国メディアはいつものように、あるいは小室圭の釈明文のように無駄に長い記事を掲載しています
背景には、日本政府を相手取った訴訟で韓国の裁判所が判決を下した1月の慰安婦裁判を韓国の国民が拍手喝采し、熱狂的に受け止め勝利感に酔っていたという経緯があります。
国際法上の原則に反するとの声が一部にはあったものの、判決では「人道に関する罪を裁くのは当然であり、韓国に裁判権がある」と主張していました。これを今回の判決では否定したわけですから、その判断の違いについて長々と注釈を付した記事になっています
以下、韓国の中央日報の記事から引用します


韓国裁判所が最近、日本政府に対する旧日本軍慰安婦被害者の初めての損害賠償訴訟勝訴の判決趣旨に反する決定を下していたことが確認された。この決定文は当初の判決とは違って「訴訟費用を日本政府が負担する必要はない」と明示しており、「強制執行は国際法違反」など勝訴判決そのものを問題視する内容も多く指摘している。2017年9月の金命洙(キム・ミョンス)大法院長の就任以降、日帝強占期被害者に不利な内容の判断が出てきたのは初めてだ。
20日、韓国法曹界によれば、ソウル中央地方法院民事34部(部長キム・ヤンホ)は先月29日に故ペ・チュンヒさんら12人が日本政府に対して起こした損害賠償訴訟勝訴事件に対して「(韓国政府)国庫による訴訟救助取立決定」を下した。
「国家が訴訟費用を負担した今回の訴訟で、被告人の日本政府が負担する費用はないという点を確認する」という内容だった。
これに先立って今年2月、裁判所の定期人事で構成員が変更される前の同じ裁判所(部長キム・ジョンゴン・以下旧裁判所)は1月8日、「日本帝国の反人道不法行為に対して国家免除を例外的に適用してはならない」としながら日本政府に対して原告に各1億ウォン(約967万円)を支払うよう命じる原告勝訴の判決を下すとともに、「訴訟費用は日本が負担せよ」との注文も一緒につけた。国家免除は「特定国家は他国の司法府の決定に拘束されない」という国際法原則だ。
この判決は日帝強占期の反人道的行為に対する日本政府の法的賠償責任を初めて認めたものだが、国家免除を幅広く認める国際法判例と既存の大法院判例および憲法裁判所の決定と相容れない内容だとして論争になった。日本政府は「国際法違反」としながら訴訟・上訴手続きには応じず、1月23日にこの1審判決がそのまま確定した。
ところが新裁判所が判決の中の「日本政府の訴訟費用負担義務」の部分を正面から覆した状況だ。特に注目されるのは、裁判所が決定文に本案判決そのものを批判する内容まで一つひとつ指摘しているという事実だ。
裁判所は決定文で「本案訴訟は日本政府の国家免除を認めず、原告勝訴判決を確定した」とし「しかし、外国に対する強制執行は該当国家の主権と権威を傷つける恐れがあり、慎重なアプローチが必要」と指摘した。続いて「同事件の訴訟費用を強制執行することになれば国際法に反する結果を招くことになる」と明らかにした。
また「外国政府の財産に対する強制執行は現代文明国家の間の国家的威信に関連することで、これを強行すれば司法府の信頼を損なうなど重大な結果につながりかねない」とし「今回の事件は、記録に残されたすべての資料を見ても、国連の国家免除条約上の外国政府に対する強制執行要件を満たしていない」と明らかにした。「日本政府の財産を強制執行すれば、憲法上の国家安全保障、秩序維持、公共福利と相容れない結果に達することになる」という懸念も表している。
(以下、略)


これでやっと記事の半分です。
韓国では徴用工の問題でも日本企業を相手に賠償を請求する訴訟を起こしていますが、そちらについても1951年の日韓共同宣言及び日韓請求権協定に基づいて日本は解決済み(賠償金は支払い済み)との立場です。当時、日本は5億ドルを韓国側に払い、さらにその後の経済援助を含めて11億ドル分を提供しています。こうして受け取った金で韓国政府は国民に補償を与えるべきでしたが、それをしていないから今でも揉めているのです
そして徴用工問題でも韓国の裁判所は日本企業に賠償を命じる判決を言い渡しています
文在寅政権下でこうした裁判が相次いだのは、弁護士でもある文在寅大統領の意向が強く反映しており、日本政府や日本企業に判決を突きつけて譲歩を迫る手段だったのでしょう
元慰安婦問題については朴槿恵大統領と安倍首相の間で和解金支払いで合意したのですが、文在寅大統領はこの合意を一方的に破棄しました。それでも「政府間では再交渉をしない」と宣言し、日本側が頭を下げて譲歩してくるはずと決めてかかっていた感があります
日本側は安倍首相も菅首相も韓国に譲歩しない立場を貫き、今日に至っています
裁判の判決で日本側の非を明らかにし、突きつけて譲歩を迫るとの手段も通用しないのであり、あとは韓国国内で大いに揉めるのでしょう
政府間の合意を一方的に破棄するような文在寅政権は信用できないのであり、そのツケは文在寅大統領が支払わなければなりません

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韓国議長の徴用工解決法案 反対意見続出
韓国議長 徴用工解決案提示も日韓から袋叩き
参院議長 「天皇は戦犯の息子」発言の韓国国会議長に謝罪要求
韓国政府高官「経済制裁は日本が韓国に追い抜かれるとの危機感から」
日本の経済制裁に茫然自失の文在寅大統領
韓国へ経済制裁 半導体材料輸出規制開始
日韓徴用工訴訟 文大統領は日本の譲歩求める
日韓徴用工問題 対抗措置を求める自民党
韓国徴用工訴訟 「和解せよ」と主張する東京新聞
「日韓請求権協定」裁判(1) 韓国は憲法違反の請求を却下
「日韓請求権協定」裁判(2) 韓国政府の不明朗な手続き
論文紹介「日本における嫌韓意識の現状と批判的考察」
韓国朴大統領 慰安婦問題で日本批判
韓国新大統領「被害者と加害者」を強調 反日路線継承
韓国メディア 日本のアニメを使って「従軍慰安婦」の証拠を捏造

マスク拒否男 エヴァに乗りそこねたシンジ君

マスク拒否男として逮捕された奥野淳也容疑者(34歳)について週刊女性が記事を掲載しています。奥野容疑者の実家にまで足を運び、取材を試みたのですが、実父からは「取材お断り」と拒絶されています。代わりに親族筋から話を聞き出して記事にしています
そこで思ったのが、記事のタイトルに挙げた、「エヴァンゲリオンに乗り損ねた碇シンジ君」のイメージです
もちろん、奥野容疑者は14歳でエヴァンゲリオンに搭乗するか否かを問われた碇シンジとは別であり、共通点などありません。あくまでも自分のイメージです
さて、週刊女性の記事は以下のようになっています。記事の前半には小学生から中学生まで「頭が良かった」とのエピソードが書かれていますが、そこは省略します

“元祖・マスク拒否男”がまた逮捕! 犯行のウラに東大大学院中退と「父親への復讐心」
(前略)
「それだけは、正直わからないんです……。理屈をこねるところはあったけど、普段はおとなしい子でしたからね。田舎の資産家のボンボンが、大学院を中退して、人生で初めて挫折した。東大卒なのに理想の職業に就けなかったことへのうっぷんが“マスク拒否”という形で爆発したのかもしれませんね」
と、厳しい言葉が並んだ。さらには、
「飛行機騒動のあと、アベマTVに出演して“マスク拒否の持論”を披露していましたよね。メディアに取り上げられて、調子に乗ってしまったのかもしれません」
父親の見栄のために東大に行かされたのかも
容疑者の本音はどこにあるのだろうか──。その疑問に、冒頭に登場した容疑者と親交のある天野さんが答えた。
「彼は父親への復讐のために問題を起こしていると、私は思っています」
今回の逮捕後、容疑者に面会して、身元引受人になった天野さん。容疑者と天野さんを結びつけたのも、やはり「マスク」だった。
昨年5月、天野さんの中学生になる息子がひとりで家電量販店を訪れた際、“マスクをしていない”と入店を拒否された。そして、店員から3枚990円ものマスクを売りつけられたという。これに天野さんは激怒し、
「マスク未着用で入店できないのは仕方ない。でも1枚だけ売るならまだしも、3枚入りのこんな高額なマスクを子どもに売りつけるのはやりすぎ。警察を呼んで恐喝だと話したところ、返金してもらいました」(天野さん、以下同)
この事件はネットニュースにもなり、それを見た容疑者は天野さんに強く共感。茨城・取手に住んでいた容疑者が、わざわざ東京まで足を運んで来店したのだ。
なぜトラブルを繰り返すことが父親への復讐になるのだろうか──。
「世間体ばかりを気にして生きてきた父親を困らせたいんだと思います」
例えば容疑者の東大卒という肩書。他人からすれば、素晴らしい経歴に思えるが、
「彼は本当に東大へ行きたかったんでしょうか……。父親の見栄のために行かされたのかもしれないとも思えてしまって。彼と話して、私はそう感じました」
一方で、これまで父親からの金銭的な支援にすがりながら生きてきた容疑者。今さら復讐と言い出しても、筋が通らないように思えるが、
「確かに単なるボンボンのたわ言かもしれません。親への復讐のために赤の他人を巻き込むなんて、私も理解できません。それでも、彼にチャンスを与えてあげたい」
天野さんは続ける。
「今後、私が彼にマスクをつけさせます。シャバへ戻ったら、うちの店で彼を働かせる約束もしてきました」
数日後に容疑者と再び面会する天野さん。元祖マスク拒否男の“心のマスク”をはずすことはできるのか──。

いつも書いているように、発達障害のあるこどもの場合、学校の成績が良ければそこだけが注目され、評価され、特異な言動は無視されがちです。なので成績が良かったというエピソードをいくら並べても、奥野容疑者の姿は浮かび上がってきません。省略した小学時のエピソードで重要なのは、「小学校の運動会で、ひとりだけ逆走したり、グラウンドの中央を突っ切ったりして場を乱していましたよ」、「テストで自分よりいい点数の子がいると、その子の肩や腕を歯形が残るほど本気で噛んでいた。自分より先にテストを終えた子に対しても“なぜ自分より早くできるんだ!”と怒っていた」の2点でしょう
あとは中学時代、陸上部に所属していたという話です。記事に添付された写真が部活のものかは判然としませんが、トラック競技をしていたのでしょう。走るしかできない単細胞、というわけではなく、つまり奥野容疑者は野球のように複雑な競技規則を理解し、投げる、打つ、走るといった身体的に高い技能を会得しなければならないスポーツは苦手だった、と解釈できるからです。そして運動会のエピソードは注意欠陥多動障害児にしばしば見られる行動です
奥野容疑者はこうした発達障害の症状が見られたわけですが、学校の成績がよいという面ばかり評価され、障害については特段の治療も受けないまま大学に進学したと考えられます(その意味で、週刊女性の記事は見当外れです)
現在、奥野容疑者は「自分は発達障害であるからマスクは着けられない」と主張しています(厚生労働省も発達障害のある人はマスクを装着し続けるのが困難な場合がある、と理解を呼びかけています)ので、成人後にどこかの医療機関を受診し、発達障害であるとの診断を受けたのではないかと考えられます
大学院で博士課程へ進んだものの、学位請求論文が審査を通らず、その後も何度か論文提出をしても博士号は得られませんでした。取材するならそこに突っ込んでほしかったのですが。指導教授から話を聞くとか
実際に博士号未取得(博士課程単位取得退学)でも研究者になった人物はいくらでもいるわけであり、博士号が取れなかったから研究者になれなかったという記事の内容は大いに疑問です。もともと研究者になれるだけの独自の理論を構築したり、従来の定説をひっくり返すような新たな学説を唱える能力が彼には欠けていたのでは。受験勉強だけは得意であっても
エヴァに乗れなかったシンジ君
さて、そんなところから碇シンジ君が14歳でエヴァンゲリオンへの搭乗を拒否したら、奥野容疑者みたいになっていたのかと考えてしまいます。マスクを拒否するのと、エヴァンゲリオン搭乗を拒否するのとではどうにもギャップがありすぎるわけですが
作品中に描かれる碇シンジには発達障害をうかがわせるエピソードはなく、内気で人見知りが強い程度でしょうか?
一部には碇シンジを「自閉症」だと指摘する声もありますが、それは自閉症の定義を誤解している人の意見でしょう
父ゲンドウは最初からシンジならエヴァを操縦できると確信していたのであり、事実そのとおりになりました
その点では、奥野容疑者は大学院の博士課程まで進んで博士号を取り損なったのであり、父親の立場からすれば失望したに違いありません
そして大学の研究者や講師にもなれませんでした。博士号未取得でも、どこかの大学の非常勤講師になる術もあったのでしょうが、おそらく奥野容疑者は論文の再提出でなんとか博士号取得をすることに賭け、数年を無駄にしたと思われます
秀才である自分が挫折し、惨めな境遇に陥った現実を奥野容疑者は受け入れられず、社会のせいだ、とすり替えた結果がマスク拒否事件なのでしょうか?
シンジがエヴァに乗らなかったなら、それに代替する何かで自分を証明し、皆から承認されることを求めたはずです。大学院まで進んで博士号取得を目指したのかはともかく
父と子の対立、葛藤などは数千年にわたって繰り返されてきたのであり、いまさら新しい問題ではありません。が、当人たちにすれば現前の、まさに今つきつけられている問題であり、答が見えない状況のまま四苦八苦している、と解釈できます。奥野容疑者にすれば、逮捕され起訴されている今こそ、自分を証明し、皆から承認される機会なのかもしれません。同時に、父親に対して何かを示すことができると
まとまりに欠けますが、シンジがエヴァに乗らずとも父ゲンドウとの対立、葛藤は続いたのであり、そこでシンジは何かをもって自身を証明するよう迫られたはずです
奥野容疑者には「エヴァンゲリオン」の物語がどう映るのか、訊いてみたいものです

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小室圭に母親の元婚約者が反論 

小室圭が公表した28ページの釈明文にしても、「和解金を支払う方向で解決する」との方針転換も、小室母の元婚約者である男性には事前に伝えてはおらず、見切り発車の状態である。最大の当事者をないがしろにするこうしたやり方が、反発を招くのは当然でしょう
元婚約者であるA氏が反論のコメントを発表していますので、取り上げます

独占告白!「小室圭文書」に元婚約者が反論「私は納得できません」
悪いのはすべて私?
「この文書を読んでまず思ったのは、なぜ圭君はいまこんなものを出したのかということです。宮内庁長官などから金銭問題についての説明責任を求める発言がありましたので、いずれ何か世間に対して説明をする機会があるとは思っていました。
それが大量の文書の発表という形だったので、非常に驚きました。内容はひたすら自分たちに非はなく、悪いのは私であるという主張が書き連ねてある。とても誠実な対応とは思えず、強い違和感を持ちました」
そう話すのは、小室圭さんの母・佳代さんの元婚約者の男性・A氏だ。4月8日に圭さんが発表したA4用紙28枚に及ぶ「文書」が波紋を呼んでいるなか、A氏が本誌の独占取材に応じた(以下、「 」は断りのない場合はすべてA氏の発言)。
圭さんの文書は「金銭トラブルと言われている事柄に対する私と母の認識について」など8つの項目にわけられ、論文のように多数の脚注までつけられている。
「小室圭さんは文書を発表した理由として、2点挙げています。ひとつは秋篠宮が昨年の誕生日会見で小室さんの説明責任について言及したこと。
もうひとつは昨年11月末に発売された『週刊現代』にA氏のインタビューが掲載され、その内容に対する反論があるという理由からでした」(全国紙宮内庁担当記者)
名指しされたのは、本誌'20年12月5日号の『眞子さまにお伝えします。もうおカネは要りません』と題した、A氏の独占告白記事だ。
そこでA氏はこれまで結婚問題のすべての原因となってきた「400万円」の返金を求めないと語った。
「私が返金の請求をやめようと考え始めた理由はいくつかあります。ひとつは'19年7月から始まった小室家側との話し合いが、こちらが金銭を貸した側にもかかわらず、先方の態度が誠意あるものではなく、徒労感ばかりが募ったこと。
そして、自分という存在が眞子さまと圭君の結婚の障害になっていると自覚があり、悩み続けていたことです」
初期のA氏は経済的な理由から返金を諦めきれずにいた。400万円を失い、71歳のA氏は生活のため、いまも週5日、再雇用という形で働いている。家賃8万円の木造アパートで暮らしており、悠々自適とはほど遠い。
しかし、最終的に'20年11月の秋篠宮眞子さまの「お気持ち」文書を読んだことで、「いつまでも自分の存在が二人の幸せの障害になってはいけない」と考え、返金を求めないことを決断したという。
A氏は眞子さまと圭さんの幸せを思い、「もうおカネは要りません」とはっきり語っている。ところが「カネのことで騒ぐのはやめなさい」と言わんばかりの不可解な主張を書き連ねているのが、今回の文書なのである。
(以下、略)

ヤフーニュースのコメント欄には、幾人もの弁護士が意見を寄せています。その多くは、「問題解決を図るために弁護士が小室圭についているはずなのに、なぜこれほど下手な対応を重ねるのか。こじらせるだけ」と訝る声です
小室圭の代理人を務める弁護士は、28ページもの一方的な釈明文を発表し、その直後に和解金を支払う方針を明かしたのは最初の想定通りの行動であり、釈明文への世間の反発に驚いたからではないと述べています
「何でもかんでもお見通し」と言いたいようですが、本当にそうなのでしょうか?
多くの弁護士が小室圭のやり方では円満な解決など無理、と指摘しているわけで、自分もそう思います
ところが小室圭と代理人の弁護士だけは、すべて想定した上で事を進めているのだと自信満々というのは理解できません
もちろん、元婚約者A氏も困惑し、立腹しているわけで、ここからどうやって円満な解決に持ち込むつもりなのでしょうか?
元婚約者A氏の弱みでも握って恫喝し、黙らせる計画でもあるのか、と思ってしまいます
幾つかの報道を読むと、眞子内親王もこの小室流交渉術に賛成しているかのように書かれており、ますます不可解です
国民の理解と祝意を得た上で御婚姻に向かうべきところを、真逆の方向へと舵を切っているのであり、国民は不信感と懸念しか抱かないでしょう
小室流交渉術の次の一手がどのようなものになるのか、注目しましょう(おそらく世間の顰蹙を買うような行動だと予想します)

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10歳女児2人に手錠をかけ暴行 懲役11年

連日、未成年者を狙った性犯罪が報道されています。何か有効な手立てはないものでしょうか?
厳罰化くらいしか思い浮かばないのですが、刑罰の不均衡(過去に処罰された者は短期の服役で済み、これから処罰される者は同じ犯罪でも長期の服役を求められるのは不公平だ、との考え)があり、すんなりと厳罰化実現は難しいという事情があります
さて、昨年4月、岐阜県多治見市内の遊歩道をあるいていた当時10歳の女児2人にナイフを示して脅し、手錠をかけて暴行した男の判決公判があり、岐阜地方裁判所は懲役11年(求刑は懲役14年)を言い渡しています

昨年4月、岐阜県多治見市内の路上で13歳未満の女児2人に性的暴行を加えたとして、強制性交やわいせつ略取などの罪に問われた、同市、被告の男(23)に、岐阜地裁(出口博章裁判長)は16日、懲役11年(求刑懲役14年)を言い渡した。
判決理由で出口裁判長は、犯行状況を動画撮影し女児に口止めをしたなどと指摘し、「凶悪卑劣な犯行で、被害者の身体的、精神的苦痛は計り知れない」と非難。弁護側は、被告の発達障害などが犯行に影響していたとして酌量を求めていたが、「犯行前後を通じて一貫して合理的に行動している。精神障害の影響をうかがわせる事情は認められない」と退けた。
判決によると、同月27日午後2時35分ごろ、同市内の遊歩道で、いずれも当時10歳の女児2人に折り畳みナイフを示して脅し、約120メートル離れた空き地で手錠を掛け、性的暴行を加えた。
(岐阜新聞の記事から引用)

小学生の女児を襲った事件でもあり、被害者保護のため詳細は明らかにされていません
上記の記事では被告の名前が伏せられていますが、吉原大貴(23)と読売新聞の記事には書かれています
多治見市の北陵中学出身とされ、犯行時は会社を辞めて無職であり、自暴自棄になって女児を狙う犯行を思い立ちナイフや手錠をあらかじめ購入していたのだとか
当時、多治見市の不審者情報には吉原被告と似た年齢・背格好の人物が女児に声をかけていると記されていますので、獲物を探し歩いていたのでしょう。犯行時間は午後2時半ですから、昼間の犯行です
弁護人は吉原被告に発達障害があり、犯行はそれが影響していると主張、減刑ないし酌量を求めたようです
しかし、暴行を加える様子を撮影して口止めに使うなど、犯行は計画的かつ悪質であり、発達障害によって心神耗弱状態にあったとはとても考えられません。判決で「精神障害の影響をうかがわせる事情は認められない」と一蹴したのも当然です
それでも求刑の14年から3年も割り引いた判決を言い渡したのは不可解です。被害者に対し慰謝料を支払うなどした点が考慮され、減じたのでしょうか?

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恵庭女性殺人を考える 冤罪とされる根拠

ここ数日、保管してあったハードディスクの古いファイルの中から、恵庭事件についての報道をまとめていたフォルダーを見つけようと取り組んでのですが、見つけられませんでした
なので、あらためてインターネットで検索をし、この事件で再審請求をしている元受刑者である女性と弁護団の言い分を取り上げようと思います
引用元は以下の記事です。長文なので、ここからかい摘んで引用させてもらいます。詳細を知りたい方は以下のアドレスへアクセス願います

恵庭OL殺人事件に冤罪疑惑 有罪ありきのずさんな捜査と裁判に、元裁判官も唖然

書いているのは元裁判官である、瀬木比呂志明治大学法科大学院専任教授です。民事訴訟を主に扱う判事だった人物ですが、中立な立場からこの事件の裁判における証拠認定の不可解な点を指摘しています

疑問点1
原判決では、元受刑者は被害者をタオル状のもので絞殺し、遺体に10リットルの灯油をかけて燃やした、と認定しています
しかし、元受刑者は左手指に生まれつきの障害があり、握力が弱い(握力19キロで小学生低学年時並み)ため、この殺害方法は不可能と考えられる。殺害に使われたと推測されるタオル等は発見されないままです

疑問点2
事件直前、受刑者はガソリンスタントで灯油を10リットル購入しており、レシートも残されていますし、ガソリンスタンドの防犯ビデオにもその様子が記録されています。それが上記の「遺体に10リットルの灯油を欠けて燃やした」とする認定の根拠です
しかし、遺体は内蔵部分まで炭化しており、灯油10リットルを遺体の衣服の上からかけて燃やした程度ではここまで焼けないと思われます。より火力の高いガソリンをかけるなり、灯油を繰り返し遺体にかけ相応の時間を費やさないとここまでは焼けないのではないか?

疑問点3
裁判所は検察の主張通り、元受刑者が助手席に乗せたていた被害者を何らかの申し向けによって車の後部座席に移動させ、そこで絞殺した後、遺体を車の外へ移して火を着けたと認定し、「殺害方法や被害者の抵抗方法の如何によっては、非力な犯人が体力差を克服して自分に無傷で被害者を殺害することは十分に可能である」と判決文で説明しています。が、上記のように左手の障害によって握力の劣る元受刑者にそれが可能であったのか?

疑問点4
遺体は性器部分が著しく焼け焦げており、強姦した者が証拠を隠滅するため燃やしたのではないか、と弁護人は考えています。司法解剖の際、強姦の痕跡があったか否かは調べられていません

この他、いろいろと怪しい部分が上記の記事で指摘されています
被害者の携帯電話が後になって発見された経緯や、会社のロッカーの鍵の発見の経緯なども不自然であり、警察が元受刑者の犯行だと裏付けるため小細工をした可能性が考えられます
さて、弁護団は2度目の再審請求が棄却されたのを受け、3度目の再審請求を起こすものと考えられます。ただ、前回と同じでは再審が認められる可能性はありませんので、新たな事実を掘り起こしにかかるのでしょう

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「万葉集の起源は新羅の郷歌」と主張する韓国

これまでに幾度も、日本の和歌は韓国の詩歌が起源であるとか、万葉集は古代朝鮮語で書かれたものといった俗説が流布されてきました
万葉集は古代朝鮮語で書かれた説など、学会で否定されているわけですが、韓国は諦めもせず同様の主張を繰り返しています
日本の伝統文化は何が何でも朝鮮が起源、と言わずにはいられないのでしょう。茶道も歌舞伎も、剣道も柔道もすべて韓国が起源で日本へ伝播した、というのが彼らの基本的な考えであり、そうしなければ自分たちのプライドが保てないのです
さて、再び万葉集の起源を韓国メディアが主張していますので、紹介します
いつものようにインターネットの掲示板「5ちゃんねる」に貼られた蚯蚓記者の翻訳から引用させてもらいます

全4516編から成る日本最古の詩歌文学「万葉集」が新羅のヒャンガ(郷歌)にそのルーツを置いていることを初めて明らかにした研究書が出版されて学界の関心を集めている。
ブクレプ(BookLab)社は郷歌研究家キム・ヨンフェ先生が独創的な郷歌創作法を通じて郷歌と万葉集の間の秘密を解いた本「日本の万葉集は郷歌であった」を出版した。
この本は1970年代から郷歌研究を続けてきたキム・ヨンフェ先生がこれまでの研究結果を基に発見した新羅郷歌解釈法を適用して日本万葉集の難読句解読はもちろん、今まで知られたものと全く異なる解釈を含んでいる。
日本の万葉集は日本人が世界に誇る古代詩歌文学として合計4516首という膨大な量の詩歌で構成されている。この詩歌は韓半島から日本に渡っていった人々が天皇と天皇家を中心に活動して作った作品で、解読した結果は日本天皇家の極秘事項と韓日古代史が綴られていた。
新羅郷歌解釈法が誕生する前の万葉集解釈はどうだったのだろうか。多くの専門家たちが万葉集解釈に各種結果を出しているが、誰も解きほぐせない難読句があって完全な解釈を邪魔していた。
著者キム・ヨンフェ氏は「万葉集は新羅の郷歌解釈法を通じて全部解釈が可能な郷歌」と主張、「この解釈法を韓国と日本、二つのうちどちらの国が先に受け入れて今後、韓日古代史解釈の主導権を握るのか、成り行きが注目される」と力説した。
同時に「日本に解釈の主導権を奪われた広開土大王陵碑の悲劇を繰り返してはならない」と付け加えた。
この本は著者の最初の本「千年郷歌の秘密」に続く二番目の本だが、新羅郷歌解釈法を導入して解きほぐした点で最初の本がなかったとすれば、世の中の明かりを見られない本だった。
「日本人も知らない万葉集の秘密、万葉集巻第1初解読」という副題で1章「万葉集の設計図、新羅郷歌創作法」では創作法に関する14個のコラム、2章「歌で書かれた歴史」では万葉集巻第1に載った1番歌から84番歌の解釈を、3章「日本書紀の中の郷歌」では日本の歴史の中に登場する郷歌9編の解釈を含む。
著者キム・ヨンフェ氏はソウル大学を卒業して1970年代以降、郷歌研究を続け、郷歌研究室文学房を中心に多数の文献を翻訳した。東北アジア古代文字解読家および郷歌万葉コラムニストとして活動中だ。著書には「千年郷歌の秘密」がある。

まず、新羅語ですが現代の朝鮮語とは隔たりが大きく、別系統の言語であるとの解釈が一般的です(つまり新羅人は現在の朝鮮人とは別のルーツを持つ民族であったと考えられるわけです)
新羅語は上記の記事にあるとおり「郷歌」として残されているのですが、サンプルとなる「郷歌」の数が少ないため言語体系全体を解明するのが難しい、というのが実態です。古代朝鮮半島に存在した国家、百済も新羅も高句麗も中国文化の影響を受け、さまざまな文書が存在したはずなのですが、現代にまで伝わっているものが少ない(焼失、破棄されてしまった)のです
なので、上記の記事にあるところの新羅の「郷歌」の研究が果たしてどこまで進んでいるのか、疑問です。勝手な解釈により「解読できた」と称している可能性もあります
ともあれ、万葉集のような歌集が日本に残されていることが妬ましくて仕方がない、というのが本音でしょう
さて、先に述べたように万葉集は韓国語(朝鮮語)で書かれたものとする説は、幾度も蒸し返され、そのたびに否定されてきました
1987年には朴炳植による「万葉集の発見―『万葉集』は韓国語で歌われた」が出版されています
Amazonの書評によれば、「『韓国語で歌われた』と書かれているが、現代の韓国語と万葉集の時代に朝鮮で使われていた言葉に繋がりはなく、現代の言葉で万葉集を読み解いた所で全くの無意味。著者は日本書紀で不明とされていた郷歌(わざうた)を解明したと主張したが、日本の専門家からは徹底的に批判された過去を持つ。『日本に朝鮮が文化を伝えてやった』と言う思い込みがあるようで、はっきり言ってどうしようもない著者である。ほかにもこの本と同様の内容の著書が多数あるが、いずれもクズである。安本美典が『朝鮮語で万葉集は解読できない』と言う本も出版されているので、こちらも読んでみるといいと思う。いかにこの本がクズであるかと言うことがわかる」と書かれています
他にも金公七による「万葉集と古代韓国語―枕詞に隠された秘密」(ちくま新書)なども出ていますので、関心のある方は目を通してください

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日立の企画本部長がチンチン出して逮捕 その後は

今年1月末に日立製作所の社会ビジネスユニット社会システム事業部企画本部長企矢加部太郎容疑者が飲酒酩酊の上、自身の下半身を女子高生の前に露出し、逮捕される事件がありました
「アンケートに答えてほしい」と謝礼3千円を提示し、自身のチンチンが10点満点で何点なのか採点しろ、と迫ったものです
「インスパイア」した結果なのでしょうか?(皮肉です)

神奈川県警横須賀署は28日、駐車場で女子高校生に向け下半身を露出したとして、公然わいせつ容疑で、日立製作所の企画本部長、矢加部太郎容疑者(52)=東京都稲城市大丸=を逮捕した。「酒に酔っており覚えていない」と否認している。
同署によると、矢加部容疑者は路上で「アンケートに答えてくれないか」と女子高校生に声を掛け、下半身を露出して「何点か」と尋ねたという。事件の約30分前にも別の若い女性が同様の被害に遭っており、関連を調べる。
逮捕容疑は昨年11月23日午後9時半ごろ、横須賀市本町の駐車場で、下半身を露出したとしている。
日立製作所は「社員が逮捕されたことは大変残念。事実であれば厳正に処分する」とコメントした。
(産経新聞の記事から引用)

矢加部容疑者は若い女性を選んで声をかけており、初老の男性を誘ったわけではありません。つまり若い女性に自分のチンチンを示し、驚き羞恥する反応を見たいとの欲望に駆られていたのでしょう。飲酒して酔っていたというのは弁解にすぎません
なぜそんな欲望を抱くにいたったのか、それこそ矢加部容疑者に確かめるしかないでしょう
どこかでそうした内容のAVでも見て印象に残っていたのか、あるいは幼少期にたまたま見た大人のチンチンにコンプレックスを抱いたのか?
バカバカしい話ですが、女性にチンチンを見せると、見た女性はすっかり魅了されてしまい男の言いなりになるという筋立てのAVがあったりします。「そうなったらいいな」と思う男がいるから、この種の犯罪が繰り返されるのでしょう
また、別のケースとして公衆の面前でチンチンを晒し、侮蔑されたり揶揄され恥辱を味わうことで性的興奮を得る、という妄想を抱く人もいます
矢加部容疑者の場合はどうであったのか、本人に確認したいところです
その後、3月8日付けで横浜地検横須賀支部は矢加部容疑者を不起訴処分にしており、刑事処分は科されません
ただ、同様の犯行を繰り返せば不起訴処分では済まないのであり、実刑を科されます
日立製作所を退職する見込みであるとも報じられていますが、自己都合による退職なのか、懲戒解雇なのかは不明です
会社に対しては、「職責による過度のストレスから飲酒・酩酊し、分別を失った」など弁解しているのでしょうか?
人間はストレスが原因で性犯罪に走るのではなく、自身の欲望に駆り立てられるから性犯罪に走るのです。ストレスが原因というなら世の中の管理職は皆、酩酊してチンチンを露出させているはずです
まだ52歳であり、再就職を考える年齢でしょうから、「たまたま酒を飲んでやってしまった」で片付けるのではなく、一度心療内科を受診するなりして、心身の状態を確認しておくことをお薦めします
ちなみに日立製作所の事業部本部長職だと、年収は1500万円くらいだそうです

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恵庭女性殺人を考える 再審請求を最高裁は棄却

恵庭女性殺害事件と呼ばれる2000年3月に起きた殺人事件で、懲役16年の刑を受け服役し、満期で出所した大越美奈子さんは冤罪を主張し、2度目となる再審請求を申し立てていました
最高裁は昨日(4月15日)、有罪を認めた札幌地裁の判決に誤りはないとして再審を認めない決定を下しています

平成12年に恵庭市で会社員の女性が遺体で見つかった事件で、殺人などの罪で懲役16年の判決が確定し服役した元同僚について、最高裁判所は、再審=裁判のやり直しを認めない決定をしました。
平成12年、恵庭市の農道で、当時24歳の会社員の女性が遺体で見つかった殺人事件で、懲役16年の判決が確定して服役を終えた元同僚の大越美奈子さん(50)は、一貫して無罪を主張し、2度目となる再審の申し立てをしました。
弁護側は、被害者の死因は首を圧迫されて窒息したものではなく、薬物を投与されて亡くなった疑いがあるなどと主張しました。
札幌地方裁判所は平成30年、「窒息死と認定した当時の裁判所の判断は不合理とはいえず、事実認定に合理的な疑いは生じない」として退け、札幌高等裁判所も退けていました。
これに対して弁護団が特別抗告していましたが、最高裁判所第2小法廷の菅野博之裁判長は、15日までに退ける決定をし、再審を認めない判断が確定しました。
【弁護団が声明】
今回の決定を受けて、弁護団は、「最高裁判所は2年半もの審理期間を費やしながら、新証拠から導かれる科学的事実などについて総合評価を一切行わずに決定を出した。裁判所の任務を放棄したもので、これほど不当なものはない。えん罪を晴らすため、今後も再審の扉を開くことに全力を尽くしたい」とする声明を出しました。
(NHKの記事から引用)

これも裁判所の判例重視の考えによるものなのでしょうか?
一審である札幌地裁の判決を「合理的な疑いは生じない」と擁護し、再審の必要はないと断じています
上記の最高裁の決定を補足説明すると、菅野博之裁判長は「特別抗告の内容は事実誤認の主張であり、特別抗告に必要な憲法違反や判例違反には当たらない」と判断したものです
つまりは一審の原判決に事実誤認があろうとも、それが憲法違反となる事由や過去の判例に反する判決でない限り、特別抗告は門前払いにするという意味です
これでは再審の扉を最初から閉ざしているのも同様でしょう
弁護側による冤罪の主張は当ブログで前回(2018年)取り上げた際に書き記しました。大越さんと被害者女性は同じ職場に勤務しており、男女交際からみの怨恨があったというのが検察の言い分です。弁護側は被害者女性に職場の男性社員(複数)が仕掛けた強姦殺人であるとの見立てをし、体液が検出されないよう遺体の性器周辺に灯油をかけ焼いたものと主張しています
また、小柄な大越さんが大柄な被害者の遺体を担いで移動させるのは困難、とも指摘しています(遺体は車の後部トランクの開口部で焼かれていた)
あくまで一般論ですが、過去の女性による女性殺害事件では乳房や性器を執拗に切りつけるケースが散見されます。そこは愛する男を奪った女への報復として、乳房や性器を攻撃せずにはいられないとの激情が垣間見えます
また、小柄な女性だからといって、自分より体の大きな女性の遺体を担ぎ上げるのは必ずしも不可能ではありません。火事場の馬鹿力と言われるように、いざとなれば小柄な女性でも見た目以上の力を発揮できます
こう書いてしまうと大越さんにとっては不利な材料だらけなのですが
(本件の捜査や裁判に関する記事をファイルして保存していたつもりでしたが、行方不明になってしまいました)

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小室圭の方針転換 宮内庁のお膳立てか

繰り返し秋篠宮眞子内親王と小室圭の御婚姻についての話題を取り上げます
28ページの釈明文を公開し、名誉を守るため金は払わないと言明した小室圭ですが、一転して解決金を払う方向で検討していると報じられました
あの釈明文については宮内庁の西村長官が「国民に対して形を示すよう」要請した結果だと、明かされています。ならば、公開前に釈明文を西村長官は確認したと思われます。宮内庁長官の了解もなしに一方的にあの釈明文を公開するとは考えられないからです
もちろん、西村長官はあの内容でOKを出したのでしょう
とことが世間一般の反応は釈明文に対し否定的であり、御婚姻の相手としてふさわしくない人物と言われる始末です
ここからは自分の憶測ですが、西村長官は世間の反応に驚き、慌てて「解決金でも何でも支払って手打ちにするよう」小室圭側に迫ったのではないでしょうか?
400万円もの金がどこから出るのか、と疑問を呈する向きもありますが、内閣官房には機密費が年30億円ほどあります。自民党の政治家が海外視察に赴く際など、手当として数百万円が渡されるのだとか。しかも、官房機密費は誰に何のために渡したのか明らかにする必要がない(機密費なので)のであり、国会でもこれを追求できないというのが慣例です
広島で大規模な買収事件を起こした河井克行元法務大臣ですが、あの1億5千万円の買収資金の出どころも官房機密費だったのではないか、と言われます
クズのような国会議員のために1億5千万円使えるならば、小室圭に400万円渡すなど問題にはならないのでしょう(皮肉です)
以下、女性セブンの記事から引用します

小室圭さん「解決金」に方針転換の理由 「大きな力」が働いた?
当初はお金を返す意志がないことを明らかにしたものの、その後、一転して解決金を払う意志を表明。この急展開の裏には何があったのか。
たった4日後のことだった。小室圭さんの代理人弁護士はこう明かした。
「話し合いを進める意向はあるが、正確に言うと少し違っていて、いわゆる“解決金”を渡す形で解決に向けて進みたい」
小室さんの母・佳代さんと元婚約者Aさんの借金トラブルは、2017年末に報じられて以来、足かけ3年半もくすぶり続けてきた。4月8日、小室さんは全28ページにも及ぶ文書を公表。そのなかで、
《きちんと話し合いをすることなく解決金を材料に話し合いを終わらせるのは本当の意味での解決にはなりません》
《解決金をお渡ししても借金だったことにされる可能性は否定できない》
などとして、「受け取ったお金を返すこと」を明確に拒否。《切実に名誉の問題》とさえ訴えた。だが、そのわずか4日後に前言を撤回。金銭による解決に舵を切った。
文書が公表された日から、宮内庁には抗議の電話が殺到。それまでとは比べものにならない数で、担当者は一日中対応に追われ、宮内庁の代表番号もパンク状態で、ほかの用事で連絡した人も電話がつながらないほどです」(宮内庁関係者)
文書公表に対するあまりの強烈なハレーションに、方針を撤回せざるを得なかったのか──だが、そうではない。小室さんの代理人は、国民の反応について「予想を超えるようなものはない」と言い切っているからだ。
もう1つ、代理人は突然こう強調し始める。
「(Aさんから金銭的な)支援を受けたのは間違いなく、圭さんも母親も感謝している」
長大な文書にもかかわらず、小室さんはAさんへの感謝をただの一言も述べていない。理屈ばかりで、あまりに「情」がないという声は多い。なぜ、文書公表後に、代理人はあえて「感謝」を伝えたくなったのか。
「急な方針の転換の理由の1つは、元婚約者Aさんが近く、反論を発表するからではないかといわれています。一方的な言い分に対し、Aさんにも“名誉”がありますから黙ってはいられないはず。そうした動きを恐れ、Aさんを懐柔する方向に動いたのではないか、というものです。
もう1つは、皇室内で“大きな力”が働いたのではないかとみる向きがあります。眞子さまのご結婚問題で、国民の皇室に対する信頼が揺らいでいる。そうした危機的な状況を憂いて、“あの文書では国民は結婚を祝福しません”と秋篠宮家や眞子さまに、いよいよ強く助言された方がいらっしゃったのではないでしょうか」(皇室関係者)
小室さんが思うように事態は進んでいくのだろうか。
上記の記事にある「小室さんの代理人は、国民の反応について『予想を超えるようなものはない』と言い切っているからだ」という部分は理解不能です。世間一般の顰蹙を買うような釈明文を公開したのも戦略の内であり、批判は想定内だと?
いったい小室圭とその弁護士たちが何を考えて行動しているのか、さっぱりわかりません
別の報道によれば、眞子内親王と小室圭の婚姻を天皇(現上皇)が御裁可を下したからにはそれを白紙撤回などできないのであり、何が何でも御成婚に漕ぎ着けなければならないという皇室の理論が働いている、との見方が示されています。つまり一旦裁可が下ったからには、秋篠宮でもこれに反対を唱えることは許されない、のだとか
さて、記事では「“あの文書では国民は結婚を祝福しません”と秋篠宮家や眞子さまに、いよいよ強く助言された方がいらっしゃったのではないでしょうか」と皇室関係者のコメントが引用されています。秋篠宮や眞子に影響を及ぼすことのできる人物とすれば、上皇夫妻しか考えられないのであり、国民から信頼される皇室を守りつつ、眞子内親王の婚姻を実現させるよう強く要望されたのかもしれません
和解金で決着という方針を誰が出したのかはともかく、小室圭もこれに逆らうわけにはいかないのでしょう

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震災映画のモデル男性 強姦容疑で略式起訴

今年は東日本大震災から10年、熊本地震から5年という節目にあたります
東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を舞台に、葬儀会社の社員がボランティアとして活躍する様を描いた映画「遺体~明日への十日間」のモデルとなった男性が、強姦容疑で逮捕された件を昨年7月、当ブログで取り上げました
その顛末については言及しないままになっていましたので、あらためて取り上げます
千葉容疑者は逮捕後、県条例違反で略式起訴され、罰金30万円の略式命令が出されたと報じられています

盛岡区検は3日、10代女性に対する強制性交容疑で岩手県警に逮捕された同県釜石市の会社員千葉淳容疑者(79)を、県青少年環境浄化条例違反(わいせつ行為)の罪に切り替えて略式起訴した。盛岡簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。
県警によると、東日本大震災直後の遺体安置所の様子を描いた西田敏行さん主演の映画「遺体 明日への十日間」の主人公のモデル。「やっていない」と逮捕容疑を否認していた。
起訴状によると、昨年12月5日に県内に住む少女が18歳未満と知りながら、釜石市内に止めた車の中でわいせつな行為をしたとしている。
(日刊スポーツの記事から引用)

略式起訴されたということは事実関係で争いがないと解釈されるのであり、つまり容疑を認めたのでしょう。容疑を認めない場合は正式に起訴され、公判で有罪か無罪かを争うことになります。逮捕時は容疑を否認していたのですが、改心したのか、周囲から説得されたのか、有罪を認めたわけです。同時に被害者との間で示談も成立しているものと推測されます
記事には罰金30万円を納付したかどうか、書かれていませんが、おそらく納付したのでしょう
さて、千葉容疑者をモデルとして、西田敏行主演で映画化された作品は以下のよな内容です
2011年の東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材としたルポルタージュ「遺体 -震災、津波の果てに-」を基に、メディアが伝え切れない被災地の真実を描き出したヒューマン・ドラマ。葬儀関係の仕事をしていた主人公を中心に、遺体を家族のもとに帰そうと奮闘する遺体安置所の人々の姿を映し出す。メガホンを取るのは、『踊る大捜査線』シリーズの脚本や『誰も守ってくれない』などで知られる君塚良一。西田敏行が主演を務め、佐藤浩市や佐野史郎など日本を代表する名優たちが共演。東日本大震災の壮絶な様子と共に、遺体安置所の人々を通して日本人の死生観をも映し出す。

映画『遺体 ~明日への十日間~』予告編


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児童12人を強姦、わいせつで懲役18年 金子被告

最近、立て続けに「ブログの記事が名誉毀損にあたるので削除してもらいたい」という、弁護士からの削除依頼が届いています。いずれも性犯罪に絡む事案です
当ブログでは性犯罪でも殺人でも、容疑者・被告人は原則として実名で記載するようにしています。名前は本人を特定する重要な情報であり、匿名にしてしまうと事件について知りうる情報が半減してしまい、事件を語る意欲も著しく減退するためです。もちろん、特定の個人を晒して叩く意図はありません
さて、福岡県で37歳の男が児童12人に対するわいせつ行為、児童買春、児童ポルノ法違反などの罪により、懲役18年の実刑判決を言い渡されています
ヤフーニュースのコメント欄にはかつて、「わいせつ事件だけ懲役18年かよ。日本の裁判制度は狂ってる」との書き込みが見られました。書いた人間は事件の内容などまったく知ろうとせず、調べもせず、判決を伝える記事だけを見てわいせつ=痴漢程度の軽微な事案と思い込み懲役18年は重すぎるだろうと、コメントしたのでしょう
本件の金子被告の犯行は痴漢程度と済ませられる事案ではありません
判決を伝える報道と、事件の一部についての報道を引用します

男女の児童ら12人にわいせつな行為をしたなどとして、強制性交や児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われた住所不定、無職金子司被告(37)に対し、福岡地裁久留米支部(田中健司裁判長)は13日、懲役18年(求刑・懲役20年)の判決を言い渡した。
判決によると、金子被告は2015年2月〜19年6月、保護者に頼まれて預かるなどした当時3〜12歳の男女の児童ら12人にわいせつな行為をし、スマートフォンで撮影した動画を保存するなどした。
田中裁判長は「卑劣で悪質な犯行。刑事責任は相当重い」と指摘した。
(読売新聞の記事から引用)

2019年の報道から
就学前の男児にわいせつな行為をしたなどとして、福岡県警は4日、福岡市中央区谷2丁目、会社経営金子司容疑者(35)=強制性交等などの罪で起訴=を強制性交等、強制わいせつ、児童買春・児童ポルノ法違反(製造)の疑いで再逮捕し、発表した。
容疑をおおむね認めているという。
少年課によると、金子容疑者は昨年11月24日と同29日の夜、自宅で知人女性の男児(3)が13歳未満であることを知りながらわいせつな行為をし、その様子をスマートフォンで撮影して保存した疑いがある。
「わいせつ行為と撮影は間違いないが、保存したかは覚えていない」と話している。
押収したハードディスクに動画が残っており、被害が発覚した。
24日は知人女性に用事があったため、男児を自宅で預かっていた。
29日は女性も金子容疑者の自宅にいたが、女性はわいせつ行為に気づいていなかったという。
(朝日新聞の記事から引用)

2019年の報道から
4年前、当時8歳の女の子にわいせつな行為をしたとして、福岡市の会社経営の男が強制わいせつの罪で17日起訴されました。この男は、同女の子に今年6月にも性的暴行を加えたとして17日再逮捕されています。
警察などによりますと、福岡市の会社経営、金子司被告(35)は2015年、当時8歳だった女の子にわいせつな行為をしたとして、今年6月に強姦未遂の疑いで逮捕されていて、17日、強制わいせつの罪で起訴されました。
沖縄県警が別の児童ポルノ事件を調べていたところ、金子被告がこの女の子にわいせつな行為をする動画がみつかったということです。
その後の捜査で、金子被告が今年6月にも、この女の子に対し性的暴行を加えていたことがわかり、福岡県警が17日再逮捕しました。
金子容疑者は調べに対し、容疑を認めているということです。
金子容疑者は被害に遭った女の子の母親と知り合いでしたが、母親は女の子の被害に気づいていなかったということです。
(出典不明)

2019年の報道から
福岡県警は7月17日、強制性交の疑いで福岡市中央区谷2丁目、会社経営の金子司容疑者(35)を再逮捕した。
再逮捕容疑は6月16日、容疑者宅で13歳未満と知りながら県内居住の女子中学生に乱暴した疑い。
県警によると、金子容疑者は2015年、当時8歳だった同じ女の子にわいせつ行為をしようとしたとして、今年6月26日に強姦未遂の疑いで逮捕されていた。
(出典不明)

被害者は3歳の男児から女子中学生まで12人に及びます。金子被告はわいせつ行為をしたり強姦する様子をスマートフォンで撮影し、それを他人に売るなり交換していたようです。警察は保存していたハードディスク内のデータから被害者を割り出し、立件したのでしょう。立件できなかった事案もあったと思われます
こうした事件で被告が過去の犯行をすべて自白するとは限らないのであり、隠したままというケースもあります
本件は被害者が12人もいたので懲役18年ですが、被害者が1人だったら犯行の程度にもよりますが懲役2年か3年という場合も考えられたでしょう。未成年児童に対する性犯罪はもっと厳罰化する必要があります。被害者が1人でも10年以上の懲役刑にする、という具合に。そうなれば児童生徒に手を出す淫行教師はことごとく懲役10年以上の実刑となるわけで、教師による性犯罪も少しは減少するのでは?

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小室圭 解決金で解決できるのか?

ブレまくって何をしたいのか、とんと理解できない眞子内親王の御婚姻相手となる小室圭。28ページにもなる釈明文を公開したら非難轟々で、かえって国民を敵に回した感すらします
慌てて解決金を支払って…と言い出した感がするのですが、小室圭にすればこれも戦略の内、なのでしょうか
彼の周りにいる弁護士もボンクラばかりで、有益な助言もできない風に映ります。あるいは小室圭が弁護士の助言に耳を貸さないのか
眞子内親王もこんな人物と結婚したら苦労が絶えないのではないか、と思いやられます
さて、週刊誌「AERA」の実施したアンケートに小室圭のブレまくりを批判する意見が集まった、と記事になっていますので取り上げます
以下、記事の中から寄せられた意見の部分を抜き出して引用します

「解決金、払うって、あの文書はなんだったのでしょうか。名誉は?」(40代・女性)
「文書発表からどんな心境の変化があったのか、元婚約者に対して謝罪の気持ちはあるのかご説明頂きたいと思います。今後の生活設計などについてもお聞かせ頂きたいです」(20代・女性)
「(8日に公表した文書と12日の報道は)整合性が全く取れてないと思うし、確固たる信念も感じられない」(30代・女性)
「(8日の文書は)28枚もかけて自己弁護のみのように感じました。報道によると解決金を払うとか。あまりにも国民の怒りがすごいので方向転換したのではないでしょうか。時すでに遅し、です」(60代・女性)
「解決金を渡す(ことを検討)と報道されたが、事態はそのようなもので解決する段階ではないと思います。文書を読んで、人の感情というものをあまり理解できないような方だと感じました」(50代・男性)
「文書により小室さんの人となりがよくわかった気がします。(元婚約者との会話の)録音があると主張していましたが、会話の前後がわからず、会話の一部抜粋であり、都合よくあのような会話の部分だけ偶然録音できるのでしょうか。借金ではないことをアピールする言い訳に聞こえました。そして、解決金を検討という報道で、一貫性がなく、自己都合でコロコロ方針が変わるように感じました」(40代・女性)
「お金を払えば眞子さまと結婚できると思っているのでしょうか。どこか上から目線を感じました。国民を馬鹿にしないで下さい」(70代・女性)
「解決金を払うと急に言い出したようで、不自然に感じました。国民を黙らせ、元婚約者の男性を解決金で口封じをしようと思っているのでしょうか」(40代・女性)
「国民からの猛批判で慌てたのだろうか。やることなすこと(国民の感覚と)ズレまくっている。とてもお2人を祝福などできません」(60代・女性)

おそらく小室圭は、あの28ページの釈明文で自分の真意が伝わらないことに驚き、失望し、慌てたのではないでしょうか?
理路整然と自分たち母子の正しさを主張し、プライドを守ったつもりでいたはずです
しかし、世間一般にはプライドに執着する小さな男、と映ったのであり、「いまさら何を言ってるんだ、こいつ」との反応でした
一部の有識者や芸能人は小室圭に記者会見をすべきだ、などと勧めているのですが、あり得ないでしょう。宮内庁は長官を筆頭に眞子内親王との婚姻に向けて舵を切っているわけで、いまさら小室圭に記者会見をさせ、メディアの前で晒し者にすることは絶対に避けるはずです
小室圭が記者会見の場で炎上すれば皇室批判につながる心配もあるのですから
会見があるとすれば西村宮内庁長官と警察関係者が記者を取り囲み、おかしな質問をしたら逮捕するぞと恫喝しながらの会見になるでしょう
あらかじめ質問内容を文書で提出させ、検閲するくらいの真似はしてのけるのでは
小室圭はすでに一般国民ではなく、皇室に縁のある特別な存在なのです。なので婚姻までボロが出ないよう、宮内庁職員は祈っていることでしょう。あとは西村宮内庁長官がどうにかするはずで…

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「少年革命家ゆたぼん」父とひろゆきのバトル

Youtuberにして少年革命家を称するゆたぼんの父親と、ひろゆきがツイッター上でバトルをしていると、週刊誌「FRIDAY」が記事にしています
先月、小学校を卒業したゆたぼんは中学に通わないと宣言しており、これについてひろゆきが「こどもに教育を受けさせる義務を親が放棄している」指摘したのが発端のようです
いまさらツイッターでバトルなどしたところで決着や折り合いがつくわけもないのであり、水掛け論に終わるだけです。が、その言い分というものに目を向けましょう
自分はゆたぼん親子の商売に与する気はありませんので、ゆたぼんの動画は見ません

ひろゆき氏「中学も不登校宣言」ゆたぼんパパとツイッターでバトル
匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者で“ひろゆき”こと実業家の西村博之氏がツイッター上で、「少年革命家」を名乗るYouTuber・ゆたぼんの父親とバトルを繰り広げた。
事の発端はゆたぼんが、小学校だけでなく中学も行かないと宣言したこと。それが記事になり、ひろゆき氏が引用した上で
《登校が嫌なら通信制の中学校で教育を受けることは可能。子供に教育を受けさせる義務を放棄してる親には罰則が必要だと思います。教育の機会を捨てるのを是とする考えを広めるのは社会的に良くないしアホの再生産になります》
と断罪した。その上で、
《子供は被害者なので責めるべきではないです》
として、子供の成長に制限をかけている親の責任だと持論を展開した。
するとゆたぼんの父親もツイッター上で、ひろゆき氏の発言が記事になったものを引用する形で、
《義務教育の意味を理解してないアホがなんか言ってら。子どもが学校に行かないからと言って親は教育を受けさせる義務を放棄してるわけではない。それに通信制じゃなく家庭内で教育を受けされることはできるし、そもそも我が家はホームスクーリングだってずっと言ってるしな》
と家庭で教育を受けさせていると反論した。それに対してひろゆき氏は、
《通学する中学生は一日5時間の授業を各科目で教員試験を通った大卒の教師が教えます。あなたの家庭では学校の代わりにどういった資格を持つ方が何人で1日何時間の教育をされているのですか? 中学校と同等の教育なら問題ないです。まさか、なんの資格も無い中卒の人が教えてるわけではないですよね?》
と返信すると
《えっ?なんの資格もない中卒の人間が子どもに勉強を教えてはならないという法律でもあるのですか?》
と父親が返し大人同士でバトルとなっているのだ。
「ゆたぼんの父親は中卒だったことを明かしています。著書もあり、プロフィールには『暴走族の副総長。恐喝、窃盗、傷害、暴走、喧嘩、シンナー、麻薬、覚醒剤・・・』と書いてあり、悪いことは一通りやってきたみたいですね。現在は沖縄に移住し、心理カウンセラーとして活動しているようです」(ワイドショー関係者)
ゆたぼんは現在髪の毛を紫に染め上げ、ピアスをした状態だ。動画では中学には小学校のように自由登校をする気もなく、制服すら買っていないことを明かした。
《制服なんか買ってくるくらいならもっと楽しいことに使ったらええやん!って思う。なんでみんなと同じ制服着て学校行かなあかんねん》
(以下、略)

ゆたぼんの父親は「中卒」と言われるとキレるようです。学歴に執着し、ひたすらこれを憎悪している風に映ります
ゆたぼんは学校に通う小学生を、「ロボットのようだ」と見下していたわけですが、小学生のうちから周囲のこどもや大人を見下す態度というのはいただけません。ゆたぼん自身は、「自分の考えで行動し、発言している」つもりなのでしょうが、父親の考えに影響され支配されているのは明らかで、彼こそがロボットに成り下がっているわけです
中卒である父親はゆたぼんが高校に通う必要は認めないのでしょうし、高校に進学させる気もないのでしょう。そのため日常生活の中で息子に、「高校なんて行っても無駄や。あんなん、ロボットになるだけやで」と吹き込んでいるのでは
親の価値観、人生観で塗りつぶしてしまおうという、一種の洗脳です
あと4年もすれば、YouTubeで稼いだ金を巡って、ゆたぼんと父親が大喧嘩を始めるかもしれません。ゆたぼんがいつまでの父親の言いなりになっているはずもなく、「オレの稼いだ金だ。寄越せ、くそオヤジ」と暴れる未来しか見えません

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小室圭 解決金支払うと方針転換

眞子内親王との結婚に向け釈明文を公表した小室圭ですが、その中で母親の婚約者から受け取った金銭は贈与であって借金ではないと力説し、だから返す必要はないと強弁していました
ところが一転、今日になって「解決金を支払う方向でトラブルを解決する意向だ」と小室圭の代理人である弁護士が述べています
公表した28ページにも及び釈明文があまりに評判が悪いため、方針を転換したのでしょうか?
解決金を支払うというのであれば、2年前に支払って解決しておけばよいものを。本当に弁護士を目指している人間なのか、と思ってしまいます
行き当りばったりすぎるのでは?

秋篠宮家の長女・眞子さまと婚約内定中の小室圭さんの代理人が取材に応じ、小室さんが「解決金」を渡す方向で金銭トラブルを解決する意向があることを明らかにしました。
小室さんは、先週、母親と元婚約者の間の「金銭トラブル」と報じられている事柄について、「誤った情報をできる限り訂正する」とした文書を発表していました。
代理人によりますと、小室さんは、文書を発表したことによって、「話し合いでの解決」を目指していたという方針を明らかにすることができたので、今後は「解決金」を支払うことで金銭トラブルを解決することにしたということです。
「解決金を支払う」方針について小室さんは、すでに眞子さまに報告しているということですが、一方で、代理人は「解決金を支払うことがダイレクトに結婚に結びつくかは分からない」としています。
(JNNの記事から引用)

さて、付け加える情報が2点あります
「女性自身」の記事によれば、小室母は婚約者から受け取った409万円について贈与税を支払っている、との話です
贈与税を収めた時期がいつであるかは不明ですが、おそらくは納付期限ギリギリで支払ったのではないかと思われます。「贈与であり、借金ではない」と主張しながら贈与税を払わずにいて、贈与税の納付期限が近づいてると知って慌てて納付したのか。もちろん、贈与税を納付したのであれば、税法上の問題はありません。しかし、小室圭の説明通り、最初から贈与であると認識していたかは怪しいわけです
小室圭は留学前も法律事務所の補助員をしていたのですから、贈与税について知らなかったという弁解はあり得ません
2つめの情報として、AERAの記事によれば西村宮内庁長官が小室圭の代理人を呼び、国民向けに借金問題等を含め説明するよう求めた、とあります
長官の要請に応じる形で小室圭が釈明文を公開したのであり、西村長官としては「自分の手柄」という認識だったようで、そのため釈明文を手放しで褒めた、という経緯が明かされています
ですが、これは大失態でしょう。何度も述べているように宮内庁長官は皇室の立場を代弁するスポークスマンです。釈明文に対する天皇陛下や秋篠宮家の反応を確かめもせず、釈明文を絶賛するなどやってはいけないのです。西村長官の手柄とか、個人的な見解などどうでもよいわけで、皇室の意向を尊重しなければなりません。警察官僚上がりの西村長官の「オレはこんなに仕事ができるだぜ」アピールなど、皇族方にとっては迷惑でしかないと書いておきます
西村泰彦宮内庁長官(宮内庁次長からの昇格)を今のポストに充てがったのは、杉田和博内閣官房副長官(警察官僚出身)の意向だと思うのですが、警察官僚ばかり偏重するのは考えものです

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マスク拒否男 今度は警察官を殴って逮捕

マスク拒否おじさんと呼ばれる奥野淳也がまたトラブルを起こし、駆けつけた警察官を殴ったとして公務執行妨害の現行犯で逮捕されています
世の中にとことん歯向かって、騒ぎを起こしたいのでしょうか?
前回は飛行機内でマスクの着用を拒否してトラブルとなり、大声を上げて暴れるなどしています。在宅起訴となって公判を待つ被告の身分なのですが、行動を自制する気はさらさらないのでしょう

マスク着用をめぐって飲食店とトラブルになり、駆けつけた警察官の顔を殴ったとして、千葉県警館山署は10日、公務執行妨害容疑で、住所・職業不詳、奥野淳也容疑者(34)を現行犯逮捕した。調べに対し、「語りません」と供述している。
奥野容疑者は昨年9月に航空機内でマスク着用を拒否し、客室乗務員に腕をねじる暴行を加えて運航を遅延させたなどとして、大阪地検が今年1月に威力業務妨害罪などで起訴。その後釈放されていた。
逮捕容疑は10日午後0時50分ごろ、館山市北条の飲食店前の路上で、駆けつけた男性巡査長(38)の顔を殴ったとしている。
同署によると、奥野容疑者は同日昼にマスクを着用をせずに来店。店側が入店を拒否し、トラブルとなったという。
(共同通信の記事から引用)

前回取り上げた際にも書いたように、外出自粛の呼びかけも無視し、全国各地へ出かけてはマスク着用を拒否し、トラブルを起こしています
奥野容疑者は京都の中高一貫教育校出身で東大法学部に入り、その後は大学院で政治学を専攻したようにですが博士論文が審査に落ちてしまい、博士号取得できないまま博士課程を終えています。その後、明治学院大学で学生に論文の書き方を教えるチューターをやっていたと報じられていましたが、例の航空機トラブルでの逮捕により失職したのではないかと思われます
大学の教員にもなれず、ヤケになっているのかもしれません
受験勉強は得意だったとしても、政治学であらたな学説を提唱したり、斬新な理論を構築するような独創性は欠けていたのではないでしょうか?
ちなみに奥野容疑者は発達障害があり、長時間マスクを着用するのは困難なのだとか。厚生労働省も発達障害のある人はマスクの着用ができない場合があり、マスクなしでの行動に理解を求める旨、呼びかけているそうです
確かに注意欠陥多動障害であれば、マスクを長時間つけているのは難しいのでしょう
ただし、奥野容疑者の場合は発達障害を逆手に取って、マスクなしで飲食店へ入りトラブルを起こすのを目的としている感はあり、同情する気にもなれません。マスクなしで外出すればコロナウィルスに感染するリスクが高いのですから、奥野容疑者は感染しても構わないと覚悟の上で行動し、世間にケンカを売っているわけです
その身勝手な行動により、奥野容疑者は他者にウィルスを感染させる可能性もあるわけで、容認するのは大間違いです
実刑を科して1年くらい刑務所に入れておいてもらわないと迷惑でしょう。出てきたらまた、同じ行動を繰り返すはずです

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「千と千尋の神隠し」はなぜ女の子を夢中にさせたのか

先日来、「新世紀エヴァンゲリオン」について言及を重ねてきて、必ずしも「成長モデル」に依存し、論じるだけでは十分ではないと思うに至りました
「成長モデル」は便利なもので、「エヴァンゲリオン」でも「ガンダム」でも、「千と千尋の神隠し」でも、思春期を迎えた少年少女がいかなる成長の過程を経るものか、というモデルで説明できてしまうのです。ですが、それが必ずしも妥当であるかどうかは、よくよく考えなければなりません。さらに作品自体をそうした既存の成長モデルの枠にはめて解釈することは、別の解釈の可能性を切り捨ててしまう結果に結びついてしまい、読みが限定される危険もあります(ちなみに宮崎駿は「千と千尋の神隠し」を「千尋の成長譚ではない」と公言しています)
「エヴァンゲリオン」をシンジやアスカの成長の物語であると解釈するのが王道なのですが、それだけでよいのかと思うのです
「個人の健全な成長なんて知ったことか」と切り捨てた先に、新しい物語の読み方が見つかるのかもしれません
前置きはここまでにして、宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」を取り上げて、成長の物語という王道的な解釈によらない、別の可能性を考えてみようというのが今回の目的です
後藤秀爾愛知淑徳大教授による論文から引用させていただきます
これは2003年に愛知学泉大学コミュニティ政策学部紀要に掲載された論文です
論文はユング派の分析心理学の考えをベースに、「千と千尋の神隠し」が女の子に支持された理由を考察するものです

現代社会と思春期モーニング--「千と千尋の神隠し」への分析心理学的考察
https://gakusen.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=123&file_id=18&file_no=1
(論文2ページ)
後に詳しく検討するが、現代社会のなかで生きる子どもたちが、子ども時代を喪って大人になっていくための心の成長物語を、これほどまでに強く求めていたことを、改めて確認する思いである。つまり、彼らは思春期モーニングを乗り切る術を知らず、どうしてよいのか戸惑いながら、自分のあり方を見つけられなまま漂うことになる。このような現代的な心の課題の構図が浮き彫りにされているものと理解できる。
(中略)
そういう意味で、この”千と千尋現象”と呼ぶべき事態は、”時代の病理”を反映していると言ってよく、その裏にあるものは、”大人になれない自分”を抱えた若者たちの姿である。

「10歳の少女」をモデルに組み立てられた物語に、小学生から中学生くらいの女の子が共感を覚え、感情移入したと説明するのが妥当な線だと思います。ただ、本当にそれだけの理由であるかどうか?
次の引用部分で「モーニングワーク(対象喪失に伴う喪の作業=理想としてた両親の姿に失望を受けるものの、現実として受け入れるための作業)について説明がされます
ただ、対象喪失による喪の作業というだけならば、千尋はあそこまで必死になって豚になった両親を元の姿に戻す⇒元の世界への帰還を目指そうと行動する必要はなかったのではないか、と思うのです。ストーリー上、豚になった両親を元の姿に戻す展開である必要は承知していますし、奪われた名前を取り戻して元の世界へ帰還するのが大団円であり目的というのが視聴者に対するお約束であるのは分かります
ただそこに至る千尋の行動力は「喪の作業」を遥かに超えたエネルギッシュなもの(必死さ、と言い換えてもよいのでしょう)です
もちろん、喪の作業といってもさまざまで、自分探しを始める人もいれば、スポーツに打ち込んでさまざまなしがらみを忘れようとする人もいたり、何もせず茫然自失のまま過ごす人もいるわけですが。あるいは「喪の作業」と呼ばず、「失恋したときの反応」と言いかえればよりわかりやすいのかもしれません

(論文5ページ)
2.思春期の対象消失とモーニングワーク
(1)親への幻滅
思春期は、親への編滅から始まる。それは、子どものうちは理想化されていた親のイメージという内的対象の消失を意味している。自分自身の成長の実感と引き換えに生ずるため、子どもが大人になるときには、この改題カラ』逃れることはできない。「自分の親はこの程度のつまらない大人だったのか」という衝撃的な気付きは、大人全般に対する幻滅と過剰な批判の視線を生み出す。
これが思春期のこどもたちの必ず遭遇しなくてはならない内的対象喪失体験の主要な構図である。この喪失体験からの立ち直りの過程は、内的な喪(おとむらい)の作業であり、”モーニングワーク・プロセス”と呼ばれる。こうした喪失からの立ち直り過程を総称して、”思春期モーニング”という。フロイト派精神分析医である小此木啓吾は、この一連の内的体験を、思春期・青年期の発達過程に本質的に内在するにもかかわらず、本人にも喪失体験としては自覚されないプロセスである、と説明している。

宮崎駿のへそ曲がりな思考に基づけば、「千尋の成長譚ではない」との彼の発言は、「バブル期に繁栄を貪り愚行を重ねた大人たちの姿を、10歳の少女の目を通して批判的に描いた」とも解釈できます。
ただ、そうであるならば千尋がハクを助けたりと、異世界で奮闘ぶりを説明する理由にはならない気がします
なので、千尋の精神的あるいは身体的な成長を描こうとしていること自体、疑いようがありません
論文6ページでは”モーニングワーク・プロセス”を段階的に説明しています
簡単に書き直すと、①ショック:不安と混乱、②否認:事実を受け入れず、何かの間違いだと思い込もうとする、③怒り:否定しようがないが怒りがこみ上げてくる、④取引:代替物、代替行為を求める、⑤抑うつ:悲しみを反芻しつつ、思い出へと変換を図る、⑥新しい出会い:喪った対象を自己の内に取り込みつつ、新しい自分に生まれ変わる、という段階を経ると説明されています
失恋から立ち直る過程、になぞらえればすんなり受け入れられるのではないでしょうか

(論文6ページ)
千尋にとっては、喪くした親イメージを取り戻すため、新しい他者対象である、より普遍的な父性と母性との出会いを果たさねばならない事態である。以前と変わらず両親像に出会うことは、もうできないことをも知らねばならない。
また、同時に、まったく唐突に出現したアニムス(内なる異性)の”ハク”を受け入れるという心の作業にも取り組むことになる。”内なる異性の統合”という課題ということもできる。千尋にとって未知であったハクの姿が、愛の対象たる存在として次第に位置付けられていく。そのことがまた、新しい自己との出会いを準備することへとつながる。
後先もわからぬ必死の思いのまま新しい混乱の状態を切り抜けてきた千尋が、”お父さんお母さんを助ける”という使命に気付いたとき、ハクの手作りのお握りを食べながらボロボロと涙を流す場面がある。自信をなくした孤独と無力感のなかで、もはや子どもでいられなくなったことを悲しむ瞬間である。今までの子ども時代を捨て去ることによって、新しい出会いに満ちた世界が開かれる。そのことを暗示するシーンに見える。

なので、話の中心は父親や母親の真の姿に失望し、対象を喪失する喪の作業ではなく、そこからいかに切り替え、「新しい出会い」(それは新しい自分に出会うという意味でもあります)へと歩を進めるかが中心にあると解釈するべきなのでしょう
その部分の切り返しがコントラストも鮮やかに描かれており、いわばキャラが立ってくるわけです
この記事のタイトルである「『千と千尋の神隠し』はなぜ女の子を夢中にさせたのか」との問いに立ち返るならば、対象喪失を乗り越え、「新しい出会い」に向けて踏み出す千尋に共感したからであり、そこに愛の対象を見たからでしょう。これは最初に述べた「千尋への共感」と同じではありますが、後藤論文によるユング的解釈によれば、おそらく彼女たちは物語の上っ面で共感したのではなく、もっと深いところで心を揺さぶられたように感じたのではないか、と推測します(同じく心を揺さぶられた者だけが共有できる実感があるのでしょう)
ハクは単にカッコイイ男の子という存在ではなく、かつて千尋の命を救った川の精霊であり、より大きく深い自然への畏敬(愛)が含まれているのが特徴です

(論文14ページ)
子どもの精神科医である渡辺久子は、家庭内の子育て機能のなかにこうした経済原理が入り込んできたことによって本来の子育て原理が侵食されてきたことを指摘しているが、
この映画はそのことを見事な説得力で示しているといえる。”子ども自信の姿をよく見る”という子育ての基本原理が忘れられ、特定の画一化された発達像に従って子どもを枠にはめて安心するような子育て状況が生まれている。

これは湯婆婆の子育てについて指摘した上で、さらに現代社会一般に見られると述べている部分です。
同時に自分には、成長モデルの枠にはめて文学作品やアニメーション作品を論じる行為にも当てはまるもの、と感じました(冒頭でも述べたところです)
成長モデルに当てはめることが目的化してしまい、作品そのものを読み間違えるようでは無駄な試みになってしまいます。これは自戒しなければなりません
正直、ユングの著作は読んでも理解できません。どうにも咀嚼しにくく、自分の手に負えない気がします。河合隼雄の著作は記述がこなれており、すんなりと入ってくるのですが。河合隼雄がユング著作集を全面的にリライトしたら、もっと日本で普及したのかも、と思ったりします

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「風立ちぬ」 宮崎駿の思想を論じる中国メディア

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眞子内親王との結婚は? 小室圭釈明文を考える3

満を持して釈明の文書を公表した小室圭ですが、メディアや世間一般の反応は理解示すどころか、むしろ批判的な空気です
当ブログでも先に釈明文への疑問を提起したところです。時計の針は戻せないのであり、「何をいまさら」と言われるのは仕方がありません
だからといって、再度、釈明文を出すわけにもいきません。小室圭という人物の本質が日本国民に知れ渡った(自分で暴露した)だけであり、結果から言えばマイナスでしょう
なので、小室母の借金問題はともかく、今後は小室圭という人物が眞子内親王の旦那として相応しいのかどうか、国民は疑いの目を向けることになります
以下、デイリー新潮の掲載記事から引用します

(前略)
とはいえ、そのボリュームや内容に違和感を覚える人も少なくないことだろう。宮内庁長官は「非常に丁寧に説明されている印象」とコメントしたというが、「どこが?」という反応もネット上では目立つ。
この「説明」で、これまでの逆風が順風になるということがあるのだろうか。
危機管理コンサルタントで『地雷を踏むな』の著書がある田中優介氏(株式会社リスク・ヘッジ社長)は、長大な文書に目を通してうえで、こう語る。
「まず、危機管理の観点で見た場合に、説明にせよ謝罪にせよ、あまりに遅いという印象は否めません。企業の謝罪などでは『言い訳や反論まじりの謝罪はしてはいけません』とアドバイスをしてきましたが、今回の文書はそのように受け止められるリスクがあると感じました」
さらに具体的な文章でも、ひっかかるところがあったという。
「お互いの認識の食い違い」
「気になるのは以前に発表した文書との矛盾です。
2019年1月22日に小室さんの代理人の方が公表した文書では金銭トラブルについて『解決済みの事柄であると理解してまいりました』と述べています。
ところが、今回の説明文書には『金銭問題は解決済みだと主張したことに関しては一度もありません』と書いてあります。そこには『お互いの認識の食い違い』があること、その認識の違いの整理段階で話し合いが頓挫したことが述べてあります。
いろいろなお気持ちや言い分はあるのでしょうが、この二つを読むとどうしても、前に言っていることと違うのでは、という印象を持たれるのではないでしょうか」
説明文書では、金銭は元婚約者の方から贈られたものだという認識が述べられている。借金ではない、というのだ。
「借金ではないとなると贈与になります。金額が不明なので断定はできないものの、その主張に説得力を持たせるには、納税の証明書を出すのが良かったのではないでしょうか。当時のそういう公的な証明書があれば、主張の説得力は格段に上がったことと思います」

ただ、小室圭は借金ではなく贈与だったと主張してはいますが、それならば贈与を受けたとして贈与税を納税していなければなりません
小室圭は本当に贈与税を払ったのでしょうか。今回、贈与税支払いを証明する書類が添付されていなかったことを考えると、当時は贈与ではなく借金と理解しており、贈与税支払いの必要性までは考えなかったのではないか、という気がします
もちろん、後日、修正申告すれば税法上は問題ないのですが、先日の釈明文とは食い違いが生じます
こうした批判を書くと、裏読みを得意とする芸能人などは、「皆、国際弁護士としてデビューが約束された小室さんに嫉妬し、アラ探しをしているだけ」などと言い出すのかもしれません
が、生憎自分は皇室の御人と結婚しようなどと思い上がったりはしませんし、身分をわきまえているつもりです
それにしても長文の釈明を公開する前に、小室圭は誰かの助言を求め、チェックしてもらおうとはしなかったのでしょうか?
いかにも自信満々で、世間を黙らせてやると意気込み、自爆したように映ります。自信家ほど、他人に意見を求めたりしないものです
さて、宮内庁長官は小室圭の釈明文を絶賛したわけですが、今頃は秋篠宮殿下から苦言を賜っているのではないか、という気がします
宮内庁長官は皇室を代弁する立場ですから、皇室の方々の意向をうかがいもせず、あの釈明文を絶賛するなど出過ぎた真似でしょう
それとも、「あれは個人的な感想として申し上げた」とか、弁解するのかもしれません

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徳島県立病院主事 女子高生暴行で有罪判決

地方の事件はなかなか大手メディアが扱わないので、裁判の進行をチェックするのにも苦労します。以前、当ブログで取り上げた徳島の公立病院事務職員がコンビニエンスストアの駐車場にいた女子高生に「オレのウチに来ないか?」と声をかけたところ、「キモイ」と返されて激怒し、髪を掴むなど暴行を加えたとして逮捕された事件で判決が出ています
新居資一郎被告は以前にも勤務していた病院(徳島中央病院とは別)で、同僚を殴って停職6月の懲戒処分を受けた経緯があり、すぐに手を出す人物だったようです

女子高校生への暴行罪と、助けに入った男性への傷害罪に問われた徳島市の県立中央病院事務局職員の男(36)の判決公判が23日、徳島地裁であり、増田慧裁判官は懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)を言い渡した。
増田裁判官は判決理由で「被害者の供述は具体的で迫真性に富んでおり内容も自然。被告は合理的な理由なく供述を変遷させている」と指摘。弁護側の「被告は先に女子高校生から暴行を受けており、正当防衛が成立する」とした主張を退けた。
駐車場で遊んでいた女子高校生らを被告が注意したのがトラブルの原因になったとする主張には「注意する言葉として『かわいい子』は不自然。動機や経緯は判然としないが、酌むべき事情は見当たらない」と述べた。
判決によると、男は昨年6月2日午後10時ごろ、徳島市内の路上で女子高校生の右腕と髪をつかみ、約5分後には助けに入った男性の顔を拳で殴って約7日間のけがを負わせた。
(徳島新聞の記事から引用)

判決は3月23日付けです。止めに入った男性まで殴っているわけですが、公判ではまったく反省もなく、「女子高生から暴行を受けたので自分の身を守っただけ」などと開き直っています
新居被告は女子高生や仲裁に入った男性とも示談などしていないのでしょう
執行猶予付きでも有罪判決ですから、新居被告は徳島県職員の身分を失う(失職)扱いになります。退職金も支給されません(徳島県の退職金条例に特例措置があれば別ですが)
徳島県庁としては厄介払いできた、というところでしょうか?
判決に不満があるとしても、暴れたりしないよう願うところです。徳島県立中央病院はコロナ感染症対応で多忙を極めているはずですから

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眞子内親王との結婚は? 小室圭釈明文を考える2

さまざまなメディアが有識者やジャーナリストの口を借りて、小室圭の公表した釈明文について語らせています
自分の感じたところは前回述べたように、「大丈夫か、この人は?」というものであり、宮内庁の西村泰彦長官のように「非常に丁寧に説明されている」と評価する気にはなれませんし、小室母親の金銭問題や対応の経緯を「理解できた」と言う気にもなれません
そもそも宮内庁長官は皇室のスポークスマンという立場でもあり、天皇陛下のお気持ちを代弁する役割もあります。西村長官は小室圭の釈明文についての陛下の反応を確認した上でメディアに語ったのでしょうか?
陛下のお気持ちを確認もせず、「理解できた」などとメディアに申し向け、それが皇室の意向であるかのような印象を振りまくのは大間違いでしょう
さて、今回はAERA.dotに掲載された精神科医香山リカのコメントを引用します。最近はネット右翼叩きに奔走し、壊れてしまった感のある香山リカですが、小室圭の釈明分をどう読んだのでしょうか?
小室圭さん文書に「強いプライド」が見えた理由 香山リカ「怒りの怪物にならないか心配」
https://dot.asahi.com/dot/2021040800094.html?page=1
香山さんが注目したのは、「名誉」という言葉。例えば、金銭トラブルについては「切実に名誉の問題でもありましたし、今でも同じように受け止めています」という表現で自身の見解を述べている。この部分だけでなく、「名誉」という言葉は、文書の複数カ所で見受けられた。これについて、香山さんは小室さんの「自尊心」の表れだとみている。
「文書では何度も『名誉』という言葉が出てきますが、とにかく自分が低く見られたり、軽く見られたりすることはしたくないというプライドのようなものが表れていると思います。小室さんはこの数年、世間からさまざまなバッシングを受け、苦労して過ごしてきたはず。今回の長文の書面を公表した背景には、『世間を見返す』というまではいかないにしても、社会や世間の評判に対する自分なりの反発心のようなものがあったのではないでしょうか」
また、次のようにも指摘する。
「眞子さまとの『結婚』を最優先にするのであれば、早期にお金を返すなどして母親の元婚約者と和解に進んだ方がいいはず。でも、それ以上に、譲れない事柄があったのだと思います。おそらく、母子家庭であることや父親の死に関する報道によって、社会から偏見の目で見られていると感じたのでしょう」
とはいえ、一般の国民にこの文書はどのように映ったのだろう。SNSなどでは、「かわいそう」といった同情の声はあるものの、「メンタル強すぎ」「自分の正統性を主張しているだけ」「長すぎる」など批判的な意見が多くを占める。小室さんの「思い」はなぜ、受け入れられないのか。
「多くの国民は、皇室の人と結婚する人に対しては、『協調性』や『穏やかさ』を望んでいますが、この書面からは自分の名誉を守りたいという、非常に強い“個人の核”が感じられます。世の中が内親王の結婚相手として期待する人物像とはズレがあります。なにより、この文面では、眞子さまとの結婚よりも自分たちの『名誉回復』に重きを置かれているように読めてしまいます」
当然、それは国民からすると受け入れがたく、結果的に今回の文書は言い訳のように映ってしまっているのだろう。
「世間に良い印象は持たれないでしょうし、本人の意図とは違う形でとらえられてしまう。世間に訴えるのなら、こうした論理的な試みよりも、『どうしても眞子さまと結婚したいのだ』という、『情』に訴える方がいいのではないでしょうか。プライドを優先させれば、国民から祝福されるような結婚からはどんどん遠のいてしまいます」(香山氏)
とまあ、ここまでは妥当な見解であるように自分は感じました。しかし、この後に続く香山リカの見解は、はなはだ疑問です
文末には以下のように書かれています

「そうだとすれば、この文面には眞子さまのフラストレーションも入っているのかもしれないですね。自分を取りまく状況や環境に、不満があるのではないでしょうか。紀子さまは皇室に過剰といえるほど適応した方です。そして皇室の理想の一家を作ろうとお努めになられた。子どもたちにもご自身が思う皇室のあり方を強く望み、厳しく接してきた側面があるのかもしれません。今回の騒動は、小室さん自身の問題という小さな話にとどめたくはありません。皇室問題や家族観など、この国における普遍的な問題が絡んでいる。日本のひずみを象徴するものだと思っています」
「今回の騒動は(中略)日本のひずみを象徴するものだと思っています」とは何を言いたいのか?
今回の騒動を香山リカは、メディアと国民がスクラムを組んで小室圭をバッシングした件、とでも?
明らかに小室母息子が対応を誤ったがゆえの騒動、でしょう
小室圭は渡米する前、何度も秋篠宮邸を訪問しています。その折に秋篠宮夫妻に借金問題やら結婚後の生活も含め説明する機会はいくらであったわけであり、それをしなかったのは彼の責任でしょう。あるいは小室佳代が、「皇室の方から援助していただけないか?」と借金の肩代わり申し入れて秋篠宮夫妻を絶句させ、挙げ句には「天皇陛下に会わせてほしい」と言い出して問題をこじらせたわけです。天皇陛下に直接、借金の肩代わりをしてくれ、と言いたかったのか?
日本の国民の多くが、小室母息子に呆れたのは当然でしょう
当然のこととして、そうした不都合な事実に小室圭の釈明文は触れていません。自分の理屈で言いくるめられる部分のみ、取り上げているのです

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眞子内親王との結婚は? 小室圭釈明文を考える

秋篠宮家の眞子内親王と結婚が予定される小室圭が釈明のための文書を発表しています。28ページにもなり、「卒業論文かよ」と突っ込みが入るほどの長文です
これを宮内庁長官が手放しで絶賛した、という報道も出ています
が、この時期に長い文章を出して釈明というのは遅すぎる感があり、いまさら何をと思ってしまいます。せめて2年くらい前に出すべきだったのでは?
小室圭は「間違った報道によって誤解を受けた」と自身が被害者であるかのような言い方をしているのですが、誤解を招いたのは報道のせいではなく、彼がきちんと釈明をしなかったからでしょう
相変わらず感覚がズレているように思えてなりません。大丈夫か、この人は?


4月8日、秋篠宮家の長女・眞子さまとの婚約が内定している小室圭さんが、金銭トラブルについて説明する文書を公表した。
小室さんの母・佳代さんに対して、佳代さんの元婚約者男性が、婚約期間中に援助した約400万円を返金するよう求めていたトラブル。この問題が小室さんと眞子さまの結婚延期の主な原因となっていた。
小室さんの文書によると、20年11月30日発売の『週刊現代』で、元婚約者男性が独占インタビューに応じたことが金銭トラブルについて説明するきっかけの一つになったという。元婚約者男性は『週刊現代』の取材に「もう私は小室佳代さんから、400万円は返してもらわなくていいのです。先方と交渉を続けるつもりもありませんし、今後小室家に対して返金を求めることは一切いたしません」と語っていた。
結局、返金要求を取り下げた元婚約者男性。しかし、実は小室さんは文書で《解決金をお渡しして和解することができればそれがよいのでは》と考えたことがあったと記しているのだ。
ただ、《解決金については、これまで元婚約者の方にご提案することはしていません》といい、「解決金プラン」は幻に終わったという。小室さんはなぜ、解決金を支払って早期解決するという選択を捨てたのだろうか。
その理由について小室さんは《早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えたから》と説明している。
小室さんは'19年1月の文書でも《母が婚約期間中に受けた支援については清算させていただきたいとお伝えしたところ、元婚約者の方から「返してもらうつもりはなかった」という明確なご説明がありました》と記している。つまり、小室さんと佳代さんはこの時点で、約400万円の金銭的援助は「借金」ではなくなったと認識したというのだ。
そういった考えのもと、返金要求に応じなかった小室さん。以下のように思いを綴っている。
《借金だったことにされてしまえば、元婚約者の方のおっしゃることが正しかったということになり、私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。それを仕方のないことだとは思いませんでした。一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています》
金銭トラブルは「切実に名誉の問題」――。小室さんは母・佳代さん、そして“将来の家族”が「借金を踏み倒そうとしていた人間」という汚名を着せられないように、熟慮して対応してきたというのだ。
《色々な事情があったのだということを理解してくれる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです》と締めくくられている今回の文書。これをきっかけに、小室さんの「理解者」は増えていくのだろうか――。
(女性自身の記事から引用)


一般論として、人は自身について都合の悪いことを釈明する場合、長々としゃべってしまうものです。
小室圭の釈明を嘘だのでたらめだのと断じる材料も理由も持ち合わせてはいないのですが、冒頭でも述べたようにそれならなぜもっと早い時期に釈明しなかったのか、と(2019年1月に、元婚約者との金銭問題は解決済みとの発言をし、それが余計に事態をこじらせています)
単に個人的な恋愛事情にメディアが口出しているのではなく、皇女を妻にしようという男の態度にメディアが不信感を懐き、国民が懸念しているわけです
反論するにせよ、釈明するにせよ、もっと早い時期にしていれば大騒ぎにならず、事を収められたのでは?
秋篠宮をはじめ皇室の方々が小室圭の態度をたしなめ、意思表示をするように繰り返し求めたにも関わらず、何もしてこなかったのです
何を考えているのかわからない人物に、娘をくれてやる親はいません
母佳代の借金問題も、早期に相手方と話し合い、水掛け論などせずに解決金で収める選択肢もあったわけです。「返済してもらわなくてもよい」と言われたとしても、相手が困窮しているならこれまで世話になった礼も兼ねて解決金を支払って「和解」という形にしておいた方がベターでしょう
なのに、相手方とはまったく話し合いもせず、無視し続けてこじらせたのも小室圭の上記のような考え方の結果でしょう。「オレ様の方が正しい。証拠もある」とふんぞり返っている風に見えてしまいます
ますます、この人は頭大丈夫なのか、と言いたくなります

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裏口入学事件 「裏口入学と言われ悔しい」

文部科学省科学技術・学術政策局長佐野太が受託収賄の容疑で起訴され、公判が続いています
3月に当ブログの記事で、佐野太被告の息子で東京医科大に裏口入学したとされる息子が公判で証言し、「裏口入学ではない」と言い切ったのは伝えましたが、内容が十分でなかったため補足します
この息子は高校3年生時にも東京医科大を受験していますが、不合格でした。浪人して再度、受験に臨んだわけですが、なんと試験直前にフィリピンのセブ島へ渡り、遊び呆けている様をツイッターに投稿しています。しかも受験前だというのに、「4月からは東京医科大に通う」と公言していたのであり、その時点で入学を確信していたのは明らかでしょう。つまり、父親から「受験したら加点してもらって合格できる」と聞かされていた可能性が考えられます


私立大学研究ブランディング事業に関して便宜を図る見返りに、息子を東京医科大学に不正に合格させてもらったとして受託収賄罪に問われている元文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太被告の公判が3月19日、東京地裁(西野吾一裁判長)で開かれ、息子に対する証人尋問が行われた。2018年4月に東京医大に入学し、現在も学生の息子は「裏口入学と言われ続けとても悔しい。自分が優遇されると聞いたことはなく、父の身の潔白を信じている」と主張し、自身への加点については「全く知らなかった」と答えた。
佐野被告の息子は「自分は現役の時も浪人の時も一生懸命勉強してきた。加点がなくても合格していたにもかかわらず、裏口入学と言われ続けとても悔しい。SNSでの中傷にも必死に耐えてきた」と今の心情を吐露。「公判を通じて真実が明らかになることを願っている」と述べた。
弁護側から、自身への加点をあらかじめ知っていたか問われると「全く知らなかった」と即答し、佐野被告から自身が優遇されると伝えられたことも、佐野被告と東京医大の臼井正彦理事長(当時)の関係を知っていたことも「全くない」と強調した。
浪人時代の年末年始にフィリピンのセブ島へ行った理由については「日本で年末年始を過ごすと気が緩んでだらけてしまう」とし、フィリピン人講師から英語の授業を受けたり、過去問を解いたりしていたと説明した。
東京医大の合格を知った時は「とてもうれしかったが、まだ本命の大学の試験が残っているので気持ちを切り替えた」と説明。その後、昭和大学の不合格が分かった際には「2浪するかどうかを迷った」と言い、佐野被告も2浪を容認する姿勢だったという。結局、正規に合格したのは東京医大だけで、帝京大学と東海大学は繰り上げ合格となった。東京医大を志望し、最終的に入学を決めた理由は「立地がよく、高校の野球部時代の先輩がいたから」などと説明した。
医師を目指した動機は、野球部時代に何度も怪我を負い整形外科医を受診した経験や、佐野被告が病気を患った際に担当医が「家族にも優しい言葉をかけてくれた」ことだと答えた。
検察側は、受託収賄ほう助罪に問われている医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司被告の事務所で受験勉強をしていた経緯について質問。佐野被告の息子は、佐野被告と谷口被告の関係について「たまにゴルフに行く友人だと思っていた。詳しい話は聞いたことがない」と述べ、谷口被告から受けた受験に関するアドバイスについては「激励などは受けたが具体的には覚えていない」と答えた。
(m3.comの記事から引用)

上記の記事が伝える息子の証言を皆さんはどう受け止めるのでしょうか?
法廷に立つ前に想定問答を用意し、検事の質問への答を予め用意していた感ありあり、と自分は感じます。佐野太被告の逮捕から初公判まで2年もかかっているのですから、準備する時間は十分すぎるくらいあったでしょう
親子で口裏も合わせ、リハーサルもしたのではないでしょうか?
もう随分前の話ですが、たまたま地下鉄の車両で医学部受験専門予備校に通う受験生と隣合わせ、彼らの会話を耳にした経験があります
受験の際の口頭試問で、志望動機など説明する必要があるとかで、予備校講師から「そんな動機しか説明できないでどうするのか」とハッパをかけられたと愚痴っていました。おそらくはハッパをかけた後、試験員を納得させられるような受け答えを伝授されるのでしょう
だからといって、医学部受験経験者は法廷での証人質問も無難に乗りこなせるだけのノウハウを身に着けている、と断言したりはしません
ただ、経験を積むのは大事であり、法廷での検事の質問にしどろもどろにもならず堂々と受け答えできるというのは、経験のなせる技かな、と思ったりします。つまり、相当に予行練習を積んだのでは?
検事の質問は、おそらく弁護人が用意した想定問答集の範囲内であったと考えられます
法廷ドラマなら、そうした完璧な受け答えこそ落とし穴になったりするわけで

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公園遊具に接着剤まいた高校生5人逮捕

先日は岐阜市でホームレスの老人を襲撃し、死亡させた元少年2人の判決を取り上げました。当人たちは悪戯だと称していますが、どこから見ても殺人です。傷害致死罪という扱いでしたので懲役5年と4年という、あまりに軽い判決だったのは残念です(弁護人は実刑ではなく、執行猶予付きの判決を求めていました。人の命を奪っておいて執行猶予付き判決はありえないでしょう)
少年たちにとっては悪戯であっても、十分に反社会的行為であり、犯罪として扱うべき事件が繰り返されるのは、犯罪という実感が乏しい(善悪の判断がつかないのではなく、犯行の重大さを認識できるだけの知識、社会経験が乏しい)ことに起因します
成人式の会場で飲酒したり、車を暴走させたり、式典そのものぶち壊しても、それは友達や後輩に自慢するための武勇伝という認識しか持ち合わせておらず、犯罪として処罰される展開までは想像していないのです。せいぜい、警察に呼ばれて怒られる程度、くらいの理解でしょう
さて、前置きが長くなりました
稲城市の高校生5人が公園の遊具や水飲み場に木工用接着剤をまいた容疑で逮捕された、と報じられていますので取り上げます

東京都稲城市の公園の滑り台などに木工用接着剤を付着させて使用できなくしたとして、警視庁少年事件課は7日までに、建造物損壊と器物損壊の疑いで、いずれも同市に住む高校2年の16歳の少年3人と、高校3年の17歳の少年2人を逮捕した。同課によると「接着剤をまき散らしたら面白いと思った」と供述している。
同課によると、公園周辺の防犯カメラの映像などから5人が浮上した。昨年8~10月に川崎市内の二つの公園でも同様の事件があり、同課は少年らが関与したとみて調べている。
5人の逮捕容疑は3月7日午前2時40分ごろ、稲城市の吉方公園の遊具やトイレに接着剤を付けた疑い。接着剤は公園から約700メートル離れた建築現場から盗んだという。
(共同通信の記事から引用)

16歳から17歳の高校生であり、自分たちの行為が犯罪であると認識できないはずはありません。それでもウケ狙いの悪戯、という程度の認識なのでしょう。これは少年事件の処分経過がメディアによって詳細に報道されない事情があるため、ともいえます
まず、彼らの行為は建築現場から接着剤を盗み出しているため窃盗罪に問われます。そして建造物損壊と器物損壊です。警察に呼ばれて叱られて済む話ではなく、逮捕されており、逮捕状で48時間勾留されます(警察の留置場に留め置かれます)。5人の供述を突き合わせる必要があり、余罪についても調べる必要があるので裁判所に10日間の勾留を請求することになるでしょう。つまり自宅には帰れませんし、高校へも通学できません
余罪の調べが終わらないと更に10日間の勾留延長となりますが、そこは少年なので扱いは微妙です
事件と身柄は家庭裁判所に送られ、そこで家庭裁判所は観護措置決定を下すと考えられますので、5人は少年鑑別所に収容されます。観護措置は2週間であり、延長されて4週間以内に家庭裁判所で少年審判を受けることになります。なので、GW明けまで身柄が拘束され、高校の方は欠席が続きます。この程度の事件で退学処分にはならないとは思いますが、傷害事件や恐喝事件など悪質な犯行なら高校は退学処分でしょう。悪戯だったと弁解したところで通用しません。もちろん、この事件を理由に学校が停学処分を下したりすれば、出席日数不足で留年もあり得ます
身柄が拘束されている間に、親に頼んで被害額(器物の清掃、補修代、盗んだ接着剤の代金)を市役所等に支払う必要がありますが、5人の共犯だから5等分で話がまとまるかは微妙です。こうした事件では往々に被害額の弁済を拒む親が出てきます。5等分ではなく、主犯格が多く支払うべきだとゴネたり
少年審判の日までに余罪分も含めて被害弁済を終えたなら、5人は保護観察処分で済むものと思われます(少年院に送致するほどの事案ではありません)
本人たちはウケ狙いの悪戯であっても、社会はそう受け取らないのであり、責任も5分の1という扱いにはならないのだと理解する必要があります。これがもし強姦事件なら、5人とも少年院送致です
追記:公園遊具等の補修には約134万円かかる見込みであり、稲城市は少年たちに請求する考えだとか

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犯罪心理学の准教授が妻を刺殺 浅野被告初公判はまだ

昨年の3月16日、埼玉県庁前の路上で文教大准教授(当時)浅野正が妻を殺害し、逮捕されました。あれから1年が経過したのですが、浅野正は起訴はされたものの、初公判はいまだ開かれないままです
妻を刺殺した現場で逮捕されており、殺害を認める供述をしていたのですから、何か裁判の妨げになる事由があるとは思えないのですが
浅野正は逮捕後、鑑定留置となり、責任能力の有無について鑑定を受けています。警察、検察の取り調べの中で、精神的な不安定さがうかがえたのでしょう。責任能力について事前に精神鑑定した上で起訴されています
複雑な事件ではありませんし、立件するのが難しいとは思えません。起訴後は補充の取り調べを行い、検事と裁判官、弁護人の三者で公判前に争点整理が行われます。何について争うのか、起訴事実を認めるのか、事前に協議して公判をスムーズに進めるのが狙いです
検察が朝の被告を起訴したからには、刑事責任能力に問題はないとする鑑定結果が得られたからだと思われます。それでも公判が開けないというのならば、浅野被告の精神状態が悪化しているからなのか、と憶測したくなります
デイリー新潮の記事によれば、2020年1月から浅野被告は体調を崩したとかで、講義を休んでいたとあります。精神的な変調をきたし、妻殺害を思い立ったのもその頃だったのでしょうか?
浅野被告の研究実績を調べてみたのですが、ロールシャッハ・テストに関する論文を続けざまに発表しています。そちらは専門性の高い論文で一般向きではないため、今回は「心理的虐待と非行―少年院での家族への働き掛け―」と題する論文を紹介がてら取り上げます
2013年の文教大の研究紀要に掲載されたものです


心理的虐待と非行―少年院での家族への働き掛け―
Ⅰ はじめに
心理的虐待は、児童虐待の中で性的虐待や身体的虐待と同様に、子どもの身体・心理面での発育に悪影響を与えることが知られている。児童相談所が対応する児童虐待の中では、身体的虐待が最も多いが、食事を与えないなどのネグレクトに関する相談も3割近くを占めている。心理的虐待は日本だけの現象ではなく、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど世界各地で報告されている。
各国の調査をまとめてみると、36%の子どもが心理的虐待の体験があることを報告しており、地域による差や男女による違いはあまりみられない(Stoltenborgh, Bakermans-Kranenburg, Alink&van Ijzendoorn, 2012)。
心理的虐待には複数の行為が含まれるが、どれも言葉による虐待と併せて起こることが多いため、言葉による虐待が調査項目に含まれていれば、心理的虐待の定義や調査方法によって流布率が大きく変わることはない。幼児期に心理的虐待を受けた体験は、子どもの抑うつ傾向や不安を高めるなど情緒面の発達に影響する他、行為障害、衝動性、攻撃行動、低い自己統制など、非行や問題行動につながる特徴とも関連している(Gratz, Latzman, Tull, Reynolds &Lejuez, 2011; Manly, Kim, Rogosch&Cicchetti, 2001)。性的虐待や身体的虐待が非行発生の一因となることがあるが、心理的虐待も同様であるといえる。
(中略)
本稿では、まず非行少年の家族関係をテーマとした実証研究を概観し、非行との関連が指摘されている家族要因を整理する。それにより、非行につながりやすい心理的虐待の具体的な虐待内容を明確にしたい。

奇をてらったところもない、極めてまっとうな内容の論文です
児童虐待と聞けば、何よりも殴る蹴るといった身体的な暴力が頭に浮かびます。それに匹敵するくらい心理的な虐待もこどもの心を蝕み、非行化の要因になってしまうとの視点に立った研究です
心理的虐待は身体への暴力に比べ、親はそれと意識し辛いものであり、逆に言えばさしたる抵抗もためらいも感じることなく日常的に繰り返してしまいがちです

Ⅱ 非行のリスクとなる家族要因
(中略)
この研究の中で非行との関係が強く表れたものは、ネグレクト、親の拒否的な態度、親が子どもに敵意や怒りをもって接すること、あるいはそれらが組み合わされた養育態度である。いずれも広い意味での心理的虐待の範疇に入るものと思われる。ただし心理的虐待の中でも、言葉による虐待、つまり大声で叱りつけたり怒鳴りつけるというものは、非行との関連は比較的小さかった。興味深いのは、叩くとか蹴るなどの身体的虐待と非行との関連はある程度示されているが、身体的虐待と比べると心理的虐待の方が非行に強く影響するという点である。叩いたり怒鳴ったりという行為の方が目立つため、関心もそちらに向きやすいが、育児放棄や、親が拒否的で敵意や怒りをもって子どもに接するというように、一見目につきにくいが、親子の情緒的な関係を損なう態度にこそ、より重大な問題が潜んでいるといえる。心理的虐待の予防が、子どもの非行や問題行動を防止することにつながるという指摘が、この実証研究によっても裏付けられるといえる。

家庭内でも心理的虐待を防ぎことがこどもの非行化を防ぐ手立てになる、との指摘は理解できますが、個別に各家庭に働きけるのはなかなか難しいのです。さらに家庭だけでなく、学校や学習塾、スポーツ、習い事の場など、こどもを取り巻く環境での心理的虐待にも目を向ける必要があります。少年野球やバレーボールクラブなど、勝つことが目的と化してしまい、体罰でも心理的虐待でも勝つためなら当然、という雰囲気が形成される場合が少なくありません

Ⅲ 少年院での家族への働き掛け
2007年に少年院法が改正され、少年院において必要があるときは保護者に対し、監護に関する責任を自覚させ、矯正教育の実効を上げるために
指導、助言その他の適当な措置を執ることができるということが、法律上明記された。それ以前も少年院では保護者への働き掛けは行われてきたが、法的な根拠が明確になり、少年院のより一層積極的な役割が求められるようになったといえる。少年院では少年と保護者が手紙のやり取りをしたり、保護者が少年院を訪れて少年と面会をするため、そうした機会を利用して親子関係改善のための指導が行われる。また、少年院の敷地内にある家庭寮という、普通の一軒家に似た建物に少年と保護者が泊り、通常の面会よりも長い時間を親子で過ごし、その間に職員が必要な働き掛けをすることがある。少年に対しては、ロールレタリング、内観、課題作文などにより、少年院に在院している期間を通して、継続的に生育歴や家族環境を振り返らせている。また、運動会やレクリエーション等に保護者を招き、親子が一緒に行事に参加して交流を深めることもある。こうした従来からの取り組みに加え、改正少年院法施行後は、各少年院で工夫した取り組みがなされている。例えば、青葉女子学園では、2007年の少年院法の改正後、処遇課程ごとに保護者会を実施するようになった(来栖, 2010)。新入時保護者会と出院時保護者会の他、個別の面談も行い職員と保護者が接触する機会を増やしている。さらに、保護者参加型授業「育みの講座」を始めている。青葉女子学園は女子少年院であるため、将来母親になる女子少年に対し、健全な親になるための指導をするというものであるが、この講座には保護者も一緒に参加する。

2007年の少年院法改正により、処遇現場での取り組みが随分と変わったのだとあらためて認識させられます
もちろん、こうした取り組みがすべて上手く行われているとは限りませんし、どれだけ効果があるのか検証も必要になってきます
ただ、目的な明確になり、そのための方法論がきちんと明示されているのは大事なことです。ただ単に説教しているだけ、と外部からは思われがちなので

Ⅳ 結び
非行少年の家族に関する系統的レビューでは、非行と関連のある家族要因が示されているが、広い意味での心理的虐待が非行の促進要因として含まれている。こうした非行のリスクとなる家族要因を改善することが、再非行の防止につながる。
一方で、児童虐待防止の介入に関しては、虐待を予防するという直接的な効果だけではなく、親子の愛着を促進したり、親の管理力や子育てに関するスキルが向上するという副次的効果もあり、内容として非行の促進および抑制要因の改善・向上も含まれている。2007年の改正少年院法の施行以来、本稿で紹介した青葉女子学園での保護者参加型授業「育みの講座」のような取り組みが全国の少年院で様々に工夫されて実践されているが、その中で、場合によっては児童虐待防止に有効とされる方法を参考にしたりモデルにするなどして、心理的虐待を含む家族内の非行の促進要因を意図的・計画的に改善することが望まれる。

論文の中には家族療法(ペアレント・トレーニング)への取り組みなど紹介した部分もあるのですが、引用は割愛します
研究論文というより現状での取り組みを紹介する内容の論文ですが、手堅くまとめられており、これが妻を刺し殺すことになる人物の書いたものだと判別できる人はいないでしょう
なぜ、浅野被告が妻を憎み、刺殺するまで敵意を募らせるに至ったのか、浅野被告自身が法廷で語る日が来ると思いたいのですが、どうなのでしょうか?
妻を刺殺するからには、相当強い殺人の衝動に駆られていたと推測されるのであり、それが何によるものであったのか気になります

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」 真っ直ぐな生き方を問う

現代ビジネスに掲載されている評論家杉田俊介の、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に言及した評論を今回取り上げます
杉田評論はゲンドウの描かれ方、そして彼の生き様を主眼として展開されます
数学の研究者にとって大事なのは難問を解き、証明することではなく、「問いを立てる」ことだと聞ききました。つまり、何が問題であるのか問いを定式化し、提示する能力が大事だという話です
アニメーションであれ、文学作品であれ、単に「面白かった」とか「つまらない」などと感想を述べるのではなく、作品から何を読み取り、何が問題であるのか「問いを立てる」ことが重要なのでしょう

『シン・エヴァ』、私たちは「ゲンドウの描かれ方」に感動するだけでいいのか? 根本的な疑問

誰よりも「チルドレン」なゲンドウ
単純な点だが、次のことを確認しておこう。以前から書いているように(拙著『戦争と虚構』等を参照)、私は『エヴァ』シリーズの中心には、息子のシンジよりも父親のゲンドウがいると考えてきた。
『エヴァ』の世界では、基本的に大人たちが十分に責任を取らず、子どもたちに責任を押し付け、利己的な陰謀に走り、代理戦争を戦わせているのであり、だからこそ、この世界の根本問題が永遠に解決しない(もちろん作中の設定がそれを強いているわけだが、それにしてもやれることはもっとあるはずだ)。その点をもどかしく感じてきた。
ゲンドウは、職場(組織)のネルフでは厳格に冷徹に行動し、シンジやレイを道具のように扱ったりと、愛人の心身を搾取したりと、身勝手な大人にみえる。エヴァに乗るチルドレンの条件は「母親を喪失した14歳の子ども」とされていたが、誰よりもメンタル的に「チルドレン」(ガキ)であるのはゲンドウだった。
ゲンドウの究極の「願い」は、ゼーレの人類補完計画を利用して、かつて実験の失敗で死んだユイ(妻であり代理母でもある女性)を復活させ、一体化することにあった。妻=母なしには生きられず、社会的な他者たちとろくにコミュニケーションも取れないこと、それがゲンドウの根本的な「弱さ」だった。それはよくある未熟で利己的な母胎回帰願望と見分けがつかない。

今回この杉田評論を読んでいて思ったのは、自分たちが過剰なまでにシンジやアスカ、あるいはゲンドウやミサトに対して真っ直ぐな生き方を要求してきたこと、これに尽きます。真っ直ぐ生きること、自分らしく生きること、自分を曲げないことは理想とされ、それはそれで正しいと評価され価値があると認められているわけですが、本当にそうなのかと
現実社会の中で自分たちは必ずしも真っ直ぐ生きられるわけではないのであり、そこではさまざまな衝突、挫折、葛藤、苦悩がつきまといます
そして中学生の自殺を報じる記事が頭に浮びます。いじめに遭い、不登校になった彼女は自殺を選ぶ…
「逃げちゃダメだ」というのはエヴァンゲリオンの物語の中でも特に有名な台詞でしょう。ただし、逃げないという選択肢が本当に最適解なのか、という疑問がここで湧きます。いじめに遭い、不登校になった自身の境遇を、彼女は「自分が逃げている」と感じたのかもしれません。それは同時に逃げてしまった自身を責めているわけです
ですが、いじめに遭ったなら「逃げてもよいのでは?」と思うのです。使徒と闘い地球を救えと要求されているのでもなし
学校に適応できないのであれば、逃げてもよいのでしょう。他に替えが効かないエヴァのパイロットではないのですから
自殺するくらいなら、逃げて逃げて逃げまくり、逃げる自分を正当化し、「自分が悪いんじゃない。世の中が悪いのさ」と開き直るくらいでもよいのでは?
人生を真っ直ぐ生きず、斜めに生きるという選択肢もありでしょう
話は逸れてしまうのですが、息子や娘が自殺すれば親は悲しむわけです。有名大学に進学するより、東証一部上場企業に就職するより、ただ生きていてほしかったはずです
不登校になったからといって自殺しなければならない道理はありません。高校中退でも運転免許を取得すれば、働き口はいくらでもあり食べていける時代です

旧世代/新世代を切り分けていいのか?
私の論考は、あくまでもゲンドウを中心とする大人たちのサイドから『シン』の決着に疑問を述べたものでしかない。子どもたちの側から見れば――シンジの急激な成長、レイ(仮)の感情の開花、アスカの承認欲求の充足など――、無数の生命の誕生を寿ぎ、農村的自然の豊かさを祝福し、虚構(アニメ)と現実(実写)が一体化したデジタルネイチャーな未来を肯定する物語として読み解けるかもしれない。
滅びていく旧世代の「おじさん」たち、それとは対照的に、手を繋いで未来へと駆けていく新世紀の子ども・若者たち。その残酷なまでの対比が鮮やかに描かれているとも言える。
しかし、こうした旧世代/新世代の切り分けは、何かをスキップしていないか。解放されるには早すぎるのではないか(序盤での重度の鬱状態から立ち直ったあとのシンジは、はっきり言って、『エヴァ』の物語を手っ取り早く完結させるための無敵の狂言回しのようで、成熟や成長のリアリティを感じなかった)
では、あらためて、大人の男たちの責任の形とは何か。もはや悠長に成熟を問うのではなく、社会に対する責任を背負った男性像とは。社会変革的な「男性」になるとは。ゲンドウの存在を中心にみるかぎり、『シン』は出発点ではあっても、すべての終わりではありえない。率直にそう思った。

中高年のサラリーマンが会社の悪口をぶつくさ言いながら、それでも出社して仕事をこなすような斜めに構えた生き方をゲンドウがしているわけではありません。ただ、斜めに構えて生きている大人が少なくない数いるのも事実です
社畜と呼ばれようとも、停年まで会社にしがみついているのはみっともないと言われようとも
ゲンドウは何もしなかったわけでもなく、逃げまくっていたわけでもなく、特務機関ネルフの立ち上げと運営、エヴァンゲリオン零号機や初号機の製造と運用など、困難な業務を中心になって遂行してきたのであり、人類の危機に立ち向かう体制を作った功績は認めるべきでしょう。ただ、彼個人の目的のためであったとしても
杉田評論では旧世代/新世代という色分けをしていますが、新世代もやがては旧世代になるのであり、新世代に期待しすぎるのもどうかと思ってしまいます
14歳の少年に過剰な期待をするのがそもそも間違いだという気がします(シンジやアスカの年齢を考えれば、成熟や成長にリアリティがないのは当然です。そもそも成熟する年齢ではありません)
新世代だからといって輝かしい未来が待っているわけでもなし
旧世代が放置した問題を押し付けられるのは迷惑な限りであり、現時点で解決しない問題が未来では解決できるなどと安易に考えるのは間違いでしょう
「逃げちゃダメだ」と叫ぶシンジには多大な苦難なのしかかるわけですが、あそこで逃げたならまた別な生き方がシンジにはあったはずです
杉田評論そのものとは無関係な話になってしまいましたが、思ったところを書きました

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伊丹市の元校長 児童買春で逮捕

定年退職した後、教育委員会の非常勤職員として再雇用されていた元小学校校長が児童買春と児童ポルノ法違反の容疑で逮捕された、と報道されています
退職後、気の緩みなのか開放感からなのか、SNSで知り合った少女を買春していたようです(現職の校長時代はやっていない、と本人は主張)

とんでもない小学校のエロ校長が逮捕され、教育界に激震が走っている。児童買春と児童ポルノ法違反などの疑いで大阪府警寝屋川署に逮捕されたのは、伊丹市立小学校の元校長で教育委員会の非常勤職員・峰松誠治容疑者(62)。
容疑はSNSで知り合った女子高校生に2020年9月~11月にかけて、現金15000円を渡してみだらな行為をしたほか、別の女性のわいせつ画像3枚をSNSを通じて約5000円で販売したという教育者としてあるまじき行為だった。
峰松容疑者は楽天イーグルスの田中将大投手、巨人軍の坂本勇人選手が卒業した兵庫県伊丹市では最も有名な小学校の校長も歴任した。定年後は伊丹市内の幼稚園の園長も務めたが、その素顔はとんでもないロリコンだったというのだ。
峰松容疑者が伊丹市教育委員会に駆け込んできたのは、3月12日早朝――。伊丹市教育委員会の担当者はこう振り返る。
「憔悴した様子で『辞表を出します、受け取ってくれ』といきなり話がありました」
その前日の3月11日朝、峰松容疑者の自宅に大阪府警寝屋川署が踏み込んだ。児童買春などの容疑で事情を聞きたい、という要請だったが、その日は逮捕されることはなく、伊丹市内の家に帰ることができた。
「バレたきっかけはサイバーパトロールです。児童ポルノを販売するというSNSを見つけて追跡。その結果、峰松容疑者が浮上した。さらに調べたところ、児童買春も判明したという事件です。悪質なので逮捕となりました」(捜査関係者)
前出の教育委員会担当者に峰松容疑者が告白した内容は、教育者として信じがたいものだった。
「峰松容疑者は児童買春とわいせつ画像売買の2つの容疑で逮捕されましたが、事実と認めていました。まじめで実直な先生だったので、ほんまかと驚いた。学生と思われる女性と3度、会社員という女性と1度、関係を持ったと説明していた。2人ともツイッターで知り合ったとそうです。学生という女性には買春の対価として1回につき1万5千円から3万円を支払った。会社員は1回3万円で、記憶は鮮明だと語っていました」
(AERAの記事から引用)

他の報道も併せて読むと、買春よりも写真の販売が「悪質」と判断されたようです。逮捕容疑は5000円で写真を3枚販売した件ですが、実際にはもっと販売していたのかもしれません
教師時代は「まじめて実直」だとしても、心の内には若い女の子を相手にあんなことやこんなことをしたい、との欲望があったのでしょう
手を出してしまったからには責任を問われ、刑罰を受け、勤続30年以上の教師としての経歴も泥にまみれてしまいます
峰松容疑者の家族はさぞ呆れ返っているのではないでしょうか?
もちろん、元校長であるから記事になったのであり、同様の犯罪で逮捕されても記事にならない一般人が大勢いるのは確かでしょう
それでも犯罪は犯罪です

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女子児童5人を強姦し懲役20年 鬼畜教師
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痴漢懲戒免の元教師が女子高生連れまわして逮捕
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電車で女子中学生に体液 元教頭は罰金40万円
電車で女子中学生に体液 教頭は懲戒免職
札幌の中学教諭 28年前のわいせつ行為で懲戒免職
女性教師が少年にわいせつ行為で懲戒処分

女性をボンネットに乗せ暴走 住職逮捕

あおり運転、危険運転に加え、コンビニエンスストアに高齢者の運転する車が突っ込む事故が頻繁に報道されています
車は走る凶器であり、人にぶつかれば簡単に命を奪ってしまう機械なのですが、毎日運転している人はそうした感覚を失ってしまうのでしょうか?
茨城県笠間市で寺の住職(78歳)が自分の車のボンネットの上に若い女性を乗せたまま走行し、さらには振り落とそうと蛇行したり急ブレーキをかけたりで、殺人未遂容疑で逮捕されたと報じられています
78歳にもなって何をしているのやら


茨城県警石岡署は4日、交通上のトラブルのあった女性をボンネットに乗せた状態で車を約960メートル走らせたとして、殺人未遂の疑いで、笠間市上郷、住職、田代貫章容疑者(78)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は同日午後0時半ごろ、笠間市泉の国道355号で、交通上のトラブルから車の前に立ちふさがった坂東市、歯科衛生士、女性(30)に対し、車を発進。女性がボンネットにしがみついたにもかかわらず、そのまま車を走らせ、蛇行運転や急ブレーキをかけるなどした疑い。
同署によると、田代容疑者は女性に対し、ボンネットに乗せて走ったことは認めているが、殺意は否認している。女性とは面識がなかった。田代容疑者と女性は常磐自動車道でトラブルになり、小美玉市の小美玉スマートインターで下り、笠間市方面へ向かっていたという。同インター付近で女性の関係者から「車に足をひかれ、逃げられた」などと、110番があった。
(茨城新聞の記事から引用)


別の報道によれば、女性の方が田代容疑者に「あおり運転をされた」と申し入れ、トラブルになったのだとか
昼間の時間帯ですし、田代容疑者は現場から車で立ち去ろうとせず、警察を呼んで話し合えばよかったのではないかと思うのですが
田代容疑者がパニック状態になり、車の前に立ちはだかる女性を無視して発進させ、女性が車のボンネットにしがみついたのでさらにパニックになった可能性は考えられます。が、それでも女性をボンネットから振り落とそうと蛇行したり、急ブレーキをかけたら転落して重傷を負う危険があるわけで、殺人未遂に問われるのは当然でしょう
冷静に対処すれば大事にならないものを、わざわざ最悪の事態に至らしめる真似をするのですから言葉もありません
僧侶だから、78歳だからと指摘するまでもなく、車を運転する以上、他者の安全に十分注意を払う義務を負うわけです。それができないのなら運転してはいけません
田代容疑者は日蓮宗一心寺の住職のようです。日蓮上人もさぞ、苦い顔をしておられるのではないでしょうか
最近の判決を見ると80歳以上の高齢者であっても有罪判決が下され、刑務所に収監されるのが当たり前です。高齢を理由に実刑を免れる可能性は限りなく低いのであり、殺人未遂で悪質な行為(運転)と判断されれば実刑もあり得ます。弁護士を立てて必死に示談に持ち込もうとすると思われますが

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下関無差別殺人での死刑判決に疑問 青沼陽一郎

何かと話題を提供してくれる週刊文春ですが、中には理解に苦しむ内容の記事も少なくありません
文春オンラインに掲載されている青沼陽一郎の『「私が見た21の死刑判決」より』を、今回取り上げます。これは文春新書から出ている同名書の抜粋のようです
死刑判決の下された事件を、ジャーナリストで作家である青沼陽一郎なりの視点で描いたものですが、よくあるジャーナリストの独りよがりな作文です。自分だけが鋭い時代感覚で事件と事件を取り巻く社会の異常性を捉え告発しているのだ、と言いたいだけの内容でしょう
長文の記事なので、文末の部分のみ引用します。全文を読みたい方は文春オンラインにアクセス願います
記事では1999年9月、JR下関駅にレンタカーで突っ込み、包丁で駅の利用客5人を殺害し、10人に重軽傷を負わせて死刑判決を受けた上部康明について触れたものです(上部死刑囚は2012年3月に死刑が執行されています)

「ただでは死ねない」睡眠薬120錠を飲んで駅に突っ込んだ下関通り魔事件にみる死刑相当事犯の“奇妙な共通点”
(前略)
最初に社会や組織、集団に適応できない個人としての存在がある。そこに苦しみを感じる。しかし、社会は決して自己に対して適応しようと変わってくれるものではなかった。それこそ、母親の胸のうちにあり、父親の経済的庇護の下にあった子どもの頃であれば、家族という最も小さな世界の側が包み込んで融通していてくれたからよかった。それが大人になると、父も母も離れていく。世界が変わらないのであれば、自分の側が変わるしかない。そこで診療を受け、あるいは修行によって、自らを変えていこうとする。時にはクスリの力にも頼る。内側を変えようとする。それでも、思ったような自分にはなれずに悩む。社会的に優位に立てると信じた学歴には裏切られ、あるいは学歴がないことをその原因のひとつと考える。異性への憧れも異国への逃避行にも裏切られた。変わろうとした努力する自分に罪はない。あるところまでいって、自己が変化することに頓挫したとき、究極の変革は自分を失うこと、すなわち自殺にあると知る。それが苦しみからの解放である。どうせ死んで無くなるならば、最後に世界の側に働きかけることで、今ある環境に手を加えてみようとする。世界に向かって自分の存在を確かめようとする。攻撃性は自己変革の失意がもたらした命の取引である。どうせ最後なら、世界の変革へと挑み、人を傷つける。受け入れてくれない社会を、自分とは違う他者を変えようとする。平等に同じ失意の痛みを味わわせる。他者であれば誰でもいい──。
2008年6月に発生した、秋葉原の通り魔事件だって、下関の事件と基本的には同じパターンだろう。
車で人通りの中を疾走して殺し、刃物を持って通行人を追い回す。そして、その場で取り押さえられて観念する。ぼくにいわせれば、同じことを繰り返しているに過ぎない。
「殺人者はみんな異常じゃないですか」
自分を変えるつもりが、麻原という虚像に全てを投げ出してしまったのがオウムということになる。服従することで理想の自分が手に入る。迷うこともない。責任は教祖が担ってくれる。悩みから解放された世界。その特異な空間が現実の世界を変えようと、ある日攻撃を仕掛けてきただけのことだと、ぼくは思っている。
ところが、攻撃を受けた側では、まったく身に覚えもなければ、恨みを受ける因果もない話だった。人の命を奪わないという最低限のルールと共通認識の中で安全に暮らしている人間からは、理解のできない行為にほかならない。
そこで、鑑定によってその時の殺人者の内側を探ろうとする。合理的な説明を求めようとする。本当に理非分別能力に欠けていたのなら、社会のルールすなわち法律によって刑事責任は問えないことになる。
物理的な薬物による作用が認められたのが、ハイジャック犯だった。
そうでないものには、死刑が適用される。
では、その判断は誰がするのか。
それが裁判官であり、これからは裁判員ということになる。
怖いことに、裁判員の中にはハイジャック犯と同じクスリを呑んでいる人も入ってくるかもしれないのだが──。
3通りの専門家による見解と、刑事責任能力の有無が分かれた鑑定結果から、5人を殺した下関の通り魔には、結局、死刑の判決が言い渡されている。
ひとりの被告人にいく通りもの診断、鑑定結果がでてくることが、精神鑑定の不確実さを証明しているようなものだ。
鑑定結果そのものもどこまで信用していいものか。どこまでが責任を追及できて、どこまでが責任を免れるのか。どこまでが異常で、どこまでが正常なのか。
(以下、略)

長文の記事です。これでも文春オンラインで2回に分けて掲載されている記事の1回分から、その一部を引用しただけなのですが
まあ、「ポエムかよ」との突っ込みは横に置いて、自分の思うところを手短に述べます
上記の記事で赤線表示をした部分が自分としては納得できないところであり、異論を書きます
上部康明死刑囚については、起訴前に簡易鑑定が1回行われ、その後山口地裁下関支部の判断で精神鑑定が行われ、福島章上智大学名誉教授と保崎秀夫慶応大学名誉教授がそれぞれ鑑定を実施しています。日本で精神鑑定といえば福島章の名前が出るくらい、数多くの鑑定を実施してきた人物です。が、福島教授の見立ても、福島教授なりの理論による一側面であり、一側面でしかないのです
人間の精神状況など複雑怪奇で凸凹なものであり、それをA理論で分析すれば「Aの1」という鑑定結果が得られます。B理論で分析すれば「Bの1」という鑑定結果が得られるでしょう。なので、1人の被告人に対し異なる鑑定結果が出るのは不思議でも何でもありません
凸凹で複雑怪奇な塊にどの角度で光を当てるかにより、見え方は異なるのですから
精神鑑定というのはそうしたものです。以前、当ブログで昔のニュース番組のコメンテーターが「精神鑑定は方法論が統一されておれず、鑑定する人によって結果のばらつきがある」と欠陥であるかのような指摘をしていました。しかし、その解釈は大間違いであり、複数の方法論によって鑑定をする(異なる角度から光を当てる)ことが重要であり有効なのです。精神鑑定を単一の理論だけで実施したのでは、一側面だけしか見ないのと同じです。精神医学でもその根幹となる理論はいくつもあり、どの理論を依り何処にするかで見方が変わります
この場合、福島鑑定も保崎鑑定も汲むべきところはあり、それを裁判官が判断して結論(死刑)を下しているのであり、現状の裁判制度として正常な手続きです。もし上部被告を死刑に処さないのであれば、被害者やその家族は報われません。ジャーナリストのセンチメンタルな回顧など役に立たないのであり…
青沼陽一郎は長く事件を取材し、現場を歩いてきた人物なのでしょうが、明らかに勉強不足です。もっと基本となる犯罪心理学や精神医学をきちんと学んでもらいたいものです
拘置所で被告人に20分ほど面会しただけで、その人物を理解した気になるのも大間違いです(多くのジャーナリストがこうした勘違いをし、いわゆる実録物と呼ばれるルポルタージュを書いています)
自分の経験を述べると、恐喝容疑で逮捕された男は、「自分はそんな事件、やっていませんよ」といかにも実直そうに主張していたのですが、深夜の就寝時間中に「テメー、俺を誰だと思ってやがる。殺すぞ」と寝言を繰り返していました。だから彼が恐喝犯だと決めつけられるものではありませんが、彼が夢(無意識)の中で恐喝を繰り返しているのは確かでしょう。面会場面だけが彼のすべてではありません
20分だけの面会で得られる情報に依存し、「自分こそが死刑囚の本当の姿を知っているのだ」などと思いこむのは大間違いです
追記:起訴前の簡易鑑定でも40万円から50万円、本格的な精神鑑定ともなれば80万円から100万円の費用がかかるため、1つの事件で何回も精神鑑定を実施するわけにはいきません。これはすべて国費で負担となり、国民の税金が使われるのですから

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南カリフォルニア大 性犯罪を繰り返した校医

南カリフォルニア大学の婦人科校医が、学生らに性犯罪を繰り返していた事件を先日取り上げました。事件の経緯を確認していませんでしたので、過去の記事を引っ張り出して貼っておきます
被害者からの申し出があったにもかかわらず、大学側は何の対応もせず放置し、挙げ句にジョージ・ティンダル医師が密かに退職することを容認していた、とあります。つまり大学側は事件化などせず、闇に葬る気だったのでしょう
2018年5月の報道は以下のようになっています

米ロサンゼルスで21日、南カリフォルニア大学(University of Southern California)に30年近く勤務していた医師から性的虐待を受けたと主張する女性5人が、医師と大学を相手取って裁判所に訴えを起こした。女性らは大学に被害を訴えたものの、大学側は医師の不法行為を放置していたという。
訴えられたのは昨年まで南カリフォルニア大の学生保健センターに婦人科の医師として勤務していたジョージ・ティンダル(George Tyndall)被告(71)。AFPがロサンゼルス郡上級裁判所から入手した訴状には、ティンダル被告が長年にわたって行ってきたとされる性的虐待の様子が詳細に記されていた。
原告女性の1人は2003年に婦人科検診を受けた際に無理やり膣内に被告の手を手首まで突っ込まれ、みだらなことを言われたと訴えており、また別の女性は2008年、初診にもかかわらず胸をまさぐられた上にいやらしい目つきで見られたという。
原告女性たちによると主任看護師が被害を大学が放置していることに驚き、学内のレイプ対応センターに報告。2016年になってようやく大学側は調査を開始したという。その後、ティンダル被告は昨年6月に「隠密に」退職することを認められたという。
(AFPの記事から引用)

そしてティンダル容疑者が逮捕されたのは2019年6月です。南カリフォルニア大の学長がティンダル容疑者の犯行を隠蔽していた責任を問われ、辞任したと書かれています

南カリフォルニア大学(USC)の婦人科医として30年近くにわたり勤務していたジョージ・ティンダル容疑者(72)が26日、患者400人以上に対する性的暴行容疑29件で逮捕された。
検察官によると、性的暴行はティンダル容疑者がキャンパスのヘルスセンターで働いていた2009年から2016年に起き、被害者は年齢17歳から29歳の学生ら。
USC側は2016年、ティンダル容疑者をめぐる疑惑についての調査に着手し、一連のスキャンダルは昨年学長を辞任に追い込んだ。大学側は、被害者による集団訴訟で2億ドル以上の和解金を支払った。
逮捕時、ティンダル容疑者は自宅に38口径リボルバーを所持していた。違法な所持である可能性が高く、警察が捜査している。
(Weekly LALALA の記事から引用)

事件が明るみに出てから逮捕に至るまで1年以上間があるのは、何とも不可解です。ティダル容疑者の方がどうなったか検索していますが、起訴されて判決が下されたのか、現時点では分かりません
さて、以前当ブログで取り上げた、ミシガン州立大の医師でアメリカ女子体操チームのチームドクターを務めていたラリー・ナサール受刑者による性犯罪事件では、332人の被害者に対し、ミシガン州立大学がおよそ550億円を支払うことになったと報じられています
もちろん、州立大学にそれだけのお金があるはずもなく、卒業生から寄付を集めたり、さまざまな方法で和解金を用意するのでしょう

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」 シンジとゲンドウの和解

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開にかこつけ、連日「エヴァンゲリオン」シリーズについて語っています
今回は文春オンラインに掲載されたアニメーション評論家藤津亮太の記事を取り上げます
主題はシンジとゲンドウの和解は成立するのか、というものです
劇場版をまだ観ていませんので、作品の中でシンジとゲンドウの関係がどう描かれているのか分かりません。が、分からないなりに検討し、心理臨床の場として和解が可能かどうかを思索を試みます

3回目の結末を迎えた『エヴァンゲリオン』 今だからこそ描かれた「描きたいもの」と「描かなくてはならないもの」
「こうなるしかない」かたち
では『シン・エヴァ』の人類補完計画では何が描かれたのか。それはシンジとゲンドウの直接対決である。そもそも『新世紀エヴァンゲリオン』はゲンドウがシンジを一方的にエヴァンゲリオンのパイロットにしたことが全ての始まり。しかしテレビシリーズもその劇場版も、そこを正面から扱うことはなかった。だからシンジとゲンドウの対決は、四半世紀を経て初めて正面から「描かれるべき部分が描かれた」ということができる。
とはいえその内容は決して驚くようなものではない。むしろ「こうなるしかない」と納得できる、とても自然なものだった。例えば、ゲンドウが人類補完計画を進める理由も、これまで描かれた通りだし、シンジとの関係についても、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』でゲンドウが今際の際に語り、ユイに「シンジが怖かったのね」と評された通りだ。
ただ、重要なのは『シン・エヴァ』では、この自分の弱さをゲンドウが、シンジに対して語るところにあると思う。しかも情けないほど感情を露わにして。そこに2人が直接対決した意味がある。そして現実世界で成長したシンジだからこそ、弱さを吐露するゲンドウの姿も受け入れることができた。こうして過去の2つのラストを包含しつつ、登場人物たちの物語に決着をつけて『エヴァンゲリオン』は三度目の結末を迎えたのである。

一般論化するのが妥当であるかはともかく、ゲンドウを仕事にのめり込んで家庭を顧みない父親(そのくせ、愛人を作っていたりする)と見なして考えれば、息子であるシンジが父親に不信感を抱き尊敬もせず、「こんな大人にだけはなりたくない」と思うのは当然でしょう
さて、そんな父と息子の間で和解は成立するのでしょうか?
端的に言って「無理」だと考えます
もちろん、表面上の和解は可能でしょう。シンジが少しばかり大人になり、ゲンドウのずるさや身勝手をある程度許容できるだけの社会性を身につけられたのであれば
しかし、長い歳月をかけてこじれにこじれた親子関係を修復し、和解に持ち込むには時間もかかりますし、父親にも息子にも価値観や人生観の変容が求められます
世の中に断絶した親子がいかに多いかを思い起こせば、和解など奇跡のようなものといえます
ただし、そうではあってもエヴァンゲリオンの物語を完結させるためには、シンジとゲンドウが直接対峙し、そこで何かを語り合う場面が必要だったと推測します

「現在」に縛られながら作られてきた『エヴァンゲリオン』
『シン・エヴァ』は「描きたいもの(スペクタル)」と「描かなくてはならないもの(ドラマ)」が、どちらかがどちらかのためにあるという関係ではなく、融合というよりは、それぞれのまま2つの柱として屹立している作品なのだと思う。そこに最大の特徴がある。その点で世間が思う“映画”とは似て非なる形をしており、唯一といっていい(『:序』『:破』『:Q』とも異なる)作品として出来上がっている。観客が感じた圧倒的な体験は、この2つの太い柱の中で、自らの感性が激しく揺り動かされるところから生まれたものなのだろう。
さて黒沢は件の文章の終盤に、こんなことを書いている。“映画”という表現がなにかを問うてしまうのは、そこに「不変」を映画を成立させるよすがにしようという考えがあるからだ、と黒沢は指摘するのだ。
「つまるところ不変という名の甘美な幻想にあると思う。もし十年先の人がこの作品を見たとしたら、とか、これが仮に七〇年代活劇だったとしたら、とか想定して映画を作ることなどはできはしない。映画製作とはうんざりするほど現在に縛られた、本当は不変とは縁もゆかりもない営みだ。『いかがわしさ』も『出鱈目さ』も全てそこに起因している。ではテレビジョンとどこか違うのだ、と問われれば、私はあえて『違いはない』と答えるだろう。それでいい」
『エヴァンゲリオン』もまた、「現在」に縛られながら、その時と場所に適合した作品のあり方を探り、それぞれ3回の結論を出してきた作品といえるのではないだろうか。そしてそこに、ある種の「いかがわしさ」も「出鱈目さ」もまた生じていた。そして、それは今回の『シン・エヴァ』も例外ではない。
不変を夢見るのではなく、現在に縛られながら生み出されていく様々な作品たち。それは『シン・エヴァ』作中でもいわれた「明日生きていくことだけ考えよう」という、現在と未来を孕んだ言葉と、深いところで響き合っているように思う。

文中にある「現在に縛られながら」との表現を翻案すると、「時代の空気に影響を受けて」という意味合いだろうと考えます
25年前と現在とで、社会状況がどう異なっているのかは、当ブログで取り上げた「エヴァンゲリオン」の論評・論文でそれぞれ触れているところであり、当然ながらそうした影響はあるのでしょう
ただし、あまり過大に「時代の空気に影響を受けている」と決めつけるのはどうか、という気もします
25年前のTVシリーズを観る上で当時の社会情勢を頭に入れておく必要はないのでしょうし、現在公開中の劇場版を観るについても、コロナ蔓延の社会情勢だの閉塞感を頭に置いてスクリーンと向かい合う必要はないはずです
それこそが「映画が時代を超える」ことであり、映画によって「甘美な幻想に浸る」のが可能になるのでは?
つまり、「観る側も作る側も時代に縛られてはいけない」と考えます
そして「甘美な幻想」を提供するという目的のためなら、シンジとゲンドウの和解を描くのもありでしょう
さて、話をシンジとゲンドウの親子に戻すのですが、親子間の葛藤は延々と繰り返されてきた問題であり、基本はそのまま(オイディプス王の物語のように)でしょう
なので、今現在、親子の関係が過去(25年前)と比べて変化したとはいえません
そして碇シンジは設定上14歳から15歳になる年齢であり、シンジが急速に大人びて物分りのよい人物となり、清濁併せ呑む度量を備えるにいたる可能性は皆無です
まだまだ父親に反抗したがる年齢である以上、やはりゲンドウとの和解は実現不可能と結論付けるしかありません

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「14歳のエヴァは終っていない」 酒鬼薔薇聖斗のエヴァンゲリオン
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セカイ系 「天気の子」からサリンジャー
「ノルウェイの森」をセカイ系だと批評する東浩紀
コロナ禍とセカイ系アニメ
中国メディアの陳腐な論評「日本アニメ、人気の秘密は民族文化」
セカイ系アニメを語る中国の論評

「エヴァンゲリオン」に言及した記事は、本文右の「エヴァンゲリオン」をクリックする表示されます

静岡の中学教頭 山本英仁の鬼畜な犯行

静岡県の中学教頭が少女2人を監禁しわいせつ行為をした事件で、静岡地方裁判所沼津支部は懲役12年の判決を言い渡しています
これで事件は一段落と言いたいところですが、現実には何も解決などしていないのでしょう。元教頭山本英仁被告と被害者との間には示談も成立していないようで、これから示談交渉が始まるのかどうか。山本被告側が示談に応じないのであれば、被害者側は山本被告の雇用主である静岡県を相手取って損害賠償請求の訴えを起こさなければならず、また時間がかかります
デイリー新潮が山本被告に対する判決を含め、記事にしていますので取り上げます

〈陰部に電動マッサージ器を挿入するなどの暴行を加え、その反抗を抑圧して同人と口腔性交し〉――3月15日の判決公判で読み上げられたのは、吐き気を催すような犯行態様だった。
***
およそ教職者とは思えない、獣のごとき犯行に及んだのは、静岡県沼津市にある市立中学で教頭を務めていた山本英仁(53)である。
昨年9月、あらかじめレンタカーに偽造のナンバープレートを取り付け、当時12歳だった中学生の少女を自宅付近で待ち伏せした山本。少女が帰ってくると、「荷物を運ぶのを手伝ってほしい」と嘘を言って車に誘った。そして、隙を見て彼女の手足をロープで縛り、口に粘着テープを貼った山本は、自分が管理する山小屋に彼女を監禁。服を脱がせると、〈陰部を直接指で弄ぶなどの暴行を加え、(中略)強制的に口腔性交し〉(判決文より)、その様子を携帯電話で撮影した。
警察がこの事件の証拠品を調べる中で浮上したのがもう一件の犯行である。こちらの被害者は当時13歳だった少女。2017年8月、「母親の承諾は取ってある」と嘘を言って自分の車に乗せ、車内にて冒頭で触れたようなおぞましい犯行に及んだ。さらにその様子を携帯電話で撮影し、事件のことを話したら「動画をばらまく」と脅したのだ。
山本と彼女は、過去に児童相談所勤務時の担当者として接点があった。また、山小屋に監禁された少女とは、勤務していた中学校の教員として面識があった。そのため、おそらく全く警戒心を抱かずに山本の誘いに応じたであろう彼女たちは、その獣のような本性を目の当たりにした時、どれほどショックを受けただろうか。「動画をばらまく」と脅されていた少女は「死んで償ってほしい」と公判で意見陳述したが、下された判決は懲役12年だった。
妻は学校の「マドンナ」
山本が勤務していた中学校に娘を通わせているという保護者の一人が語る。
「同じ年頃の娘をもつ身としては本当に驚いています。逆に娘の方は冷めたもんで、“ふーん、やばー”とか言っておしまい。そういう変なことをする先生って、雰囲気が独特で分かるものですが、山本先生はそういう感じは全くしなくて、むしろしっかりした先生だなと思っていたので意外です」
(中略)
「山本先生の奥さんは同じ中学の保健体育の先生で、優しくて美人だったから、マドンナじゃないけど、男子生徒の中には憧れていたヤツもいたくらい。当時は山本先生も20代後半くらいで、色黒でスポーティーな感じだった。女子生徒からも人気があったから、今回の事件は本当に信じられません」
山本の自宅近所の住人によると、
「山本さんの家は元々教育者一家。奥さんだけではなく、もう亡くなっているおじいちゃん(山本の父)も教師で、校長先生までやった。この地区でも区長を任されて信頼されていました。おばあちゃん(山本の母)も昔、小学生向けの学習塾をやっていました。山本さん夫妻には子どもが3人いて、上から女、男、男。長女は大学生で、一番下はまだ中学生くらいかな」
自分の子どもと同年代の少女を、歪んだ性欲のはけ口にしていたわけである。
(デイリー新潮の記事から引用)

山本被告の家族は判決をどう受け止めているのでしょうか?
裁判の中で山本被告は、「学校でパワハラやモラハラがあり、自分がストレスを受けていたので、学校や教育委員会に迷惑をかけてやろうと思った」と犯行動機を語り、2人の少女への行為が自分の性欲を満たすためではないとの弁明をしています
が、そのような弁明が通用するはずはなく、裁判長は判決の中で「「性的興奮を得るためではないなどと犯行態様にそぐわない不自然な供述に終始し、真摯な反省が認められない」と叱責しています
山本被告自身は刑務所に服役するとして、残された家族は大変です。数百万円もの損害賠償請求を突きつけられ、困惑しているのでしょう
実は先日、当ブログで取り上げた事件について、当事者からブログの記事削除の要請がきました。事件そのものは性犯罪とは呼べない内容ですが、「事件後もさまざまな制約を受け、非難を浴びているので記事を削除してもらいたい」という主旨の要請です。年に数件、そうした要請が届きます。モラルに反する行動をすればそれだけ世間から叩かれるのであり、信頼を回復するのは難しいわけです。もちろん、当ブログから記事を削除したからといって、世間が事件を忘れてくれたりはしません。削除することを拒むつもりはありませんが、インターネット上から事件に関する記述を消すのが唯一の解決策、などと考えてほしくはありません
話を戻して、山本被告がきちんと事件を向き合い、己の所業を反省する気があるなら、まずは被害者と向き合う誠実に示談を進める必要があります

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「エヴァンゲリオン」 精神分析と思春期理解

この記事を書いている途中、下書きとして保存していたのですが、ログインが切れてしまい再接続したら下書きが保存されておらず、消えていました。なぜ、こんなことが起こるのか、がっかりです
ともあれ、愚痴っていても仕方がないので、もう一度書き直します(この台詞を書くのも2度目です)

岡山県に就実大学というのが存在するのを、この論文を見て初めて知りました。創立は1979年なのだそうで、もう40年を超える歴史を有しているのだとか
さて、今回取り上げる論文は2019年2月の紀要に掲載されたものですから、新しい部類に入ります
ただ、論拠としているのは劇場版アニメーションではなく漫画版の方です。自分は漫画版を未読なので、テレビアニメーションのシリーズや、その後の劇場版などと比較し、どこがどう異なるのか正確には理解していません
が、前置きでダラダラ書くより、まずは論文を読んでいきましょう

漫画『新世紀エヴァンゲリオン』からみる思春期のこころ-情緒的ひきこもり状態を呈する思春期男子の精神分析的一考察ー
(前略)
そこで本論文では、思春期のこころの発達を理解することを目的とし、その手掛かりとして漫画『新世紀エヴァンゲリオン(貞本,1995-2014)』を取り上げたい。さらに、思春期のこころを理解する視点として精神分析を取り上げ、この物語を主人公シンジの夢とみなすことで、対象喪失や強い孤独感によって情緒的ひきこもり状態となった思春期男子の理解を深める。

平たく言えば、シンジという症例を読み解こうとする試みです
シンジが14歳の、思春期まっただ中の少年にありがちな症例と決めつけられるものではありませんし、シンジという症例を読み解いたからといって、中学生から高校生の、扱いづらい少年少女への理解が容易になるというわけでもありません
ただ、読み解くための方法論(当論文の場合はフロイトの精神分析、そしてフロイトの精神分析をさらに発展させたメラニー・クラインの抑うつポジション等の考えをバックボーンにしている)は、役に立つと考えます

(論文8ページ)
4.シンジの物語からみる思春期のこころ
漫画『新世紀エヴァンゲリオン』から思春期のこころを理解するにあたり、この物語をシンジの夢として捉えることができる理由と、精神分析における夢の位置づけ、および解釈の視点について説明する。
物語終盤の章、サード・インパクトによってシンジとレイは融合する。その中で、レイが「もとの世界に戻るのね」とシンジに問い、シンジが葛藤に満ち溢れた世界に留まる覚悟を決めたところで、この章は幕を閉じる。そして、最終章に入ると辺りはすっかり冬景色となり、シンジはアスカやケンスケと出会うがお互い覚えていない。このことから、ネルフで起きた一連の出来事は、今の世界とは全く別のところで起きた出来事であり、シンジの夢である可能性がうかがえる(実際に、アニメ版のエヴァンゲリオンは明らかに夢オチで終わっている。)
Freud(1900)は「夢は無意識への王道である」と記し、夢の内容を解釈することで人の無意識に接近できると考えた。さらに、後に Klein は夢が人の内的世界を描写していることを示唆している。また、精神分析では、人のこころの中にはいくつかのパーソナリティの部分が存在し、それらが複雑に絡み合うことで個人が形成されていると考えられている。例えば、Bion(1967)はパーソナリティを精神病部分と非精神病部分に、Meltzer(1968)は他者との現実的な関りを経験できる部分と自己破壊的態度へと誘う部分に区分し、患者のこころの状態を理解している。したがって、本論文ではこの物語を夢と捉えて内容を理解するだけでなく、この物語に現れる登場人物をシンジのこころのパーソナリティの一部である、との視点を踏まえながら考察する。

ジョン・シュタイナーの「病理的組織化」という概念を自分はよく理解していません。シュタイナーの著作は日本語訳が出版されているのですが、「こころの退避―精神病・神経症・境界例患者の病理的組織化」(岩崎学術出版)は2万5千円もするので手が出ません。しかもレビューによれば、誤訳が多いと指摘されています
物語の進行に伴ってシンジの示すさまざまな表情、反応、言動というものから一つの症例として読むのですが、14歳のシンジはまだ自己同一性を獲得していませんし、心の揺らぎはとても大きいと見なければなりません
矛盾するような言動があったとしても、それはそれでシンジのもの、と見て解釈する必要があります。物語の上でも、あるいはシンジの見ている夢の世界であるとしても、同じです

(論文10ページ)
物語の登場人物をシンジのパーソナリティの一部と考えると、情緒的絆を感じるパーソナリティが動き始めたとき、その関係を破壊しようとするパーソナリティが活動している、と理解できる。これは上述した「病理的組織化(Steiner,1993)」の病理である。また、Rosenfeld(1964)によると,病理的に組織化された状態では、悪い対象が理想化されることがあると考えられている。実際に、シンジはカヲル(使徒)に急接近する時期があり、一方的に心情を吐露したり一時とても頼りにしていたことから、悪い対象(使徒)が理想化されているところも垣間見える。
さらに、Steiner(1993)によると、病理的な組織化を形成している人には、こころの中に退避所があるとされる。そして、その退避所はこころの成長を伴わない不毛な場所と考えられている。物語を振り返ると、シンジは自らのこころが傷つくようなできごとに触れるとすぐに挫折し、叔父家族のもとに帰ろうとしている。シンジにとっての退避所は、叔父家族だったのかもしれない。しかし、叔父家族のところは心理的温かさを感じられるような場所ではなく、こころの成長は生じ得ない。したがって、この視点からも、シンジが病理的な組織化を形成している状態であることが支持される。

思春期に自分の理想と見なせる大人に出会えるかどうか、というのは人生に大きな影響を与えます
シンジにとって父ゲンドウは理想の大人ではなく、加持が一時期は理想ともいえるカッコいい大人でした
そしてカヲルが目の前に現れると、シンジは惹かれていきます。それは友人とか親友とかいうレベルを超え、「理想の自分」を見つけたかのように。そんなカヲルが使徒だったわけで、随分と大胆な設定です。もちろん、カヲルが唐突にネルフ内部に出現し、エヴァンゲリオンのパイロットとして訓練を受ける様にはある種の違和感が伴い、カヲルが使徒ではないかと視聴者にほのめかされるのですが(TVシリーズの話です)
上記の論文では「悪い対象が理想化される」と書かれていますが、これをカヲルに当てはめるのは違うと思うのですが
「悪い対象が理想化される」とは、「ヤクザに男らしさを見てしまう」とか、「暴走族の先輩にあこがれてしまう」ようなケースを言うのでは?

(論文11ページ)
Steiner(2011)によると、病理的な組織化を形成した人が心的退避所から抜け出したとき、圧倒的な劣等感や無力感にさいなまれ、「恥」の気持ちを抱くとされる。実際にシンジは、使徒との戦いやアスカとの比較の中で自分の無力さを知り、強い劣等感を抱いていた。また、アスカと協同して使徒を倒す際、シンジは強い「恥」の感覚を抱くこともあった。
先に述べたように、情緒的ひきこもり状態を呈する思春期の理解において、そのひきこもりが病理的組織化に由来するのか、それともアイデンティティの拡散あるいは混乱に由来するのかを把握することは難しい。Rosenfeld(1964)によると、病理的組織化の背景として自己愛の傷つきが想定されている。さらに、Kohut(1984)は自己愛が傷つく一因として母子関係における外傷的な共感不全を挙げている。シンジの養育環境を振り返ると、彼は幼いころに母親を亡くし、その後、叔父家族のもとに預けられていることから、自己愛が傷つきやすい環境であった可能性がある。したがって、シンジの情緒的ひきこもり状態は、病理的組織化に由来するのかもしれない。

シュタイナーの病理的組織化を理解する上では次の記事が参考になります。東京オリンピックや戦前の大日本帝国を例に挙げて説明しています
自分もこの記事を書いている途中に読んで、腑に落ちました

今のうちに言っておきたい、東京五輪への「大きな違和感」

シンジのひきこもり状態ですが、これを自分は上記のようなアイデンティティの混乱によるものと解釈してたように思います。それを病理的組織化によるもの、とする解釈は新発見です。この論文を取り上げた意義はそこのあるといえます

(論文11ページ)
4-3.心理療法への示唆
以上のことから、漫画『新世紀エヴァンゲリオン』は、情緒的な引きこもり状態、すなわち病理的な組織化を形成している思春期男子が、自身の心的退避所から抜け出し、他者と情緒的に接触することや他者に依存することの難しさを感じながら、先送りしていた心理的課題であるエディプス・コンプレックスに向き合い、思春期の課題とされるアイデンティティの獲得に取り組む様を描いた物語といえる。
(中略)
以上より、情緒的ひきこもり状態を呈する思春期の心理療法において、心理臨床家はまず彼らの親子関係を精査し、次いで先送りしている心理的課題を検討しながら多角的なアセスメントを実施したうえで、思春期の発達課題「アイデンティティの獲得 対 アイデンティティの混乱・拡散」に共に向き合う必要がある。このような取り組みは、寄る辺ない不安を抱える彼らの支えとなり、成人期に向かう新たな一歩、すなわち彼らの「新世紀」への旅立ちを後押しすることとなるだろう。

「新世紀」への旅立ちと書いていますが、思春期の混乱を抜け出すことが輝かしい未来につながるというものではありません。思春期特有の万能感を断念し、自分が何者でもないと認め(ヒーローにはなれないと認め)、平々凡々たる人生を受け入れることでもあります
3度の書き直しはさすがにきついので、ここで終わりとします

(関連記事)
エヴァンゲリオンは境界例 精神科医斎藤環
https://05448081.at.webry.info/202106/article_4.html
「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を振り返る
https://05448081.at.webry.info/202105/article_23.html
エヴァンゲリオン 少年は神話になったのか?
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マスク拒否男 エヴァに乗りそこねたシンジ君
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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」 真っ直ぐな生き方を問う
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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」 シンジとゲンドウの和解
https://05448081.at.webry.info/202104/article_5.html
「エヴァンゲリオン」を巡る言説 賛否の行方
大塚英志 「エヴァンゲリオン」を語る
エヴァンゲリオン 家族を問う物語
「エヴァンゲリオン」 若者の承認欲求
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の爽快感と疎外感
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」という「終わりの物語」
「エヴァンゲリオン」 14歳の自意識
なぜエヴァンゲリオンは若者の心をとらえるのか?
押井守監督の「エヴァンゲリオン」批判を考える
「アニメはオタクの消費財と化した」と指摘した押井守
「新世紀エヴァンゲリオン」を世界はどう観たのか?
「エヴァンゲリオン」庵野監督を語る週刊プレイボーイのスカスカ記事
北米でエヴァンゲリオン劇場版公開 海外の反応
エヴァを見るため氷点下でも並ぶロシア人
「エヴァンゲリオン」新作公開に思う
「14歳のエヴァは終っていない」 酒鬼薔薇聖斗のエヴァンゲリオン
エヴァンゲリオン 14歳のカルテ
エヴァンゲリオン 14歳のカルテ(2)
セカイ系アニメ 戦闘少女とダメ男
セカイ系アニメ 戦闘少女とダメ男(2)
セカイ系 「天気の子」からサリンジャー
「ノルウェイの森」をセカイ系だと批評する東浩紀
コロナ禍とセカイ系アニメ
中国メディアの陳腐な論評「日本アニメ、人気の秘密は民族文化」
セカイ系アニメを語る中国の論評

「エヴァンゲリオン」に言及した他の記事は、本文右のテーマ別記事で「エヴァンゲリオン」をクリックすると表示されます

渡辺直美をブタに 組織委員会が文春にブチ切れ

東京五輪・パラリンピックの開会式や閉会式の演出を巡る不明朗な決定を暴露する記事を掲載した週刊文春に、組織委員会がブチ切れ、「雑誌を回収しろ」とか「文春オンラインの記事を削除しろ」と要求しているのだとか
佐々木宏によるバカな演出の問題もそうですが、組織委員会として何も明らかにせず、すべては「機密事項」であるからと闇に葬る態度は大いに問題でしょう。オリンピックもパラリンピックも国民あっての行事であり、組織委員会による組織委員会のための行事ではありません。何を勘違いしているのか、と言いたくなります。この場合の組織委員会の意思表明は、武藤敏郎事務局長の意向と解釈して間違いないでしょう


東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、3月31日の文春オンライン、1日発売の週刊文春が五輪開閉会式の演出内容を明らかにした記事を巡り、「極めて遺憾」とし、発行元の文芸春秋に対して書面で厳重抗議したと発表。内部資料を掲載して販売することは著作権の侵害にあたるとして掲載誌回収などを求めた。
「文春」では、開閉会式演出の責任者を一時務めた振付師のMIKIKO氏らが国際オリンピック委員会(IOC)にプレゼンした280ページに及ぶ内部資料(昨年4月6日付)を入手したとして、資料に記載された演出内容に言及し、また、一部の画像も掲載した。
組織委は、掲載内容について「極めて機密性の高い組織委員会の秘密情報で世界中の多くの方に開会式の当日に楽しんでご覧いただくもの」と事前の公表で演出の価値が大きく毀損(きそん)され、報道が業務を妨害していると指摘。「この内部資料の一部の画像を本件記事に掲載して販売すること及びオンラインに掲載することは、著作権を侵害するものです。同社に対しては、当該の掲載誌の回収、オンライン記事の全面削除、及び、資料を直ちに廃棄し、今後その内容を一切公表しないことを求めています」と“全面戦争”の姿勢を示した。
内部資料流出も深刻に受け止め「営業秘密を不正に開示する者には、不正競争防止法違反の罪及び業務妨害罪が成立しうる」と、警察とも相談の上、守秘義務違反を含めた徹底的な内部調査に着手。開閉会式の業務受託会社である電通に対しても、同様の調査と報告を要請すると同時に、演出内容を知りうる全ての関係者に守秘義務の順守徹底を求めるとした。
開閉会式を巡っては3月に、総合統括だった佐々木宏氏の不適切な演出プランが文春の報道で表面化し、結局辞任。MIKIKO氏が責任者を辞任に至る経緯なども、同誌が報じていた。
(スポーツ報知の記事から引用)


演出の変更を巡る不明朗な決定より、「関係者間のやりとりや資料が部外に漏れたことの方が問題だ」という感覚に唖然とします
大勢の人が関わっている以上、完全に情報を遮断し、外部に漏れないようにするなど不可能です。それに外部に漏れて困るような機密事項があるのか、と言いたくなります。それこそ、不都合な事実だけでしょう
記事では、「営業秘密を不正に開示する者には、不正競争防止法違反の罪及び業務妨害罪が成立しうる」などと書いていますが、これも不可解な言い分です。オリンピックの開会式は「営業上の秘密」なのでしょうか?
組織委員会はオリンピックを金儲けの場として、いかの儲けるかに執心していでしょうか?
すでの週刊文春は発売済であり、多くの読者が記事を読んでいます。文春オンラインとて同じであり、これを非公開にして、今後一切公表するな、などと要求する組織委員会の態度に何様のつもりか、と思うばかりです
組織委員会の演出問題を巡る決定のプロセス(誰が最初の演出案を白紙撤回し、別の演出案に差し替える決定を行ったのか。その決定がMIKIKO氏に事後通知されたのはなぜか?)を明らかにしないまま、情報を文春に売った犯人探しに躍起になっている風を装っているのですから、頭は大丈夫かと心配したくなりほどです
もちろん、情報の出どころがMIKIKO氏だとわかっているはいるものの、彼女を犯人として告発すれば「藪をつついて蛇を出す」結果となり、さらなる不都合な事実が暴露されかねないので放置しているわけです

(関連記事)
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障害者いじめの小山田圭吾 結局は辞任
https://05448081.at.webry.info/202107/article_33.html
障害者いじめの小山田圭吾 逃げ切るを図る?
https://05448081.at.webry.info/202107/article_29.html
障害者を壮絶いじめた小山田圭吾 東京五輪音楽担当に起用
https://05448081.at.webry.info/202107/article_27.html
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南カリフォルニア大学校医 性暴行で1100億円の賠償

アメリカの女子体操ナショナルチーム付きのドクターが、長年に渡って女子選手へのわいせつ行為や性的暴行を繰り返してきたとして逮捕、起訴される事件があったのは記憶に新しいところです。今度は南カリフォルニア大学の校医による性的暴行が明らかとなり、大学が校医の犯行を知りながら放置していたとして、被害者およそ700人に対し1100億円の慰謝料を支払うことで合意した、と報じられています。これは上限額というわけではなく、今後、被害を申し出る元学生がいればさらに支払額は増えるのでしょう
逮捕、起訴された元校医ジョージ・ティンダルは30年にも渡って学生たち相手に性犯罪を繰り返してきたのだとか

米カリフォルニア州の名門南カリフォルニア大学で、婦人科の元校医が何百人もの女性に性暴力を振るっていたとされる問題で、同大が計10億ドル(約1100億円)以上の慰謝料を支払うことに同意した。原告の弁護団が25日、明らかにした。
弁護士のグロリア・オールレッド氏は、「大学を相手取った、性的暴行および嫌がらせの一つの民事訴訟で支払われる額としては過去最高」だとしている。
刑事事件でも起訴されているジョージ・ティンダル(George Tyndall)被告(74)は、30年にわたって診察中に暴行を繰り返していたとして、女性数百人から訴えられていた。
被害は1990年までさかのぼり、体への不適切な接触からレイプまで多岐にわたる。最年少の被害者は17歳だった。患者の性器の写真を撮る、胸をまさぐる、体形についてわいせつな発言をするといった行為に加え、人種や同性愛差別に当たる発言もあったとされる。
同大に多いアジア系の多数の学生が被害に遭っており、マイノリティーに属する学生を標的にしていたとの指摘もある。
大学はティンダル被告の行為を把握しながら学生との接触を許してきたとして、これまでに大勢の元患者が、適切な対応を講じてこなかった同大を提訴していた。
ロサンゼルス警察も独自の捜査に着手。ティンダル被告は2019年に逮捕され、若い女性16人に対するレイプと性的暴行の罪で起訴された。
地元検察によると、裁判はまだ始まっていないが、有罪と認められれば53年以下の禁錮刑が言い渡される可能性がある。被告は全ての罪状を否認している。
(AFPの記事から引用)

起訴されたのは被害者16人に対する性的暴行ですが、被害を訴え出た元学生は700人以上なのだとか。追起訴するかどうかは検察の判断ですが、そうなれば100年以上の禁固刑が科せられるのかもしれません
そして服役したティンダル元医師は、刑務所の中で袋叩きに遭うのでしょう
既に医師免許を返納した、と別の報道には書かれていますが、容疑は頑として否認し続けています
訴訟社会のアメリカですから、過去にティンダル元医師による性犯罪を告発する動きはあったと思われます。にもかかわらず、大学側はなぜ放置してしまったのか?
もう少し事件を掘り下げた報道を見つけたら、詳細について触れたいと思います

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