日本刀をねたむ中国、韓国

韓国や中国のメディアの配信記事に、「日本刀の起源は朝鮮刀である」とか、「日本刀は中国の刀剣を真似たもの」といった内容が散見されます
今回はこうした記事が繰り返される背景を考えます
まず言えるのは、日本刀が美術品として高い評価を得ているのを妬み、羨んでいるがゆえ、日本刀作りは朝鮮の技術を盗んだものだとか、中国こそが刀剣作り発祥の地であると言いたくなるのでしょう
サーチナの配信記事と、インターネットの掲示板「5ちゃんねる」に貼られた韓国メディア「トゥディ・コリア」掲載記事の翻訳の2本を引用します


美術品としても名高い日本刀、「唐の技術を学んだに違いない」=中国
日本刀は日本の伝統文化を代表するものの1つだが、中国メディアの快資訊はこのほど、日本刀は唐の時代の刀の技術をこっそりと盗んで発展させたものだと主張する記事を掲載した。
記事の中国人筆者によると、日本刀の技術は飛鳥時代に朝鮮半島で行われた「白村江の戦い」がきっかけで日本に伝わったと主張した。日本と百済の連合軍が唐と新羅の連合軍と戦ったこの戦争で日本側は敗北したが、この時唐の兵士が使用したのが「横刀」で、丈夫で切れ味のよい「横刀」が唐の勝利に大きく貢献したと伝えた。
この「横刀」は、南北朝時代の「宿鉄刀」の改良版だと記事は紹介した。当時としては最先端の鍛造技術を使用しており、その作刀工程は複雑で特殊な熱処理を施していたため、コストが高く製作に時間もかかったという。しかし、その品質は極めて高かったそうだ。
記事は、日本刀はこの「横刀」の弟子のようなものだと主張した。「白村江の戦い」で敗れた日本は、「唐の作刀技術を学び、日本刀を作り出した」と主張している。しかし、日本は「横刀の真髄を学ぶことはなく、簡素化した作刀方法に変えたので、日本刀はもろくて横刀ほど使い勝手が良くはなく、切れ味も横刀には及ばなかった」と主張した。
それで記事は、当時の「横刀」は世界一のレベルで「冷兵器の覇者だった」ものの、その後に銃や大砲が出てきたため廃れてしまい、その作刀技術は失われてしまったと残念そうに伝えた。日本刀は独自の鍛冶方法で作られており、中国刀とは全くの別の発展を遂げている。中国としては、日本刀が現代にも伝わり、世界的にも美術品としての価値が認められていることに対するひがみがあるのかもしれない。


高麗伝統技術、歴史の中に埋もれた刀…取り戻す
・私たちの刀作りの技術を再び蘇らせよう
伽耶時代にキムスロ王が日本に刀を初めて伝達したとされている。刀を作る製鉄技術は百済側から渡されたと見ている。その後、日本ではサムライ精神とあいまって刀が発展し、世界的に日本刀が最も有名になった。クォン所長は、「日本刀は一つで1千万ウォンから1億ウォンを超えるものもあるとし、我が国は代が絶たれる。 参考資料が何もなく息苦しい」と話した。 彼は、「日本で刀専門家の在日同胞一世に会ったが、我が国の朝鮮の刀を持っていた」とし、私たちの国で作られた刀を日本で見たことは嬉しいが、伝統を奪われたと思い、腹もすごく立ったという。
・刀作る伝統技術、キッチン刀から…
我が国は刀が武器とされるので作ることができない。武器の所持許可を受けないといけないほどややこしい。 そのためクォン所長は、キッチン刀を作ろうと考えるようになったという。 国内主要ブランドの中で認知度が最も高いブランドはHenckelsの製品だ。消費者の認知度が約8割に達する。
高麗伝統技術は、蓄積圧接工程が可能な板材状態にし、蓄積圧接工程で多層構造の素材を生産して、微細組織を制御してキッチン用刀を製作する方法を考案した。伝統の製錬や鍛接技術、現代生産技術を融合させた高品質、高付加価値のキッチン用刀を製作する方式だ。
-「伝統鍛接技術を融合した蓄積圧接方式で『鍛冶屋で作る技術をアップグレードさせよう』という覚悟で研究を始め…」
-「異種金属接合多層構造素材の開発は、高品質のキッチン用刀以外でも多様な分野に応用され事業化されており、大きく発達していない関連産業分野に波及効果が大きいと考え…」
クォン・ホヨン所長は、「伝統的な鍛接工程の専門技術者と共に研究を進めており、特に日本の刀剣製作技術をベンチマーキングして、キッチン用刀を生産できる技術とキッチン用刀を製作する方法について、特許を登録し、源泉技術を確保している」と強調した。
(トゥディ・コリアの記事から引用)


サーチナの記事では横刀とか宿鉄刀とか持ち出していますが、その製造法が失われたのでは、起源を主張してもなんだかな、と思うだけです。もちろん、日本刀の製造技術がすべて日本発祥などと言うつもりはなく、白村江の戦いで敗れたのも、日本は青銅製の武器であったのに新羅・唐は鉄の武器を使用したとの説もあります。そして、当時は人の行き来も盛んであり、製鉄法が日本に伝わったと考えられます
しかし、こうした中国や韓国メディアの記事を読んでいると、まず製鉄法そのものについて知らないまま書いていたり、刀剣の製造法も理解していないのが分かります
おそらくは動画サイトにある日本刀の製造の模様は観ているのでしょうが、誤解している節もうかがわれます。日本刀は鋼を叩いて伸ばし、焼きを入れる工程を繰り返すのですが、それを原始的な手法だと思い込んでいる韓国人もいます。朝鮮(あるいは中国)の製鉄法は進んでおり、高度な技術があったとか、日本のやり方では刀を量産するのに向いていないから時代遅れなやり方である、と指摘する者もいます
中国や朝鮮の刀作りは上記の記事にある鍛造法以外にも、鋳型の鋳鉄を流し込んで成形し、研ぎ上げる方法もありました。これは元々、青銅器の製造法です。が、こうした鉄は不純物が多く、固いけれど脆いのであり、はがね(鋼鉄)の刀剣とは切れ味が違います
日本刀の叩いて焼きを入れる鍛造法は単に刀の形を整えているのではなく、刀身に含まれる炭素量を調整し、より強いはがねを作るための技術です。はがね(鋼鉄)は含有する炭素量が少ないほど優れたものにるため、繰り返し焼きを入れて刀身の炭素を多く含んだ部分を剥がし、炭素の少ない部分だけが残るようにしているのです
また、中国や朝鮮の鉄鉱石や石炭には硫黄分が多く含まれており、硫黄を含んだ鉄はどうしてももろくなります。なので、中国や朝鮮がすぐれたはがね(鋼鉄)を作る技術があったとの主張には疑問符がつきます。製鉄段階で硫黄分を抜く脱硫法が必要となるのですが、これは19世紀になって反射炉やベッセマー式転炉の発明によって可能になるのであり、19世紀以前の中国や朝鮮にこの技術があったとは考えられません
日本は硫黄分の含有量の低い砂鉄を原料にすることで、この難問をクリアし純度の高いはがねを作ったのです(当然の話として砂鉄を用いた製鉄法は世界各地に存在しており、日本独自のものというわけではありません。中国にも存在したのでしょう)
「トゥディ・コリア」の記事は高麗伝統技術などと書いていますが、古来の製鉄法など微塵もなく、最新の技術を使って包丁を作る話です。しかも「日本の刀剣製作技術をベンチマーキングして」などと言うものの、露骨なパクリでしょう
最後に堺の打刃物の動画を貼っておきます

堺打刃物 鍛冶職人 奥上 祐介



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